週末が2回もある、今回のショートステイ。まだあと1週間以上あるんだ!と思うと、心穏やかになれる。ブログも休み休み、何か思いついたときだけ更新しようかな。もともと、認知症になった母のことを「怖い」と思った日から、抱えきれない思いを吐き出す場としてこのブログを選んだ。考えないで済むなら、書かなくてもいいってことだ。でも、ショートステイに入れたからと言って、母のことを考えなくなるわけでもなく、昨晩は初め...
しっかり者の母がレビー小体型認知症に?! 父が肺がんで要介護2? 突然始まったW介護の戸惑いをリアルタイムで吐き出します。
28年ぶりに地元に戻り、ゆったり平和な生活を…と思いきや、母がまさかの認知症に。誰にも言えない日常の変化、うつろいやすい母の記憶について記録していきます。
2025年6月
週末が2回もある、今回のショートステイ。まだあと1週間以上あるんだ!と思うと、心穏やかになれる。ブログも休み休み、何か思いついたときだけ更新しようかな。もともと、認知症になった母のことを「怖い」と思った日から、抱えきれない思いを吐き出す場としてこのブログを選んだ。考えないで済むなら、書かなくてもいいってことだ。でも、ショートステイに入れたからと言って、母のことを考えなくなるわけでもなく、昨晩は初め...
静かな家。真っ暗な1階。寂しさ皆無。解放感しかない。母が居なくなってもやることはある。訪問診療とセットになっている訪問薬局が変更になったので、新たに契約を結ぶための書類にサインをして、口座振り替えの用紙に記入しなければならない。訪問薬局が変更になるのは、これで2回目。介護に関わる薬局も薬剤師不足でなかなか経営が大変らしい。うちに来ている訪問薬剤師さんが転職することになり、その転職先と新たに契約する...
母がショートステイに出かけて行った。今回も在宅の1週間が長く感じた…。でも、比較的穏やかに過ごしていたので、また施設なのが可哀想に思える余裕があった。朝のヘルパーさんが来た時には、母は寝室で寝ており、起こして着替えさせるところから。そしてパンとコーヒーの朝食をとって服薬してリハパンの交換をして、長期不在のためゴミをまとめて電気ポットをオフ。洗い物を済ませる。ここまでやって20分で、ささっと帰っていく...
「お母さんのごはん、カリフォルニア米でいいかな?」姉の迷言集より。
午前中、デイサービスの施設から電話がかかってきた。どきっとする。まさか、また徘徊したか? いや、今日は訪問看護師の日で、まだ家にいる時間だし!と、心を落ち着けて電話に出ると、前回利用した日に、母の洋服が別の人の持ち物に入っており、その方の家族が気づいて今日の利用日に持たせてくれたとのこと。「お洋服、お返しに伺いたいんですが、大丈夫ですか? ポストインの方がいいですか?」わざわざ届けてくれるのはあり...
「お母さんってどのくらい進んでるの〜?」と、姉に電話で聞かれた私。そんなの、9ヶ月放置しておいて、一気に話せっていうの? 聞いたからどうだって言うの?「それは、自分で確認してください」と、私。たぶんだが、あらかじめ聞いておいて、自分自身のショックを和らげようとしてるんではなかろうか?知らんけど。そんなこと言い出したら、私の毎日はどうなるの? 近くにいる人は、毎日毎日心をすり減らして深いため息ついて...
昨日は夫が早朝出勤で朝3時に家を出たのだけど、その時に母が家から出てきたらしい。1階の電気は全部ついていて、夜中もずっと起きていたようだ。夫も夫で、出勤するような時間じゃないのだけど、母も見送りにフラフラ出てくる時間ではない。母が外まで出てきたので、夫は「まだ夜中だから家に入ってて!」と声がけして、エントランスの鍵を閉めて出かけたと言っていた。家にいると昼夜逆転があるのか、施設でもこんな調子なのか...
