6月29日読売読書欄でランナーの為末大氏によるエナクティブ論の紹介があった。 行為する意識 エナクティヴィズム入門 古田正俊・田口茂著 青土社 3300円 世界が、知性が、いつどうして立ち上がるのか、と言う事を考える時の試論のひとつとして、興味深く拝読した。 ゾーン体験は私の言葉で言えば「行為になること」であった。(中略)夢中で何かに取り組む時、身体と世界の間に体験が生まれる。それこそが知性の源泉になるのではないか。 人類のわかりやすい能力限界への挑戦を感じる競技と言えば100m走であろう。個人的にも小学校時代から50m走や100m走のタイムチャレンジはわかりやすく我が身体の状況を感じられる競…