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Pithecanthropus Erectus https://squeezeme.hatenablog.com/

本、映画、音楽、ラジオ、ムーミン、スポンジ・ボブが好きです。レゴも。読んだ本などの感想をブログに書いています!

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2022/01/25

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  • 『ちくま日本文学035 織田作之助』

    今は無くなってしまったが数年前までNHKラジオで『文化講演会』という番組を日曜日の夜にやっていた。色んな分野の専門家が、色んな所で行った講演を放送するという一時間の番組である。私は興味がある分野もない分野も関係なく、毎週、専門家の話を聴いていた。専門家の話というのは面白いものなのだ。先ごろ亡くなられた桂由美さんのお話とか凄く面白く、感動したのを覚えている。 それで、専門家の先生が、関西の方だと、私にとっては「当たり」だった。なぜなら関西出身の先生の話は、もれなく楽しいからである。真面目な話の最中でもちょくちょく笑わせにくるし、また、それが笑えるから凄い。 関係ないけど、関西出身の先生は、講演の…

  • 三木卓『21世紀によむ日本の古典14 井原西鶴集』

    井原西鶴って、あれですよね、安土桃山時代あたりの人で、クレイアニメの第一人者でしたっけ? そんな誤った認識しか持ち合わせていなかった私だが、この本は面白かった。 井原西鶴は江戸時代の人である。1642年生まれ。1693年没。当時のベストセラー作家だという。俳句の腕はAIレベルで、一昼夜で23,500句(3.6秒に1句)を作ったりしたそうだ。西鶴やばい。 物語の面白さに時代は関係ないということを我々は知っている。約400年前に人々を熱狂させた物語は、現代の私をも、とうぜん夢中にさせてくれる。 「姿姫路清十郎物語(好色五人女)」の、お夏と清十郎の恋路、この二人の、劇場型密会とでも呼ぶべき大胆な犯行…

  • 斎藤美奈子『挑発する少女小説』

    かつて良妻賢母育成ツールとして生産されたという少女小説(家庭小説)。でも、小説で教育って可能なのかな? 時代を超えて読み継がれる、子供たちを夢中にさせてきた少女小説には、「小説で教育してやる」という大人たちの陰謀からはずれた、むしろそんな思惑を逆手に取った何かが、描かれているのではないか。それはいったい何なのか、を、九つの名作少女小説を取り上げて読み解いていくという本で、それはもう最高に面白い。 私は、少し前に、娘とシンデレラの絵本を読んで、「これでいいのか」ともやもやしていた。そのもやもやを上手く言い表せずに抱え込んでいたわけだけれども、本書の中で斎藤美奈子さんが私のもやもやを痛快に吹き飛ば…

  • 水木しげる『のんのんばあとオレ』

    水木しげるさんの自伝。少年時代がメインに語られている。そういう時代だったというのもあるのだろうけれど、もう、暴力がすごい。喧嘩ばかりしている。隣町のガキ大将軍団とのど派手な抗争もあれば、学校のクラスでなめられないために、ボスザルの地位を手に入れるためにor奪われないために、暴力、暴力、暴力。もちろんそんなんだから先生にも大人にも怒られまくる。 と、そのような過去を振り返って語るわけだから、なんていうのかな、自伝でありがちなのが、語り手が目を細めてる感じっていうんですか、「あの頃のオレ、バカだったよなー」的な、「でも最高だったぜ」みたいな、含羞の仮面で隠し切れないナルシシズムみたいなのが横溢して…

  • 松尾潔『おれの歌を止めるな』

    私が愛聴していたラジオ番組『松尾潔のメロウな夜』が終了してもうすぐ二ヶ月。松尾さんの「新譜がたまっています」が好きだったのだけれど、そのフレーズは今年に入ってから一度も聞かれないまま、番組は三月に終了した。感動の最終回だった。でも、悲しかったな。どうして終わっちゃったんだろう。なんかあったんだろうな、と下衆の勘繰りをしたくもなる。番組では昨年度から、五週目のリクエスト特集がなくなり、代わりに、ノンストップミックスが放送されるようになった。これも、なんかあったのではと下衆の勘繰り。ノンストップミックスは、リスナーを心配させないために松尾さんとスタッフが編み出した策だったのではないか、なんてね。 …

  • 広瀬正『マイナス・ゼロ』

    戦前、戦後に起きた実際の事件・事故の日時を取り込みつつ描かれるタイムマシンの物語。過去と未来を何度か行き来して展開する話は面白く、続きが気になって読み進めるのだけれど、同時にとても面白く感じるのが、克明に描かれる当時の人々の暮らしや、風景や、社会風俗。もう、自分もその場所にいるような感じになる。 この小説を手に取り開くこと自体が、タイムマシンに乗り込むようなものなのだ。 自分が生まれる前の時代なのに、そこにノスタルジーを感じてしまうのは、どういうことなのだろう。ラスト、最高にかっこいい。

  • 山本加奈子『マンガでわかるジャズ』

    これまでずっと漫然とジャズと呼ばれるジャンルの音楽を聴いてきた。「おー、なんか、いいなー」って感じで、漫然と。私はそういう聴き方が好きだし、これからもそうやって聴いていくつもりでいるのだが、しかし、NHK-FMの『ジャズ・トゥナイト』が聴き逃しサービスに対応して、大友良英さんの語りが好きで番組を頻繁に聴くようになると、次第に、もう少し基礎的な語彙を身に着けたいなと思うようになった。 それで本屋でこの本を見つけて、立ち読みしたら面白かったので買った。面白かったですよ! 私のような初心者にはちょうど良い情報量だった。マンガも楽しいし。最適のハンドブック。ジャズを聴くのがますます楽しくなりました。

  • 岡田明子、小林登志子『シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン』

    シュメル人ってのは何者なんだろう。どこからきてどこへ消えたのかはよく分かってないらしいんだけれど、人類最古の高度な文明を築いていたのは間違いなさそうである。 世界各地の神話に「洪水伝説」があるというのは有名で、これは、全世界を覆う巨大な洪水が過去にあった、というよりは、シュメルの洪水神話が世界中に伝播したのだろう。 もちろん洪水だけではなくて、シュメル神話は各国の神話に影響を与えているはずである。 こんな神話が紹介されている。アンズー鳥という、なんか凄い鳥が、ピンチに陥ったルガルバンダ王子を助ける。そしてこんなことを言う。 「お前にいっておくことがある。心して聴くのだぞ。私は約束どおりお前の運…

  • 小林登志子『シュメル――人類最古の文明』

    最古の文学者だというエンヘドゥアンナ王女のことが気になって、この本を読んだ。 今から六千年前くらいにシュメル人という人たちがいて、高度な都市文明を築いていた。そんなシュメル人たちの暮らしが詳しく紹介されている。 なぜそのように大昔のことを、つまびらかに知ることができるのかというと、彼らは粘土板に記録していたからである。粘土板。紙はまだ発明されていなかった。だから、粘土板に楔形文字で記録。そのおかげで現代までその記録が残ったのだ。焼失も免れて。というか粘土なので、焼けるとより硬くなり保存性が増した。 生活するっていうのは、楽しいけれども楽じゃなくて、目の前のこと、目の前のことに追われまくりな日々…

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