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韓国人パパの人生と育児 with 哲学 https://lcpam.hatenablog.com/

大変な時代を育児(哲学)を通して乗り越えていく。生きること、本当の教育、幸せ、誰かの言葉に振り回されない、人生の哲学を育児という鏡を通して共に見出してみませんか?

子育ておっさんの哲学日記
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2023/03/29

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  • (日記) 友人への手紙

    5か月の末っ子とそれほど歳が離れていない男の子が、隣でベビーカーに乗ってせんべいをかじりながら私を見つめています。 「気になるの?」と声をかけると、目を背けることなく、恥ずかしがることもなく、私の目を直視する、すさまじいいエネルギーを感じます。 何でも眺め、何でも掴み、何でもかむ。そしてきつくなると抱っこして!と手を広げる仕草に抱っこひもであやすおかあさん...当たり前のような風景ですが...愛おしい。かけがえのない風景でもあります。 そう感じるのは、同じ年頃の娘の存在と、テーブルを挟んで互いにスマホを眺める無言の人々に、そういう日常に、あまりにも慣れてしまったからかもしれませんが... 今年…

  • 思考をみることは…

    夢から目を覚ます。寒い、温かい、暗い、明るい...世界を眺める意識が体にもどるとき、ものすごい現実感(リアリティー)がもたらす漠然とした不安と恐怖。 生きることは、日々の生活の中で、繰り返す喜怒哀楽の積み重ね。生きることへの強い執着や渇望と同時に...その全ての外側にいたいと願う感覚。そう、いつものように...知らない何かを、未知の何かを警戒し、遠ざけようとする感覚。 思考をみることは、その全てをみること。それは、意識(私)無しにただ気づくこと。 肝心なことは、実際にそれを自ら感じ取れるか、過去(重荷)を背負わず、その重要性を見出し、探求するエネルギーがあるかどうか。 もし単に言葉を弄んだり、…

  • 不安と恐怖

    未知の挑戦に臆病になっていく。 予期せぬ出来事が...全て不安やリスクとして、得体のしれない恐怖として自分に襲いかかってくる。 はたして自分は、新しい何かに挑戦できるんだろうか輝くあの場所にふさわしい存在だろうか。...次々と生まれては、消えていく思考が...経験したこともなく、決して知るはずもない未来やそれへの不安を...大きく膨らませていく。… その不安は...目の前に置かれたあの花瓶のようにものすごい存在感を放ち始め、やがて巨大な恐怖として自分を圧倒する。 そしてその恐怖に…その不安と不快感に…思考は必然的に間違った問いを連れ込む。 あの巨大な恐怖に立ち向かう時間や気迫が、その全てである…

  • 雨粒と気づき

    みるみるうちに…まわりに広がる雨粒。 静かな草の傍らで騒然とした音を出す金属のフェンスや建具。 雑草だらけの庭の片隅に見え隠れするガボチャの花。 夕方の終わりに降り注ぐ雨とその余韻がもたらす景色。 **** 何かをその前と後とに区別し、始めと終わりと名付けること。 それはただ...少しだけ草が伸び、少しだけ花を咲かせただけなのに... 人は過去(記憶)からそのイメージから眺め、比較し、最後は...言葉にして忘れてしまう。 ...疲れた...そう嘆くたびに、吐き出された自分の言葉に甘え、無神経な行動を何度も正当化するたびに、 ふと...そういう自分の姿に気づくたびに...ハッと驚き、つい逃げ出し…

  • (引用) 不満をくすぶらせておく

    私たちの人生に起こる不満は、様々な問題を提起したり、何かを探求したり、厳密に調べたり、何が現実であるか、何が真理であるか、人生において何が必要なのかを見出したりするのに、必要不可欠なものではありませんか? 学生時代には、このような激しい不満を私も抱いていたかもしれません。しかしその後良い職に就くと、この不満はどこかへ行ってしまいます。 私は満足し、家族を養うために必死になって働きます。生計を立てていかねばならないのです。すると不満は鎮まり、砕かれてしまいます。 私は人生の様々な出来事に満足している中途半端な存在となり、不満も持ちません。しかし不満の炎は、最初から最後まで絶やされてはならないので…

