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古都の空からごきげんよう愛犬家ゲイことMA⭐CHARUです。 ☝︎フォロー申請ありがとうございます☝︎ 僕が中咽頭がんで闘病してるとき同時期に陰茎形成…
「後悔はないが…」性別適合手術の現状と実態。「痛いなんて言葉じゃ表せない」
本日は中秋の名月。大きなお月さまがでてます。性適合手術を受けられた2人の方のインタビュー記事です「後悔はないが…」性別適合手術の現状と実態、それぞれの当事者明かす思い「痛いなんて言葉じゃ表せない」/27(水) 16:00配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/6f0ce3aa7871fa084c900fc58692af512af0858e?page=1 女性から男性へ、男性から女性へ。割り当てられた性別と心の性別の不一致に悩み、性別適合手術を行った男女が...
☆【第十七章】より続く 元女子であることを伝えたうえで男性として生きるか、過去を隠して男性として生きるか。この二つの選択肢を息子はどう選ぶのかー。 私自身としては「あなたのすぐそばにもトランスジェンダーの人がいる」ということを、みんなにも知ってほしい。決して、メディアの中だけのことではなく、すぐ近くにも存在しているのだということに気づいてほしい。そうすることで、トランスジェンダーの存在は特別のことではなく当たり前のことになっていくのだと思う。だから、隠さず周りにカミングアウトして、その上で堂々と暮らしていけるのが理想だと思う。差別と偏見のない社会。そんな社会が生まれつつある。きっと周りも理解し…
息子は無事に性別適合手術を終えて、タイから帰国した。 息子が入院していた病院では、一日に3回、性別適合手術が行われており、息子のオペ日も、その次の日も、またその次の日も、毎日毎日、オペの予約でぎっしりと埋まっていた。そして、そのオペの対象者は、私が見る限り、息子と同じくらいの年齢の日本人ばかりであることに私は驚いた。みな、日本を出てタイで手術を受けているのだ。こんなにも大勢の日本人が性別適合手術を受けているとは!!それは、日本でこの15年間に1万人もの人々が戸籍の性別変更を行っているという事実を裏付けていると感じた。 息子と同様、自分の身体から望まぬ性の象徴たる臓器を抜き去った者たちは、みな晴…
私は息子が抱いている複雑な思いを知らなかった。 見直さなければならない問題点のある法律だが、性別適合手術を受ければ、戸籍の変更はできることになっている。(詳しくは『信じがたい条件【第十四章』) そうすれば息子は男性として生きていける。 息子はもうどんな手続きにおいても、自分が男なのか女なのか悩まなくて済む。 どんな書類にも堂々と性別欄の「男」に丸をつけることができる。 保険証にも「裏面記載」などとまわりくどいことは書かれずに、おもて面に「男」と記載される。 これで息子は晴れて男性として堂々と生きていける。私はそう思っていた。 しかし、息子の心情を聞いてみると、そんな単純なものではなかった。 ネ…
自分が性同一性障害であることに気づいたとき、その人がとる行動は実に様々だ。 息子のように、身体の手術を受けて戸籍まで変えたいと思う人もいれば、手術をしても戸籍の性別はそのままでいいという人もいる。 性別を訂正して暮らしていても手術はしなくていいという人もいる。 胸の手術だけをする人もいる。 異性の格好をするだけでいいという人もいる。 --身体とこころの性が違う-- その歪みを埋めるための方法は、その人その人によってそれぞれ違うのだ。 その人が生きやすいように自分の生きる道を選択すればそれでいい。 でも、その選択は自由に選べる世の中であるべきだ。 それなのに、戸籍の性別を変更したいと願う者に対し…
息子は性別適合手術をタイで受けるための手続きを始めた。 性別適合手術は、日本よりもタイの方がその症例数の多さから医療技術が進んでおり、その道に精通した医者やスタッフも充実している。 費用面でも日本に比べると格段に安くなっている。 日本では、性別適合手術を請負える医療機関はごく僅かであり、さらに、ほとんどのケースで保険適用外となるため高額の医療費がかかる。 対応できる病院が少ないことから、国内での手術の多くは美容整形外科を頼ることになる。 その場合、一泊または日帰りでの手術になることが多いという。 もちろん保険はきかない。 近年は腹腔鏡での術式が大半になり、体への負担が少なくなったとはいえ、それ…
