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創作小説屋
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創作小説置き場。真面目なBL物語。高校同級生カップルの29年愛等。完結・読切・色々。
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尚(創作小説屋)さんの新着記事

1件〜30件

  • BL小説・風のゆくえには~続々・二つの円の位置関係追加2

    【哲成視点】『セックスって、愛を確かめ合うためにするものじゃない?おれ達はしても子供が出来るわけでもないから、余計に、純粋に、そのためだけにするわけでしょ?』『だから、お互いの愛が伝わることが一番重要で』『だから、この形じゃないとダメってことは絶対なくて』『愛の形はそれぞれだから』2ヶ月前、挿入行為にまで行き着いていないオレたちに対して、桜井は、とても幸せそうにそう言ったのだ。だからオレたちは、二人で決めた。「ゆっくりでいいよな?」これからは毎日一緒にいられる。だから、何も急ぐことはない。オレ達のペースでオレ達らしく、繋がっていければいい、と……(でも、正直、「そろそろ……」って思わないでもなかったんだよなあ……)最近、夜の「イチャイチャ」のたびに、(今日こそは……?)という緊張感が走っていたというかなんという...BL小説・風のゆくえには~続々・二つの円の位置関係追加2

  • BL小説・風のゆくえには~続々・二つの円の位置関係追加(慶視点)

    登場人物村上哲成(むらかみてつなり)色白、眼鏡、身長159cm、某電機メーカー子会社勤務。中学からの同級生・村上享吾と長い長い回り道した末、ようやく一緒に住むことになった。は、いいけれど……村上享吾(むらかみきょうご)容姿端麗。人目を引くイケメン。身長178cm。会計事務所を開業したばかり。ずーっと思いを寄せていた哲成とついに……ということで、積もりに積もったものがあるのですが……渋谷慶(しぶやけい)小児科医。中性的で美しい容姿に反して性格は男らしい。身長164cm。哲成とは小・中・高と同じ学校。『風のゆくえには』本編主人公1。桜井浩介(さくらいこうすけ)フリースクール教師。慶の親友兼恋人。現在慶と同棲中。身長177cm。『風のゆくえには』本編主人公2。2019年10月中旬のお話。【慶視点】小学校中学校高校、と...BL小説・風のゆくえには~続々・二つの円の位置関係追加(慶視点)

  • BL小説・風のゆくえには〜初バレンタイン(慶視点)

    登場人物渋谷慶:高校1年生。天使のような容姿だが性格は男らしい。親友浩介に密かに健気に片想い中。桜井浩介:高校1年生。表はニコニコ裏はものすごい後ろ向き。人生初の友人である慶と、ずっと親友でいられることを願っている。浩介と慶、まだ高校1年生の初めてのバレンタインのお話。時系列的には「遭逢」と「片恋」の間。「初バレンタイン(浩介視点)」を先にお読みいただけると嬉しいです。----【慶視点】2月に入ってすぐの日曜日、昨年結婚して家を出た姉がうちに遊びにきた。毎年恒例のバレンタインの手作りケーキを持って。「慶は、お目当ての子から本命チョコもらえそうなの?」姉にニコニコと聞かれ、「あー……」と詰まってしまう。姉はおれが片想いしていることは知っているけれど、まさかその相手が親友である男子高校生だとは思っていない……「それ...BL小説・風のゆくえには〜初バレンタイン(慶視点)

  • BL小説・風のゆくえには〜初バレンタイン(浩介視点)