  • 子どものいない入学式

    スーツの上に降り注ぐ日差し。キラキラ輝く子供たちの笑顔。校庭の片隅に静かに咲いた花。 「来賓客様用」... ガラガラの駐車場を後に遠くのグラウンドに並ぶ砂埃の車と車。 入学式と書かれたパネルに群がり、順番を待つ子どもと親。 どこか懐かしい古びたスーツをぎこちなく身にまとう緊張感と未知の何かに目を光らせる瞳。 小1の壁。小4の壁。中学受験。育児と仕事の両立... 不安だらけの未知の何かに顔を曇らせる親の遠い視線。 同じ不安、同じ居心地悪さが、言葉にできない悲しみが、生み出す不思議な一体感。... 「ご入学おめでとうございます」 あちらこちらから聞こえるお祝いの言葉の先に、書類を片手に流れ込む親を…

  • 決して解決できそうになかったあらゆる問題が…今となってはちっぽけでそして美しく、愛おしく見えてくる。

    保育園最後のお迎えのために、久しぶりに昼下がりの電車に乗る。事務所の窓越しとは異なる眩しさが、花束のような鮮やかな赤と緑が、水色の空を背にして放つ存在感。その全てが流れゆく窓際で、互いを見つめ合うカップルの瞳に浮かぶ笑みと期待。 ...がたんごとん。 ...がたんごとん。 優しい沈黙の後に突然広がる壮大な海に...喜ぶ背中と絡み合う手。ロマンチックな何か、いつもの日常とその反対の何か...そして偶然それらを分かち合う今ここにいる人々の存在感...その全てが赤い電車の中で、果てしなく広がっていく。 あの二人も…いずれ結婚をし、互いの道を行くのだろう。もしくはどちらも一人で生きていくことを選択する…

  • 私たちは本当に生きているのでしょうか。

    Q) 生の意義は何でしょうか。 生の意義は生きることです。 恐れがあるとき、生全体が模倣、まねすることの訓練をされているとき、私たちは本当に生きているのでしょうか。生は生きるに値するのでしょうか。 権威に付いていくなかに、生きることがあるのでしょうか。あなたが誰かに付いていくとき、あなたは生きているのでしょうか。たとえそれが最も偉大な聖人や政治家、もしくは学者であっても、です。 あなたは自分自身の道筋を観察するなら、あなたは誰かしらに付いていくことしかしないことが、 分かるでしょう。この付いていく過程が、「生きること」と呼ばれるものです。そしてあなたはその終わりに「生の意義は何でしょうか」と言…

  • 波が打ち寄せる渚で。

    ...波が打ち寄せる渚で、砂が消えては現れるその曖昧な境界線で... ズボンを巻き上げて靴を脱ぎ裸足になる。...五本の足の指に...当たっては引いていく感覚。 遠くで響き渡たる波が耳元で弾け...それから全ての音を消し去る感覚。 冷たい、温かい...力強い波の後に感じる、ふわっとした感覚。... 注意深くいること。 波が打ち寄せる渚で...自分の感覚に耳を傾けること。 日々の浮き沈みのように、全身に襲いかかる海風のように目の前に広がる今を…あらゆる感覚と共に眺めること。 終わりの無いその繰り返しを限りある生の中で眺めること。 幸せ、喜び。悲しみ、怒り。そして不安。 注意深くいることは...自…

  • 人生をどう生きますか?

    … 人生をどう生きますか? もし誰かにそう聞かれたら、あなたはどう答えますか? 「いきなり難しい質問だね」「ありのまま、人ぞれぞれ生きればいい」「そんなに深く考えるな」…その問いが放つ空気、自分の中の抵抗…その不快な違和感から…問いをまっすぐ眺めることなく、ただ頭に浮かぶ言葉を並べますか? 自分の経験を、その経験がもたらした自分の生き方を肯定する(正当化する)…どこか懐かしい物語を始めますか?…それとも、その反対のこと、自分の失敗やその痛みや無数の傷からなる、その立派な信念を雄弁に語りますか? … 人生をどう生きますか? 息が詰まりそうなその質問に…あなたはどう答えますか? 誰にとって一度きり…

