「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight ちょっとショボいんだが、久々に「反薄明光線」を見かけた。過去記事でも何度か触れているが、よくご存じの「天使の階段」「ヤコブの梯子」あるいは「レンブラント光線」などの異名を取る「薄明光線」は、雲が太陽を覆い隠した時、雲の切れ間や凹部から漏れた光の帯が放射状に広がって見える現象だ。...
空と雲の写真は記事内容に関係なくほぼ毎日更新しています。空のこと、雲のこと、大気光学現象のこと、気象のこと、写真のこと、酒のこと、北海道のこと、映画のこと、詩のこと、短歌のこと、本のこと、私のことなどなど、飲んだくれの酩酊雑記です。
Like a Floating Question ── 続・残夏日記 令和六年十一月三十日(土)
"From Day to Night #29" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日は蔵出し画像から、残照に染まった尾流雲がゆらゆらと頭上に近づいて来るところを捉えたカットをご紹介してみたいと思う。この尾流雲は、まだ空が幾分明るくかなり遠くにある頃からその存在に気がついていた。こちらへ向かっているような感じには見えなかったんだが、あれよあれよという間に近づいて...
鰻も鮪もないけれど ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十九日(金)
「VHFアンテナのある空景 (その86)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 隣家のアンテナ越しにうねるような波状巻積雲(うろこ雲)が見えたので、ワイドズームで撮ってみた。よくよく見ると、消滅飛行機雲らしき痕跡もあったりして、ちょいと興味深いソラなんだよね。ずっと見ていたら、何だかこの雲が八岐大蛇ヤマタノオロチにみたいに思えてきた・・・って、本物を見たことなど...
俺だって、落ち込む日くらいあるんだよ ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十八日(木)
「雲だって時には本気で浮かれます」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」を撮っていたら、その波頭部がみるみるうちに「くらげ雲」となって浮かび上がっていく瞬間を捉えたカットだ。ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲もくらげ雲も、頭では一応その発生原理を理解しているつもりなんだが、果たしてこういうこと...
アンドロイドの君は何を読む? ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十七日(水)
「尾流雲の夢」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、激しく気流に煽られる尾流雲だ。このような氷晶系の尾流雲は、そのまま巻雲に遷移していくことも多いんだが、この尾流雲も既に巻雲に近い状態と考えてもよいのかも知れない。この雲は、大気中の水蒸気が雲となり雨や雪となって地上へ降り注ぎ、再び水蒸気として大気へ戻って雲になる・・・という大きな循...
【改訂版】 「他記号の空似」などという話を書いてみる ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十六日(火)
"From Day to Night #14" Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 「今日のソラ屋はもう店仕舞い・・・」と思っていたら、西天に何やら魅惑的な層積雲(うね雲)と黄昏空のグラデーションが見えた。咄嗟に"From Day to Night"という画像タイトルが頭に浮かんできて、急遽バルコニーに飛び出した(笑)。数カット撮るうちに「これではいかん!」と気がついて部屋に戻り、レン...
ブルーマンデーとハンバーグはどちらが嫌いか? ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十五日(月)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その7)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没の頃の西天を旋回して行く飛行機雲のなれの果てだ。ソラ屋的に飛行機雲ってやつは、それだけでも十分にフォトジェニックな被写体なんだけれど、ちょいとカーブしたりすると胸がきゅんとするんだよね(笑)。「あはは、違う、違う、こっちだよ」などという、ち...
君の瞳に恋してる ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十四日(日)
「何かと色々出ているが何もかもショボいソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、左側に見える「左幻日」に始まって右上の「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」に「雲の影」など、色々出てくれてはいるんだが、どれもこれもがかなりショボい(笑)。ソラ屋的には「うーん、けっこうイケるんじゃない」なんだが、おそらく、世の中の99%の善男善女...
とにかく君をお慕い申す ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十三日(土)
「残夏賛歌なんか?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 昨日の日没間近な頃、大楠の上にほんのり色付いた高積雲(ひつじ雲)の放射状雲が見えた。もしかしたら美しい茜色に染まってくれるんじゃないかと淡い期待を抱きながらバルコニーに待機していたんだが、結局このまま色褪せていったのであった(笑)。うーん、ちゃんとソラの神様にお供えをしているんだが、もしかし...