    登場人物桜井浩介:高校1年生。表はニコニコ裏はものすごい後ろ向き。人生初の友人である慶と、ずっと親友でいられることを願っている。渋谷慶:高校1年生。天使のような容姿だが性格は男らしい。親友浩介に密かに健気に片想い中。浩介と慶、まだ高校1年生の初めてのバレンタインのお話。時系列的には「遭逢」と「片恋」の間。まだ浩介が慶のことを心の中では「渋谷」と呼んでいた時代です。----【浩介視点】「桜井君っ」いきなり呼ばれ、振り返ると、真っ赤な顔をした他校の女の子がいた。(なんでおれの名前知ってるんだろう……)不思議に思いながら、「なあに?」と聞いてみると、女の子はさらに真っ赤になっていった。「渋谷君、今日もくる?」「??」渋谷の友達だろうか?今日はバスケ部の交流試合のため、隣の花島高校に来ている。渋谷はいつも試合を見に来て...BL小説・風のゆくえには〜初バレンタイン(浩介視点)

  • BL小説・風のゆくえには〜ごくらくごくらく

    【慶視点】浩介の実家から電気毛布をもらった。現在、お母さんは「終活中」だそうで、あちこち片付けていて、処分する前に浩介に必要かどうか聞いてくる。2回ほど、高級な鍋とお皿を何も言わずに送り付けてきたため、浩介が「いるかどうか聞いてから送ってほしい」と言ったら、毎週のように品物が写った写真がメールで送られてくるようになったのだ。「断り続けてるけど、さすがに一つぐらいはもらわないとだよね……」と、浩介が頭を抱えているので、一緒に写真を見ていたところ、発見したのがこの電気毛布だった。「あ~~極楽極楽」風呂上がり。ソファに座って本を読んでいる浩介の膝枕。温かい毛布。これを極楽といわずして何を極楽といおう。「ごくらくごくらく……って何だっけ?」浩介がおれの言葉を拾って、首をかしげた。「ごくらくごくらく……」「って、極楽は極...BL小説・風のゆくえには〜ごくらくごくらく

  • BL小説・風のゆくえには〜頬に触れる

    【浩介視点】早いもので2020年ももうすぐ終わりだ。昨年の今頃は、まさかこんな日々が訪れるなんて、誰も思いもしなかっただろう。「慶、寝ちゃう前にお風呂入ってくれば?洗い物たいしてないから大丈夫だよ?」「あー……サンキュー……」「パジャマ用意しておくから、すぐ入って?」「おー……」「今日、冬至だから柚子浮かべてるよ」「おー……そりゃいいなー……」ご飯を食べながら今にも寝そうな慶に、食べ終わったのを見計らって声をかけると、慶が素直にお風呂に向かった。(大丈夫かな……)その後ろ姿に不安を感じる。世の中に蔓延している新型感染症の患者数は、増加の一途をたどっている。医療現場で働く慶の緊張感は大変なものだ。あの万年キラキラオーラ全開の渋谷慶が、今は帰宅する頃にはオーラも半減して、疲れた顔を……(って、顔、半分しか見てないけ...BL小説・風のゆくえには〜頬に触れる

  • BL小説・風のゆくえには〜同窓会・スパダリランキング

    【溝部視点】高校2年時のクラスはとても仲が良く、マメなクラス委員長・長谷川のおかげもあって、5年に一度の同窓会はいまだに続いている。今年はその開催年に当たるけれど、このコロナ禍で、さすがに中止か……と思いきや、「今年はZoomでやるから手伝ってくれ」と、委員長から依頼された。「どうせ溝部はオンライン飲み会やりまくってるだろ?」と、決めつけられての依頼だったけれど、あいにく飲み会はやりまくってはいない。が、仕事でホスト(ってあのホストではない。Zoom主催者のことだ)をすることは多いので、同じく仕事でZoomを使うことが多いという山崎と一緒に引き受けることにした。委員長がクラスメートに聞き取り調査をしたところ、Zoom未経験の奴も結構いたので、手分けして事前に説明したり、リハーサルをしたり……と色々と手間はかかっ...BL小説・風のゆくえには〜同窓会・スパダリランキング

  • BL小説・風のゆくえには〜愛してる記念日2020(慶視点)

