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20230224 ウクライナ戦争1周年におけるドイツ/欧州メディアの論調
ここ数日いろいろと目にしている議論の中で、興味深かったものを私なりにピックアップして以下整理しておきます。 ロシアがもくろんでいたごく短期間での勝利/非ナチ化が(当初予想に反して)実現しなかったことは不幸中の幸い。ウクライナの粘り強さには感謝すべき。 しかし、戦闘や戦争犯罪で失われた命や財産は今後何をしても二度と戻ってこない(大変悲しいことであり、憤りしかない)。 和平交渉は、ロシア軍が今よりずっと追い込まれた状況でしか始まり得ない。 武力によって国境が修正される前例を絶対に許してはならない。 ウクライナ、ロシア双方とも2022年2月24日以前の状態で妥協するつもりがない。 ウクライナがクリミ…
昨日の2月19日、ドイツのミュンヘンで17日から開催されておりました国際安全保障会議が閉会となりました。同会議においては、ウクライナのゼレンスキー大統領がオンライン論説で参加各国の代表に対して迅速な武器支援を求める一方で、ドイツのショルツ首相は、同要請に対して消極的な姿勢を示したと報じられております。同会議は、アメリカをはじめアジア・アフリカを含む80の国並びに機関の首脳や閣僚が参加しており、ウクライナ紛争への対応が議題とされました。ロシアは招待されておりませんので、中国が参加しつつも国際会議とは名ばかりで、ウクライナに対する‘自由主義国側’の支援強化を目的として、友好国に声をかけた‘招集会議’なのでしょう。また、参加各国の代表が一方的に自らの見解を述べるにとどまり、具体的な対応策について活発な議論が交わ...日独こそ和平を促すべきでは?-日独の歴史的役割とは
ウクライナに対する主力戦車の供与へと転じたアメリカとドイツの方向転換により、ウクライナ情勢は、ロシア対NATOの直接対決の様相を呈してきており、余談を許さない状況に至っています。第三次世界大戦の足音も聞こえてくるのですが、日本国の報道ぶりをみますと、ウクライナ支援に向けた世論誘導が見受けられます。例えば、インドネシアのスカルと大統領の夫人であっデヴィ夫人のウクライナ訪問が勇気ある行動として大々的に報じられる一方で、森善朗元首相の「ロシアは負けない」発言に関する記事は、あたかも同氏が売国奴のような批判が込められています。ウクライナが正義でロシアが悪とする構図に固執するマスメディアは、日本国民に対しても、ウクライナを応援するように誘導しているのです。森元首相はプーチン大統領との親交があるため、ロシア寄りと見な...日本国民の多くは中立と和平を望んでいるのでは?