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泣きながら一気に書きました https://tmykinoue.hatenablog.com/

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

文筆業。 基本的に嘘泣きです。 よろしくお願いします。

井上智公
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2008/12/16

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  • 近ごろの良曲

    身も蓋もないエントリだが、たまにはシンプルに最近よく聴いている音楽を素直に紹介してみようかと思い。というのも、時々はこうやって書き留めておかないと、いざ年末になって「今年って何聴いてたっけ?」となってしまい、年間ベスト作選びをまた一からやるハメになる。かといって、一作ごとに逐一レビューを書いていくのも労力がいる。別に年間ベストだってわざわざ選ばなくても良いのだけど、勝手恒例にしてしまっているので選ばないわけにもいかない。それにそこでまた選んでおかないと、今度は十年後とかに「あの頃って何聴いてたっけ?」と頭を悩ませることになる。それだって別に悩ませとけばいいんだけれども。てなわけで、最近よく聴い…

  • EURO2024日記~22日目~(了)

    1ヶ月に渡る欧州の熱戦は、スペインの優勝で幕を閉じた。前半は中盤でのボールの奪いあいが続き、互いになかなかシュートまでたどり着けないという、いかにも強豪同士の決勝戦らしい展開。しかし局面ごとの強度が高いため、退屈さは感じない。緊迫した前半のあとには良くあることだが、後半開始直後にふと緩んだ隙を逃さず、絶賛売り出し中のヤマル×ウィリアムズという若手コンビが躍動してスペインが先制。なにしろ観ているこちらも油断していて、気づいたらネットにボールが吸い込まれていた。イングランドは満を持してルーク・ショーを先発起用。これで左利きを左サイドバックに持ってくるという、ある種当たり前の布陣がようやく可能になっ…

  • EURO2024日記~21日目~

    準決勝2試合目はイングランド対オランダ。どちらも監督の采配に方針があるのかないのか良くわからないまま、しかしなんだか結果的に勝ち上がってきた両チーム。もちろん個のクオリティの高さが前提ではあるわけだが。イングランドはてっきりルーク・ショー先発で来るかと思いきや、相変わらず本職右サイドバックのトリッピアーを左に置いて機能不全。前戦から3バックにしてフォーデンの動きは改善されたものの、彼が中にいるぶんだけトリッピアーが左で孤立する場面が増えている。しかし孤立しているということはスペースがあるということでもあって、彼にボールを出したくなる場面も結構あるのだが、そのたびにトリッピアーの位置が高すぎたり…

  • EURO2024日記~20日目~

    待ちに待った準決勝1試合目は、スペイン対フランス。フランスのスタメンにグリーズマンがいない時点で、頭に大きめの「?」が浮かぶ。出場停止ではないようだし、後半から出てきたことを考えると怪我でもなさそうだ。コンディションの問題はいくらかあったのかもしれないが、誰が見てもこのチームの軸である彼をこの大事な一戦で外すという選択肢は、まったく想像していなかった。このフランス代表はエムバペのチームに見せかけて、実はグリーズマンのチームであるという共通認識があるように思っていたが、少なくとも監督のデシャンにそんな考えはなかったということか。それがまず衝撃だった。リンク役であるグリーズマンのいないフランスは、…

  • 短篇小説「あの店は子沢山」

    うちの店には優秀な「子」がたくさんいる。子沢山という意味ではない。なぜならば主語は親ではなく店であるからだ。もちろん子供が働いているという意味でもない。そんなことをして労働基準法を堂々と犯すわけにもいかないし、その必要もない。みな立派に成人しており、その親ではなく本人と正式な社員契約すら結んでいる。 すべてのはじまりは店頭に立つ売り子だった。そのころ彼女以外の店員たちは、誰ひとりとして「子」とは呼ばれていなかった。しかし店のバックヤードで棚卸しをしていた店員らには、それが不満であった。なぜ彼女だけが「子」と呼ばれ、上司から可愛がられるのか。 たしかに売り子は表に出る商売であるから、店員の中でも…