November / 十一月 ── [風に吹き飛ばされる賞味期限切れの愛 ── サラ・ティーズデールの詩を訳してみる 第17回]
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その14)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 9月も下旬になってからあたふたと"September Midnight / 九月の夜更け"をご紹介させてもらった。彼女の作品には、タイトルに十二月つきを冠した作品が多い。10月には"Late October"をやろうやろうと思いつつ、仕事が多忙を極めていて(ホントか?)あえなく挫折・...
愛おしい大気 ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十一日(木)
「行き違う巻雲 #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先日もご紹介させていただいた交差する「鈎状巻雲」(右下~左上方向)と「毛状巻雲」(左下~右上方向)との「二重雲」だ。二重雲とは、巻雲(すじ雲)・巻層雲(うす雲)・高積雲(ひつじ雲)・高層雲(おぼろ雲)・層積雲(うね雲)に出現する変種の一つで、十種雲形の同じ類(基本形)の雲が...
季節は残夏から一気に初冬へ ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十日(水)
「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #8」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月末のあの「ソラ屋が報われた日」の昼過ぎに出現した「左幻日」だ。きれいに光彩が分散して「何か起こるんじゃないか・・・」と期待を抱かせてくれたんだが、まさかあんな展開になるとはこの時は夢にも思っていなかったよ(笑)。それにしても、今年は大気光学現象的にはなかなかの...
【改稿版】 「夜のはじめ頃」って一体いつ頃のことだよ? ── 続・残夏日記 令和六年十一月十九日(火)
「間もなく"夜のはじめ頃"を迎えようとする"昼のおわり頃"の空」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight 一昔前まで火山の噴火については、天気予報の「警報」(重大な災害の恐れ有り)と「注意報」(災害発生の恐れ有り)に相当するものとして「火山情報」と「臨時火山情報」というものが定められていた。一体どちらの方がより深刻な事態であり、天気予...
異聞・北大通り幻想 ── 続・残夏日記 令和六年十一月十八日(月)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その13)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 黄昏時には層積雲(うね雲)がよく似合う。陽が落ちて、消え行く層積雲の雲底が残照に赤く映えているところに出会したりすると、撮影もそこそこにグラス片手にバルコニーに舞い戻って一杯飲りたくなるんだよね(笑)。「黄昏発黄泉こうせん行はまだか、いや、もう出てしまったのか・・・...
夢想じゃない、無双しているんだ ── 続・残夏日記 令和六年十一月十七日(日)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第68便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight この時間帯に西天の同じような位置でクロスする飛行機雲はよく見かける。航空オタクなら○○航空の△△△便と□□航空の×××便とか分かるんだろうが、そこまで行くとソラ屋の専門外だからね(笑)。クロスしている付近の短い方のトレイルが少し不連続で曲がっているように見えるのは、これがそれぞれ別個のト...
Such a Hard Day's Night ── 続・残夏日記 令和六年十一月十六日(土)
「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #7」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、大楠の上に出た「右幻日」と「幻日環」(幻日の右方向に延びる明るい光の帯)だ。幻日環は、理想的な条件下では太陽を貫いて天頂付近を中心とする環になって見えるはずなんだが、それは極めて希な現象だ。普通は、この画像のように幻日の左右に少し尾を引いて見える程度であることが...
宵越し薫るファーストレター ── 残夏日記 令和六年十一月十五日(金)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その6)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、なかなかよい案配に染まった黄昏空に大楠がシルエットになって浮かび上がったところだ。晴れてさえいれば、いつでもこのような夕景が見られるかというと、必ずしもそうではない。そもそも、黄昏色からにして実に気まぐれで予想もつかないものなんだよね。もしかした...
「小夏日和」とか「準夏日」とか ── 残夏日記 令和六年十一月十三日(水)
「行き違う空と雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月末のある風の強い日、大楠の上に見えた高積雲の「レンズ雲」だ。よく見ると上側と下側に写るレンズ雲群では向きが違っているので、これは上層と下層に出現したレンズ雲の「二重雲」ということになるんじゃないかと思ったりもした。ただ、もしかしたら上層にあるのは巻積雲かも知れないので、...
「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #6」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像の主役は「環天頂アーク」ではないし、もちろんその下端に接してうっすらと見える「上部タンジェントアーク」でもない。環天頂アークの左側にある、まるで空がスパッと切り裂かれたような「飛行機雲の影」の方なんだよね(「飛行機雲のなれの果ての影」というのが正しいかも知れない)。この時の...
