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  • 僕が優勝する物語の最終話

    2025年2月23日、愛知県にある野外民族博物館「リトルワールド」の外周をコースにしたロードバイク(スポーツ自転車)の草レースが行われた。 脳梗塞からの退院後、初めてピチピチウェアに袖を通し、レースへと参加する。とにかく風が冷たく、不自由な右脚の動きもぎこちなく感じる。 スタートの合図とともに集団が動き出す。ビギナークラスは2.5kmの外周コースを3周、計7.5kmで争われる。 想像以上にアップダウンがあり、上りがハードに感じるがなんとか集団に食らいつく。ただそれも1週目までである。2週目の上りで早くも僕の心は折れ、ジリジリと集団から離されていく。3周目では前走者の姿が視界から消え、完全な一人…

  • 「ぶつかりおじさん」との戦い

    リハビリ病院の先生方のおかげもあり、歩行時には一見健常者と変わらないフォームで歩けている。(理学療法士の方が見たら気が付くかもしれないが。) だが右脚はやはり不自由で、スピードとパワー、精密動作が不足しているため、ふらついた際には危険が伴う。 一見健常者風でちょっと不自由というのが一番不利なのかもしれない。 ・・・ 繁華街に足を運んだ際に、今はやりの「ぶつかりおじさん」に遭遇した。 前方の人込みから斜めに、早歩きの速度で近づいてきた。違和感のあるコース取り、スピードから嫌な雰囲気を察知し、直前に身体をひねったが、肩が接触した。 幸い転倒はしなかったものの大きく体勢を崩し、よろけた。ぶつかりおじ…

  • 身体障害者手帳の取得を巡る難題

    2024年11月くらいの出来事。リハビリ病院入院中に、理学療法担当の眼光ニキからのアドバイスで退院後に身体障害者手帳の取得を勧められた。最悪自動車の運転ができなくなった場合、公共交通機関などの優遇措置はぜひ欲しいところである。 眼光ニキの話を受け、ネットによる事前のリサーチを行った。 厚生労働省のサイトに障害と等級との対応表があり、僕の症状だと7級に該当する予感がある。(実際の判定には医師の診断書が必要) https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/shougaishatechou/dl/toukyu.pdf そして昨日、区役所の福祉課に問い合わせに行っ…

  • エンディングノートをつくろう!!

    脳梗塞での入院中にあらためて振り返った。このような形で突然倒れることが今後もありうる。加齢により更に可能性は高まるだろう。 残された家族が困らぬよう、伝えておくべき情報は整理し、エンディングノートに記載しておこうと思う。 取り急ぎ重要だと考えられるのは銀行口座情報などだろうが、それだけだとあまりに事務的で味気ない。一般的なエンディングノートの内容をChatGPTに相談してみよう。 で提案してもらったのが以下。(見出しのみ) 1. 基本情報・個人情報2. 自己紹介と想い3. 終末期の医療・介護に関する希望4. 葬儀・お別れの儀式に関する希望5. 財産管理・遺産に関する情報6. デジタル遺産の管理…

  • 外界の食を楽しむ

    昨日リハビリ病院から退院し、10時過ぎには自宅に戻ることができた。迎えに来てくれたリアル妻オバに感謝しつつ、昼飯をどうするかを相談した。 「あのー、ランチの件ですが・・・何か作ってくれたりするんでしょうか・・?」 正月に一時帰宅して以来、約2か月ぶりのリアル妻オバの手料理が食べたかったのだ。 「作るわけないじゃん!(ガチギレ)」 「・・・では、外に食べに出ますか・・?」 「一人で行ってきなさいよ!!外食したかったんでしょ!!」 「・・じゃあ、近くのイオンで食べてきます・・・。リアル妻オバは昼飯どうするの?」 「近くのイオンに行くわよ!!!」 「・・・」 というわけで、一人近くのイオンに向かった…

  • 入院生活からの卒業

    ついにこの日がやってきた。 2024年10月下旬に脳梗塞で倒れ、約4か月の入院生活が、今日終わる。 長かった・・・ あとは本日9時に手続きをすれば、この支配からの卒業となる。 入院最後の1週間は4人部屋の他の患者に恵まれ、ストレスフリーな幸せ生活だった。 どうやらいろんな意味で重症度が高い患者をスタッフステーションから近い部屋に固める方針に変わったようだ。その結果、最も遠い僕の病室は「それほど手が掛からないオジ」が4人集まった形となる。 その代わりスタッフステーション近辺は魔境のようになってしまった。 4か月前は入院患者の多様性にビビったものだが、現在は大概のことはスルー出来るスキルを手に入れ…