    ★先週更新した【浩介視点】の裏話&続きです。【慶視点】11月3日は『愛してる記念日』。おれが浩介に「愛してる」と初めて言った日を、浩介が記念日認定したのだ。こんな恥ずかしいセリフ、シラフで言えるわけがないのに、この日だけはシラフで言う、と約束してしまったのは一年前のこと……。11月2日の夜、明日言わなくちゃいけないんだと思ったら、寝付けなくなってしまった。なんであんな約束しちまったんだ……。寝付けないまま、水でも飲もうかと、ベッドを抜け出した。襖を開けた先、布団の上で寝ている浩介の横顔が見える。(一緒に寝てえなあ……)ため息がでてしまう。感染症対策のために寝室を別にしてからもう半年以上たつ。いつになったらまた一緒のベッドで眠れるんだろう。いつになったら思う存分触れ合えるようになるのだろう。いつになったら……(…...BL小説・風のゆくえには〜愛してる記念日2020(慶視点)

  • BL小説・風のゆくえには〜

    【浩介視点】11月3日は『愛してる記念日』。慶が「愛してる」と初めていってくれた記念日だ。今でも時々は言ってくれるけど、そのほぼすべて、酔っているときか、「している最中」ということに大いなる不満を抱いていた。が、一年前、11月3日だけは、シラフで言ってくれる、と約束してくれた。(覚えてるかなあ……)忘れてそうだな……でも、こっちから催促するのも面白くないから、黙っていよう。と、思っていた、11月2日の深夜。慶が寝ているベッドのある部屋と、おれが寝ているリビングの間にある襖が、静かに開いた音がして、ふと目が覚めた。(トイレかな……?)珍しい…と思う。慶は朝まで爆睡するタイプなので、夜中に起きてくることは非常に珍しい。こうして寝室を別にするようになってから、もう半年以上たつ。世に蔓延する感染症の対策の一環で、家の中...BL小説・風のゆくえには〜愛してる記念日2020(浩介視点)

  • BL小説・風のゆくえには〜雨の記憶(後編)

    【慶視点】久しぶりに浩介と喧嘩した。きっかけは、浩介の車の迎えを断った当日に、タイミング悪く、知り合いの車で送ってもらってしまったことだった。迎えに来てもらえることは、正直、体力的に有り難かったし、少しの時間だけどドライブしてるみたいで気分転換にもなって楽しかったので、ついついずっと甘えてしまっていた。でも、そのために浩介が早起きをして晩御飯の用意をしている姿を見た瞬間に、背筋が凍った。(おれはまた、甘えてる)忙しいことを理由に、浩介に甘えてばかりだった昔の自分を思い出して、ゾッとした。こうして無理をさせて、おれは……おれは。「もう迎えに来なくていい。運動不足になるから歩きたいし」咄嗟に、そういった。運動不足のことはとってつけた理由だったけれど、実際ちょっと気にはなっていたので、嘘ではない。でも、結局、この日、...BL小説・風のゆくえには〜雨の記憶(後編)

  • BL小説・風のゆくえには〜雨の記憶(中編)

    【浩介視点】翌朝………すごい幸せな気持ちがしながら目が覚めた。それもそのはず。「…………慶」腕の中に慶がいる。慶を抱きしめた状態で目覚めるなんて、何ヶ月ぶりだろう……「慶」心の中がぎゅうっとなりながら、抱きしめる腕に力をこめると、慶が「ん…」と身じろぎをした。そして、「浩介」「!」きゅっと抱きしめ返されて、幸せ過ぎて気を失いそうになる。ああ、なんて幸せ……と、思っていたら、「……浩介」ボソッと慶が言った。「…………ごめん」「………………………………え」ごめん?……あ、そうだ。喧嘩してたんだった!忘れてた、なんて言えるわけもなく、慌てて言葉を継ぐ。「ううん。おれの方こそごめんね。誘われたら断われないよね」「まあ……うん。それもなんだけど……」慶は言いにくそうに、おれの肩口にグリグリとおでこをつけると、「元々……お...BL小説・風のゆくえには〜雨の記憶(中編)