【改稿版】 新しいものは常に文化と歴史がクロスするところに生まれる ── 残夏日記 令和六年十一月十二日(火)
画像上:「空(ソラ)のクロス」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight画像下:「渓(たに)のクロス」 Canon EOS-1N, EF28-70mm F2.8L USM, f11, 4sec., Ektachrome E100VSこの2葉の写真は、文字どおり「天」と「地」の光景でもあり、撮影日には十数年の隔たりがある。しかし、時空のスケールを少し拡げて見た時、両者の間に隔たりは全く感じられない。どちらも果てしなく遠く...
The Day of KOHARUBIYORI ── 残夏日記 令和六年十一月十一日(月)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第67便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日は、残夏というよりも初冬の雰囲気が漂う夕景で行ってみたいと思う。中央のやや右側に見えるトレイルのずっと右上に、それを追うようにもう一本別のトレイルが写っているんだが、お分かりいただけるだろうか。それらを併せて、この画像には全部で新旧5本の飛行機雲やそのなれの果てが写っている...
続々・北大通り幻想 ── 残夏日記 令和六年十一月十日(日)
「VHFアンテナのある空景 (その85)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、昨日掲載の空景と似ているんだが全く別の日のカットだ。残念ながら「飛行機雲の影」は見えないんだが「右幻日」が申し訳程度に出ているのがお分かりいただけるだろうか(笑)。この画像のように、飛行機雲が22度ハロ(内暈)に接するように通過しているフォルムを見ていると、円の...
「錯覚の楽しみ (その6)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)に出現した「22度ハロ(内暈)」とそれに交差するような「飛行機雲の影」だ。飛行機雲は、すでに巻積雲(うろこ雲)に化けているので「飛行機雲のなれの果ての影」というのが正しいかも知れない(笑)。過去記事でも何度か触れているが、この影は飛行機雲を太陽が下から照ら...
「行き違う巻雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週撮影した「毛状巻雲」(右下~左上方向)と「鈎状巻雲」(左下~右上方向)の「二重雲」だ。二重雲とは、巻雲(すじ雲)・巻層雲(うす雲)・高積雲(ひつじ雲)・高層雲(おぼろ雲)・層積雲(うね雲)に出現する変種の一つで、十種雲形の同じ類(基本形)の雲が、同時に2層以上に渡って出現す...
Thank You for Waiting ! ── 残夏日記 令和六年十一月七日(木)
「VHFアンテナのある空景 (その84)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)に出現した「22度ハロ(内暈)」だ。しつこいようだが、断じて「ハロ」ではなく「22度ハロ(内暈)」だからね。特に某気象情報サイトの読者さん達、くれぐれもよろしくね(笑)。ちょうど22度ハロを横切るようなフォルムの飛行機雲のなれの果てにも「飛行機雲...
うれしいことに季節は確実に秋をすっ飛ばしつつあるらしい ── 残夏日記 令和六年十一月六日(水)
「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #6」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先日のマルチディスプレイ・ハロの日、巻層雲(うす雲)に出現した「右幻日」と「幻日環」だ。この日は、当地としては久々に左右の幻日が同時出現してソラ屋を大いに喜ばせてくれたんだが、光彩がまるで虹のように・・・元へ、環天頂アークや環水平アークのように美しく分散したことも驚き...
【三訂版】 こしあん派とつぶあん派の仁義なき戦い ── そもそもあんたって誰なのよ?(ロング・インタビュー その9)
「夕陽はあちらでございます」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight「この雲があんまんに見える」ってか? え、つぶあんの・・・。あんた、俺に喧嘩を売りたいみてえだな。ちょっと表に出れや(笑)。 さて今宵は、俺の矜持であり信念でもあるテーマについて単刀直入に書いてみたい。書いてみたいんだが、俺はまったく譲る気はないからそのつもりでいてほしい(笑)。まあ、昔からのフォ...
バスが来ると分かっていたら ── 残夏日記 令和六年十一月三日(日)
「ある飛翔 (その101)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、あの"マルチディスプレイ・ハロの日"の昼過ぎに撮影した巻雲(すじ雲)に遷移中の飛行機雲だ。この日は、朝からこんな巻雲がバンバン湧いていたので「何かありそうだな・・・」とは思っていたんだが、まさかあれほどのソラのショウが見られるとは、この時点では夢にも思ってもいなか...
