国連の気象機関であるWMO(世界気象機関)によると、地球温暖化のなかで異常気象と気候の脅威が激化したため、アジアは昨年世界で最も災害に見舞われた地域となった。 WMOのセレステ・サウロ事務総長は今週発表した報告書で、「2023年はこの地域の多くの国が、干ばつや熱波から洪水や嵐に至るまでの極端な状況の連続に加え、観測史上最も暑い年を経験した」と述べた。大陸の900万人以上が洪水や嵐の影響を受け、2,0...
世界のなかでアジアの果たす役割が増大しています。これからの日本企業のアジアにおける新しいビジネスのあり方について、ビジネス連携に基づく新しい価値の創出について動向の整理と視点の提示を行います。
東アジア(中国、台湾、韓国)、アセアン10カ国やインドと日本の産業・企業とのビジネス連携のあり方を考えていきます。とりわけ、中国と台湾の情報通信(含む半導体)領域に大きな力点を置いております。
【評価】2023年世界AI指数:米国トップ、2位中国、アジア諸国の成長
英国Tortoise Mediaは6月28日、2023年の世界AIインデックス(The Global AI Index)を発表した。同社は、Investment(投資)、Innovation(イノベーション)、Implementation(実装)という分析の三つの柱㊟に基づき、各国のAI 能力の国際レベルでのランク付けを行った。 米国は三つの指標で100点のトップ、特に投資面での新興企業の活動が特筆される。2位中国は62点、イノベーションと投資部門における評価が寄与した。2...
ファーウェイ、デジタル経済の活性化で5.5Gに向けた5Gの進化を加速
ファーウェイは6月28日、同社のMWC上海2023(6月28日~30日)への参加について、上海発で報じた。今回のテーマは「インテリジェントな世界へのガイド」である。 今年のファーウェイのMWC上海の活動には、視聴者を複数の都市に連れて行きテクノロジーとビジネスについて学ぶ体験ツアーのほか、5GigaGreen、5G インテリジェント コア ネットワーク、Intelligent OptiX ネットワーク、プライベートライン+ X 製品およ...
中国(広東)・シンガポール経済貿易協力交流会が6月26日、シンガポールで開催され、エネルギー・化学産業、新素材、金融、貿易、科学技術協力、文化観光などの分野で計32の協力プロジェクト、総額約260億元(約5,175億円)が合意された。 交流会は広東省人民政府が主催し、孫海燕駐シンガポール中国大使とシンガポール貿易産業省(Ministry of Trade and Industry)のAlvin Tan(陳勝輝)部長が出席し、スピーチを...
【専門職の力】サプライチェーンを企業の競争上の優位性にする方法
過去数年間、新型コロナウイルス感染症の流行や地政学的環境の変化を含め、ビジネス環境が変化し、複雑化するなかで、ビジネス混乱やリスクを回避しようとする企業のサプライチェーンに対する注目と認識が高まり、さまざまな角度から対応がなされている。 本稿では、最近、米国の調査会社、ガートナー(Gartner Inc.、本社:コネティカット州スタンフォード)が行った2023年版サプライチェーンの将来に関する企業調査(対象...
ワシントン・ポスト:一体ロシアで何が起こったのか?ワグネル危機について説明
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏による反乱中止事件の背景や動きについて、米国ワシントン・ポスト紙が6月24日付記事、”What just happened in Russia? The Wagner crisis, explained.”で解説している。以下、さわりの部分を邦訳し記す。 6月24日、プーチン大統領がかつての同盟者プリゴジン氏と彼が率いるロシア ロシアの民間軍事会社ワグネル傭兵戦士らによる反乱に直面し、ロシアで急速に進む...
【注目】成長する中国GPU企業、沐曦METAX、MXC500の開発テストに成功
中国紙「快速報」は6月14日、沐曦集成電路(上海)有限公司(METAX、GPU研究開発・設計・ソリューション、以下、沐曦METAX)が、同社のベンチマーク品(米国NVIDIAのA100)で、国産GPU MXC500の開発と最終テストを完了したと報じた。 沐曦METAXは、2020年9月、上海市に設立された半導体企業である。同社は、ヘテロジニアスコンピューティング向けのフルスタックGPUチップとソリューションの提供に取り組んでおり、人工知能、...
ファーウェイAI事業:盤古Pangu大型モデルのアップグレードで開発環境を刷新
ファーウェイにとって、人工知能(以下、AI)は当然のことながら必須である。最近、深圳市で開催されたファーウェイ開発者共同創新デー(华为开发者联创日深圳站)で、ファーウェイのAI技術計画の専門家、ワン・チェン(王琛)氏は、現在は第2世代人工知能から第3世代人工知能への移行段階にあると語った。 ̶ 21世紀経済報道が6月21日、「华为AI新布局:盘古大模型7月升级 开发者生态加速」で報じた。 第2世代代の人工知能...
【AI】トヨタ研究所、車両設計のための新しい生成AI技術を発表
最近、日本の自動車産業においても、生成AI(Generative Artificial Intelligence)の利活用事例が現れてきた。米国カリフォルニア州に本拠を構えるトヨタ研究所(Toyota Research Institute、以下、TRI)は6月20日、車両設計者の能力を高めるための生成AI技術を発表した。 現在、車両設計者は、クリエイティブプロセスの初期段階として、公開されているテキストから画像への生成AIツールを活用できる。こうした状...