日曜日。11時から動物病院の予約を入れていたので、どうしても10時に母を教会へ送り届けたい。わかっているのに、どうしても母に声をかけに行くのが嫌になってしまって、「もう行きたくなーい!」と大声で絶叫! なんかもう訳のわからない会話をするのが嫌でしょうがない。「俺が行ってくるよ! ルミコは家にいていいよ」と、夫が何の躊躇もなくささっと立ち上がり1階に行ってしまった。そのままにしていたらきっと本当に1人で...
夜の9時半を過ぎた頃、ドラマを見ていたら、めっちゃ途中のいいところで鳴るチャイム…。はあ〜。と、ため息と同時にチッっと舌打ち。真っ暗な玄関の外には、上下違う柄のパジャマを着た母が立っている。上目遣いで口が半開きの認知症フェイスである。まともな用事であるわけがないことは、顔を見ればわかる。ま、このチャイムがまともな用事だった試しがない。「お父さん、来てる?」またか…。「死んだ!」「何も言わずに死んだの...
昨日の母は比較的静かだった。逆に怖い! いないんじゃないかと何度もGPSを確認。7個全部自宅にあり。初めての外鍵は、鍵をかけるガチャって言う音で、耳の良い母が出てくるんじゃないかとドキドキした。この罪悪感にも徐々に慣れねばならない。私も。母がショートから戻る前日の夜、叔母が私を訪ねてきてくれた。いつも月頭の3日前後に祖母の月命日に合わせて4時間かけて愛知から来ている叔母。母の少し年の離れた妹だが、も...
ショートの翌日はデイサービスと決まっている。ケアマネと私で考えた徘徊対策である。間髪入れずに在宅での日常に戻ってもらうため、疲れていようがどうしようが、いつものスタッフさんが迎えに来て連れて行く。本当にデイサービスはありがたい。今日は1日在宅日。しかも私は仕事が入っている。例の外鍵を使う日が来た。ドアが開かなくてパニックになってドンドン叩いたりされるのが最悪である。どうか大人しく諦めてくれますよう...
朝9時に、エントランスがドタンバタンと開いた気がした。ん? 水曜日だよね? もしかして?と、思って外に出たら、訪問看護師さんが間違えて来ていた(笑)。「今日、ショートステイだったんでしたっけ? 私、予定を聞いていたのにまた間違えてしまったみたい〜!」と、いつも可愛らしい看護師さん。間違えました、ではまた! じゃなくて「最近、お母さんどう?」と私のことを気遣って色々話を聞いてくれる。我が家に一番最初...
ああ、いよいよ今日母が帰ってくる。ここ数日はずっとそのことばかり頭から離れなかった。自由な時間があると、その反動でなおさらつらい。でも誰にも気を使わなくていい誰も来ない自由な時間がないと、もう無理だと思う。母がいない間に、色々やったことがある。2階の中庭の軒下に、小さなアシナガバチの巣ができていて、夫が市販のスプレーで除去してくれた。業者に頼もうかと思ったけれど、中庭には1階からしか出入りできず、...
昨日来たお客様と、引っ越してきて10年過ぎた話をしていたら、「私がここに来るようになった頃には、よくお父さんのピアノの音が聞こえてきてましたよね」と言われた。そう、午前中のお客様の時間に、父がピアノを弾いていることがよくあった。そんな穏やかな時が確かにあったなとしみじみする。突然に弱っていってしまうこともある。そして徐々に弱っていく人を家で看取ることの難しさを、父から学んだ。自分はどうなるんだろうな...
6月になった。今年も半分に差し掛かっているかと思うと、本当に時間が過ぎるのが早過ぎる。私自身も、大きな節目を迎えた。夫と2人でこちらに移住してから10年になった。東京の家の契約期間が5月末までで、それに合わせて引っ越してきた。自宅は大規模なリノベーションをしている途中で、今は駐車場になっているところに、木造の古い母屋がまだ建っていた。私たちは、親の衰えを考えて戻ってきたわけじゃなかった。自分たちが住...
昨日は、重い腰を上げて、母の家の衣替えをやった。ニット類を選択しようかと思ったのだけど、ヘルパーさんがきっちり畳んで整理しておいてくれたので、そのまま片付けることにした。大きな衣装ケースがまるっと1つ空いた。空いたスペースに入れるものがあるのかと思ったけど、何もなかった。母の衣類は、ほとんどが冬物で成り立っているのだな。改めて洋服を片付けながらよく見ると、どれもこれも毛玉がすごい。新しく買う服は、...
