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妊活サポート医師がそっと教える「妊娠のコツ」 https://note.com/ninkatsu_support

“不妊治療だけが妊娠に至る道ではない”をモットーに、カウンセリング等を通して妊娠を希望される方に寄り添いつつ、より自然に近い形で妊娠するためのお手伝いを続けています。妊活中のあなたの力になるような記事を書き綴ります。

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2020/10/23

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  • 妊娠に対して男女に意識差があります

    赤ちゃんを望んでいるのに、 なかなか妊娠できないという状態は、 夫婦どちらにとっても ストレスを感じるものです。 ましてや 不妊治療を受けるとなると、 ふたりの上には相当強い ストレスがのしかかってきます。 「不妊は夫婦二人の問題ですから 夫婦二人で取り組みましょう」 と、よく耳にします。 正論のように聞こえます。 しかしながら 不妊治療はその実際において、 検査や治療のほとんどを 女性が受けなければならない、 極めて女性の負担の多い医療なのです。 こうした現実に 男性側の理解が十分でないと、 不妊治療を継続していく過程で、 男女間の温度差を生むことに なっていきます

  • 妊活に漢方薬は有効ですか?

    「妊活に漢方薬は有効ですか?」 そう問われたら、 「妊娠を望む女性の半数以上に漢方薬は有効です」 と私は答えます。 そもそも私が漢方薬に関心を持ったのは、 医学生の時代に遡ります。 特別講義で漢方を専門とする医師のお話があり、 それにとても興味を持ったのです。 西洋医学の薬というのは、 レセプターに対するターゲットセラピー という形を取るのがほとんどです。 例えば胃潰瘍であれば、 胃酸分泌の亢進が原因となることが 多いわけですが、 それに対してH2レセプターという 胃酸を分泌するターゲットに対して、 それをブロックする薬を用いてきました。 ミサイル攻撃のようなもので

  • 葉酸サプリメントの注意点

    妊活に向けて 何か行動を起こそうと思った時、 女性はよくサプリメントを摂取する という人が多く見られます。 その場合に葉酸サプリメントが 筆頭に挙げられるのではないでしょうか。 それはネットなどを見れば 葉酸サプリメントに関する情報は たくさんありますし、 あたかも葉酸サプリメントをとれば、 すぐにでも妊娠できるような気が してしまうものです。 私は葉酸サプリメントを 自己判断で摂取している方の 採血をしばしば行うのですが、 ほとんどの場合で、基準値上限を 大幅に超えていることが多いのです。 過ぎたるは及ばざるがごとしで、 葉酸値が高すぎると、 妊娠を阻害してしまいますし、 食

  • 基礎体温表をハイブリッドで

    私はこれまでずっと本などを通して、 紙の基礎体温表を推奨してきました。 確かに紙に書くと一覧性がありますし、 とても見やすいのです。 ガラケー時代にも 基礎体温表のソフトがありましたが、 とっても見るに耐えないものでした。 ところが、 スマートフォンの時代になって、 基礎体温表のアプリがたくさん 揃ってきました。 そしてこのスマホの基礎体温表を 利用することによって、 妊娠を呼び込むだけではなく、 自分の健康管理、ストレスチェック などにも役に立つのではないか、 そんなことを思うようになっています。 グラフ化も簡単で、排卵日を教えてくれる アプリがあったり、いろいろなこと

  • Sさん(37歳)から届いた妊娠報告

    Sさん(37歳)から、 妊娠報告をいただきました。 彼女の場合、検査所見からは、 50歳近い卵巣の状態と考えられました。 しかし、そうした状態にあっても、 その卵巣の中にスター選手のような 卵子が混じっている場合があるのです。 その卵子がうまく排卵し、 そして人工授精でミートして、 ハッピーな結果になったのだと考えられます。 検査所見というものを そのまま鵜呑みにしないようにしましょう。 Sさんから届いたメールをご紹介します。 「あなたは医学の域を超えている!もってるよ」 とクリニックで言われました。 ホルモン注射をせずに育った天然の卵胞で、 20ミリ近くになるまでに