【AI】インテル研究所、AI拡散モデル導入で単純なテキストから3D環境を生成
インテル(Intel Corp.、本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)は6月21日(米国現地時間)、同社のインテル研究所(Intel Labs)が生成AIの活用で、360度ビューの3D画像環境を生み出す新しいAI拡散モデルを導入したと発表した。以下、同社プレスリリースの概要である。 出所:The FPS Review 何が新しいか インテル研究所は、Blockade Labsと協力して、生成AIを使用し、リアルな3Dビジュ...
【EV】賽力斯汽車:国境を越えた統合が業界の新記録を樹立し続ける
重慶市の自動車企業、賽力斯汽車(以下、セレス)は深圳市のファーウェイとの共同事業で電気自動車AITO(Adding Intelligence to Auto)を製造・販売する。「中国電子報」は6月19日、「賽力斯汽車:跨界融合不断刷新行業紀録」を掲載し、セレスの製造工場が、最近、目覚ましい業務の変革を経験する様子を描出した。この記事は、最近の中国自動車企業の製造工場の持続的変革の特徴を記す優れた記事である。少し長文であるが、以下...
【セミナー】ジェトロ現地アドバイザー:アジア各国の現況と新たなビジネスチャンス2023夏
ジェトロ(日本貿易振興機構)のイベント情報です。アジア各国の生の情報を届けるウェビナー開催のお知らせです。 本ウェビナーではジェトロの現地在住アドバイザーが、現地ビジネス環境の現状、展望等について最新の情報をご紹介します。カバーされる国は、マレーシア、ベトナム、中国、インドネシア、シンガポール、インド、タイの7カ国、7月13、14日、18日の午後の時間帯に配信されます。詳細は、前掲お知らせの...
【気候】中国科学院「2023年は観測史上最も暑い年になる可能性がある」
今日、6月21日は夏至である。中国では、古人说:“日长之至,日影短至,至者,极也,故曰夏至”(古人説「昼が長いと影は短い。その日が極まるので夏至と呼ぶ」)とその起源を記すようだ。 先日、中国科学院の『中国科学報』 (2023-06-19 第1版 要聞)に今年は観測史上最も暑い年になる可能性がある(2023年可能成为有记录以来最热一年、科学網、2023年6月19日)という記事が掲載されていたので、以下、邦訳し紹介する。 ――――...
【中国紙】新エネルギー時代、日本の自動車産業の悩みをどう解決するか
電気自動車、中国でいう「新エネルギー車(新能源汽車)の国内市場普及率が3割近くと圧倒的に高い水準を誇り、米欧に先んじ、新エネルギー車の産業集積と生態系を構築した隣国・中国の東京特派員が日本で見聞きし、考察し、執筆した記事が今、人民網を含め多くの新聞に転載されている。記事の見出しは「新能源時代、日本汽車業何以解憂(新エネルギー時代、日本の自動車産業の悩みをどう解決するか)」であり、オリジナル記事は...
【日立】株主・投資家向け説明会Hitachi Investor Day 2023動画
日立製作所は6月13日、株主・投資家向け説明会、Hitachi Investor Day 2023を開催した。今回の情報説明会のアジェンダは次の通りである。 出所:日立製作所 ここでは、日立製作所小島啓二社長の基調報告のYouTube動画(約14分)を掲載する。動画の視聴で、同社の戦略事業における取り組みの一端に触れていただければと思う。 なお、当日使用された情報、動画、関連資料などは日立製作...
【貿易】中国、「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」加盟を申請
中国商務部の国際貿易交渉官兼副部長、王受文(Wang Shouwen)氏は17日、北京で開催された2023年APECビジネスリーダー中国フォーラムで、中国政府が「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership、以下、CPTPP)」加盟を申請したと述べた。 ― 中国新聞網が6月17日、報じた。 王受文氏は、中国は国内のCPTPPの高い基準を満...
今年も卒業シーズンが近づき、多くの卒業生がキャンパスを離れ始めている。多くの人にとって社会に出て最初の試練、「借家(租房)」について、58安居客が6月16日、「2023年卒業生賃貸報告書」を出し、卒業生の賃貸状況と需要に関する調査結果を発表した。 この調査の対象者は、1993年から2005年生まれの専門学校、短大、学部、大学院生以上の2023年新卒者であり、「ポスト00年代(00后)」の割合が高く、回答...
昨年後半からのPC業界の景気が悪化により、パソコン企業は人員削減を始めている。世界トップ3企業、レノボ、HP、デルなどの人員削減数は合計で1万人を超える ― 台湾紙「経済日報」が6月15日、報じた。 パソコンの世界的リーダー、レノボは今年5月末の決算会見で、PC事業の不振が続いているため従業員を相次いで解雇しているが、解雇数は5%を超えていない、と述べた。レノボの楊元慶最高経営責任者(CEO)は当時の電話会見...
中国自動車工業協会(中国汽車工業協会、China Association of Automotive Manufacturers)は6月9日、今年1月から5月までの自動車生産・販売台数が1,068.7万台、1,061.7万台に達し、対前年同期比、それぞれ11.1%増加したと発表した。 発表データによると、5月の自動車生産台数は233.3万台、販売台数は238.2万台、対前月比9.4%増、10.3%増、対前年同期比、それぞれ21.1%、27.9%の増であった。最近の関連政策や各...