  • 誰でもいい誰かを、生きること。

    熱気のように...慌ただしく動き回る。 玩具のように...誰でもいい誰かを、待ち続ける。 宝石のように...光るガラスの中に飾られた何かをじっくり眺める。 比較し、迷い、感嘆し、満足する。 ... 家族のために友人のために自分のために何かを買うこと。 それと同時に...高揚感を買うこと。 熱気のような…何かに包まれ、紙バックを揺らす人波の中で、比較し、感嘆し、そして満足に昂る心の波。 ... 喜ぶんだろうな。びっくりするんだろうな。あ、幸せ...。 喜びに歓喜し、手に取ったその何かに意味(価値)を与える自分の姿に…驚き、気づくこと。 人波の中で...誰でもいい誰かの心の波に…溺れそうになる自分…

  • (旅行記) ある島で見たもの。

    小さい窓から聞こえる、どこか懐かしい店員の声。 長い列に我慢できずに海を眺める大きな瞳。 綺麗に手入れされた、古い船に響く軽い足音。 すご〜〜い! 絶えず軌跡を残す、水しぶきのように...透き通った子どもの声が、海風の中に広がる。... 山道を難なく登る、バスの窓に映るもの。 見慣れない景色に、突然不安そうに僕を眺める娘の気配。... たか〜〜い!(たかい...) チケット代ってそんなもんだよね... 諦めて財布を眺める親の隣で弾けて景色を眺める息子と娘。… 色とりどりの花畑と丘。山のすべり台に漂う甘い香り。 その全てに向かってリミット無しに走り出す、無邪気で元気な後ろ姿。 花の名前や季節感、…

  • 星がきれいな夜

    ゆっくりと夜を備える月色のコスモス。 その周りに漂う強かでか弱い香り。 ゆっくりと流れる雲の下に 点々と灯された街灯の帰り道。 今日はどんな一日だったのか、明日はどんな一日になるだろう...輝く星空を眺め、そう悩む思考が、頬を伝って流れる土の匂いで消え去る。 疲れた手に伝わる無邪気な暖かさと、ガムテープだらけのダンボール箱を意気揚々と眺める大きな瞳。 ... 星がきれいな夜。 ゆっくりと夜を備える月色の屋根の下で、 今日も...ただいま。 そしておやすみなさい。 ...

  • そのとき…偶然花開くもの。

    初めて目にする体験に、一歩引いてしまう重い足。 子どもたちができるだけ失敗しない道を歩むようにと焦り、願う…ため息。 戸惑い、ためらい、喜び、幸せを感じるほど…はっきりと浮かび上がる、「私」という名の杭。… ああ、、、 言葉にできない、何かの違和感に気づくとき...そのほんの少しの間... 言葉も、動きも、何もかも止まってしまう、そのほんの少しの間... 人は自由になる。… 落ち込み、喜びや歓喜、絶えず流す涙...その全ての感情の出発点に…気づくとき。 テーブルの向こうで、語られる何かの信念が、人生(私)への代弁であることに…気づくとき。… 静かにその全てに、気づくとき... 楽したい。有名に…

  • ねえねえ〜きいてきいて〜

    ねえねえ〜アッパ(パパ)〜きいてきいて〜 大きな瞳を見上げ、大げさな仕草で、夢中に何かを話す顔。 …誰の話?…どこで? 大人の言葉は、全く気にもせず...あっちこっち動き回る大きな瞳。 今もそこにいるかのような、溢れ出すエネルギー。... 何の目的もなく、何の前触れもなく… ただ分かち合いたくてただ誰かに伝えたくて... そのためだけに、ありたっけのエネルギーを注ぐ、力強い眼差し。 ... ついつい叱ってしまう大人の無神経な言葉も、激しい喧嘩や泣き声も、何もかも全て...忘れたような無邪気な背中。... もしもあなたが…あの眼差しを、あのエネルギーを、感じたことがあるならば… もしもあなたが……