2025年6月
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週末が2回もある、今回のショートステイ。まだあと1週間以上あるんだ!と思うと、心穏やかになれる。ブログも休み休み、何か思いついたときだけ更新しようかな。もともと、認知症になった母のことを「怖い」と思った日から、抱えきれない思いを吐き出す場としてこのブログを選んだ。考えないで済むなら、書かなくてもいいってことだ。でも、ショートステイに入れたからと言って、母のことを考えなくなるわけでもなく、昨晩は初め...
静かな家。真っ暗な1階。寂しさ皆無。解放感しかない。母が居なくなってもやることはある。訪問診療とセットになっている訪問薬局が変更になったので、新たに契約を結ぶための書類にサインをして、口座振り替えの用紙に記入しなければならない。訪問薬局が変更になるのは、これで2回目。介護に関わる薬局も薬剤師不足でなかなか経営が大変らしい。うちに来ている訪問薬剤師さんが転職することになり、その転職先と新たに契約する...
母がショートステイに出かけて行った。今回も在宅の1週間が長く感じた…。でも、比較的穏やかに過ごしていたので、また施設なのが可哀想に思える余裕があった。朝のヘルパーさんが来た時には、母は寝室で寝ており、起こして着替えさせるところから。そしてパンとコーヒーの朝食をとって服薬してリハパンの交換をして、長期不在のためゴミをまとめて電気ポットをオフ。洗い物を済ませる。ここまでやって20分で、ささっと帰っていく...
午前中、デイサービスの施設から電話がかかってきた。どきっとする。まさか、また徘徊したか? いや、今日は訪問看護師の日で、まだ家にいる時間だし!と、心を落ち着けて電話に出ると、前回利用した日に、母の洋服が別の人の持ち物に入っており、その方の家族が気づいて今日の利用日に持たせてくれたとのこと。「お洋服、お返しに伺いたいんですが、大丈夫ですか? ポストインの方がいいですか?」わざわざ届けてくれるのはあり...
「お母さんってどのくらい進んでるの〜?」と、姉に電話で聞かれた私。そんなの、9ヶ月放置しておいて、一気に話せっていうの? 聞いたからどうだって言うの?「それは、自分で確認してください」と、私。たぶんだが、あらかじめ聞いておいて、自分自身のショックを和らげようとしてるんではなかろうか?知らんけど。そんなこと言い出したら、私の毎日はどうなるの? 近くにいる人は、毎日毎日心をすり減らして深いため息ついて...
昨日は夫が早朝出勤で朝3時に家を出たのだけど、その時に母が家から出てきたらしい。1階の電気は全部ついていて、夜中もずっと起きていたようだ。夫も夫で、出勤するような時間じゃないのだけど、母も見送りにフラフラ出てくる時間ではない。母が外まで出てきたので、夫は「まだ夜中だから家に入ってて!」と声がけして、エントランスの鍵を閉めて出かけたと言っていた。家にいると昼夜逆転があるのか、施設でもこんな調子なのか...
日曜日。11時から動物病院の予約を入れていたので、どうしても10時に母を教会へ送り届けたい。わかっているのに、どうしても母に声をかけに行くのが嫌になってしまって、「もう行きたくなーい!」と大声で絶叫! なんかもう訳のわからない会話をするのが嫌でしょうがない。「俺が行ってくるよ! ルミコは家にいていいよ」と、夫が何の躊躇もなくささっと立ち上がり1階に行ってしまった。そのままにしていたらきっと本当に1人で...
夜の9時半を過ぎた頃、ドラマを見ていたら、めっちゃ途中のいいところで鳴るチャイム…。はあ〜。と、ため息と同時にチッっと舌打ち。真っ暗な玄関の外には、上下違う柄のパジャマを着た母が立っている。上目遣いで口が半開きの認知症フェイスである。まともな用事であるわけがないことは、顔を見ればわかる。ま、このチャイムがまともな用事だった試しがない。「お父さん、来てる?」またか…。「死んだ!」「何も言わずに死んだの...