【法曹教育】LSE:法GPT? AI が法曹界をどのように変革するか
英国ロンドンのLSE(London School of Economics and Political Science)は6月12日から17日まで開催されるLSEフェスティバルで17日、掲題の講演及び討論を行う。本件については、記事、Giulia Gentile, LawGPT? How AI is Reshaping the Legal Profession, June 8, 2023を参照いただきたい。--------------------------------------------------------------------------------------生成 AI により、多くの分野の専門家や専...
【資料】中国紙、21世紀経済報道「AI契約論」:人間と社会の在り方
AIツールの成長とその活用が進む。AIに基づく大規模言語モデルの改善と発展には幾つかの課題がある。とりわけ、AIがもたらす大きな変化を見据え、人間の在り方と社会が交差する姿を考察することは大切な課題である。先ごろ、中国紙「21世紀経済報道」(通称21経済網)は「AI契約論」と題する連載記事を掲載した。以下、このシリーズ記事の目的・主旨と記事のタイトルを掲げる。 連載記事の目的・主旨2023年の過去数カ月間、...
【アジアの会議】シンガポール副首相「中国と米国は対立から一歩引くべきだ」
シンガポールのヘン・スウィー・キート(Heng Swee Keat)副首相はシンガポールで6月12日に開催された財新Caixin主催のAsia New Vision Forumで基調講演を行い、「私たちは今、世界二大経済国の対立状況のもと、不快で危険な地点にいるが、これらすべてが必然というわけではない。米中双方は対立や紛争から距離を置くことは依然として可能であり、双方が戦略的信頼を構築することによりそうする必要がある」と述べた。 この...
欧州委員会と欧州議会は、第三国による経済的強制への対応のため、「反強制抑止措置(Anti -Coercion Instrument㊟、以下、ACI)」に関する政治的合意に達した。 ̶ 欧州委員会が6月6日、プレスリリースで報じた。 ㊟第三国からの経済的強制への対応のため、第三国に適用される措置としては、例えば、関税の引き上げ、輸出入許可、サービスや公共調達の分野における制限といった貿易制限の賦課がある。 ACI は...
【朗報】ファーウェイ、2023年のスマホ出荷目標を4,000万台に引き上げ
業界筋によると、最近、ファーウェイは2023年のスマートフォン(以下、スマホ)出荷目標を4,000万台に引き上げたという。業界関係者は、これはファーウェイが2023年の同社のスマホ出荷に自信を持っていることを意味すると述べている。 ファーウェイは、これまで、2023年のスマホ出荷を3,000万台レベルに設定していた。市場調査会社オムディアによると、ファーウェイは2022年に2,800万台のスマホを出荷した。 &n...
【論説】西洋産業政策と国際法(スティグリッツ教授):先進国の政策と国際社会
本ブログでは、時折、ジョセフ・ステグリッツ教授がプロジェクト・シンジケートに掲載した論説を取りあげ紹介している。今回は、Joseph E. Stiglitz, “Western Industrial Policy and International Law”, Project Syndicate, May 31, 2023である。教授は、米国と欧州における新しい政府支出に拠る産業政策のリスクをできる限り抑えるために何をなすべきかなどを論じている。米欧は、国際社会の複雑性が増すなかで、さまざまな...
中国国家統計局は6月9日、2023年5月の全国消費者物価指数(Consumer Price Index、以下、CPI)を発表した。2023年5月のCPIは対前年同月比で0.2%上昇、対前月比で0.2%下落した。今年1月から5月までのCPIは平均して前年同期比で0.8%上昇した。 昨年5月から今年5月までのCPIの推移(青色:対前年同月比、黄色:対前月比)と今年5月CPIの内訳状況を示すと次のグラフのようになる。 出所:国家統計局 ...
【統計】4月の世界半導体売上が対前月比0.3%増で回復の予兆
米国半導体工業協会(Semiconductor Industry Association、SIA)は6月6日、2023年4月の世界半導体売上高が400億ドルで、2023年3月の398億ドルと比べて0.3%増加し、2022年4月の509億ドルと比べて21.6%減少したと発表した。月次売上高は世界半導体市場統計 (World Semiconductor Trade Statistics、WSTS) によって集計され、3 カ月移動平均値を表す。 SIA会長のJohn Neuffer氏は「世界の半導体市場は、マクロ経済...
台湾米国商会「台湾白書2023」を発表:エネルギー転換の遅れを指摘
台湾米国商会(The American Chamber of Commerce in Taiwan、台湾美国商会)は6月7日、エネルギー、デジタル化、人材採用、ヘルスケア、主要インフラなどの台湾事業環境に関する分析と提言をまとめた「台湾白書2023」(PDF版、165頁、中文、英文)を発表した。同商会は、今回の白書で提起された課題について、追って政府の関連部門と会合を持つ。 台湾米国商会は、今回の白書で、会員企業は、台湾での安定したビジ...