Lazy, Lazy Sunday for Me ── 残夏日記 令和六年十一月三日(日)
「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #5」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月31日のマルチディスプレイ・ハロの日に出現した「左幻日」だ。前日にもほぼ同時刻に左幻日が出現したんだが、この日の方がはるかに美しく光彩が七色に分散している(参考画像:前日に出現した左幻日)。また、太陽から左上に伸びる飛行機雲のなれの果ての巻積雲(うろこ雲)に...
I Wanna Spoon You ! ── 残夏日記 令和六年十一月二日(土)
"Like Floating Questions #2" Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前に出現したちょいと珍しい「くらげ雲」をご紹介してみたいと思う。くらげ雲を見たのは2年ぶりくらいだろうか。くらげ雲とは、暖められたいくつもの空気のバブルが大気中をどんどん上昇して行く途上で、たまたま遭遇した雲片に入り込んでそれを持ち上げている状態なん...
Too Young to Love ── 残夏日記 令和六年十一月一日(金)
「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #3」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は昨日掲載できなかった、左右両幻日の一葉をご紹介させていただきたいと思う。この時は「上部タンジェントアーク」は出ているものの、何故か「22度ハロ(内暈)」がほとんど見えていない。面白いのは「右幻日」は巻層雲(うす雲)に、「左幻日」は巻雲(すじ雲)に出現していると思われる...
「ブログリーダー」を活用して、さえき奎(けい)さんをフォローしませんか?
「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight ちょっとショボいんだが、久々に「反薄明光線」を見かけた。過去記事でも何度か触れているが、よくご存じの「天使の階段」「ヤコブの梯子」あるいは「レンブラント光線」などの異名を取る「薄明光線」は、雲が太陽を覆い隠した時、雲の切れ間や凹部から漏れた光の帯が放射状に広がって見える現象だ。...
"From Day to Night #37" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みの"From Day to Night"シリーズから一葉をご紹介させていただきたいと思う。これは西上州方面にある「かなとこ雲」によって生じた「薄明光線」なんだが、それよりも「雲の影」の方がより正確な表現じゃないかと思う。まあ、学術的には薄明光線ということにな...
「よく見ると何かと忙しいソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight 雲がちょっと微妙な絡み方をしていたので、何となく撮ってみたカット。巻積雲、巻層雲、高積雲が互いに遷移したりされてたりしているのか、そう見えているだけなのかわからない。一見どうと言うことのないフツーの雲。しかし「ただの雲」なんて雲はこの世には存在しない。ちゃんと雲には雲なりの存在意義が...
「ある飛翔 (その112)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、久々に「ある飛翔」シリーズの一葉をご紹介してみたい。何故「ある飛翔」かと言うと、これを「黄昏発黄泉こうせん行」や「黄昏発黄泉こうせん行を待ちながら」シリーズとやってしまうには、いくら何でもまだ空が明る過ぎるという、ただそれだけの理由なんだけれどね(笑)。そうそう「尾流...
「花言葉は『思慕』、待ち花来たる (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f5.6, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 我が家の庭に今年も「捩花ネジバナ」さんが来てくれた。今季は発芽した様子もなく、茎も見当たらなかったのでちょっと心配していたんだが、ちゃんと来てくれたよ。まあ、例年なら少なくとも5、6本は咲いてくれるんだが、今年は2本だけなんだけれどね・・・(笑)。日が傾いてから撮影に行った...
「八月某日茜雲三態」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight 本日、俺のところ(埼玉県北部地方)では最高気温が36度まで上がって、今季初の猛暑日となった。36度というと体温と同じだからね。そりゃあもう午前中から半端なく暑さだったよ。でもまあ、空は快晴で、それほど蒸し暑さは感じなかったよ。単に気分の問題かも知れんが・・・(笑)。天気図を確認すると完全な夏の気圧配置...
「夏のチカラ (その12)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日も、来たるべき夏至を祝し、早い梅雨明けを祈念して蔵出し画像から「夏のチカラ」シリーズの一葉をご紹介してみたいと思う。これは茨城県南部から千葉県北西部辺りを通過中の「積乱雲」なんだが、画像下半分に見える壁の様な雲は、もしかしたらガストフロントに伴う「アーチ雲」かも知れないなんてことを思...
