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トンネルの先を確かめたいから。~断酒後の日記~ https://tetsat.hatenablog.com/

断酒し、1年が経過しても自問自答する日々。メリット、デメリットと一言では片付けられない葛藤を記録しています。

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2021/09/09

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  • 断酒後に訪れる好転の兆し。

    10日前の突然の飲酒欲求を乗り越えたあと、何かが変わった。4日前に自分なりの答えを見つけたとき、何かが変わった。何かが変わったら、僕の気持ちが変わった。僕の気持ちが変わったら、できなかったことが、できるようになった。できるようになったら、回りの人たちに対する感じ方が変わった。回りの人たちに対する感じ方が変わったら、身近な人たちがとてもいとおしくなった。身近な人たちがとてもいとおしくなったら、色々なことを許せるようになった。色々なことを許せるようになった僕を、少しだけ、 好きになれた。 僕はもっと、自分のことを好きになれる自分になりたい。 いつの間にか僕は、欲しいものを見つけていた。 アルコール…

  • 酒浸りからの回復

    よく晴れた休日、時間に追われることなく布団の中でぼんやりとする時間。深い眠りとアルコールを飲んでいないことによる清々しさが心地いい。仕事の朝も、休みの朝も、体と頭が睡眠にり回復していることを実感する。決して目覚めよく、というわけではないけれど確実に昨日の夜感じながら眠りについた時の疲労感は大幅に改善されている。アルコールをやめてから、体や頭の状態が良くわかるようになってきたように思う。飲んでいたときはいつもひたすら調子が悪かったので考えるだけ無駄だったが、やめたことでその時々のコンディションに敏感になって来ている。 例えばアルコールをやめた当初、信じられないくらいの食欲に襲われた。やめるに当た…

  • 時間

    いつもの喫茶店のいつもの席、いつものコーヒーを注文して型落ちのスマートフォンを開いてブログを打ち込む。ビールを飲まなくなった僕の新しい日常。この新しい日常は、次の日の朝、最悪な気分になることもないし、突然言い知れぬ不安に襲われることもなく、日中頭を巡っていた考えを幾分整理することができるので気に入っている。今日は時間について考えることが多かった。これまで膨大に感じていたタスクの山を、最近サクサクとこなすことができている。以前は考えただけで胸の奥を鷲掴みにされるような不安が頭を支配して、期限が直前になるまで目を背けていたそれらのものを、今は片っ端から片付けるのみならず、より良い形にしようという気…

  • 自分

    むかしむかしあるところに、「あなたの欲しいものは何ですか?」と訪ねられてもなにも答えることができない僕がいた。毎日浴びるようにビールを飲んで、自分は不幸だ、自分のことをわかってくれない、自分はもうどうなってもいいんだと、いつも、自分は、自分はと自分に言い聞かせていた。そして時たま主語が自分でなくなった時も、彼は◯◯だから、自分は辛い。と、やっぱり自分に自分はと言い聞かせていた。なんのために?自分は、自分はと思うほど僕は僕が見えなくなった。“自分”という存在は、どこか遠くにいて、よく分からない存在で、何を言っても反論してこないし、攻撃してこなかった。だから何かあると、いや何もないときでもひたすら…

  • 間地ブロックに腰掛けながら。

    川の流れを挟み込む、整然と並べられた間地ブロックに腰掛けながらこの文章を書いている。 聞こえてくるのは鈴虫の鳴き声と、静かに流れる水の音だけ。川向こうの少し下がった位置にあるコンビニからは明るい光が漏れていて、外で高校生くらいの二人組が自転車に跨がりながら楽しそうに話し込んでいるのが見える。塾の帰りか何かだろうか?あの年の頃、僕はすでにビールを飲んでいたことを思い出す。 当時は夜な夜な自動販売機でビールを買ったが、そう言えば最近ビールの自動販売機というものを目にしていない。 今日は金曜日という事もあり、奥さんと娘は義母の家に泊まりに行ってしまったので、取り残された僕は時間を持て余し、炭酸水のペ…

  • 断酒と脳の関係性

    過度の飲酒習慣から、断酒に踏み切ることで脳に現れる事。これは、僕なりに調べてはみたけれど残念ながら府に落ちる答えにはたどり着けていない。きっとどこかに情報はあるはずだけれど、探し方が悪いのか、探すのをやめなければ見つからないのかはわからないけれど、見つからない以上、自分で記すことにする。なのでここに書かれていることに対するエビデンスは、アルコールの依存から断酒に踏み切り4ヶ月程度が経過した、僕のたった一人の体験といくばくかの知識のみに基づいている。まず、断酒をきっかけとして躁鬱状態が目まぐるしくおこる。アルコールに依存していたときは、飲んでいるときは躁状態に、次の日の朝は鬱状態になり、その鬱々…

  • 足りないピース

    このところずっと考えている自分がいる。何を考えているのか?そう問われても上手く答えることは出来ない。ただ言えること。何かをひたすら考えている。仕事中も目の前に積み上げられているタスクを横目で見ながら、ひたすら考え続け、今日の仕事に割り当てるべき時間は過ぎていった。あまり生産性のなかった1日と言える。今僕は、職場と自宅の中間にあるひっそりとした喫茶店でこの文書を書いている。 このお店は、僕が小さな頃から何か考え事をしたいときなどに利用させてもらっていて、基本コーヒーはお代わり自由だが、僕の中では3杯までと勝手に決めている。 今は2杯目のコーヒーが運ばれてくるのを待っている。 なんとか3杯目を飲み…