  • リハビリ病院退院準備

    明日のリハビリ病院退院に向け、私物をまとめている。 3か月以上入院したにしては、比較的荷物は少ない方だと思う。衣類については最低限の枚数を残し、日曜日にリアル妻オバに持って帰ってもらった。 意外と重量があるのが靴。履いて帰るスニーカー以外にリハビリで利用したスリッパ、登山靴、ビジネス革靴がある。それなりにかさばるし、2kg近くはあるだろう。 あとリアル妻オバがくれたお守りだけは、何があっても忘れてはいけない。 本日のリハビリを2コマ消化し、あと1回眠れば晴れて自由の身である。 結果として右脚の膝から下の回復にはやや課題が残るものの、解放される嬉しさの方が勝る。3月中にセルフリハビリを行い、可能…

  • おおきな のっぽの 古はしご

    退院まで残されたリハビリもあと数えるほど。以前から課題になっていた右足首に力が入りにくい状態は薄っすらと改善傾向にある。 ※過去の課題はこちら tsureduregusa2023.hatenablog.com 以前は階段で以下のような状態になってしまっていたが、 上段に足を置く際の角度を十分意識することで、力が出るようになってきた。 「今日は梯子に挑戦してみましょう。」 理学療法担当の眼光ニキからの指示である。 入院当初から気になっていた、リハビリ室の壁面に取り付けられた梯子。入院中の3か月間、利用されているシーンを一度も見ることがなかった、この梯子。 ♪今は、もう、動かない、このはしご。(最…

  • 退院後の映画鑑賞計画

    2月19日が退院予定日ということで、既に気持ちは外に向いている。4か月近く病院に閉じ込められていたため、まずは旨いものを食べて羽を伸ばしたい。 その後は何をしよう・・映画館にでも行こうか・・・。 健常時は月に1回程度の頻度で映画館に足を運んでいた。大画面と迫力のある音響はもちろん、映画館特有の集中できる空間と、ほかの観客との一体感、いつまでも捕まる映画泥棒が何とも言えず好きである。 将来的には動画配信サービスに取って代わられてしまうのだろうか、映画館好きとしては何とか頑張ってほしい。 大きな製作費をかけて見たこともない映像表現を見せてくれる映画には、子供のころからワクワクさせられた。 ウィキペ…

  • 筋肉疲労

    脳梗塞が原因の右脚の不自由は、リハビリのおかげでかなり改善してきた。機能的には日常生活でほぼ支障がないレベルまでになっている。 ただし趣味であるロードバイク(スポーツ自転車)や登山を行うには不安が残る。どちらも転倒すれば最悪命にかかわる可能性がある。 そんなわけで少し前から、リハビリの先生方には上記を視野に入れたメニュー設定をお願いしている。 「吉田さん、そのまま踵上げをやりましょう。」作業療法担当のパーマニキが指示をする。 本来作業療法では上肢を中心としたリハビリが多いはずである。 僕の場合は比較的早めに上肢が回復してきたため、作業療法の時間も下肢のリハビリに充てられている。そしてその内容も…

  • ヴィーガンフレンドリーなプロテイン飲み比べ

    【本記事にはプロモーションが含まれます】 入院中のムキムキオジ化を目指し、継続的にプロテインを飲んでいる。毎日の朝食時に飲むため消費が早く、すでに4袋目に差し掛かっている。 リアル妻オバが面会の際に差し入れてくれており、非常にありがたい。ただ、リアル妻オバは健康志向であるため、ブランドのセレクトにクセがあるような気がする。 現在飲んでいる製品がこちら。 ハリウッド化粧品の「ソイプロビューティ」だ。(ハリウッド化粧品・・・) Amazon ソイプロビューティ SAKE味 200g ハリウッド化粧品 ソイプロテイン 植物性タンパク質 ヴィーガン SOY PROTEIN beauty ソ…

  • 再生への一歩:自転車リハビリの挑戦

    「今日のリハビリは自転車に乗ってみましょうか。」 理学療法担当の眼光ニキから提案があった。 以前から眼光ニキには自転車の趣味があることを伝えており、それに配慮いただいた提案である。また車の免許についても取り消しになることはないはずだが、手続きの日程感が不明なため自転車に乗れると非常にありがたい。 「このリハビリ病院に自転車があるんですか?」 「練習用の自転車が1台だけあるんですよ。」と眼光ニキ。 屋外の駐輪場にその自転車を取りに行く。確かにボロボロのママチャリが存在した。僕の趣味はロードバイク(スポーツ自転車)だが、まずママチャリに乗れないことには話にならない。 しかしその日は天気は良いものの…

  • 退院日決定!!