  • BL小説・風のゆくえには〜雨の記憶(前編)

    【浩介視点】慶と喧嘩をした。原因は、慶が帰宅途中、偶然駅近くで会ったスポーツジムのトレーナーの浜中さんの車に乗って帰ってきたことだ。いや、おれだってさすがに、ただ乗ってきただけなら文句は言わない。おれが車で迎えにいくことを「歩きたいから」といって断ったくせに、浜中さんの車には乗ったということが面白くないから、文句を言ったんだ。それなのに慶は、「うるせえなあ」と、呆れたように言って、「そんなことより、メシ」って!!!!!は!?メシ!?そんなことより!?メシ!?そりゃ、おれの長所は「料理が上手いこと」だけど、おれはメシを作るために存在しているわけじゃない!「勝手に食べれば?!」言い捨てて、リビングのソファに座りこんで、用もないのにスマホを見ていたら、慶は本当に、勝手についで、勝手に食べ始めた!信じられない!!本当は...BL小説・風のゆくえには〜雨の記憶(前編)

  • BL小説・風のゆくえには〜30年記念誕生日

    2020年9月10日夜のお話です。慶と浩介の高校の同級生、溝部君視点でどうぞ。【溝部視点】この半年、家族と会社の人間にしか会っていない。が、画面を通しては会えるのだから、文明の発達とは凄いもんだ。そんなわけで。今日は、高校の同級生・桜井浩介の誕生日なので、久しぶりに電話をしてみた。どうせ恋人の渋谷慶とイチャイチャして過ごしてるんだろう……と思いきや、「……お前、何してんだ?」画面の向こうの桜井が、一人、モヤシを持っているから、「おめでとう」より先に疑問の言葉を投げてしまった。マスク姿の桜井は、真面目な目で「モヤシのヒゲ取り」と答えると、「ごめん、慶が帰って来るまでに終わらせたいから、続けさせてね」と、手元に目を落とした。「え、お前らこれからメシ?」もうすぐ9時だ。ずいぶん遅い……っていうか。「誕生日なのに、自分...BL小説・風のゆくえには〜30年記念誕生日

  • BL小説・風のゆくえには〜変わらない日々

    ※ほんのり(?)性表現があるので、お気をつけください。【慶視点】ここ数ヶ月で、変わったことがいくつかある。一つは、浩介と寝室を別々にしたこと。おれがベッドを使い、浩介がリビングに布団をひいて寝ている。それから、家でもマスクを着用するようになった。食事をリビングで横並びでするようになった。それから……「……キスしたい」「…………」「けど……ダメだよね」浴室中、シャワーを浴びた直後に抱き寄せられて言われたセリフに小さく肯くと、深い深いため息が頭上から聞こえてきた。(最後にキスしたのいつだろうな……)思い返しても分からないくらい、キスをしていない。だぶん聞いたら日にちまで正確に答えてくれそうだけれども、その期間の長さを思って余計凹みそうなのでやめた。浩介が引き続きため息をつきながらつぶやいた。「唾液の交換はさすがにマ...BL小説・風のゆくえには〜変わらない日々

  • BL小説・風のゆくえには〜膝と膝(ブログ開設14年記念)

    【浩介視点】「飯食うとき、テレビつけようか」と、慶が提案してくれたのは、一ヶ月くらい前のことだ。今までは、一人で食べる時や、どうしても見たい番組がある時はつけていたけれど、日常的にはなかった。食事をしながら、他愛のないお喋りをするのが至福のひとときだった。でも、感染症予防の一環で、食事は横並び、極力話さないで食べる……となって、その時間は無くなった。その上、食べるスピードも速くなってしまって、良くないなあ、とは思っていた。だから、「賛成。じゃ、あっちで食べよっか?」と、おれからも提案した。ダイニングテーブルからは、距離的にも角度的にもテレビが見えにくいけれど、テレビ前のローテーブルだったら若干近すぎるものの、見えやすいのだ。慶との距離も、ダイニングテーブルの時よりも近くなった。ローテーブルの下、あぐらをかいた膝...BL小説・風のゆくえには〜膝と膝(ブログ開設14年記念)