【視点】スウェーデンの大学の「AI、社会契約、民主主義」研究プロジェクト紹介
最近、人工智能Artificial Intelligence(以下、AI)に基づく大規模言語モデルが大きな進展を見せ、企業経営や政府の運営などに少なからずインパクトを及ぼしている。 本稿では、北欧スウェーデンのゴセンバーグ大学(ヨーテボリ大学)のプロジェクト「AI、社会契約、民主主義」の概要を紹介する。 研究プロジェクト 大学:University of Gothenburg(Göteborgs Universitet、ヨーテボリ大学) 研究プロジ...
中国の今年5月の対外貿易は、世界経済の低迷による世界需要の低迷など複数の逆風のなかで、当初の予想よりも大幅に遅いペースでの進展となった。 中国海関総署は6月7日、今年5月の貿易取引(輸出入)統計を発表した。中国の対外貿易は、速報(快訊)ベースで、対前年同月比0.5%増の3兆4,460億元、輸出は、同、0.8%減の1兆9,492億元、輸入は、同、2.3%増の1兆4,969億元となった。ちなみに、今年前半5カ月の中国の...
【動向】OpenAI社のウェブサイトの月間ユーザー数、10億人を突破
米国のマーケティング代理店Veza Digital(本社:ニューヨーク市)の最新データによると、ChatGPT を生み出したOpenAI社のウェブサイトの月間アクティブ訪問者数(Monthly Unique Visitors)が、今年3月に10億人台になったという。 すでにご案内のように、今年1月末、OpenAIのウェブサイトの月間アクティブユーザー数は1億人に達したが、その後もユーザー数は大きな伸びを示し、3 月には月間アクティブユーザー数...
ダニエル・クリテンブリンク米国務省次官補(東アジア・太平洋担当)は北京で6月6日、馬朝旭外交副部長らと会談し、漸くこじれた関係修復に関する協議が再開された。 ロイター紙は6月6日、米中双方はこの協議について声明を出し、「中国外交部:双方は中米関係の改善促進と相違点の適切な管理と制御に関して、率直で建設的かつ実りあるコミュニケーションを行った」、「米国国務省:オープンなコミュニケーションラ...
【図解】2023年5月の新エネルギー乗用車企業の卸売販売動向
中国汽車流通協会の最近の発表によると5月の新エネルギー乗用車メーカーの卸売販売台数は67万台、対前月比11%増、対前年同月比59%増になり、今年1~5月期の乗用車メーカーの新エネルギー車卸売台数は対前年同期比46%増の278万台に達すると推計される。 中国大手メーカーの5月の新エネルギー乗用車の卸売売上高は次の図に示されるようになり、比亜迪BYDが23.9万台と圧倒的な強さを誇っている。 出...
最近のAIツールと大規模言語モデルの初期的普及のなかで、倫理やガバナンの観点から人間性Humanityを取りあげ、論じることが増え、こうしたことをベースに、AIツールの活用と企業の環境の調和的進展が可能になる。本稿では、4月下旬に米国フォーブスForbesに掲載された記事、”Embracing Humanity in the Age of AI: The Importance of Company Culture”, Forbes, April27, 2023を例に挙げ、紹介する。記事の執筆者、Stephen H...
【AI】ファーウェイ、大言語モデル「盤古Chat」を7月上旬リリース
ファーウェイはChatGPTに直接マッチする「盤古Pangu Chat、以下、Pangu Chat」大規模モデル製品を発表する予定だ̶中国紙TMTPost(鈦媒体)が6月3日、報じた。ファーウェイの「盤古Pangu Chatは、主として政府および企業顧客向けに、今年7月上旬に広東省東莞市で開催される同社のクラウド開発者会議2023(Huawei Cloud Developer Conference 2023、7月7日~9日)でリリースされる。これは、中国地場の大型モデルのAIツール競争...
“A lot of the controls we exercise in Washington are tantamount to damming up the Potomac while all the other rivers flow freely,”̶ Gordon England, Deputy Secretary of Defense, 2008 はじめに 経済産業省(以下、経産省)は 2023 年 3 月 31 日に半導体輸出規制の改正に関する意見の公募を開始した。背景には、先端半導体技術をめぐる米中間の競争及び安全保障問題がかかわっている。 米国政...
【記録】マイクロソフトBing対話記録:社会契約、AI、倫理
近年、AIマシーンが台頭するなかで、AIがもたらす主要な変化を踏まえて、例えば、社会契約と民主主義を探求することなどにより、AIと人間の状態、そして良い社会が交差する姿に重点を置いた考察がなされている。 そこで、マイクロソフトBingのチャット機能を使い、「社会契約」、「AI」、「倫理」について対話を行った(2023年6月3日午前9時半頃)。以下、本対話の記録(Powered by AI)をそのまま記す。 QUOTE ...
【産業連携】米国大手企業経営者の中国訪問ラッシュがとまらない!
最近、テスラのイーロン・マスク氏、JPモルガン・チェースのダイモン氏など米国の大手国際企業のCEOが中国を訪問し、時の人である米国半導体NVIDIAのCEO、ジェンスン・フアン氏が、台湾里帰りの後、中国を訪問する。これまでにアップル、クアルコムなどのCEOが相次いで訪問した。 コロナ禍が明けたこともあるが、世界主要国の経済状態はよくないだけでなく、アメリカ産業にとっては頼みに綱のIT業界は不況の真った...