  • ...眺める。

    眺める。無邪気な背中を、眩しく輝く大きな瞳を、天真爛漫に弾ける顔を...眺める。卑劣な目つきを、厚かましい仕草を、怒りに満ちた背中を...そういう自分の姿に気づかない虚ろな瞳を、...眺める。今は消え去ってしまった、無邪気で無垢な瞳を、命とともに与えられた何かを、...眺める。 人種と国籍、親と生まれた環境、プロパガンダと資本主義、...思考が作り出したあらゆる人工的な何かに影響されないものを、それは決して...言葉では言い表せない、果てることのないものを、だから...思い描くことも未知という言葉すらつけれないものを、... 眺める。 戸惑い、憤りに震え、必死に感情を抑えようともがく自分の姿を…

  • 感情なしに生きる。

    楽しみや嬉しさ。不安や怒り。 数え切れないほど、繰り返される感情の波。 … … 感情なしに生きること。 身を投げ出し一喜一憂せず、何かを肯定したり否定したりもせず、ただ...それを眺めること。… 誰かの言葉に苛立ち、不快感にイライラする…その全てに反応する自分にそこにある言葉と空気に...ただ...とどまること。 ...荒れ果てた海の前で、疲れ果てた体を引きずり、涙を流す自分の姿に… 思いがけない言葉に、跳ね上がって喜ぶ、またその反対のことで怯える、ちっぽけな自分に...気づくこと。 ... 感情なしに生きること。 それは…無味乾燥な生き方でも、自己中心的な人生でもなく…自分という縛りから離れ…

  • 変わりつつ、 変わらないもの。

    穏やかな水面の上で揺れ動く輝き。 当たり前すぎてまた眩しすぎて日常の外側に追いやられる... 変わりつつ、変わらないもの。... 穏やかな水面の上で程よく輝き、そうやって…当たり前ではない、非日常になるやいなや... きれい…本質…真理... それっぽい言葉で、称賛される何かとして崇められるもの。... 穏やかな水面の下で流れる広大な濁流。 どこかへと果てしなく運ばれ流される人生。 ただただ…流されるのが嫌で、もがき、抵抗する人。 また…運ばれるがまま身を委ね流される人。... 濁流(時代)への絶望。無数の傷と悲しみ。 傷つきたくない。幸せになりたい。… 自分を守るための努力やその努力が作り出…

  • 人生を生きること。

    あたふた...小走りで会社に向かう途中、道端に咲いた花を眺める時間...1秒。 妻の話を、その瞳の色や形を、じっくり眺める時間...5秒。 食卓の向こうで、不手際の子どもを叱る自分のバカバカしさを、そのため息を眺める時間...5分。 険しい顔つきで、眩しいモニターを眺める時間...8時間。 そして...その全てを眺めている自分を眺める時間...〇〇… 生きること。 感情すらも金で買える、このイカれた世界の中で、無数の傷と共に生きること。 いたい。むなしい。かなしい。 できることなら...もう二度と味わいたくない、あの感情から遠く逃げ出す、人生を生きること。 幸せ。生きがい。楽しみ。 輝く何かを…

  • …ごめんね。

    …あ。。。あの時と同じだ…… 息苦しいレッスン教室。下手くそなピアノの音。ため息と笑いの眼差し…耳元で同じ楽譜を眺め、苛立ちを抑える大人たち。 …そしてその全てに…向き合う勇気がなくて…ただ…自分の不器用な指を、何度も何度も…睨んでいた、小学生の自分と… 下手くそなリコーダーに、ため息と笑顔で眺める僕にイラついている息子の姿が。… 何か、楽めることが、一つでも増えればいいね。 もしかしたら…最初はそうだったかもね。 つい先走ってしまう気持ちに、その気持ちと遠く離れた現実に、その現実への苛立ちと、周りの目に耐えきれずに…ため息をつく前までは… そして…何十という年を経て僕は…あの時の大人と同じよ…

  • ありったけの…

    あ。。。 大きな感情の波に…いつしか速まる鼓動。 高ぶる揺れと感覚に…さらに激しく波打つ感情。 … そして忘れていた感覚が…ぼんやりとしていた意識が…今という瞬間に引き戻される。 叫んで、泣いて、笑って、悔しんで、愛して... ありったけの今を生きること。 毎瞬間波打つ感情を、思いっきり感じ取ること。 寂しい時は寂しさを…嬉しい時は嬉しさを… 抑えたり、正当化したり、ごまかしたりせず…ありったけの感情にどっぷり浸かること。 … …久しぶりだね。 咲き乱れる桜の下で、高ぶる何かと共に、手を繋いで歩むこと。 あ。。。 時間と場所を通り抜け...目の前にいるあなたと、ありたっけの…今を生きること。 …

  • 大丈...