  • BL小説・風のゆくえには〜初めての誕生日

    登場人物桜井浩介:高校2年生。表はニコニコ裏はものすごい後ろ向き。人生初の友人である慶と、ずっと親友でいられることを願っている。渋谷慶:高校2年生。天使のような容姿だが性格は男らしい。親友浩介に密かに健気に片想い中。浩介と慶、まだ高校2年生の時のお話から始まります。時系列的には、片恋2-2と3の間。この数日後に、浩介が美幸さんに片想いをはじめるわけです。あー慶、可哀想に……。そんな可哀想な慶君になる寸前のお話。まだ浩介が慶のことを心の中では「渋谷」と呼んでいた時代です。----【浩介視点】「渋谷ー!お前、明後日、誕生日なんだってな?」金曜日の放課後、クラスのムードメーカーである溝部という男子生徒に、渋谷が声をかけられた。(誕生日?)そのセリフに、ハッとした。そういえば、渋谷は4月生まれだと以前聞いたことがある。...BL小説・風のゆくえには〜初めての誕生日

  • BL小説・風のゆくえには~80歳になっても・後編

    【慶視点】昔、先輩医師に言われたことがある。幼少期の辛い思い出を、消すことはできない。でも……『白い記憶でいっぱいにすれば、黒い記憶は薄くなっていく』『君が白でいっぱいにしてあげればいいんじゃない?』だからおれは、白く白く白く……浩介の記憶を、光で埋め尽くしたい。***1月の第2日曜日、浩介と二人で、浩介の父親の友人『滝さん』を車で迎えにいった。滝さんは、86歳とは思えない、生命力に溢れたオーラの持ち主だった。浩介は滝さんと会うのは大学生の時以来だけれども「その時と全然変わってない」らしい。今まで滝さんと会うときは、必ず両親や滝さんのご家族と一緒だったため、こうして一対一で向き合うのは初めてで、緊張するから慶と一緒で助かった、と言っている。今回の滝さん来訪に際して、おれも浩介の実家に行っていいのか迷った。でも、...BL小説・風のゆくえには~80歳になっても・後編

  • BL小説・風のゆくえには~80歳になっても・前編

    2020年お正月のお話です。---【浩介視点】父と和解(慶との関係を認める発言をしてくれたのを『和解』と思うことにしている)したのは、2015年11月3日。今から4年ほど前のことだ。それ以来、数ヶ月に一度は実家に顔を出すようにしている。でも、いまだにやっぱり、父に対する苦手意識は抜けない。根付いてしまった恐怖心の完全なる払拭はやはり無理なのだろう。父も父で、おれと話すときは何となくムッとしているし、無言になってしまうことが多い。でも、慶と一緒の時の父は、全然違う。父ってこんなに喋る人なんだ、と驚くほど饒舌になる。慶が年上の人への対応が上手なせいもあるんだろうけど……(慶みたいな息子だったら良かったのにね?)楽しそうな父を見ていると、そんな卑屈なことを思わないでもない。けれども、父の機嫌がいいのはひたすらに有り難...BL小説・風のゆくえには~80歳になっても・前編

  • BL小説・風のゆくえには〜おうちで誕生日

    【浩介視点】勤め先の学校でも、交代で在宅勤務をすることになって3週間になる。今日は6回目の在宅勤務日。慶の誕生日である今日になったのは、日程調整会議の時にそうなるようにさり気なく誘導したからだ。……ということはバレてないはずだ。在宅勤務時の仕事の一つに、生徒の健康確認がある。『おはよーございまーす』「おはよう。元気?」『元気元気ー』朝、6時半。幼稚園の休園の影響で出勤できなくなった主婦パートさんの代わりに、毎日一日中アルバイトをしている、という生徒が、「ビデオ通話できるのは朝だけ」というので、朝っぱらからかけている。「宿題、進んでる?」『うん!もちろん!』「そう。良かった」明るい声にうなずきかけると、画面の向こうの女子高生が、プッと吹き出した。『嘘に決まってるじゃーん』「え、嘘なの?」もちろん、嘘だろうとは思っ...BL小説・風のゆくえには〜おうちで誕生日