【R&D】荣耀(Honor)、新しい集積回路設計会社を設立
上海荣耀智慧科技開発有限公司は5月31日、登記、設立された。新設の会社はファーウェイのスピンオフである荣耀終端有限公司(Honor、本社:広東省深圳市、以下、荣耀)が100%管理し、登録資本金は1億元で、登録住所は中国(上海)自由貿易試験区にある。企業情報によると、新会社の事業範囲には、集積回路設計、集積回路チップ設計およびサービスが含まれる ― IT之家が6月1日付で伝えた。 業界筋によれば、新会社...
【AI】NTT-ATが大規模言語モデルの活用で企業向けサービスを提供
NTTアドバンステクノロジ(以下、NTT-AT、本社:東京都新宿区)は5月31日、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(以下、LLM)の活用により、業務革新や新規事業の実現を目指す企業向けに、「LLMカスタマイズサービス」の提供を開始すると発表した。 本サービスでは、LLM導入コンサルティングを通し、汎用LLMと企業固有の知識を最適に組み合わせたソリューションを提供し、これにより従来の技術では難しかった既...
中国商務部が5月17日に発表した今年1-4月期の中国の外資利用額(銀行・証券・保険業向けを除く)は、実行ベースで4,994.6億元(735億米ドル)、対前年同期比2.2%増(米ドルベース3.3%減)となった。 産業別にみると、製造業の外資導入実績は、実行ベースで1,300.5億元、対前年同期比で4.1%増加し、サービス業向けの伸びは対前年同期比1.3%増にとどまった。 ハイテク産業分野を取りあげると、ハイテク産業における外資利...
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国連の気象機関であるWMO(世界気象機関)によると、地球温暖化のなかで異常気象と気候の脅威が激化したため、アジアは昨年世界で最も災害に見舞われた地域となった。 WMOのセレステ・サウロ事務総長は今週発表した報告書で、「2023年はこの地域の多くの国が、干ばつや熱波から洪水や嵐に至るまでの極端な状況の連続に加え、観測史上最も暑い年を経験した」と述べた。大陸の900万人以上が洪水や嵐の影響を受け、2,0...
中国上海市で4月11日、在上海日系企業と華源・上海市政府副市長との円卓会議が開催された。同会議は上海市政府により、日系企業が抱える生産、経営などの具体的な課題を解決し、持続的なビジネス環境を整備することを目的に毎年開催されている。― ジェトロ「ビジネス短信」が4月24日、報じた。 今回の会議には、ジェトロを含む7社及び団体が出席し、上海東方樞紐国際商務合作区および上海国際再保険交易中心の建設...
4月下旬の今、中国で各種の展示会やフォーラムが催されている。ここでは今、北京で開催中の自動車展示会をご紹介する。 2024年(第18回)北京国際汽車展覧会(Auto China 2024)が2024年4月25日から5月4日まで中国国際展覧中心の順義ホールと朝陽ホールで開催されている。2024年北京モーターショーのテーマは「新時代、新車」で、117台のワールドプレミアカー(多国籍企業による30台のワールドプレミアカーを含む)...
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、堅調な雇用と健全な消費者金融に支えられた堅調な米国経済に自信を表明した。ダイモン氏は4月23日、ニューヨークのエコノミッククラブのイベントで、米国の経済好況は「信じられない」と語った。 「たとえ景気後退に入ったとしても、消費者は依然として良好な状態にある」。それでも同氏は、国債の増加、インフレ、地政学的紛争がもたらす潜在的な経済的影響に...
中国商務部が4月19日出した発表資料によると、2024年第1四半期(1-3月期)の中国の海外直接投資(金融業を除く)利用額は実行ベース3,016億7,000万元、対前年同期比で26.1%減少し、2023 年の第 4 四半期と比較すると、対前四半期比41.0%㊟増加した。今年第1四半期に中国で新たに設立された外資系企業は12,086社で、対前年同期比20.7%増加した。㊟発表資料では41.7%となっているが、筆者の計算によると41.0%になる。 今...
「Linking Society」―つながっていく社会を支えるデザイン。私たちは、人々がしなやかにつながることで、暮らしの中に幸せを感じる瞬間を増やしたいと考えています。― 日立製作所研究開発のサイト、「Linking Society」はこう訴えかける。 わたしたち研究開発グループは、将来の社会の変化のきざしを敏感に捉えたビジョンと、それを実現する技術を生み出していくことが重要だと考えています。 そのために、経験...
台湾のTSMC(台湾積体電路製造)の創始者、張忠謀Morris Chang氏(92歳)に4月19日、台湾市民に対する最高勲章、「中山勲章」が授与された。― 台湾の経済日報が20日伝えた。 勲章の名称は孫文の号である中山から取られている(孫中山、Sun Yat-sen)。台湾で戦後制定された「中山勲章」の受賞者は、モリス・チャン氏で5人目であり、大変栄誉のある賞である。 台湾の南北を貫く3千メートル級の山脈は「...
日立グループの経験者採用で入社し活躍している若手・中堅社員へのインタビューをご紹介する。今回は、YouTubeのHitachi Brand Channelで4月19日に配信された公共システム部門の営業・システムエンジニアとして働く入社歴1年~3年の方へのインタビュー動画(7分24秒)を転載させていただく。 ちなみに、日立製作所の最近の経験者採用比率(正規雇用労働者の中途採用比率)は、2023年度45%、2022年度...
