レンズという窓を通じて見えるもの。あるいは見えざるもの。
写真自体よりも、寧ろそこから喚起される「もの」に意味があると考えています。全てのものは消え去っていきます。それでも、この儚い時間を、ほんのひと時だけでも繋ぎ止めてみようと思います。 ※機材紹介ブログではありません。撮影した写真を掲載するブログです。
2025年7月
またしても「下書きからの昇格」で恐縮である。キーボード入力をすると、どうしても無意識に中指を使ってしまう。そこに慣れるのが早いか、脱臼(靭帯損傷)の治癒が早いか。今回の昇格記事は、昨年11月に青森県三沢市に行ったときのものである。宿泊は、三沢市の隣町、東北町のローカル温泉施設だった。内容は誤解を招くかもしれないと、掲載を見送ったのだと思う。いま見れば、特に問題もなさそうなので、昇格する。以下本文にて。 青森の東北温泉で過ごした日 少し前に「三沢に犬を探しに行こう」という旅に出た。宿泊したのは、三沢市の隣町・東北町にある「東北温泉」である。そのままのネーミングが逆に渋い。この東北温泉は銭湯営業が…
地域タグ:青森県
怪我をして撮影に不自由があるとき、僕には行く場所がある。言わずと知れたミスターダンディ氏の館である。今でも日々、ダンディ氏の撮影においては進化や発見がある。それは撮影技術だったり、現場での設定だったり、画像処理だったり・・・。X100Ⅵはミスターダンディを撮るには、ぴったりのカメラだ。また僕の指の現状では、X100Ⅵを使うしかないのも事実である。今回のフィルムシミュレーションは、「ETERNA Cinema」を使った。世の中では、もっと鮮やかな色が好まれることは理解している。ETERNA Cinemaは、映画フィルムを再現したものである。彩度を落とした、柔らかな諧調が特徴だという。この写真だけ…
地域タグ:秋田県
指が思うように動かないので、下書きからの昇格シリーズ第5弾を掲載した。下書きでボツになった記事には、まず単純に写真が駄目だったケースがある。これはシンプルだ。もう一つはテキストありきの記事。これは何か書きたいことがあったけど、諸々の理由から掲載しなかった(できなかった)ことが多い。ボツから昇格するのは殆どの場合、このテキスト版である。今回もその事例であり、適当な写真を添付して昇格させた。特定されないように若干デフォルメしているが、大筋においては事実である。以下、本文にて。 町で写真を撮るのだから、時には誤解からトラブルに遭う可能性も視野には入れている。仮に警察官から職務質問を受けた場合に備え、…
地域タグ:宮城県
どうも、階段から落下した馬鹿な男です。現在は脱臼した中指を隣の薬指にくっつけて、テーピングをしている。今週半ばに再度レントゲンを撮り、剥離した小骨の治療方針が決まることになる。状態が悪化していなければ、このままテーピングで固定するだけで良いと医者からは聞いている。そのテーピングの巻き方も工夫し、右手側も人差し指だけはキーボード入力に使えるようになった。大騒ぎしてブログに顛末を書くようなことではなかったかもしれない。お恥ずかしい限りである。一応備忘録として以下に記すが、それはご容赦願いたい。 ①右手中指完全脱臼 靭帯損傷、一部剥離骨折の疑いあり ②同中指 裂傷=止血処理のみ ③全身打撲(ごく軽度…
右手中指を脱臼しました。むしろ脱臼で済んでよかった位に、指はぐしゃぐしゃになっていました。麻酔をされ、医者が汗だくになって指を引っ張り、大難儀の末に指は何とかはまりました。医者は「次はまらなかったら、もう手術ですよ!」とキレ気味でした(笑)。指は2周間ほど固定するようです。ちょっとキーボード操作は無理なので、2 〜3日ブログを休むと思います。この文章は、Macの音声入力で作成していますが、あまり現実的な方法ではないので、これが限度でした。3日も経てば、指の腫れも引くだろうし、裂傷も治ると思います。その頃には何とかなるでしょう。一つ前の記事にせっかくコメントいただいていますが、指が動くようになっ…
宮城県栗原市の旧・一迫町。その一迫に存在する「もう一つの商店街」を訪ねたのが、前回の記事。今回はその訪問理由について書く。それはズバリ、「一ノ蔵金龍蔵」で日本酒を買うためである。まず基本情報として、一ノ蔵酒造は宮城県最大の酒造会社であり、本社を大崎市に置いている。「一ノ蔵金龍蔵」は、その一ノ蔵酒造の「第二蔵」として1991年に造られた。一迫町で長く造り酒屋をしていた「糀屋酒造店」が前身である。この金龍蔵(第二蔵)では、伝統的な方法で酒を造っている。つまり冬季間に杜氏が蔵に住み込み、手作りで酒を仕込むのである。日本酒の伝統的な製法ではあるが、現在の日本酒造りは近代化され手作業の割合は少ない。一ノ…
地域タグ:栗原市
宮城県栗原市の一迫地区である。この土曜日に車で行ってきた。その前の週には新幹線で仙台に行った。その仙台へ車で行っていれば、帰りに一迫に立ち寄ることは十分可能だった。一見効率の悪い行動ではある。でもその非効率の中に休日の愉しみがある。 さて、僕は宮城県の全ての旧市町村には既に訪問済である。一迫地区も十回近くは行ったと思う。いつもと異なるのは、今回行ったのは「旧・一迫町」のなかにある「旧・金田村」だということだ。旧~旧と遡るのはキリがないので、金田地区と呼ぼう。そこに「もう一つの商店街」があると聞き、訪ねてみたのである。 そもそも一迫は、それほど大きい町ではない。合併前の人口は約9000人である。…