    先日の夕食後、病室の自分のスペースで一休みしている際、訪問があった。普段だとこの時間に看護師さんは来ないはず・・・ 「吉田さん、こんばんは~。看護師長です。」 そういえば医師面談の際に、「退院日については看護師長と調整するように」と聞いていたのだった。 「退院日はいつ頃がよろしいですか?」と看護師長。 こちらの希望を聞いてくれるんだ。それでは、リアル妻オバが都合のよい日程候補の中で、最も早い日で希望しよう。 「2月の19日でお願いします。」 ということで退院日が決定した。 後日、理学療法リハビリ中、担当の眼光ニキに退院日の報告をしたところ、眼光ニキいわく、「僕が会議で、退院はいつでもいいんじゃ…

  • スーパーヒーロー映画で入院のヒマさに耐える

    何とか手を変え品を変え、入院中のヒマさに耐えている。 Amazon Prime Videoでも見よう。初見のものでビビっと来る作品はないだろうかと物色する。DCコミックの「ブラックアダム」を見てみようか。 amzn.to 先日50歳になったばかりだが心は中二男子なので、スーパーヒーロー映画が大好きである。 このことを理学療法担当の眼光ニキに話したところ、「最近の中二はそんなの見ませんよ。中二の心を持ったおっさんしか見ないんじゃないですか?」とのこと。ひどい・・ 健常時はスーパーヒーロー映画を見にわざわざ映画館まで足を運んだものだ。 リアル妻オバを誘ってみても、「どうせ敵が出てきて最後に勝つんで…

  • リハビリ予定表と待ちわびる退院日

    毎週末に配布される次週のリハビリ予定表の中に、タイトル空欄の30分枠があった。これは、あれだな。1か月に1度くらいの頻度でやってくる担当医師の回診だろう。 入院当初の予定だと2月中に退院のはずだったが、現時点で何も音沙汰がない。 2024年11月初旬から続く入院生活に、いい加減飽き飽きしていたので、具体的な退院日を担当医師に確認してみよう。 担当医師の回診は14時から14時30分と記載があった。が、14時を過ぎても一向に姿が見えない。これも、いつものことである。医師は多忙なため仕方がない。14時半を過ぎたころ、ようやく担当医師が現れた。 「わしが担当医師、江田島オジである!!」 魁!!男塾の江…

  • 料理を通じた作業療法リハビリ

    最近の作業療法リハビリでは、退院後の生活に焦点をあてたメニューを組まれることが多い。 その日ご担当いただいたのは20代とみられる女性の作業療法士の先生。外ハネボブが印象的なので「外ハネネキ」と呼ぶことにする。 「吉田さん、退院後の生活で不安なことはないですか?」 外ハネネキはその日のリハビリメニューを決めるため、想定される課題を聞いてきた。 「しいて言うならば、料理ですかねぇ。」 令和の時代、家事の分担は当然である。この入院をきっかけに、退院後は家族のために食事をつくるべきだと思い立った。 いや、ウソである。 リアル妻オバに、「リハビリになるんだから、たまには料理しなさいよ!!(ガチギレ)」と…

  • リハビリ病院で迎える誕生日

    本日、50の歳を迎えてしまった。まさか病院で誕生日を迎えることになるとは、健常時は思ってもみなかった。 もうアラフィフと言えないのだろうか? フィフ? でも51はアラフィフだろうから、50もアラフィフに含まれますよね? ジャストフィフなのにアラウンドをつける意味はわかりませんが。 孔子いわく、「天命(天から与えられた自分の使命)を知る」年齢らしい。 内省してみるも、まったく天命はわからない。グーグルマップを調べ、退院後に行ってみたいと考えていたメシ屋の店名を知ったくらいである。 パターンが同じ病院食に飽きてしまっているため、食事のことばかり考える。幸い今日は病院でもお祝いの特別食を出してくれる…

  • バランス能力を試す評価テスト

    「いきなりですが、運動評価テストを行います。」 理学療法担当の眼光ニキが病室にやってきた。 ああ、月に一度のテストですね。リハビリ予定表には記載がなかったが、評価テストはいつも突然入るようだ。 ※前回のテストの様子は以下 tsureduregusa2023.hatenablog.com 記憶をたどると思い出した。満点がなぜか中途半端な56点の謎テスト。確か運動機能の中でもバランス能力に焦点をあてたテストだ。別のテストで認知や生活関連の項目も含めたものもあり、そちらも126点満点と中途半端な点数。 気にしすぎなのかもしれないが、その半端さに若干イラっとする。 テスト開始。 「それでは6分間歩き続…