ファーウェイはPura 70フラッグシップシリーズを正式に発売し、標準のPura 70、Pura 70 Pro、Pura 70 Pro+、およびPura 70 Ultraの4つの新しいモデルを発表したとHuaweicentral.comが4月18日報じた。 今回の新しい戦略機種の公開と販売は、ファーウェイが再び大規模なショーケースイベントを開催せずに行ったものである。ファーウェイの新型スマートフォンPura 70シリーズは、同社が正式に宣伝してから非常に人気...
IMF(国際通貨基金)は4月16日、世界経済見通し(World Economic Outlook、以下、WEO)を発表した。 世界経済成長率は、2023年に3.2%になるとみられており、2024年、2025年とも同じペースが続く見込みである。2024年の成長予測は、2024年1月の世界経済見通し改訂時から0.1%ポイント上方修正された。 先進国は、成長率が2023年の1.6%から2024年は1.7%、2025年は1.8%へやや加速する見込みである一方、新興市場国・発展...
中国国家統計局は4月16日、中国の今年第1四半期GDP実績の発表を行った。発表のタイトルは「国民経済は第 1 四半期に好調なスタートを切った」である。 国家統計局のデータによると、第1四半期の中国のGDPは29兆6,300億元、対前年同期比5.3%増、昨年第4四半期の成長率5.2%を上回り、幸先の良いスタートになった。輸出の拡大と製造業の伸びが背景にある。懸案の消費財小売売上高は12兆327億元に達し、対前年同期比4....
米国調査会社Gartner(コネチカット州スタンフォード) は4月11日、2028 年までに、企業領域のソフトウェアエンジニアの 75%がAIコードアシスタントを使用し、2023 年初頭の 10% 未満から増加すると発表した。 AI コードアシスタントは、人工知能を使用してコードをより効率的かつ正確に作成できるようにするツールであり、企業などのソフトウェア人材は、最新の大規模言語モデル(LLM)を活用することができる。 ...
アジア開発銀行(Asian Development Bank)が4月11日発表した2024年4月のアジア経済見通しによるとアジア太平洋地域の発展途上国経済は、堅調な内需、半導体輸出の改善、観光業の回復を背景に堅調な成長を続けるため、今年平均4.9%成長すると予測され、成長は来年も同じペースで続くだろう。過去 2 年間、多くの国で食品価格が上昇したことによりインフレが上昇した後、2024 年と 2025 年にはインフレが鈍化すると予想されてい...
序言:読書会資料のブログ公開昨年5月から再開された読書会、第20回思史の会東京(コロナ禍後第6回)は、事情があり、急遽中止となり、その代わり、報告者である私の報告資料(ワード文書のPDF化)をメール添付でメンバーに配り、コメントの交換を行い、読書会の記録、「思史の会東京図書一覧」として残すことと相成った。第20回の勉強会では、報告者の私が、中国の近代の幕開けに東奔西走した革命家、孫文の思想と行動の軌跡を考...
米国労働統計局の4月10日発表によると、2024年3月の消費者物価指数(Consumer Price Index、以下、CPI)は、都市消費者、季節調整済みベースで0.4%上昇し、2月と同じ上昇率となり、また過去12カ月のCPIは季節調整前で3.5%上昇した。 3月にはガソリンのCPIと同様に、住居費(shelter)の指数も上昇した。これらふたつの指数を合計すると、全項目の指数の月間上昇率の半分以上に寄与した。エネルギーCPIは月間で1.1...
BCI Researchは最近、2024年第1四半期の中国スマートフォン市場データを発表し、ファーウェイは、スマートフォン出荷台数で他社と僅差の第3位に落ち着き、ファーウェイが再びアップルを追い抜いた。― Huaweicentral.comが4月6日報じた。 中国の2024年第1四半期のスマートフォン市場は、しのぎを削る激戦となるなかで、vivo、Honor、ファーウェイ、アップルの四社が強い地位を維持した。 vivo(含むiQO...
ブルームバーグの4月10日の報道によると、アップルは2024財務年度にインドで140億ドル相当のiPhoneを組み立てるという。事情に詳しい関係者の話によると、アップルは現在、同社の主要デバイスの14%、つまり約7台に1台をインドで生産しているという。 中国が依然として世界最大のiPhone製造拠点であるにもかかわらず、北京と米国の間の地政学的緊張のなかで、アップルは中国を越えてサプライチェーンの多角化を模索し...
テンセントオート(騰訊汽車)がトヨタのグローバルモデルのインテリジェント運転ソリューションが「トヨタ+ファーウェイ+Momenta(北京市)」の三者共同ソリューションモデルを採用することが関係者から分かったと報じた。― IT之家が4月8日伝えた。 トヨタと自動運転会社Momentaとの協力は2020年に始まった。Momentaはカメラビジョン技術に基づく高精度地図サービスをトヨタに提供し、中国での自動地図プラットフ...