「夏のチカラ (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像も、早い梅雨明けを祈念して蔵出し画像から「夏のチカラ」シリーズの一葉をご紹介してみたいと思う(笑)。昨夏のある日の日没の頃、東天方向に茨城県南部を通過中の「かなとこ雲」が見えた。時折内部に発生した電光によって、雲が提灯のようにぼうっと明るくなるのを狙って望遠で十カットほど撮っ...
「UFOなんかじゃありませんぜ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight積雲にきれいに空いた二等辺三角形の穴・・・ではない。前後左右に重なった雲の隙間が、たまたまこう見えた。それだけのことなんだけど何だかすごく得した気がするし、うれしいんだよね。 えー、本日の記事は無駄に長く、しかも完全なオタク記事なので、興味のない方は読み飛ばすかテキトーに拾い読みしても、読...
「ボーッとした明日へのキボーの光」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、6月に入って間もない頃の曇りがちな一日ではあったが、日没近くなって西天に一瞬出現した「薄明光線」だ。もしかして、このまま梅雨入りがない年になるという希望の光かも知れない・・・などということがあるはずもなく、数日後関東地方もあっさりと梅雨入りしたのであった(笑)。&...
「滝は春だ! そうなのです」 Canon EOS-1N, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, f11, 1/2s, Ektachrome DYNA HighColor100(EBX)水の流れををこういう色合いに発色してくれるのはEktachrome E100VS/EBXだけが持つ個性だ。誤解をしている人が多いんだけれど、日本の風景によく馴染み自然な発色をするのは、実はFujichromeではなくEkatchromeの方なんだよね。「滝は春だ! そうなのです #2」 Canon EOS 620, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, f11...
「夏のチカラ (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日も蔵出し画像から「夏のチカラ」シリーズの一葉をご紹介したいと思う。ある夏の日の午後、雄大積雲のサイドから薄明光線が一本伸びているのを見つけたので、あわててバルコニーに飛び出して撮ったカットだ。その雲頂部からはもこもことカリフラワーのように幾つもの盛り上がりが出ている。よく見ると、左端...
「夏のチカラ (その9)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップを飾るのは、蔵出し画像から巨大な「かなとこ雲」に発達した「積乱雲」が、西上州方面に猛烈な雨を降らせている一葉をご紹介したいと思う。雲間から一瞬顔を覗かせた太陽に照らされてオレンジ色にもやっと見えるのが「降水雲」の弱くなった部分で、画像左端部やところどころ灰色に見える部分の地上で...
「好感の持てる光環 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/4000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲(ひつじ雲)に出現した、そこそこ美しく光彩が分散した「光環」だ。まあ、あの「花粉光環」などに比べるとちょっと見劣りはするんだが、雲を構成しているフツーの水滴でも、ある程度サイズが揃っていれば、けっこう整った光環を見せてくれることがあるんだよね。 さて、...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第10便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight このブログをスタートした当初、こういうタイトルの記事を書くと、女性読者がサーッと引いて行くのを感じたりしてちょっと悲しい思いをしたものだ(笑)。あ、今でも同じか(笑)。うーん、俺はただ、自然界にはこういう面白いこともあるってことを書きたかっただけなんだよ。ごめんね。でも、未だに全然...
「花粉の賜あるいは善行 #5」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、蔵出し画像から3月に撮影した「花粉光環」の一葉をご紹介させていただくことにしたい。「もう見飽きたよ・・・」と思ったフォロワー・読者諸兄姉もおられるだろうが、今年のソラの神様の俺に対するシカトぶりがあまりにも無慈悲すぎるので、やむを得ず、真にやむを得ず断腸の思いで掲載に至っ...
"From Day to Night #36" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、一昨日の日没の頃、朝から降り続いていた雨がようやく上がって西天の雲間から「薄明光線」が出現した。このような薄明光線は、東天側にも「反薄明光線」が出ているパターンなので急いでチェックしてみたんだが、残念ながらこちらはまだ厚い雲に覆われていた。もしかしたらこの薄明...
「錯覚の楽しみ (その12)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数億の仲間との激しい生存競争を勝ち抜いて見事卵子に突入することに成功した幸運な一匹の精子の顕微鏡写真である・・・なんて訳があるはずないっしょや(笑)。古くからのフォロワー・読者諸兄姉の皆様方なら当にお察しだと思うが、これは巻層雲(うす雲)に出現した「22度ハロ」(内暈)...
