月夜の猫-BL小説です そんなお前が好きだった25 BL小説 お前の思い切りのいい笑顔は、晴天の空のように清々しかった。 変わらないんだな、そんなところは。 井原の笑顔を見ながら、何だか、あの頃に戻ったような気がして、響はふわりと胸に温かいものを感じた。 「にしたって、寛斗、大丈夫なんでしょうね。なんか
創作BL小説です。オヤジ工藤と部下良太のすったもんだラブ、京助と千雪のどちらも譲らないぞラブなど、ひねくれ度高いですが基本ハピエン。業界、学園、バンド、社会人、海外あり。R18。
創作BL小説です。オヤジ工藤と部下良太のすったもんだラブ、京助と千雪のどちらも譲らないぞラブなど、ひねくれ度高いですが基本ハピエン。業界、学園、バンド、社会人、海外あり。R18。傲岸不遜男×強気、野球選手×美形、業界、バンド、学園、学生、リーマン、イケオジ多。BL、ML。字書き、あきつ、絵描き、alyosha、松本悠莉で活動しております。
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お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない30 BL小説 「かおりちゃんから、こないだ、肇とつき合うことになったから、良太のことよろしくって」 沢村がしれっと答えた。 「はああ? 何だよ、俺のことよろしくってのは」 「沢村くんなら許してもいいって、お墨付きが出たぞ」 「だから、
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない29 BL小説 「そういえば、玄関にかかってる絵、五十嵐さんですよね?」 思い付いて良太は悠に聞いてみた。 玄関の鏡の向かいにかかっていた楕円形の額に収まった絵は愛らしい猫の絵だ。 「おう……」 一見して華奢な美少年は、相変わらず挑
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない28 BL小説 妙に勢い気味に、俺も行く、と沢村は駄々こねのように喚いている。 「藤堂さん、実は友人が来てもいいかって言うんですが」 良太は一旦携帯を切ってカウンターに歩み寄る。 中でバーテンダーよろしくカクテルをシェイクしている
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない27 BL小説 良太が麻布にある河崎のマンションに着いたのは午後十時を回った頃だった。 「メリークリスマス! やあ、良太ちゃん、来てくれてありがとう。仕事は終わったの?」 テンションの高い藤堂の声がドアフォン越しに聞こえてくる。 良
back next top Novels 「志村さん、行けそうですか?」 「終わり次第だ。NGで手こずら
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない25 BL小説 「ドラマでNTVです」 工藤はマネージャーの小杉の携帯に電話を入れた。 「工藤だ。フジタのCMの件で今夜会食だ。志村になるべく顔を出すように言ってくれ。『雅楽』に七時半だ」 「小杉さん、捕まりました?」 工藤が携帯を切
back next top Novels もっともプロジェクトは既に動き始めているらしいし、無論沢村も
back next top Novels 「まず二十三日だが、ええ~もし、平岩の球団が決定すれば冒頭のフ
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない22 BL小説 「良太も二十六だからもう結婚を考えていい頃だとか、かおりって子とはどうなったんだとか、俺の背中を追いかけたって将来がないとか、やっぱり沢村のプロジェクトに入れてやればよかったとか、斎藤ジイのたわ言に煽られて愚にもつかないこと
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break30 BL小説 秋山にしてももほとほと自分の親に嫌気がさしているようで、工藤と似たり寄ったりなのかも知れない。 沢村も家とは縁を切ったとか言っているらしいし、幸せな家族の方が今は少ないのだろうか。 ただ、良太の一家をみるたび、
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない21 BL小説 若い頃なら、ちょっと強気な発言で強引に変えさせることもあったのだが。 ここはだが、ひとみの機嫌を損ねてドラマを台無しにするよりはいいだろうと工藤も考えた。 母親の設定は原作ではもともとなかったが、ひとみを気に入ってい
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない20 BL小説 時計はそろそろ今日の終わりを告げようとしている。 工藤には食事を取れと言ったものの、目まぐるしさにほとんど乾杯の時のシャンパンを口にしただけだった良太は、急に空腹を感じた。 「カップ麺あったかな~」 空調を落とし、灯
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない19 BL小説 良太はスタッフの一人を呼んで、下柳らにグラスを用意させた。 「何、工藤のやつ、いないの?」 「ええ、ちょっとはずせないアポがあって」 すぐ横に立ってこそっと聞く下柳に、良太は苦笑いする。 「良太ちゃんも苦労するな~」
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない18 BL小説 「藤堂ちゃん、こないだはごちそうさま~」 「はいはい~」 「そだ、藤堂ちゃん、来年早々、奈々ちゃんのCMやるでしょ? 『ロンド』のチョコケーキ、期待してるからねぇ~」 「ほいほ~い」 にこにことお姉さま方にも藤堂はのん気
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break29 BL小説 それに、ホールスタッフに一人、猫の手軍団のメンツが混じっている。 ということは千雪や京助も絡んでるに違いない。 一体今度は何をやらかす気だ? 工藤は険しい目つきでホール内を見回した。 紫紀と小夜子はやって