ジェトロ(日本貿易振興機構)上海事務所は3月22~24日に浙江省杭州市の杭州国際博覧中心で開催された「CLE2024中国(杭州)アウトドア・キャンプ生活展(CLE2024中国(杭州)戸外露営生活展)」に、キャンプ用品や釣り具、機能性アパレル分野の日本企業18社を取りまとめ、ジャパンブースを設置した。 第2回となる今回の展示会には、中国内外のキャンプ道具、アウトドア調理器具、アウトドアアパレルなど約300以上の出展...
米国労働統計局は4月5日、2024年3月の非農業部門の雇用者数は、大方の予想を上回る30万3,000人増加したが、失業率は3.8%とほとんど変化がなかったと発表した。雇用は、医療、政府、建設業界などの領域で増加した。 今年3月の雇用者増で2024年1-3月期の平均増加数は27.6万人となり、これは昨年の月平均雇用増25.1万人を上回っているが、足もとの雇用増は、米国への移民の増加によるものであり、問題はこの状況がいつまで続くか...
サムスン電子は4月27日、2023年3月31日に終了した第1四半期の決算を発表した。同社の連結業績は、不確実な世界的なマクロ経済環境の下で個人消費全体が減速し、大幅な減収減益となった。 2023年第1四半期の連結売上高は63兆7,500億ウォンで、前四半期から10%減少し、営業利益は0.64兆ウォン、対前四半期から85%減、純利益は1.57兆ウォン、全四半期から93%減であった。 サムスン電子の第1四半期業績...
台湾経済部(Ministry of Economic Affairs, R.O.C.)の4月18日付プレスリリースによると、台湾の3月輸出額は米ドルベースで352億ドル、対前年同月比で20.1%減少した。これで台湾の輸出は昨年11月以降、5カ月連続のマイナス傾向が続いている。 2023年3月の台湾の欧州、ASEAN、日本、米国、中国本土および香港への輸出は、対前年同月比で、それぞれ、3.1%減、11.6%減、16.9%減、20.7%減、28.5%減となっており、中国...
PCとスマートフォンの出荷は2022年に低迷し、2023年も引き続き減少している。例えば、2022年のPCの出荷台数は2021年から16%減少し、PCの歴史のなかで最大の対前年比の減少となった。2023年第1四半期について、IDCはPCの出荷が前年同期から29%減少したと推定している。2023年の見通しは明るいものではなく、Gartnerは2023年のPC出荷台数が12%減少すると予測している ― SemiWikiが4月19日付記事で伝えた。 出所:Sem...
日立製作所(以下、日立)は、2023年4月20日、ニュースリリースを出し、同社のコーポレートベンチャーファンドの第3号を設立し、Web3、生成AIなどデジタル領域におけるイノベーション創出に向けて、最先端のデジタル技術を活用した事業機会の獲得をめざすと発表した。 日立は2019年6月に日立ベンチャー社(Hitachi Ventures GmbH、本社:ドイツミュンヘン市)を設立し、「HV Fund」の第1号ファンドを、2021年10月...
ファーウェイは、4月19日と20日、広東省深圳市でファーウェイグローバルアナリスト会議2023(Huawei Global Analyst Summit 2023)を開催した。今年の会議のテーマは「デジタルで繁栄し、インテリジェントな世界に向けて前進する(Thrive with Digital, Striding Towards the Intelligent World)であった。 多くの中国業界紙がこの戦略アナリスト会議と主たる講演を取りあげ、報じた。なかでも、4月19日に行われたファー...
マイクロソフトのブラッド・スミス社長は日経アジアNikkei Asiaとの東京でのインタビューで、生成型AIツールの最前線に三者がいると見ている。ひとつはマイクロソフトのOpen AI、ふたつ目はグーグル、そして三つ目は中国北京の人工智能研究院(北京智源人工智能研究院、Beijing Academy of Artificial Intelligenceである」と答えた―日経アジが4月21日、報じた。 スミス社長は、「誰が先を行き、誰が遅れをとるのか...
世界のスマートフォン市場は、5四半期連続で減少し、2023年第1四半期は対前年同期比12% 減少した。世界市場はまだ回復していないが、安定の兆しが出てきた。 ̶ シンガポールに居を構える調査会社、Canalysが4月18日付プレスリリースで伝えた。 主要企業の市場シェアの動きを見ると、サムスン電子は、対前四半期比で回復を達成した唯一の主要ベンダーで、22%の市場シェアで首位を奪回した。一方、アップルは21%の市...
全般状況 米国サンフランシスコ発の生成AIツール、OpenAI ChatGPTが世界各地で急激な反響を呼び、中国社会にも巨大なインパクトを与え、これまで経験したことのない産業のうねりを起こしている。 本稿では、足もとの中国の動きを「AIモデルと企業」の観点から取りあげ、中国で高質のウェブサイトである「中国電子報」に先ごろ掲載された記事、「产业观察 AI大模型不只是巨头的“狂欢”、中国電子報、2023年4月12...
世界最大級の国際自動車展示会である「上海モーターショー(第20回上海国際汽車工業展覧会)」が2023年4月18日、上海市清浦区の国家展示コンベンションセンター(国家会展中心(上海))で開幕した。主催者は中国汽車工業会、上海国際貿易促進委員会と中国国際貿易促進汽車産業分会である。主催者によると、今年の展示会には20の国と地域から約1,000社が参加し、約1,500台の車両が展示されている。 今年の上海モータ...