「太っちょラビット現る!」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight「何に見えるか」なんてことよりも「渦巻いているフォルムそのもの」に注目してやってほしい・・・と雲が申しております。 本日のトップ画像は、先日の強風の吹き荒れた日に出現した「吊るし雲」もどきを撮影していたら、上の方に何やら鼻と耳らしきものが見えてきたのであわてて撮ったカットだ(笑)。とりあえず画像...
"Towering Clouds #4" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、大楠の向こうにやって来た暗雲が太陽を覆い隠そうとするところなんだが、その太陽の左側に尖塔状の構造物らしきものが見えるじゃないの(笑)。非常に整った二等辺三角形をしていて、とても自然の造形とは思えない。もしかしたらUFOとか『天空の城ラピュタ』に出てきた"竜の巣&q...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第52便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像も日没後10分ほど経過した西天の空景だ。昨日掲載した黄昏空とは、もちろん日付こそ異なるが、同じ月で時刻的にもほぼ同じ、露出値も一緒なんだが、写っている空の色合いが全く違うんだよね。どちらかというと、昨日掲載した黄昏がノーマルで、こんな色合いになるのは決してレアではないが、...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その5)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、我が家のバルコニーから撮った黄昏時のカットだ。そうだね。日没から10分後くらいだっただろうか。残照を背景に西天の地平付近の層積雲(うね雲)はシルエットになり、雲底のあちこちからは尾流雲を生じている。よくあるような気もするがそれほど日常的でもない、そんなあ...
「一日で一番遅い虹 (その1)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight「一日で一番遅い虹 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 本日ご紹介する二葉は、18日火曜日の日没の頃、一日激しく降り続いていた雨が上がって一瞬射した陽光で出現した「虹」だ。この日の俺のところ(埼玉県北部地方)の日没は午後7時1分で、この虹の撮影時...
「そっと、さりげなく」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週の日没直前の空に出現した「上部タンジェントアーク」だ。この時の太陽高度は7~8度なので、条件さえよければ、やや左右に開いた"V字形"の光彩が見えるはずなんだが、今回は残念ながらちょっとショボいんだよね。太陽からちょうど真上の上部タンジェントアークに向かって「太陽柱(サン...
「『おーい!』がよく似合いそうな黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 「四つ葉のクローバーを探したことのある人!」なんて声をかけたら、よほどのひねくれ者かめんどくさがり屋でない限り手を挙げてくれると思う。あれは楽しいよね。大人も子供も夢中になって、時間の経つのも忘れて探してしまう。自慢ではないが、俺は小学生時代から「四つ葉のクローバー探しの名人」と呼ば...
"From Day to Night #27" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週のある日の日没直後、我が家のバルコニーから撮影した崩れ行く「かなとこ雲」だ。もしかしたら、これが今季の"初かなとこ雲"になるんだろうか。我が家から西方の視界は比較的開けているので、西上州や秩父方面に出現した積乱雲(かみなり雲)やかなとこ雲のフォルムはよく見...
「桔梗草の季節 2024」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f5.6, 1/125s, ISO100, WB:Daylight花弁のところどころにうっすらと赤い花粉が見える。先端の三つほどはこれから咲く蕾だが、開放花の下にあるのはすべて閉鎖花だ。 自然豊かな我が家の庭(笑)では、今「桔梗草」が盛りを迎えている。数年前、この花を初めて庭で見かけた年にはわずか数本に過ぎなかったんだが、それから毎年どんどん増えて、今では庭を埋め...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第51便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 三日連続で「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズはどうかと思ったんだが、まあ、何だかそんな雰囲気なので仕方ないよね。まあ、新盆も近いことだし・・・(笑)。ところで、画像中央を左右に横切る飛行機雲も、その上にぼうっと見える飛行機雲のなれの果ても、かすかに「飛行機雲の影」を生じているんだがお分かり...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第50便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 何故かトップ画像が、連日で「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズになってしまった(笑)。でもね、こういう色合いの黄昏時って、バルコニーで飲る一杯がとてつもなく美味い時なんだよね。うん、絶対に間違いない。もうン十年もソラ屋をやっている俺が保証するよ(笑)。あ、これからの季節は、そったらことやっ...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第48便 ── 幻の灯籠に導かれて」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、昨日の午後日没間近な太陽に出現した左右両「幻日」だ。それもかなり鮮やかな光彩だったし、左右同時出現の幻日は久々のような気がする。"何時ぶり"だったか調べてみようかとも思ったんだが、無意味だし、めんどいからやめておく(笑)。まあ、幻日も両...