    何かを書けば書くほど、言葉に臆病になっていく。 考えれば考えるほど、思考は今から離れていく。そして沈む気持ち。 ... きっと大丈夫。 慰めの言葉を書くのも、その言葉を眺めるのも、結局、自分と自分。 大丈... そう書いているうちに...何故か涙が溢れる。 大丈夫じゃなくてもいい...ということを、 やっと…この歳になって気づくのね。 バカみたいに。(笑)

  • 生と美と、止むことのない笑いさざめき。

    山を登ってゆくと、樹や茂みのない不毛の岩の間に、巨大で近づくことのできない岩から湧き出している、小さな渓流があった。それは渓流と呼ぶには大げさで、小さな流れとでも言うべきものであった。 流れ下って滝となり、さざめき、また流れ下って谷に落ちると、それはもう力の限り叫んでいた。それは街や渓谷や森や平野を通り抜けて長い道のりを行くであろう。それは圧倒的な流れの河となって、岸を洗い流れつつ自己を浄化し、岩の上では打ち砕け、遙かかなたまで流れ、海へ向かって果てしなく流れていた。だがそれはまだあの偉大な海に達しているのではなく、とても広くて深く、豊かで素晴らしい河なのであった。 やがては海に注ぎ、その広大…

  • #1〜4 夫婦であること。

    #1 価値観の違い。 この度、価値観の違いで、離婚することになりました。 ...つい眺めてしまう、有名人の離婚記事の中で、高い確率で遭遇する言葉。 価値観の違い... それっぽく聞こえる、当たり前でありふれたその言葉を少し注意深く眺めると…つい少し笑ってしまう自分がいる。 ...違う過去、違う傷や感情、違う反動、違う信念、違う無数の何か… ランダムで、決して予測できない…数えきれない偶然の、積み重ねである過去。 そしてその過去からなる、私やあなたという名前の価値観。 そう...それは...最初から最後まで、決して互いに重なることのない過去、それ以上もそれ以下でもないものなのに… どうしてそれが…

  • 洗濯機と芸術。

    ゴォー ゴォー 特別なことは何一つない、平凡…日常…という言葉以外、何とも表現できない、そういう平日の昼前。 洗濯機の音が…澄み切った朝の空を背に、騒々しく響き渡る。 うるさい… その言葉を口にするや否や…あの美しい空と空気は…一瞬にして不快感と嘆きに埋め尽くされる。 … そういえば… あの音は…息が詰まりそうな、静かな美術館の中で偉大な作品を眺めるとき…ちょうどポケットで鳴り響くあのアラームの音に... そう、あの軽々しい音は...偉大で高尚な芸術とはかけ離れた、平凡で浅はかな日常を... また「芸術 vs 日常」といった具合に…そうやって常に目の前の何かを、区別し眺める自分(価値観)という…

  • 真っ白であること。

    偶然...眺めた車窓。 家や橋、並木道や信号...その間々を青く彩る空。 ゆっくり遠のく山の天辺に高さを競うように並ぶ朝日。 目を凝らして眺めても…その境界線がどこなのか、決して特定できない眩しさが、 気が遠くなるような…空間を通り抜けて静かにしかし...あっという間に、電車の中に広がる。 山と朝日、そして…電車の中のあの光を、過去の記憶を呼び起こさずに、どんな言葉もつけずに、本当に静かに眺めていると... 人や景色...そこにある、あらゆるものの境界線が、限りなく曖昧であることを…人は気づくかもしれない。 やがてあらゆるものが、それを眺める自分もが...あの光のように…全てが真っ白になるとき…