  • EURO2024日記~19日目~

    イングランドは案の定、スイスの組織的な守備に苦戦。特にトリッピアーが左で孤立していた前半は、攻撃が右サイド偏重、左サイドは完全に死んだ状態で、スイスも守りやすかったに違いない。何事につけ選択肢が一つしかない場合、常にそれは相手にとって御しやすい。二択以上から、初めて敵にも迷いが生じることになる。そこを打開するにはもうほとんど右のサカにボールを預けるしかなく、サカが右サイドを抉って中にクロスを入れるというトライが続く。しかし何度繰り返しても入れた先のエリア内には誰も間にあっておらず、なぜセンターフォワードのケインがそこにいないのか、あるいは空いたスペースにベリンガムやフォーデンが走り込んでいない…

  • EURO2024日記~18日目~

    いよいよ準々決勝の戦い。しかも最初の一戦が、事実上の決勝戦との呼び声も高いドイツ対スペイン。互いにボールを持ちたがるチームという印象があるが、いざ直接当たってみるとやはりスペインのほうが明らかにボールを持てる。数字上のポゼッション率以上に、自在にボールをまわすことができている。ポゼッション・フットボールにこだわって結果を出してきたこの国の歴史が、もはや文化としてチームに根づいているというべきか。しかしドイツも負けじと、ボールを奪って粘り強く工夫ある攻撃を試みる。特に前半はインテンシティが高く、目が離せないスピーディーな展開に。ところが後半がはじまってスペインが先制すると、まもなく構図がガラリと…

  • EURO2024日記~17日目~

    まずはルーマニア対オランダ。オランダはクーマンの采配こそイマイチ信用できないながらも、この試合に関しては終始ゲームを支配できていた。それにしてもガクポの決定力は素晴らしい。左サイドでの彼は翼を広げて生き生きとプレーしているように見える。オランダの攻撃に関しては、これまでマレンがどこか浮いているような気がしていたが、この試合ではむしろシャビ・シモンズのほうが周囲とズレている感じで、マレンのほうがチームにフィットしているように見えた。あと中盤のスハウテンの上手さには驚いた。寄せられても簡単にはボールを失わず、瞬時の判断で全方位に気の利いたパスを配球できる選手。後半まだ1点差の段階であっさり彼をベン…

  • EURO2024日記~16日目~

    ベルギーは最後まで噛みあわないまま終わった。トロサールは先発をはずされたうえに途中からすら使われず、同じくシュートに定評のあるティーレマンスも投入なし。サリバに完璧に封じられていたルカクを下げて、ほかのエリアに決定力を求めるしかない状況の中、シュート力のあるこの2人を使わなかった采配は理解に苦しむ。デデスコは結局のところ、謎に可愛がっているルカクと心中した形に。これでベルギーは一気に世代交代を余儀なくされることだろう。フランスはスペインほど仕上がっている感じでもないが、内容的には妥当な勝利。今回はなぜかグリーズマンをサイドに置いてみたりと、こちらはこちらでもったいない采配も目についたが(やはり…

  • EURO2024日記~15日目~

    それにしてもイングランドはいったいなんなのか。これまでよりも少しだけ良くなったのは中盤のメイヌーのところくらいで、彼と周囲との連携は、少なくともアーノルドの中盤起用に比べればだいぶマシになったようには感じる。だがそれ以外は相変わらず連動性に乏しく、観ていて面白いとも強いとも言いがたい。しかし結果こうして勝ちきってしまうのだから、強いことは強いということになるのだろうか。その土壇場同点ゴールを決めたベリンガムは、動きが重いわりには初戦から王様感が漂っていて、彼があんなスーパーなオーバーヘッドキックを決めたことすらも、なんだか自然なストーリーとして受け容れられる感がある。そして途中からパーマーを投…

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