  • リハビリテーション医による新たな提案

    先日リハビリ病院に出入りする業者さんからお借りした、登山の際にも利用できる下肢装具「ターボメド」を返却した。 事前の検討通り、「必要ない」という旨をお伝えした。業者オジも複数の患者を相手にしているので、僕から断られようがノーダメージである。 そのやり取りを少し離れたところから見る、鋭い視線を感じた。 その視線の持ち主は妙齢の女性で、リハビリ用ユニフォームではなく白衣を着ている。なにより醸し出されるオーラが療法士のものではない。 「リハビリテーション医の先生です。」その場に同席していた理学療法担当の眼光ニキが紹介してくれた。 「はじめまして、吉田さん。登山をご趣味にされてるんですってね。病気のせ…

  • ライディングフォームと着衣 - 空気抵抗を克服せよ

    このリハビリ病院では、とんと意識をすることが無くなってしまったが、健常時は空気抵抗に非常に気を使っていた。 趣味でロードバイク(スポーツ自転車)をたしなんでおり、空気抵抗は大敵だからである。(脳梗塞のきっかけもロードバイクなわけだが。) 空気抵抗を下げればそれだけ速く走れるし、楽でもある。 空力を改善する方法で、最も手っ取り早いのがライディングフォーム。以下のフォームは下手にペダルを漕ぐよりも速い。(下りのみ) ただし、あまりに危険なため禁止されたフォームである。なによりアホっぽい。 youtu.be 次に手を付けるべきは、着衣。ルーズなものだとバタついてそれが空気抵抗になる。 そこでサイクリ…

  • 令和救世主伝説、その名も"おしゃべりニキ"

    現在入院中のリハビリ病院では、「理学」「作業」「言語」の3カテゴリーにそれぞれ担当の療法士の先生が設定されており、基本的に担当の先生に多めにリハビリに入っていただける。シフトの都合ですべてのコマに入っていただけるわけではないため、そこは他の様々な先生でカバーする。 ここ最近の作業療法には、担当外の「おしゃべりニキ」という先生に入っていただくことが多い。 「右脚が重く感じるのは、骨盤が上がってないからなんですね。その原因はここの筋肉に力が入っていないからなんですよ。」 おしゃべりニキは、この病院の作業療法士の中でも比較的ベテランのようで、その言動にも作業療法の神髄に近いものを感じる。 「逆にこの…

  • 頭文字Dを参考にした体さばき

    脳梗塞からの回復に応じて、理学療法のリハビリ内容は徐々に難易度を増していく。 先日のリハビリでは、バスケのピボットターンのような動きを求められた。「日常生活にピボットターンが必要なのか?」と一瞬思ったが、日常でもその場で方向転換をする場面は多い。 現在右の膝から下が不自由なためその動きができず、ちょこちょこ足踏みをしながら方向転換する必要があり、やや不格好である。 そもそもなぜできないのかを考えてみた。 健常時、ターンする際には軸足がスムーズに回転できるよう、無意識に接地面をかかとか、つま先だけにしていた。現在は地面にべったりと右の足裏がついてしまっている。その場合ターンした際に足が捻じれてし…

  • 入院中のヒマつぶし

    脳梗塞での入院も3か月を超え、時間を持て余すようになってきた。1日の平均的な時間配分を、リハビリコマ3時間、自主トレ1時間、食事・風呂・トイレなどの生活関連3時間、睡眠7時間、ブログ2時間程度としてもあと8時間ほど残る。 テレビがビジネスホテルのような有料カード形式のせいで、意地でも見ないようにしているため、なおさら暇である。 幸いwifiは無料。amazon prime videoなどは有効なヒマつぶしのひとつとなる。何か楽しめる映画を物色する。 「タイタニック」・・なつかしい・・・。何度か見たことはあるが、下手に初見の映画に手を出してハズレを引くよりは、間違いがない。 映画の公開は1997…

  • 退院後の下肢装具検討

    退院後に装着する下肢装具の検討をしている。 現在入院中の病院はリハビリ病院なので、定期的に装具メーカーが訪問する。訪問日に合わせあらかじめ理学療法担当の眼光ニキが発注をしてくれており、1週間お試しレンタルをさせていただくことになった。 持ってきていただいた装具がこちら。パシフィックサプライ(株)が取り扱う、「ターボメド」だ。 www.p-supply-turbomed.com 病院内では既に装具なしの状態で生活しており、退院後も日常では必要ない気がしている。今回試用で持ってきていただいた装具は、趣味の登山の際に使用する想定である。 ターボメドは自分の靴に装着できるのが大きな特長となっている。防…

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