  • 妊娠にアプローチする正しい道

    昨年11月に新刊 『令和版 ポジティブ妊娠レッスン』を 出版しました。 私の予想以上に 好意的に受け止められており、 ほっとしています。 中には、 「妊活のバイブル本です」 などというコメントもあり、 大変嬉しく思っています。 今回の執筆の動機は、 不妊治療の保険適用拡大が案内され、 人工授精はもとより、体外受精を含めた 高度生殖医療も保険診療になることが わかっていました。 そして2022年4月より 実施されたわけですが、 時間とともに、いろいろな 問題も見えてきました。 私はこうした事情を踏まえ、 妊娠を望むカップル全員に、 新しい情報を提供する必要性を 感じていた

  • 47歳で妊娠、48歳で出産したMさん。

    カルテの整理をしていると、 ひょっこりMさんのカルテが出てきました。 10年前に「不妊ルーム」で、 47歳で妊娠、48歳出産の最高齢の方です。 カルテを振り返ってみてあらためて驚いたのは、 彼女は当院に来る前に4年間の不妊治療歴があり、 タイミング法の後、 人工授精を実に16回も行い、 その後体外受精を6回行うも、 移植に至ったのは1回のみでした。 当院の初診時のデータですが、FSHが35.6。 これは、閉経していてもおかしくない数字です。 さらに驚いたのはDHEAの値が279で、 これは60代後半の数字です。 長期間の不妊治療により、 年齢以上に卵巣が老化してい

  • 「妊活の木」を育てるということ。

    昨年の暮れに出版した 拙著『ポジティブ妊娠レッスン』では、 32ページに「妊活の木」を イラストに描きました。 この本はこの「妊活の木」を 理解していただくために書いた と言っても過言ではありません。 妊活の木の1本の「幹」から 4つの枝が出ています。 それぞれの枝は、 ①自然妊娠、 ②タイミング法、 ③人工授精、 ④体外受精 です。 どれを行うにしても、 大切なことは「木の幹を太くする」ことです。 木の幹が太くなれば、 それぞれの枝も太くなりますから、 どのようなコースを辿っても 妊娠しやすくなるわけです。 それでは幹を太くするためには、 何が必要でしょうか?

  • AMHの値は変動する!

    「あなたは37歳ですが、 AMHの値は43歳です。 ですから、すぐに体外受精を行わないと お母さんになれませんよ」 こういうふうに言われた人は、 何人もいるのではないでしょうか。 AMHは、卵巣年齢などとも呼ばれ、 卵の数の指標にされています。 私はAMHというのは、 数の指標ではあっても、 卵の質の指標ではないこと、 そして生理周期によって変動することを、 皆さんに知っていただきたいのです。   こちらの表を見てください。 これは37歳の女性のデータなのですが、 なぜか1年間に8回も、AMHの測定がされています。 D3とありますが、D3は生理3日目の意

  • 漢方薬はなぜ効くのか?

    漢方薬が効く人には本当によく効きます。 それでは「漢方薬はなぜ効くのですか?」 と問われれば、 正確に答えるのは医師でも難しいと思います。 それですから、 漢方薬に対する医師の評価は、 賛否両論、2分してしまうのです。 漢方薬のほとんどすべてが、 6種類も7種類もの生薬の合剤です。 一つ一つの生薬の効果は わかっているのですが、 そうした複数の生薬が、 いわば相乗効果を発揮するわけです。 ですから西洋医学の評価のような 土俵には乗っかりにくいのです。 それでも 私が漢方薬を使おうと決めたのは、 患者さんに使って実際に効果があり、 そして副作用が出なければ、 問題