パナソニックグループは、AIアシスタントサービスのグループ環境を構築し、4月14日より「PX-GPT」として、国内全社員(約9万人)向けに展開した ― パナソニックホールディングスが同日付プレスリリースで発表した。 「パナソニックグループでは、DXへの取り組みを「Panasonic Transformation(PX)」として、ITシステム面の変革に留まらない経営基盤強化のための重要戦略と位置づけ、「IT変革」「オペレーティング・モデル...
中国国家統計局は4月18日、2023年第1四半期の国内総生産(以下、GDP)実績を公表した。発表文書のタイトルは「一季度经济运行开局良好(経済は第1四半期に好調なスタートを切った)である。 予備計算(初歩核算)によると、第1四半期のGDPは28 兆 4,997億元で、対前年同期比で実質4.5%増加し、対前四半期比で2.2%増加した。産業別に見ると、第一次産業1兆1,575億元、対前年同期比3.7%増、第2次産業は10兆7,947億...
三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMFG)は4月11日、日本マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」のSMBCグループ専用環境上で構築するAI(人工知能)アシスタントツール「SMBC-GPT」の導入に向けた実証実験を開始すると発表した。― と日経クロステックが報じた。 実証実験ではマイクロソフト「Azure OpenAI Service」を利用して、AIアシスタントツールを開発し、日本総合研究所とNECも...
60年以上前に設立された広州交易会は、中国の対外貿易のバロメーターおよび風向計として知られている。中国南部の広東省広州市で4月15日に開幕した広州交易会は5月5日まで催される中国最大の貿易イベントである ― 中国英字紙、China Dailyが4月15日、報じた。 第133回広州交易会の総展示面積は150万平方メートルで、約 35,000 の出展者(そのうち9,000超の新規出展者)が参加し、史上最大の規模を誇る。特に、中国...
アジア開発銀行 (The Asian Development Bank、本部:フィリピン・マニラ市、以下、ADB) が4月初旬に発表したアジア発展見通し(Asia Development Outlook、2023年4月4日)によると、新型コロナウイルス感染症の段階的な収束に伴う継続的緩和措置が消費や観光、投資活動などを後押しし、今年のアジア太平洋地域の経済成長はより加速する。 ADBの2023年、2024年の経済見通しによると、アジア太平洋地域の経済は今...
Google(グーグル)は4月13日、千葉県印西市のデータセンター開所式を行い、同社日本法人(東京都港区)の奥山真司代表、千葉県の熊谷俊人知事、板倉正直印西市長、ラーム・エマニュエル駐日米国大使らが参加した。国内各紙が報じた。 グーグルが日本国内でデータセンターを設置するのは初めてで、3月から稼働している。アジアでは台湾、シンガポールに続いて3番目となる。この取り組みは、2024年にかけて総額1,000...
中国汽車工業協会(以下、中汽協会)は4月11日、今年3月の自動車の生産台数と販売台数の実績を発表した。 3月の自動車生産台数と販売台数は、それぞれ258.4万台と245.1万台で、生産は対前年同月比15.3%増、9.7%増となった。今年1-3月期の累計生産台数は621万台、販売台数は607.6万台で、対前年同期比4.3%減、6.7%減と微減となり、自動車消費の回復は遅れている。 一方で、今年3月の中国の新エネルギー...
最近、Microsoft Bingで対話型の検索を始め、従来とは違う経験を楽しんでいます。 ひょんなことから、Image Creatorに出会い、AIツールによる描画実験をしています。Image Creatorはまだ日本語仕様になっておらず、英文テキストにより、AIツールに描画してもらいます。 ここでは、三つの描画事例を紹介します。ひとつめは、みかんの絵(水彩)、次は米国カリフォルニア州ナッパバレーの秋のブドウ畑(...
ニューヨーク・タイムズ記事 「不況は嫌な言葉になった。連邦準備制度理事会(以下、FRB)の人たちは、「ソフトランディング」またはその恐ろしい代替手段である「ハードランディング」のような婉曲表現でその周りを踊っている。とはいえ、の予測の裏を見てみると、中央銀行の政策立案者が、すぐに急激な景気減速の可能性が高いことを認識していることは明らかで、彼ら自身のポリシーは、それを実現するために少なくとも部分的...
世界のデータサイエンティストが参加するデータ分析のコンテスト「Kaggle(カグル)」。さまざまな分析技術を使って予測モデルを作成し、その精度の高さを競う。その世界大会が2022年に開催され、1,000チーム、5,000人を超えるデータサイエンティストが参加、この大会で3位になったのが、日立製作所の諸橋政幸さん(48)が参加するチーム。 ここでは、YouTubeの”Hitachi Brand Channel”、シリーズ「日立の人」から...
トヨタ自動車(以下、トヨタ)は4月7日、新体制方針説明会を開催し、1日に就任した佐藤恒治社長が都内で経営方針を表明した。界販売を年間150万台にすると発表した。 トヨタは、電気自動車(EV)のラインナップを拡充し、2026年までに10機種を新たに投入する。今までとは異なる次世代バッテリーEVの投入で26年に販売台数の年間150万台到達を目指す。トヨタは、同社の生産方式を活かし、仕事のやり方を変え、工程数...