岡田明子、小林登志子『シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン』

岡田明子、小林登志子『シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン』

シュメル人ってのは何者なんだろう。どこからきてどこへ消えたのかはよく分かってないらしいんだけれど、人類最古の高度な文明を築いていたのは間違いなさそうである。 世界各地の神話に「洪水伝説」があるというのは有名で、これは、全世界を覆う巨大な洪水が過去にあった、というよりは、シュメルの洪水神話が世界中に伝播したのだろう。 もちろん洪水だけではなくて、シュメル神話は各国の神話に影響を与えているはずである。 こんな神話が紹介されている。アンズー鳥という、なんか凄い鳥が、ピンチに陥ったルガルバンダ王子を助ける。そしてこんなことを言う。 「お前にいっておくことがある。心して聴くのだぞ。私は約束どおりお前の運…

2024/05/21 22:32