  • 言葉であり、言葉を超えるもの。

    絆、愛情、希望、情熱、未来... ...言葉。 どこかで聞こえてくる言葉。スマホや本で眺める言葉。 自分に絶えず...心地よい感覚や不快感を呼び起こす言葉。 2キロ足らずの小さな脳の中で数え切れない神経束の中で...そうやって跡を残し、消えていく言葉。... 決して...リアルなものでも、何かの実体があるわけでもない、単なる記号でしかない言葉。 しかし胃が食べ物を消化するように...無数に張り巡らされたニューロンを使い、噛み砕き、記号から何かを生み出す言葉。 喜び、落胆、苛立ち、怒り...涙。 そう…脳というやつは...毎日...毎日...決して休むことなく、膨大なエネルギーを使い果たしながら…

  • さあ、およぐぞ。

    「さあ、およぐぞ。」くじらは、青い 青い空の なかを、げんき いっぱいすすんで いきました。 うみの ほうへ、むらの ほうへ、まちの ほうへ。 … …何年ぶりだろうね…君のことを思い出すのは… まだ肌寒い土曜日の夕方、薄暗い小さなレストランで、緊張していた僕の結婚式を…窓側の奥で生まれたばかりの赤ん坊を、あやしながら眺めていた君のことを… 赤と紫で綺麗なハンボクと髪の毛で、静かに座っていた君の最後の表情を… 何年ぶりだろうね… どうしてもっと早く教えてくれなかったの!言葉を選ぶ母に怒っていた…あの日のことを思い出すのは… 何年ぶりだろうね… もしというのはないだろうけど、もし…君が今も生きてい…

  • (出版案内) 本を…アナログの本を出版しました。

    本を…アナログの本を出版しました。 その時々の思いつきで、書いてきたブログ記事を… 人生・日常・瞑想・育児、四つのテーマに並び替え… 確かな質感が感じられる、コーヒーや雨…湿気などに敏感な…紙質の本の中にまとめてみました(笑) どこか…もの足りない表紙が、刺激とは程遠い地味な編集が…でたらめな日本語文法と、いつもの訳分からない書き方と相まって… 今どき珍しい、アマチュア感満載の仕上がりになりましたが… この度、何とか…アナログの本を出版しましたので、ご案内までに。 クリシュナムルティから学ぶ人生と育児(Kindle ダイレクト・パブリッシング) クリシュナムルティから学ぶ人生と育児: 自分探し…

  • 偶然…そう、いつも偶然。

    偶然... 遮るものは何一つ無い昼前の落ち着いた空を、いつもの公園で...偶然...見上げる。 そこには…何度も首を回さないと...その輪郭すら掴めない、パノラマのような景色が... はしゃぎまわる子供、舞い上がる砂埃、通り過がりの人や犬、静かに落ちる枯れ葉、子供を見守る親の背中... ありふれて...つい...見落としてしまう、何気ない日常の上に... アンバランスな対比と圧倒的なスケールで果てしなく広がる。… それはまるで...天国か何かを眺めるような、誰も考え出すことのできない、壮麗で夢幻的な何かのように.. 自分を見ろなど何も言わず、ただ...本来あるべきところで...地上のあらゆるも…

  • ...不思議である。

    ⚠ もしいつもの思考で読まれますと...退屈と難解という問題が現れますので、くれぐれもお気をつけください。……不思議である。 いつものように…モニターの前に座っていると、目まぐるしい画面のように問題というやつが次々と...その姿を現す。 それはいつも自分の外側に存在し、あらゆる要因が複雑に絡み合っていて…どうしようもできないものがもつ、その特有の不快感を伴って現れる。 何度も解決し片づけたと思っても、今度はその解決そのものが…新たな問題を引き起こし、またもや…その解決に苦心する。 ある問題は…それを事前に予想できたにもかかわらず、いざそれに出会すと…自分が以前と同じように苛立ち、傷付き、怒って…

  • 親はつい…

    ぱっと見。そう、ぱっと見それは...何の楽しみも感じられない、退屈で無意味な遊びだった。 何の変哲もなく、それで眺めていると…つまらないという言葉が、口から漏れそうな…どこにもありそうな公園で... 娘は、誰一人...気にすることなく、またそういう自分すらも気にすることなく… ガチガチに固まった砂の上に、何かを描いては消し、また何度も小さい指でキラキラ光る小石を並べ直していた。 その姿はまるで...おうちのどこか…娘だけが知っている、落ち着くどこかに座って...心地よく何かに没頭しているその時の姿に似ていた。 その公園のど真ん中で、娘は家と同じように、舞い上がる砂と土は、全く気にもかけずに… …

  • いったいこのブログは...