  • アルコール依存症者の晴れた休日②

    普段より遅めに起きた僕は、昨日スリップを思い止まれたことをブログに綴った後、いくつかのやりたいことリストからまずは晴れ空のもと、散歩することを選んだ。足の方は相変わらず快調とまではいかないが、小刻みに休憩を取ることで目的とする場所にたどり着くことができるようになってきたので介抱に向かって居ると言えるだろう。途中実家に立ち寄ったが両親は不在であり、代わりにすっかり年老いた犬がシッポをふって迎えてくれた。僕は久しぶりにこの年老いた犬と歩きたくなり一緒につれていくことにした。アルコールを飲んでいた時には休みの日に犬と一緒に散歩をするなんて考えられない行動が、今はとても心地よく感じる。川縁には要所要所…

  • アルコール依存症者の晴れた休日の朝

    今日は休日。空はここ最近の薄暗く湿った雰囲気から一転して清々しく晴れ渡り、窓を開けると心地よい風を感じることができる。特段今日しなければならない用事はなく、一人でゆっくりと何をしてすごそうかと思いを巡らせる。そういえば、休みになったら見ようと思っていた動画があった。 先日読んだ本の続きを読もうか? 久しぶりの天気だし、車を洗って庭の延びてきた芝生を刈り込もうか?休日の朝。その時間は、決して大それたことはないけれど、僕にいろいろな可能性を感じさせてくれる。この穏やかな気持ちは陽だ。 さて、昨日スリップしていたらどうなっていただろう?と考えてみる。 そもそもあんなに飲みたくなったのはなぜだろう? …

  • スリップ

    今日は僕がアルコールを飲むことをやめてから4ヶ月目にあたる。この4ヶ月の間、『こんな暑い日はビールが美味しいだろうな~。』 位の考えが頭をよぎることはあったけれど、明確な飲酒欲求というものは訪れなかった。そんな日々を繰り返すうちに、『きっと僕はもう、アルコールを飲むことはないだろうし、飲みたいという気持ちは訪れないだろう』という考え方が当たり前のようになっていた。しかしそれは誤りだった。今日僕の頭のなかは、『無性にビールが飲みたい。今日位飲んでもいいんじゃないか?もう4ヶ月も飲んでないんだから恐らく2、3本で眠くなり寝てしまうはずだ。こんなに飲まずに頑張っていたのに回りは理解してくれない。僕が…

  • 生きるということ②

    餌をもらうのはお腹がすいたため。 お腹がすくのは生きるため。 じゃあ、生きることはなんのため? ダイニングテーブルの上で、無防備で仰向けになって眠っている猫を、いとおしそうに見つめる娘を、いとおしく思った事が、答えかもしれない。人気ブログランキング

  • 生きるということ。

    最近よく考える。生きることってなんだろう?毎日朝起きて、仕事に向かい、ほんの少しだけ誰かのやくにたって帰ってくる。家族と一時を過ごして眠りにつく。そんな毎日が、過ぎていく。時計の短針が、毎日必ず2周回って1日が終わる。それは絶対2周回る。 嬉しいことがあった日も、取り立てて嬉しいことがなかった日も、必ず時計の短い針は、2周回って1日が終わる。このサイクルは後何度僕に訪れるのだろう?もしかしたら後10回かもしれない。その限られた、残されたサイクルの間にやりたいことはありますか?そう問いかけられたとしたら、僕はうまく答えることはできない。勘違いしないでほしいことは、別に辛いからとか苦しいからとか、…

  • 裏と表

    僕の心には裏と表が存在する。それはポケットからこぼれ落ちたコインのように、重力に従い静止するまで、どちらが出るかは僕自身にもわからない。いつからだろう?裏と表の間にコルカ渓谷のような深い溝が生まれたのは。きっとそれはアルコールという物質を毎日体に流し込むことによって、長い年月をかけて滴り落ち続ける水滴がいつしか硬い岩盤に穴を空けてしまうように、僕の心を裏と表にはっきりと分断してしまった。おそらくこの分断は元に戻ることな二度とないと思う。一度知ってしまったことは、ダイヤモンドの塊に頭を酷く打ち付けて記憶もろとも消し去ってしまわない限りはずっとどこかに存在し続ける。厚い氷の下のワカサギみたいに。だ…

  • 鈴虫のなく夜に。

    少し肌寒くなった9月の夜。鈴虫の鳴き声とハザードランプのカチカチという小さな合奏をバックミュージックに、僕はまたこのブログを書きはじめた。 穏やかさの中にあっては華やかさに興味を引かれ、華やかさの中にあっては穏やかさを求める。手にしていないものを求めるために、手にしているものを、手放してしまう。そして、手放してしまったものをいとおしく思う。再現のない欲求の先に満ち足りる心はない。今をいとおしく思える先にのみ、いとおしい過去と未来が存在する。にほんブログ村

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