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない17 BL小説 忘年会は昨年より招待客の数も多く、いつにも増して盛大になった。 司会はいつもどおり良太が務め、もともと短い工藤の挨拶は年々さらに短くなっている。 「皆様方のお蔭をもちまして無事年を越すことができます。今夜は大いに楽し
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない16 BL小説 「すまん!」 いきなりカウンターに頭をつけんばかりに言われても良太にはさっぱり何のことかわからない。 「あのな、肇、俺お前に何もされた覚えはないけど………」 「かおりのことだ」 肇は声を振り絞るように言った。 「かおり
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break(工藤×良太)28まで更新しました BL小説 Summer Break(工藤×良太)28まで更新しました 暦の上ではとっくに秋、ということで、 2024automne を設置、 ほんの少し届かない(工藤×良太23)15 までを
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です 月夜の猫-BL小説です BL小説 「仕事は順調のようだね」 柔らかい口調で紫紀に尋ねられて、良太ははっと顔を上げた。 「はい、お陰様で、いろいろ勉強になっています」 そこへ小夜子がやってきて、「あら、今日のネクタイ可愛いわね。よくお似合いよ」といつものよう
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない15 BL小説 ここ数年何かあるたびに利用している会社だが、時折ドタキャンする学生バイトがいるらしく、良太はそれに備えて人数を多めに依頼している。 にもかかわらずこれだ。 一応、あと一人時間までに確保するということで電話を置いたが
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない14 BL小説 「今夜は札幌で足止めだ。雪がすごい。明日事務所に寄るつもりだったが、直接大阪に行く。そっちはどうだ? 忘年会の準備は大丈夫か?」 「あ……はい、忘年会の方はご心配なく」 「あとを頼む」 「はい、あの……」 言いかけた言
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない13 BL小説 「ほお~、何そのパーティってのも、美味いもんあり? 酒も?」 「多分。去年は美味しいシャンパンもたくさん並んでましたよ。あとで小笠原に聞いたら、すんげく高いのばっかだったって。ブブクリコとかドンペリとか。美味しいはずですよね
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない12 BL小説 京助には初っ端からあまりいい印象を持っていないので、心情としては良太もアスカ寄りだ。 アスカも良太もよく思っていないところの綾小路京助はちなみに紫紀の弟で、T大法医学教室の准教授だ。 普段モルグに籠っている京助には
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break27 BL小説 工藤に歩み寄った良太は、ようやくその横に立つ華やかな美女に気づいた。 田野倉奈美、山内ひとみと並び称される大御所女優である。 「うちの広瀬です。こちら瀬尾プロモーションの柏木さん、田野倉さんだ」 工藤が年配の
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない11 BL小説 その日、世界自然遺産を追ったドキュメンタリー番組『知床』の編集作業で良太は下柳らスタッフと朝から一緒にスタジオに入っていた。 ちょうど一休みだと下柳とスタジオを出たところで良太の携帯が鳴った。 「今年はイブのクリスマス
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない10 BL小説 ともあれ、検事の荒木とともに工藤とは大学の同期で長いつきあいになる小田弁護士にせよ、平造にせよ、下柳やひとみや、それに良太はあまり好きではないが、MBC時代の先輩鴻池にせよ、冷酷非道だなんだといわれながらも工藤は人には恵
back next top Novels 「金持ちのドラ息子がほぼわかった」 その時、インカムに加藤の
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない9 BL小説 小野万里子の場合は、当時所属していた事務所の社長との不倫がマスコミに取り沙汰され、駆け込み寺のごとくボロボロになって以前一緒に仕事をしたことのある工藤を頼ったのだ。 万里子は、冷酷非道が売りのように言われていた工藤に対して
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない8 BL小説 街中がカボチャとコスプレの団体に覆われ、大騒ぎを鎮めるために警察が駆り出された十月も終わり、街路樹が落とした葉で舗道が黄金色に染まる頃になると、変わり身も早くショーウインドウは華やいでクリスマス気分を盛り上げ、浮かれ気味の
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break25 BL小説 今年も綾小路家の夏のパーティでは、目一杯着飾った女性と男性もドレスアップしたスーツに身を包んだ五百人からの招待客が入れ代わり立ち代わりホールにひしめいていた。 エントランスを入ってすぐの広いホールがあり、その続き
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない7 BL小説 強がっても、声も聞けないと寂しい。 女性にならきっと優しいのかな。 明け方、やっぱキスとかすんのかな、あんなふうに。 大抵、良太がまだ夢うつつの時に、工藤のキスが触れる。 夜は人非人のくせに、それはいつもひどく優しく