昨日の母は比較的静かだった。逆に怖い! いないんじゃないかと何度もGPSを確認。7個全部自宅にあり。初めての外鍵は、鍵をかけるガチャって言う音で、耳の良い母が出てくるんじゃないかとドキドキした。この罪悪感にも徐々に慣れねばならない。私も。母がショートから戻る前日の夜、叔母が私を訪ねてきてくれた。いつも月頭の3日前後に祖母の月命日に合わせて4時間かけて愛知から来ている叔母。母の少し年の離れた妹だが、も...
ショートの翌日はデイサービスと決まっている。ケアマネと私で考えた徘徊対策である。間髪入れずに在宅での日常に戻ってもらうため、疲れていようがどうしようが、いつものスタッフさんが迎えに来て連れて行く。本当にデイサービスはありがたい。今日は1日在宅日。しかも私は仕事が入っている。例の外鍵を使う日が来た。ドアが開かなくてパニックになってドンドン叩いたりされるのが最悪である。どうか大人しく諦めてくれますよう...
朝9時に、エントランスがドタンバタンと開いた気がした。ん? 水曜日だよね? もしかして?と、思って外に出たら、訪問看護師さんが間違えて来ていた(笑)。「今日、ショートステイだったんでしたっけ? 私、予定を聞いていたのにまた間違えてしまったみたい〜!」と、いつも可愛らしい看護師さん。間違えました、ではまた! じゃなくて「最近、お母さんどう?」と私のことを気遣って色々話を聞いてくれる。我が家に一番最初...
ああ、いよいよ今日母が帰ってくる。ここ数日はずっとそのことばかり頭から離れなかった。自由な時間があると、その反動でなおさらつらい。でも誰にも気を使わなくていい誰も来ない自由な時間がないと、もう無理だと思う。母がいない間に、色々やったことがある。2階の中庭の軒下に、小さなアシナガバチの巣ができていて、夫が市販のスプレーで除去してくれた。業者に頼もうかと思ったけれど、中庭には1階からしか出入りできず、...
昨日来たお客様と、引っ越してきて10年過ぎた話をしていたら、「私がここに来るようになった頃には、よくお父さんのピアノの音が聞こえてきてましたよね」と言われた。そう、午前中のお客様の時間に、父がピアノを弾いていることがよくあった。そんな穏やかな時が確かにあったなとしみじみする。突然に弱っていってしまうこともある。そして徐々に弱っていく人を家で看取ることの難しさを、父から学んだ。自分はどうなるんだろうな...
6月になった。今年も半分に差し掛かっているかと思うと、本当に時間が過ぎるのが早過ぎる。私自身も、大きな節目を迎えた。夫と2人でこちらに移住してから10年になった。東京の家の契約期間が5月末までで、それに合わせて引っ越してきた。自宅は大規模なリノベーションをしている途中で、今は駐車場になっているところに、木造の古い母屋がまだ建っていた。私たちは、親の衰えを考えて戻ってきたわけじゃなかった。自分たちが住...
昨日は、重い腰を上げて、母の家の衣替えをやった。ニット類を選択しようかと思ったのだけど、ヘルパーさんがきっちり畳んで整理しておいてくれたので、そのまま片付けることにした。大きな衣装ケースがまるっと1つ空いた。空いたスペースに入れるものがあるのかと思ったけど、何もなかった。母の衣類は、ほとんどが冬物で成り立っているのだな。改めて洋服を片付けながらよく見ると、どれもこれも毛玉がすごい。新しく買う服は、...
ネガティブ記事を暖かく受け止めていただけて感謝です。私が毒を吐くことによって、読んでくださっている方の中にある黒いものも一緒に出てってくれるといいのですが。そして今日もまたネガティブシリーズ。友人のお母様が、脳出血で突然亡くなられたと聞いた。まだ76歳だった。前日の夜まで家族でお寿司を食べたりして、楽しく幸せに過ごしていたとのことで、喪主をつとめたという友人はショックでなかなか立ち直れず、1ヶ月後に...