  • BL小説・風のゆくえには〜何千日の日常(ブログ開設5000日記念)

    2006年8月10日↑このブログを開設した日にちです。あっという間に明日で5000日です。お付き合いくださいました皆々様、本当に本当にありがとうございます。せっかくなので、5000日前の主役二人の話を書こうと思い、確認しましたら……この日ちょうど、浩介が「発作を起こして嘔吐した」頃なのでした…せっかくのブログ開設記念日だというのに、間が悪い浩介らしいというかなんというか!!でも、せっかくなので、書きます。「風のゆくえには〜翼を広げて」のネタバレになります。2006年8月場所はミャンマーのとある町作中、翼を広げて・後日談4.1あたりになります。【浩介視点】気がつくと、医務室のベッドで寝ていた。ここまでどうやって来たのかまったく記憶がない。誰かに運ばれたのだろうか……(あの時……)校門の前での子供達の見送りが終わっ...BL小説・風のゆくえには〜何千日の日常(ブログ開設5000日記念)

  • BL小説・風のゆくえには~須藤友と友達の話(後編)

    【須藤友視点】年齢イコール恋人いない歴なんて奴は自分の周りに何人もいる。親に言わせると、23歳でそれは「自分たちの頃ではありえない」らしいけど、今は別にそんなの普通。恋人なんかいなくても、人生楽しく送れてる。「ゲームの中の女の子が可愛すぎて」と、言うのは、大学卒業間近に、引っ越しの短期バイトで知り合って友達になったタツミだ。タツミは僕と同じ歳で、見た目はクールな雰囲気で背も高くてかなりカッコいいのに、年齢イコール彼女無しで、二次元にしか興味がない。厳しい親の元で色々制限を受けながら育ってきたため、大学に入って一人暮らしをはじめた途端、たかが外れてしまった、と本人は言っている。でも、三次元に興味ないからといって、性的欲求がないわけではない。「これエロ過ぎー。もうずっと勃ちっぱなし」と、ゲームをしながらヘラヘラと言...BL小説・風のゆくえには~須藤友と友達の話(後編)

  • BL小説・風のゆくえには~須藤君と友達(前編)

    不安な状況が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。次に書くのは「2つの円」のその後の話、もしくは、浩介父とその友人の話、と思っていたのですが、現在の話で今のこの状況に触れられていないのは不自然だし、かといって、安直には書けないし……と、悩んだ結果、過去話をしようかな、と思いまして。で、ふいに思い出したのが、慶の勤務先の病院の事務の男の子。長編『〜あいじょうのかたち』23で、慶が勤務先の病院でカミングアウトしたことに対し、「大半は表向きは好意的に受け取ってくれたけれど、皆が皆そうだったわけではなく………。あからさまに避けてくる人、嫌みを言ってくる人、逆に「実は自分も……」とこっそり打ち明けてくる人、様々だそうだ。」と、浩介が説明しておりまして。その「実は自分も……」と打ち明けてきた人です。一応、端役でも...BL小説・風のゆくえには~須藤君と友達(前編)

  • BL小説・風のゆくえには~うちの旦那様、お医者様なもので

    【浩介視点】朝起きたら、何となく、ちょっと、頭が重かった。でも、今日はせっかくのバレンタイン前の休日。せっかく朝から慶と一緒にチョコレートフェアに行く約束をしているのに、具合なんか悪くなっている場合じゃない。(気のせい気のせい気のせい……)頭痛は「気のせい」ということにして、先にベットから抜け出し、朝のコーヒーを落としはじめる。……と、コーヒーの匂いにつられたように、慶も起き出してきた。「はよーーー」慶は挨拶と一緒に伸びをしたかと思うと、その勢いで腕をブンブン振り回しはじめた。時々するその仕草を見る度に、なんだか子供みたいでカワイイなあ、と思っていることは内緒だ。「おはよう。昨日のスープの残り食べる?」「食べるーー」「分かった」肯いて、台所に戻ろうとした……のだけれども。「浩介」「え」いきなり腕を掴まれた。慶の...BL小説・風のゆくえには~うちの旦那様、お医者様なもので