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない6 BL小説 本音を言えば、良太に都合なんかないに等しい。 今だって携帯をシンクの前に置いているのだ、いつ、誰がかけてくるかもしれないから。 まるで悪い男に引っかかって、いつやってくるともわからない男を待っているとかいうどこぞの演
back next top Novels 「俺、海老原さんはどうしても好きになれないんですけど、美亜さん
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない5 BL小説 もともと今良太が使っているこの部屋は、平造に使わせようと工藤は思っていたらしく、隣りの工藤の部屋と行き来できるようにドアでつながっていたらしい。 今はドアをつぶして壁にしてしまい、二つの部屋に分かれている。 タイル張り
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない4 BL小説 やることはいろいろあるのだが、まだまだ工藤の片腕というには程遠い。 それが良太には歯がゆいばかりだ。 工藤のために何でもやりたいという、ただそれだけのことなのだが。 工藤と自分との関係をどう説明していいかわからないが
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break23 BL小説 今日はたまに晴れ間があるが曇り空なので、平造も一日畑にいるつもりらしい。 確かに良太や工藤、それに猫も一式外に出ている今が、リノベするいい機会なのだろう。 「う、でも、あれ、多佳子さんに預かったシロモノ、大丈夫かな
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない3 BL小説 「はいー、わかりました。怖くて電話なんか滅相もないってやつだな、尾崎さん」 「何だと?」 返事をしてゴニョゴニョ呟いた良太に、工藤が振り返った。 「いえいえ、別に~」 慌てて良太はごまかす。 結構低気圧だからここは触ら
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break22 BL小説 なるほどという千雪の説明を聞いてもまだ良太はうんとは言えない。 「千雪さんはどうするんです?」 「俺も入る。名探偵やとまたメンドイから、素で芸能人みたいな顔してな。京助は会場内におって、何かあったら外に行ってもらうし
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない2 BL小説 「くだらないものがわんさかね」 アスカはムッとした顔のまま藤堂に答えた。 「いや、おかげさまで骨太のものもいくつかありますよ、中には」 アスカの答えをフォローするように言うと、秋山はまだ機嫌のおさまらないアスカをせかして
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない1 BL小説 夏も終わりの残暑の厳しいある日の午後、青山プロダクションに広告代理店『プラグイン』の藤堂がやってきて、プロダクション所属の看板俳優中川アスカを起用する化粧品のCMの打ち合わせをしていたときのことだ。 良太がぽろっと口にし
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない(工藤×良太23) BL小説 昭和なオヤジ工藤と、部下で秘書兼プロデューサー元野球少年で直球な良太のすったもんだラブ。 夏も終わりの残暑の厳しいある日の午後、青山プロダクションに広告代理店『プラグイン』の藤堂がやってきて、プロダクション所
月夜の猫-BL小説です 2024Automne BL小説 2024Summer■ぶなの森(工藤×良太22)boys love novel夏にちなんだエピソードを順次アップしています 以前のエピソードに少し手を加えたり、新しいエピソードもアップする予定です。
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break(工藤×良太)21まで更新しました BL小説 Summer Break(工藤×良太)21まで更新しました
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break21 BL小説 「はあ? それって千雪さんの小説のネタかなんかと違うんですか?」 できればそうであってほしい希望を込めて良太は言った。 「残念ながら、事実は小説より、言うやろ?」 「言うやろじゃないですよ。渋谷さんには伝えたんでし
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back next top Novels 「その頃からモテまくりなんだ、井原センセ」 寛斗の発言に何や
月夜の猫-BL小説です 夢見月12 BL小説 「アスカさんも変な色のジャージとか黒縁眼鏡とかで変装するとか?」 良太が千雪を見て苦笑する。 「やあだ、ユキのあのみょうちきな変装、あり得ない~」 アスカが心底いやそうに言うと、みんなが笑った。 お陰で妙に張りつめていたオフィス内の緊張感が少し緩められる。
月夜の猫-BL小説です そんなお前が好きだった23 BL小説 先日志田のヴァイオリンをみんなで聴かせてもらったが、音大を目指しているだけあって技術もしっかりしているし、高校の部活とはレベルが違うが、志田は皆と一緒に演奏するのが高校での醍醐味だとか達観していて逆に面白い。 結局、ピアノとヴァイオリン、チェ
月夜の猫-BL小説です 夢見月11 BL小説 「しかしあり得ないことじゃないですね。きついことを言うつもりじゃなくても新人はいじめられたと思うかもしれないし、大御所や脚本家なんかには生意気と思われるかもしれない言動がありますからね」 淡々とアスカ評をする秋山に、「ちょっとお、秋山さんまで、ひどーい!」とア
月夜の猫-BL小説です そんなお前が好きだった22 BL小説 「ああそう。オヤジが亡くなって、俺が店をやることにした時、ライブとかやるのにやっぱ防音措置しとかないと右隣り近いし。結構な出費だったけど、母親がオヤジの保険金ポンと出してくれたから、それこそ元取るまで店やらないとな」 元気は真面目な顔で頷いた。
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