あー、はいはい。またですか? すごいですね! いいですね! もうわかったよ! もうお腹いっぱいなんだよ〜! ここだけで毒づかせて貰います。何度か書いていますが、知り合いのSNSによく登場するのが、私の母と同い年のお母さん。お母さんは関東で一人暮らし。娘さんは近距離他県に住んでいる。度々、お母さんが顔出しで出てくる。毎回同じようににっこり笑ってピースサイン。時々娘とツーショット。お綺麗で、身なりもき...
お迎えは9時40分になると言っておきながら、「困ります〜!」と言ったら、なんと8時10分に来た!!早すぎてびっくりよ。ダッシュで1階に降りていくと、若そうな送迎スタッフ君が、玄関でウロウロとしていた。「あ、荷物これです!」と、階段に置いてあるバッグを渡して、中の様子を伺うと、ヘルパーさんがバタバタ。8時〜8時20分のサービス時間。幸い母は着替えも済んでいて、朝ドラを見ていた。「ご飯も終わって、お薬も終わっ...
ショートステイの朝が来ました。母が脱走していないか、ピリピリで悪夢を見ました。昨日はデイの書道教室の日で、母が送ってもらったバンが到着したときに、ちょうど私がワンコの散歩から戻ってきたところで、エントランスで鉢合わせ。送りのドライバーさんに向かって母は、「こちら、次女のルミコです」と私を紹介した。私のことはまだまだ忘れない母である。ドライバーさんとも、かれこれ2年以上のお付き合いなので、もちろん私...
朝っぱらからチャイムが鳴り、憂鬱な月曜在宅日の始まり。「あら、起きてた〜? 良かったわ〜。みなさんは元気?」みなさん。私しかいない。「学校のほうはうまく行ってるの?」学校ね…。実際学校に行ってた時代は気にもしていなかったくせに、どこの脳の引き出し開けたらこんなセリフが出てくるんだろうなあ。「子供たちはみんな学校に行ったの?」子供たちは、いません。「そんなわけないわよ、小学生くらいの子供たち、いるじ...
昨日は、終始不安そうな顔をしている母を見送り、なんだかんだでお迎えの人に丁寧にお礼を言いながら、素直にバンに乗っていくので少し安心した。バンの中の母に、できるだけの笑顔で手を振ると、母もなんども振り返してくれた。一週間したらまた帰ってくるのに、そんな永遠の別れみたいな顔しないでよ。施設に入れることになったら、どんなふうに見送ればいいのかわからないよ。もう家に帰れないってどんな感情なのかな。その時、...
あ〜もう大変だった! あと1日でショートステイ!の、その「あと1日」が、こんなにハラハラと大変だなんてさ。昨日は第二木曜だったので、朝から訪問診療だった。先生はいつも通り穏やかで、手首に丸く傷跡になっているヤケドの箇所も丁寧に診察してくれた。母は直前まで蒸し暑い寝室で寝ていたようで、そのせいもあるのか血圧は2桁になる程低く、まあなんとなくいつもより元気はなかった。けど、連日の昼夜逆転のせいだろうと...
今日も朝7時からチャイムが鳴る。夫を会社へ送り出した直後のバタバタした時間だ。パジャマ姿の母が立っていて、「ごはんを買ってきて欲しいのよ。できてるお米ね」と言い出した。パックご飯のストックは十分にある。「夜に食べようと思って」「夜はお弁当屋さんが持ってきてくれるでしょ? それにお米ついてるよね?」「お弁当屋さん来ないもの!」「来るよ」「来てないわよ(腕時計を見る)」「今、朝の7時だよ!」「朝なの?...
あと2日! 今日と明日を乗り切ったらショートステイだ。急に外が暑くなってきて、万年冬衣装の母の熱中症が気になる。徘徊日和は終わり、外はジリジリと暑い。1キロ以上歩いて何処かへ行くなんて危険だ。今日は在宅の水曜なので、監視の目を光らせていなければいけない!食べ物の管理も難しい季節になってきた。昨日はデイの書道教室の日だった。デイは楽しかったようで、ヘルパーさんにも「デイサービスが楽しかった!」と話し...