  • BL小説・風のゆくえには~令和初・付き合いはじめ記念日・後編

    【浩介視点】おれはおそらく、普通の人よりも記憶力が良い。思い出すと、当時の感覚まで蘇ってくる。それは、母に見張られた勉強部屋での絶望感とか、不登校になったおれに対する父の冷たい視線の恐怖とか、教室の掃除ロッカーに閉じ込められた時の嘔吐したくなるような匂いとか、嫌な思い出に対するフラッシュバックほど鮮明だ。そんな記憶に囚われてしまった時、おれは急いで記憶の引き出しから、キラキラした光を引っ張りだす。「慶……」中三の時、初めて見た眩しい光。高一の時、親友だって言ってくれた時の包み込むみたいな光。そして……「高校二年。12月23日。恋人になった日」おれの一世一代の告白に、慶はポロポロと涙をこぼしてくれた。あんなに光り輝いたものを、おれは見たことがない。どんな宝石よりも美しい光。慶の光がおれを暗闇から救い出してくれる。...BL小説・風のゆくえには~令和初・付き合いはじめ記念日・後編

  • BL小説・風のゆくえには~令和初・付き合いはじめ記念日・前編

    【慶視点】12月23日は、おれと浩介の「親友」という関係に「恋人」をくっつけることになった記念日だ。浩介はやたらと記念日を大切にするので、やれ初キス記念日だの出会った記念日だの、その他諸々覚えている。反しておれはとんと無頓着。でも、さすがに、誕生日と、この「12月23日」だけは覚えている。昨年までは祝日だったから思い出しやすかった、ということも理由として挙げられる。でも、令和になった今年からは平日なわけで……「ケーキ買っておくね」朝、駅で別れる時にニコニコで浩介にいわれたけれど、インフルエンザが蔓延している月曜日は残業は必至だ……予想通り、職場の病院を出られたのは夜の8時半過ぎになってしまった。これから帰るという連絡だけして、帰り道を急ぐ。昨日と違って、今日は雨じゃなくて良かった。(……雨は、嫌いだ)浩介がおれ...BL小説・風のゆくえには~令和初・付き合いはじめ記念日・前編

  • 風のゆくえには~元祖「愛してる」記念日

    【浩介視点】11月3日。高校2年生の時、初めてキスをした記念日。それと、4年前、結婚式みたいな写真を撮って、そこで、慶が初めて「愛してる」って言ってくれた記念日。本当はデートしたかったけれど、あいにく慶は仕事。大きな学会があるそうだ。普段、慶は記念日にとんと無頓着だ(って、おれがこだわり過ぎって話もあるけど……)。でも、この11月3日はようやく「なんとなく」覚えたらしく、学会に行くことが決まってすぐに、「5時には終わるから、夜は外食しよう」と、言って、最近人気のフランス料理店の予約までしてくれた!すごい!バイト時代の先輩が働いているお店だそうで、「前から一度食べに来いって誘われてたから」なんて照れたように言っていたけれど、そういう知り合いの店におれを連れて行ってくれる、しかも記念日に!ということが更に嬉しい。嬉...風のゆくえには~元祖「愛してる」記念日