  • 43歳で妊娠された女性の場合。

    「不妊ルーム」で 43歳の女性が妊娠されました。 この方の経過は大変興味深いものです。 彼女は当院を訪れる前に、 不妊治療のクリニックで 体外受精を経験されていました。 4回採卵するも、 移植できたのは1回のみで、 妊娠には至りませんでした。 それで当院に相談に見えたわけです。 彼女のお話しを聞いたのちに、 「とりあえず、頭も、心も、 身体も休めましょう」 とアドバイスしました。 「不妊ルーム」は、 自然妊娠と不妊治療の間に位置する ベースキャンプです。 リセットを勧めたわけです。 ベースキャンプというのは、 登山で言えば、そこから頂上を 目指すため

  • 不妊治療とストレス

    1年前から婦人科に通っていた女性が 当院に相談に見えました。 現在フォローアップしていますが 最近、彼女から届いたメールにこんなことが書いてありました。 「婦人科は白か黒でグレーは無い。 だから次行くときには また何を言われるんだろうという気分になります。 でも、こまえクリニックの場合は、 グレーも有りで、数値的にすぐに判断せず、 じっくり向き合ってくれるから気分が楽になります。」 当院は内科なので、婦人科と違って内診台がありません。 そして、患者さんに対するアプローチも異なります。 そのことも気分的に楽だとおっしゃっていました。 不妊治療にストレスは大敵で

  • サプリメントとクスリ

    サプリメントというと、 クスリに比べて、ワンランク下のイメージを 持つ方も多いのではないでしょうか。 確かにサプリメントの多くは、 ドラッグストアなどで手に入りますし、 服用に際して、注意されることもないので、 そう思うのでしょう。 しかしながら、 私は妊活に関してサプリメントは、 クスリ以上に効果を発揮することを いつも実感しています。 その中でも特に強調したいのが、 ビタミンDとDHEAサプリメントです。 DHEAサプリメントは、 2018年まではインターネット等で、 誰でも簡単に購入することができました。 その後法律が改訂され、 医師の指導のもとでの使用にな

  • 人工授精の妊娠率を上げるコツ

    人工授精の問題点は、 何よりも妊娠率が5%〜8%と低いことです。 ではなぜ、 人工授精の妊娠率が低いのでしょうか? これには2つの理由が 以前より指摘されてきました。 1つ目は、 人工授精は精子の洗浄、濃度調整を行いますが、 このプロセスが精子のストレスとなり、 授精能力を弱めるという指摘です。 2つ目は、 人工授精は精子の一部を注入するだけですから、 女性側に性的興奮は全くありません。 そのことも低い理由ではないか とも言われてきました。 妊娠というのは、 精子と卵子が出会うことが大前提になります。 通常のセックスでは、 膣内に放出された精子が子宮内に移動し、 さ

  • どうなった?保険適用後の不妊治療

    2022年4月から 不妊治療の保険適用が実施されました。 これにより、 不妊治療に対するハードルが 非常に低くなったと思います。 また通院者は心情的に、 「病院に通いやすくなった」 「治療受けるのに抵抗が少なくなった」 などといったポジティブな声が 聞かれるようになりました。 経済的な負担の軽減に加え、 患者さんの心理的な抵抗が 少なくなったことが、 とても重要ではないかと思います。 要するに不妊治療というものが、 「市民権」を得たと思うのです。 人工授精に関しては、 一回あたりの治療費(3割負担)が、 5460円と格安になったのみならず、 年齢制限も回数制限もないことは、

  • DHEAサプリで劇的な妊娠をしたNさん

    DHEAサプリメント(以下、DHEAサプリ) を使用してから、「不妊ルーム」において、 37歳以上の女性の妊娠が増加しました。 このDHEAサプリの劇的な効果を 実感したケースをお話しします。 Nさんが最初「不妊ルーム」に 来院されたのは、32歳の時でした。 前医でタイミング法を行うも 妊娠しないということで来院しました。 ホルモンチェックをしてみたところ、 女性ホルモンの値が低いこと、 そして生理中のFSHが年齢の割に高い ことがわかりました。 念のためDHEAの値を調べてみたところ、 ”370 NG/ML”でした。 これは、40代後半の女性の数値です。 そこで、

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