月曜在宅日。ついでにゴミの日だったが、ゴミがゴミがと言わず静かだった。その静けさが怖い! 家に居ないんじゃないかと何度もGPSをチェックする私である。昼からサロンで作業をして、掃除機をかけていると、コンコンコンとドアをノックする音…。お客さんが到着する前でよかった…。ドアを開けると、認知症フェイスになっている母が立っていた。「あなたのところに連絡はない?」「どこから?」「大学とか、薬剤師会とか」なんの...
日曜朝8時台からチャイムが鳴る。はあ。唯一ゆっくりできる日曜日なはずなのに、朝から何よ〜!「起きてたのね!よかったわ! 朝早くからごめんなさいね。これなんだけど!」と、母の手にはいつの間に届いたのか、ケアマネが作成した6月のカレンダーが握られていた。「ここに書いてあるこれ何?」ショートステイの予定である。他の日は朝夕のヘルパーや宅配弁当、デイサービスの予定などぎっしりなのに、ショートステイのところ...
油断禁物の母1日在宅の金曜日。このデイサービスと在宅が交互にやってくるのがまた心休まらない。お客様はいない日だったので、午後からサロンで一人で作業をしていた。今週は疲れた。夫が早朝出勤の週で、朝3時半に家を出るので夕食が終わったら、今度は弁当を作って、洗って作って洗って…を繰り返し、夜中に目覚ましは鳴るし、寝たり起きたりも繰り返して体力消耗。しかも、夫は土曜も出勤で週6の弁当作りはゴールが見えない...
木曜は、1日デイサービスの日だったので、落ち着いて仕事をして、合間に買い物に行き母の家の食材を補充、と言うルーティーン。夕方、いつの間にか母が帰宅しており、直後にヘルパーさんがやってきた。木曜は1時間の枠になっていて、責任者の人が掃除をしたりデイの準備をまとめてしたりする。なので、ゆっくりと友達とZOOMでおしゃべりしていたら、ヘルパーさんから私のところに電話がかかってきた! 何かあったのか? ZOOMを...
5月が第5木曜まであったので、訪問診療が3週間空く。訪問の先生はとても好印象で信頼していてなんの問題もないけれど、訪問診療がある木曜日はバタバタで、朝9時に診察に立ち会ったかと思ったら、デイの迎えが来るので送り出し、すぐ仕事に入り、母の家の買い出しに行き、戻ったかと思ったら15時には母帰宅。全然ゆっくりできない! ま、母のデイの回数を増やして、活動量を増やしていくのが目的なので、これがベストなのだけ...
朝のヘルパーさんが帰ったあと、デイのお迎えが来るまでの10分くらいの間が、結構いつも際どい。出かける準備ができているのに、まだ来ない。そわそわする。荷物をゴソゴソしてせっかく用意したデイのバッグをひっくり返してみたり、余計なことをする時間なのである。昨日は火曜日。2階へ上がってきてチャイムを鳴らす。「今日はゴミの日だったかしら?」ゴミの日は月曜。前日に全部出したばかりなのに、「ええ?昨日だったの? ...
月に一度くらい、不定期に姉から電話がかかってくる。だいたい夕方のこれから忙しくなる時間帯で、姉と電話している隙に母がふらふらと家から出て買い物に行ってしまったこともあった。これと言って何か用事があるわけでもなく、ただ、様子伺いの電話だ。「最近どうですか?」と、だけ聞かれるのが、非常に面倒くさい。日々いろんなことはある。毎日話は噛み合わない。ヘルパーさんやケアマネとのやりとりも頻繁にあるけれど、別に...
5月は長かった。ショートステイの予約が取れず、これまで通りの週3デイサービス、1日2回のヘルパー(20分)でしのいだ。3月、4月と続けてショートのお世話になったので、ぽっかり何もないのがこんなに気が張るのかと思う。週3デイもありがたいのだけど、訪問診療がある週はとても慌ただしく、訪問診療に立ち会って、母をデイに送り出して、すぐ仕事に入り、昼に買い物を済ませて、午後からもう一人仕事に入ったら、その間に...