地域タグ:栗原市
赤倉温泉の町並みは、クラシックネガでも撮った。温泉街をぐるりと一周する間に撮った50枚ばかりの写真から10枚ほどをセレクトした。50枚・・・。これは僕の撮影スタイルからすると、驚くほど少ない。僕は森山大道さんの「量のない質はない」という言葉を信じているのだから・・・。何故こんなに少ないのかといえば、単純に「暑い」からだ。東北地方の暑さなんてしれていると思う方もいるだろう。そこには2つの盲点があるので、確認して欲しい。 <ふたつの盲点> ①一ヶ月前(5月下旬)まではストーブを使っていた 〜身体が急激な気候の変化についていけない。 ②山形県の内陸部は、実は驚くほど暑い 〜①とのコンボ攻撃で体力と気…
地域タグ:最上町
山形県、最上町の赤倉温泉。ここには一度だけ泊まったことがあるが、日帰り入浴では何度も足を運んでいる。今回は別の用件で近くまで来たついでに、ふと立ち寄ってみた。赤倉温泉は、もともと寂れた印象のある温泉街だったが、久しぶりに訪れると、廃れた感は一層強くなっていた。 写真の建物は、ずっと「いつか泊まってみたい」と思っていた旅館だ。X100Ⅵのモノクロ(アクロス)で撮ったが、建物の雰囲気と描写がぴたりと重なった。この旅館は、普通の意味での高得点――80点とか90点――を取ることは難しいと思う。時には30点や40点になる可能性すらある。だが一方で、ある人にとっては120点を超える魅力を持っているかもしれ…
地域タグ:最上町
我々の生活圏には様々な張り紙やボードが存在する。そこに文字や絵柄を書くことで、不特定多数の相手にメッセージを明確に伝えることができる。それは人間にしかできない芸当だと思う。動物のように鳴き声や匂い、雰囲気で理解するしかないのであれば、我々の社会は相当に生き難いものとなるだろう。今回、本当に触れたいテーマは、トイレのマークのことである。まずその話をしよう。駅とか商業施設のトイレのマークは、男性トイレが黒か青、女性トイレが赤が標準だった。加えて女性はスカートを履いているような図柄が多かったように思う。ところが最近は様子が異なる。ユニバーサルデザインが増え、どちらが男性用でどちらが女性用か分かり難く…
地域タグ:秋田県
仙台の旅では、話のネタになるような面白い出来事があった。旅の夜、一人で入った焼き鳥屋で、ちょっとした“小劇場”が繰り広げられたのである。 おまかせセットの罠 その店は、年季の入った、かなりディープな焼き鳥屋だった。メニュー表には大きく《とりあえずのおまかせセット》なるものが掲げられている。内容は「焼き鳥5品(指定済み)+小鉢1品+ドリンク1杯」で、値段は3,500円弱だった。 「少し高いかな」と思いつつも、面倒なので注文しようとした。だが、ふと隣席の小鉢が目に入った。なかなかにお目に掛かれない貧相な一品だった。 しかし、問題は見た目ではない。頭の中で軽く暗算する。焼き鳥とドリンクを単品で頼んだ…
地域タグ:仙台市
旅の締めくくりに、仙台駅で昼食をとる。鉄道旅の楽しみのひとつでもあり、もちろんアルコールも嗜む。正直、コスト的にも時間的にも、秋田〜仙台間は車の方が圧倒的に便利だ。それでも今回は、この昼食のためにわざわざ新幹線代を払ったようなものである。 以前、盛岡の「キリンシティ」でランチビールを楽しんだことがある。非常に満足度が高く、八戸帰りにも再訪しようとしたのだが……すでに閉店していた。まさかの廃業。そんな経緯もあって、今回は仙台駅構内のキリンシティを目指した。 盛岡では土曜の昼でも空いていたから、今回も予約なしで大丈夫だろうと踏んでいた。しかし甘かった。仙台を舐めていた。店には長い順番待ちの列ができ…
地域タグ:仙台市
すっかり忘れていた。今回の仙台への短い旅は、X100ⅵの実戦デビューの場でもあった。これまでは二軍のオープン戦(またはライブBP)で調整登板しか経験はなく、一軍昇格後すぐに先発登板した感じである。といってもX100は初代を使っていたことがあるし、X-PRO系を経て、現在はX-T5を使っている。使い勝手といい、メニューの階層といい、とくに違和感はない。馴染み過ぎて新鮮味がないくらいである。その一方で写りはとても良い。設定の関係があるけど、基本的にはX-T5と同じ写りである。レンズの特性から少しだけ柔らかい描写だけど、想像よりはモダンな写りであった。もう能書きはやめて、とにかく使ってみようと思う。…
地域タグ:仙台市
Reunion(終)〜ジャズ喫茶CountとGooブログ蜜月時代
次のReunionは偶然ではない。意図して行った。久しぶりに訪れた仙台のジャズ喫茶Countである。古式ゆかしい正統的なジャズ喫茶である。今風のジャズ喫茶は随分と明るくなったが、カウントは昔のジャズ喫茶の伝統を守っている。真っ暗な店内、大きなスピーカー(アルテック!)、大音量。腕組みしてジャズを聴く客。もはやジャズ喫茶の鏡といえる。今の時代では憚れる表現だが、漢臭い店なのである。初めて訪れたのは東北移住の前で、前職の京都時代の仙台出張の際で、かれこれ四半世紀近く前のことだ。店はその頃から何も変わっていないように見える。実際には何も変わっていない筈はない。そう思わせてくれる安定感があるのだ。 さ…
地域タグ:仙台市
2025年7月
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