「巻層雲マジックの午後 (その5)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前に撮影した"井桁"状に交差する「巻層雲」(うす雲)の「二重雲」だ。二重雲というのは、出現高度の異なる雲が重なって見えていることなんだが、正式には十種雲形における変種(個々の雲塊の並び方や透明度の違いに注目した分類)なんだが、そう呼ばれるにはちょいと条件...
「儚い雨と儚くない雨の境界」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週の大気が不安定な日の夕方、我が街の東方を通過中の「乱層雲」(あま雲)だ。いや、遠雷が聞こえていたので「積乱雲」(かみなり雲)の一部なのかも知れんが、とにかく雨雲なんだよね(笑)。「乳房雲」が出る時というのは、大体こういう状況なので、俺はカメラを抱えてずっとバルコニーで待...
「こんなことってあるの?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight上部タンジェントアークと飛行機雲と飛行機雲の影。この飛行機雲を見て「あれ?」と感じないだろうか。「ただの飛行機雲じゃないか? 一体何がおかしいんだ?」なんて思った人、あなたはちょっと注意力散漫です(笑)。もう一度よく見てくださいよ。おかしいでしょう? どうしても分からない人はコメント欄で聞いてみ...
「幻の雨か、現(うつつ)の雨か」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、関東各地が雷雨に見舞われたあの日の日没直後、東天に見えた残照にうっすらと染まる「尾流雲」だ。この尾流雲がそうだったのかどうかは定かではないんだが、積乱雲(かみなり雲)というか、かなとこ雲が衰弱して行く時にはしばしばこのような"激しい"尾流雲を見ることがあるんだよ...
"From Day to Night #26" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週の黄昏時に撮影した層積雲(うね雲)の副変種「放射状雲」だ。過去記事でも何度か触れているが「放射状」というのは、あくまでも「地上から眺めた時に放射状に見える」という意味であって、これを気象衛星などの画像で見たら並列して見えるはずだ。層積雲は早朝や黄昏時に発生すること...
「雲の息吹」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前に見かけた"羽毛状の"の巻雲だ。但し、巻雲の雲種や変種に「羽毛状巻雲」というのは存在しないので、これはあくまでも俺が勝手に呼んでいる名称だからね(笑)。たまたま下の方に小雲片があって、その吐く息が白く見えているような気がしたので、テキトーに画像タイトルをでっち上げてみたとい...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 ── お急ぎの方はこちらからどうぞ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前の午後遅く西天に出現した「薄明光線」だ。たまに「薄命・光線」なんて変換ミスしているケースを見かけたりするんだが、そったら美人の専売特許みたいな名前じゃないからね(笑)。でもまあ、この現象には「天使の階段」とか「ヤコブの梯子」などという...
"From Day to Night #25" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前に撮影した「石楠花色」に染まる茜雲・・・いや、石楠花色の茜雲なんて阿呆な言い方だよね(笑)。一体どんな色だよ(笑)。訂正します。「石楠花色」に染まる夕・雲であります(笑)。黄昏時の空や雲の色合いが千変万化であることは、もう何度も過去記事で触れていると思うが、中でも石...
"Just a Little Bit" Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight日没間近い西天が晴れていて、東天に雨が降っているというちょっとした奇跡の産物だ。 トップ画像は、昨日の日没前に一瞬出現した「虹の脚」だ。昨日も関東地方は寒気の影響で大気が不安定な状態が続いていて、午後遅くなってあちこちで雷雲が発生した。幸い俺のところ(埼玉県北部地方)では、群馬・茨城方面と東京・千...
「異形のものたちが見せる空の奥行き」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11 1/250sec., ISO100, WB:Daylight積雲の向こうに巻雲というちょっと珍しいコンビネーション。太陽もPL効果が最大限に効く位置だったので空の奥行きと立体感のあるカットとなった。「アンチPL病」の感染者の眼には何ともおぞましい絵に映っていることだろう(笑)。 高校生のころ、しーちゃんとよくアクロスティック(折句)を折り込んだ手...