在宅日の金曜日、夕方の18時半ごろ、母から夫の携帯電話に電話がかかってきたそうだ(!)。度重なる母の徘徊と不穏に、夫が私の負担を減らそうと「何かわからなくなったら俺に電話かけて! 出かける前に電話して!俺はいつでも電話に出られるから」と言って、固定電話の子機に番号を登録してきたのだが、本当にかかってきてしまった。「あなたは誰ですか?」自分からかけてきたのに、第一声はそれだった。夫とわかると、「ルミコ...
数週間前に、母が夕方脱走してスーパーに行って白米3パックとほうれん草とキャベツ半玉を買ってきた。白米3パックは翌日には消費期限がきて、キャベツもすぐにダメになり、廃棄された。ほうれん草は、ヘルパーさんが茹でてカットしてラップに包んで冷凍にしてくれた。タッパーの中で小分けにラップされて、味噌汁の具が足りない時とかにちょっと使えるようにと言っていた。しかし、翌日見るとキッチンカウンターの上で常温に戻さ...
先週の土曜日から増量した認知症の薬は、効果が出てるのかは謎。魔の水曜日、昼の時間帯はGPSを気にしながら、在宅を確認して、いつも出かけてしまう13時前後を外して14時半にスーパーへ買い物へ出かけた。30分ほどして戻ってくると、母の家の玄関が10センチほど開いていた。そっと覗くと、スニーカーがあったので、家にいるんだなと安心。自分の家に帰ると、うちの玄関も10センチほど開いていた…来たな。きっちり閉めたはずの玄関...
母があまりにも日々「ばあちゃん来てる?」「ばあちゃんはどこへ行ったのかしら?」と、祖母のことを聞いてくるので、その都度、32年前に死んだよ、などと受け流していたけど、何かいい方法はないものかと夫と2人で考える。「おばあちゃんの遺影がないから、死んだことを思い出せないんじゃないの?」と、夫が言った。確かに、ない。9年前にこの家をリノベーションした時に、古い家を家財道具ごとぶっ壊した。もちろん大事そうな...
今期は主人公が「記憶喪失」になるっていう設定のドラマが多い。流し見していると、「え? それは覚えてるの? 思い出したの?」みたいなシーンがあったりする。前日のことを忘れてしまう「アンメット」は、それでもなぜか医者の仕事と技術は忘れない。「記憶を無くす」という意味では、認知症も記憶喪失とちょっと似ている。記憶を都合の良いストーリーに妄想トッピングで仕上げてしまうところが、認知症の特徴だろうか。記憶喪...
土曜の朝から認知症の薬のひとつ「メマンチン」が増量になっている。良い変化があることを期待しつつ、また月曜在宅日が始まって憂鬱である。だんだんと、話が通じないことが増えた。会話はしたいのだろうけど、訪ねてきてチャイムを押して、でも、何が言いたいのか全然理解できない。一生懸命、推理を働かせるのだけど、妄想と思い込みとちょっとの事実と、入り混じって何が言いたいのかわからない。出来るだけ明るく対応して、家...
徘徊事件から1週間経った、在宅の金曜日。私は朝からピリピリである。昼休みにはGPSを何度か確認して自宅にあることで安堵した。午後から仕事がびっしり詰まっていて、お客さんとお客さんの間が30分しか空いていない。何かあったら嫌だなと思いながら、仕事をしていると、ちょうど施術が折り返したぐらいの途中も途中で、ドアの外からガラガラと母の家の扉が何度か開いたり閉まったりする音が聞こえ、そのうちに「ルミちゃん!ル...
訪問診療の日だった。先生には徘徊のことは話していないが、今までなかった「外出禁止」の貼り紙に、なんとなく何かを察したようだった。いつも通り穏やかに、「最近のお身体の調子はいかがですか?何か困ったことはありませんか?」と母に聞く。「嫌な夢をしょっちゅう見るんです。それで目が覚めて眠れなくなってしまったりします」と、母が言った。「最近はどんな夢を見たか覚えていらっしゃいますか?」と、聞かれ、「子供達を...