  • 風のゆくえには~「愛してる」記念日・後編

    【溝部視点】「慶が初めて『愛してる』って言ってくれた日だから、『愛してる』記念日』」なんてアホらしい話を聞いた翌日金曜日。渋谷達のマンションから出勤し、普通に仕事をして、通常通りの時間に家に帰ったのだけれども……「…………おかえりなさい」「?ただいま」何となく、鈴木の様子がおかしい。元気がないというか……でも、聞いても、そんなことはない、の一点張りで埒が明かない。と、いうことで、息子・陽太の部屋に乱入して聞いてみた。ら、「お母さん、今日は朝からずっとあんな感じだったよ」「え、なんで?」「知らね」「えー……」なんで知らねーんだよー…とガッカリしているオレに陽太がアッサリと言った。「本人に聞けばいいじゃん」「聞いても教えてくれないから陽太先生にお聞きしているんですがっ」「残念。オレも知らね」「えー見捨てるなよー考え...風のゆくえには~「愛してる」記念日・後編

  • BL小説・風のゆくえには~「愛してる」記念日・前編

    【登場人物】溝部祐太郎(みぞべゆうたろう)某大手メーカー勤務。身長169㎝。ちょっと太め。お調子者。元野球部。長年の拗らせ片思いを叶えて、2年半前に同級生の有希と結婚。現在、有希の連れ子・中学一年生の陽太と、もうすぐ1歳になる娘・よつ葉との4人家族。溝部有希(みぞべゆき)雑誌記者。身長168㎝。元バレーボール部。旧姓鈴木。渋谷慶(しぶやけい)小児科医師。身長164センチ。中性的で美しい容姿。でも性格は男らしい。桜井浩介(さくらいこうすけ)フリースクール教師。身長177センチ。慶の親友兼恋人。【溝部視点】3連休の予定を聞いたところ、「日曜日だけあるんだ〜❤」と、桜井にハート付きで返された。どこか行くのか?と聞いたら、またまたニッコニコで、「記念日だから、二人で食事にいくんだ〜❤」だ、そうだ……。そういえば、桜井は...BL小説・風のゆくえには~「愛してる」記念日・前編

  • BL小説・風のゆくえには~幸せな日々

    【浩介視点】慶のお父さんが大腸癌の手術をした……らしい。らしい、というのは、おれの知らない間に検査で発覚していて、手術も無事に終わっていて、もう退院してきた、ということを、おれの誕生日祝をしてくれた席で聞いて知ったからだ。お父さんが癌になったということも、とてもショックだけれども、(やっぱり本当の息子じゃないから教えてもらえなかったんだ。慶もおれに黙ってたんだ……)と、図々しいながらも、そんなことも思って、ショックを受けた。けれども。慶も知らなかった、というから、驚いた。「何で教えてくれなかったのかな」マンションに帰ってきて、二人並んでソファに座ったところで、慶に言ってみると、慶は軽く肩をすくめて、「面倒くさいからじゃね?」「面倒って……」なんだそれ。「でも慶なんてお医者さんなんだから、色々話を……」「専門じゃ...BL小説・風のゆくえには~幸せな日々

  • BL小説・風のゆくえにはシリーズ 目次

    主人公1:渋谷慶誰もが振り返るほどの美形。性格は一刀両断。男らしい。背が低いことがコンプレックス。主人公2:桜井浩介平平凡凡な容姿。性格、表は明るくニコニコ、裏は病んでいる。そんな二人の、高校一年生の出会いからはじまる29年の物語<『風のゆくえには』年表(2019年9月現在)>年度(4月~3月)区切り。慶の年齢は4月の誕生日迎えてからの歳。並び順は出来事順★長編…3回以上のもの・読切…一回読切・R18…具体的性描写あり。ご注意ください・旧…私が高校大学時代にノートに書いたもの【1989年4月~慶15歳(中3)】★長編『~2つの円の位置関係』:スピンオフ。享吾と哲成の物語。【1990年4月~慶16歳(高1)】★長編『~遭逢』:慶と浩介。出会いから親友になるまで読切『~遭逢裏話』:慶と出会う寸前の浩介の話。享吾と哲...BL小説・風のゆくえにはシリーズ目次

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