    なぜこんなブログを書き続けるのか?と聞かれたら...何と答えたらいいだろう。 なぜクリシュナムルティの言葉を引用したり、それに似ている記事を発信しているのか?と聞かれたら...おそらく答えられない...と思う。 その動機や目指している目標は?と聞かれたら...それも…おそらく答えられない...と思う。 ただ気がついたら...こうなっていたとしか...(笑) 目標やこれからのことは何も考えず、その都度、書きたいことだけをただ書いていたら...としか言いようがないと言ったら、無責任と言われるだろうか。 月何件...何かの目標を立てたことも、広告や収益への窓口にするつもりも、読者数を増やしたいとも思…

  • 【抜粋】もしもあなたが…

    もしもあなたが、パン屋やカメラ店、書店、野外のレストランなど、たくさんの店が並んだ小さな町の街路を通り抜け、橋の下を過ぎ、 婦人洋服店のわきを通って、別の橋を渡り、製材所のわきを通り過ぎ、それから森の中へ入って水の流れに沿って歩き続けるときに… 自分の目と感覚をすべて完全に覚ましつつ、しかも精神に一閃たりとも思考をはさむことなく、通り過ぎてきたそれらすべてのものを見つめるならば、分離のないあり方とはどういうものか、お分かりになるだろう。 その流れに沿って一、二マイルほど歩きながら、しかも再び微塵も思考を働かせることなく、急な流れを見つめ、そのざわめきに聞き入り、その色彩を見、灰緑色の山を伝わっ…

  • (旅行記) 分かち合うこと。

    何年ぶりだろう... 思い起こすこともできないほど久しぶりの独り旅。 ... デニムズボンに当たる…強かで温かい朝日に、閉じていた目を開けると… 山と海の間々にぎっしり埋められた街並みが、 その上にポツンポツンと置かれた雲の質感が、 自分を隠しきれずにその間できらめく太陽が… ...薄く曇ったプラスチック窓の中で果てしなく広がっている。… そして気づくと…大きな瞳を輝かせながら、その全てを無邪気に眺める見慣れた誰かの面影が、 照らされた陽光と共に輝く息子の横顔が、 あの雲のように…確かな質感で生き生きと感じられる。...分かち合うこと。 それは... 見慣れない場所、素晴らしい景色を眺め、感じ…

  • 奇跡とリアリティー

    丸いテーブルと丸い椅子に、丸く座って景色を眺めていると… 一歩引いたどこかで...休暇を満喫している自分の姿を眺めるもう一人の自分がいる。 そして思い浮かぶ言葉。あ、休みはこうじゃなくちゃ... 今どきの木材でおしゃれに飾られたあるカフェの中で、僕は今日も…数え切れない自分と出会う。 仕事、仕事、仕事...そしてほんの少しの休みすら仕事の疲れを取るための仕事になってしまった自分に… 溜め込んだ言葉やストレスを、それ以上の感情と共に吐き出すことに夢中な自分に… スマホと向き合い、ありもしない関係を追い求め、何かの喜びやいいねをみつけようともがく無表情な自分に…。 ... 日差しにその色を変えてい…

  • 愛の秘密

    優しい黄色の陽光が、あらゆるものを少しずつ染めていくある午後。 バッタの飛び交う黄緑の草原の上を無邪気に走り出す娘。 足元に舞い上がる、小さな花びらと葉っぱが夜空の星のように輝く。 その全ての中で娘は...転ぶのを恐れることなく、決して振り返ることなく、無邪気に…前に向かって走っていく。 その光景は...荘厳な景色を目にしたとき、その美に圧倒され、言葉を失うそのときの何かに似ている。 そして僕は今日も…それが写真の中に収められない何かであることに気づいても...ついカメラを取り出し、少しでもあの美を…あの感覚をどこかにとどめておこうと必死になっている。***時間とマネーに追われる現実を、教育や…

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