やがて、元女子の息子は二十歳になり、男子として成人式の日を迎えた。 この日に向けて、息子は新しいスーツとコートと靴を準備した。 約ニ年に渡る男性ホルモン投与のおかげで、息子の声は低くなり、見た目はすっかり男子だが、身長だけはホルモン治療でも伸ばすことはできなかったため、女子のときの身長のままだった。 それを気にして、息子はかなりの厚底のインソールが仕込まれているシークレットシューズを購入していた。 それを履くと、私も少し見上げるくらいの身長に変身した。 当日、息子は、鏡の前で悪戦苦闘しながら、慣れない手つきでネクタイをしめた。 男性の象徴ともいえるネクタイをしめる行為は憧れであったに違いない。…
息子は高校2年生の途中から学校に行けなくなり、3年生の秋に通信制の学校に転校した。 〈詳しくは『不登校【第五章】』〉 息子は転校先で理解ある校長先生に出会うことができ、サポートを受けながら、精神状態が浮き沈みするなか、なんとか大学へ進学することができた。 息子は大学へは男性として入学することを望んだ。 戸籍上はまだ女性であっても、本人が希望すれば男性として扱ってもらうことができるという。 そのためには男性としての通称名が必要となり、私は息子に人生二度目の名付けをした。今度は本人の意向も聞きながら。 大学へは、入学前に「性同一性障害であることの診断書」を持参して事情を説明することで、戸籍上は女性…
息子はジェンダー外来に通い始めた。 ホルモン治療が開始されれば、月経が止まり、声が低くなり、毛が濃くなり、男らしい身体へと変化していくことになる。 ただ、ホルモン治療が開始されるまでには、なかなかの手続きが必要だった。 まずは、性同一性障害であることの診断書をもらわなくてはならない。 そこで、数少ないジェンダー外来を探して、通い始めた。私たちの住む街にはそういった病院はなかったので、電車で一時間以上かけて。 息子の通うジェンダー外来では、本人の性自認が男性であることを確認するため、幼少期から現在までの自分史の作成、その当時の写真の提出、本人からの聞き取り等が何ヶ月にも渡って行われた。 性同一性…
私は、娘のカミングアウトを受け入れた。 それは、あの告白のLINEだけのせいではない。 〈詳しくは『カミングアウトの日』〉 この半年、私は我が子の命を失うかもしれない生と死のギリギリラインを何度も見てきた。 娘は全身全霊、身体を張って、性同一性障害を私に訴えてきた。 そのエネルギーに押されたからかもしれない。 そう、そのくらいのパワーで訴えて来なければ「性別を変える」などというこんな高いハードルは跳び越えることはできなかったかもしれない。 親も子もそれこそ命懸けだ。 〈詳しくは『苦しみの泉 』〉 それからの私は必死にトランスジェンダーについての情報を集めた。 最近、よく耳にするようになったLG…
これからの進む道がはっきりしてきたおかげで、息子はすっかり明るさを取り戻した。 でも、医師からは、一度発症したこころの病気は、その原因を取り去ったとしても、すぐに完治するものではなく、時間をかけながら少しずつ改善していくものだと聞かされていた。 息子も例にもれず、時々、精神が落ち込んだ。 これからホルモン治療を始めたとしても、息子の身体は完全に男性に変身できるというものではない。 声が低くなり、髭も濃くなるが、現在の骨格が変えられるわけではなく、身長も足のサイズもこのままだ。 どんなに頑張っても男性になりきれるわけではない自分自身の姿を思い、時折り悲しみが襲うようだった。 「いっそ身体はそのま…
※※※※※ 前章の「母の覚悟」の決意により、この先は娘のことを「息子」と呼んでいます※※※※※ 自分の娘から「俺は男だ」と告げられる父親の心境を思うと、それは母親が受ける以上の衝撃かもしれない。 あの子は私たち夫婦にとって最初の子どもだった。 初めて我が子に対面した時の「かわいい〜」と顔をくしゃくしゃにして喜んだパパの顔を私は今も忘れられない。 女の子は父親にとって何よりも愛おしい存在なのだ。初めて口にした言葉も「ママ」じゃなくて「パパ」だったとパパは自慢気だった。(赤ちゃんは「マ」より「パ」の発音がしやすいだけだという説を聞いたこともあるが、それはさておき) とにかく喜んでいた。でも、「パパ…
あの日、娘はLINEでカミングアウトして来た。 やはり直接には言いづらかったのかもしれない。 娘の部屋と私のいる寝室は廊下を挟んで向かい合っていた。扉を開ければ、すぐに対峙できる状況であったが、あえて向き合うことはしなかった。 まるで誰も存在しないかのような物音ひとつしない娘の部屋から、私のスマホの表面にだけ言葉が滑り込んで来た。 「俺は性同一性障害だと思う」 「母ちゃんは俺のこと女だと思ってる?」 「俺は男になりたい」 「ホルモン注射を打って、胸もなくしたい」 「将来的には戸籍も変えたいと思ってる」 夜中の午前0時を過ぎた頃だった。 きっと勇気を振り絞って送って来たに違いないこのメッセージに…