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よしなの音楽帖 https://yoshina447.blog.fc2.com/

クラシック音楽を自分の心が感じたそのままに記す事をモットーにしています。 クラシック・ギターのアナリーゼの考察実践の練習風景や、作品演奏動画、自作品をアップしています。 お知らせ下さればフォローいたします。

DAWソフトに詳しい方、是非お友達になってください。 オンラインで一緒にジャンル問わず何でもありのバンド演奏も如何ですか? 私はアコギ、エレキ、ベース、クラシック・ギターは演奏可能です。 自作品への参加も、お手伝いしてくださると助かります。

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2019/12/12

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  • 弦楽四重奏曲 第5番 変ロ長調 op.92/D.D.ショスタコーヴィチ

    変ロ長調という調性が、こんなに自己主張を持って、いえ、その特徴は確かに顔を覗かせるのですが、ショスタコーヴィチの強い心の中の鬱屈のようなものが、無理やり調性を捻じ曲げて別の姿に仕立て上げてしまうような怖さがあり、そこから変ロ長調が逃げ出すように、或いは自己主張をするように時々漏れ出て来る、そんなアンバランスな姿に何かを感じる作品・・それが第5番なのだと思っています。・・??、私何か飛ばしてると、ここ...

  • 24の前奏曲 op.28(3)/F.ショパン/アリシア・デ・ラローチャ/ミッシャ・マイスキー

    ラローチャは包み込むような落ち着いたモーツァルトを聴かせるかと思えば、グラナドスやアルベニス等のスペインものでは誰も醸せないスペインの土の匂いとリズムを刻んで見せるのですが、モンポウ作品では、内へ内へと沈静して行く繊細な表現が見られると思います。ラヴェル「道化師の朝の歌」では、私の中では今でもラローチャの演奏を越えるものは無いと信じるのですが、彼女の凄い所は、先のモーツァルトや今回のショパンにスペ...

  • 24の前奏曲 op.28(2)/F.ショパン/サンソン・フランソワ

    フランソワの「24の前奏曲」は第2番が鬼門だと思い、作品を自分に引き寄せ伸縮するテンポとクセの強い表現か好きだと思えば物凄く深みのあるフランソワ自身の自叙伝に惹き込まれてしまうと感じます。そんな私はギターでセゴビアの美の毒の洗礼を受けたものですから・・ぇ、フランソワが見せるゾゾッと怖いくらいの魔界と、ただひたすら全てを忘却へと追いやってしまいたいかのような痛みを感じる程ののめり込みに言葉を失う程の凄...

  • 24の前奏曲 op.28(1)/F.ショパン

    サロンで華麗に弾くショパンとは別の、国も愛も理想も幻であったかのように心と乖離した現実に一人物思うショパン・・。彼の音楽には真の孤独、これは心の感じるものの中で他に頼る事の出来ない特別辛いものだと信じる私は、ショパンがふと漏らす本音と共に、どうにか誤魔化そうと音と戯れたり、幻想という夢を見ている姿を「12の前奏曲」に感じてしまいます。ショパンはop.28という作品番号に一纏めにして自身の心を閉じ込めたの...

  • サンスーシ宮のフルート音楽より/フリードリヒ大王(2)

    良く似た名前で以前投稿したのが

  • 新しい歌~中世盛期のラテン歌曲集

    このアルバムはネウマ譜により演奏、再現されたものです。

  • ローマ帝国の崩壊と西欧音楽の始まり/シャルルマーニュとレオナン(レオニヌス)、ペロタン(ペロティヌス)の出現

    ローマ帝国の崩壊に続く混沌から近代ヨーロッパの基本的パターンが出現し始めるのに、キリスト教会は新しい文明の行く手を照らす灯として限られた地域的勢力以上のものに栄えたとあります。A.D.800頃、カール大帝(フランス語でシャルルマーニュ)が教皇レオ3世より神聖ローマ皇帝の冠を授けられフランク王国(以前記した吟遊詩人発祥の地といわれています)を興した事によりヨーロッパの広い地域に、或る意味の統一と方向づけがもたら...

  • シャンソン集/O.de.ラッスス(6)

    ラッススの魅力はこういった世俗歌曲に遺憾なく発揮されるのだと思います。ここには教会音楽における旋法の決まりを離れ、新しい響きの模索が窺えます。それに輪をかけてラッススの特徴である明るい静かさが、時に陰る時に何とも美しい

  • ミサ曲集/途方に暮れて・他/O.de.ラッスス(5)

    ラッススは意外にもミサ曲は14曲しか私の辞典には掲載されてなく、意外にもこのジャンル作品を他に比べ書かなかったと感じます。しかし、作品は少ないながらもまだ見つかっていないものがあるのだと信じています。その事を思うのは、辞典には記されていないもので、ミサ曲の決まりである構成の最後のサンクトゥスとアニュス・デイのみ録音された盤を持つからなのです。ミサ曲「途方にくれて」編成 : 4声作曲 : 1577か78年刊 パリ(...

  • モテットとマニフィカト集/スターバト・マーテル、アヴェ・マリア、音楽は神の最良の贈り物・他/O.de.ラッスス(4)

    モテットとマニフィカトには、ラッススの魅力が遺憾なく発揮されていると感じるのは私だけでしょうか。こういった短めの作品中に深い信仰を潜ませる事のなんと秀でた作曲家なのでしょう。ジョスカン・デ・プレのモテットを何も損ねず自分の感性に置き換えたマニフィカトもまたラッススの素晴らしさを感じるものだと思います。音楽は神の最良の贈り物編成 : 6声作曲 : 1594年刊 グラーツアヴェ・マリア編成 : 5声作曲 : 1604年刊 ミ...

  • マドリガル集/聖ペテロの涙・他/O.de.ラッスス(3)

    「聖ペテロの涙」はミュンヘンの地でラッススが最後に創った白鳥の歌で教皇に捧げた3週間後に亡くなりました。この作品のカタログには20のマドリガル集と記される事が多いようですが、最後にモテットがあり全部で21曲よりなり、それらが3部という構成に纏められています。宗教的連作マドリガーレ「聖ペテロの涙」編成 : 7声詞 : L.タンシッロ作曲 : 1595年刊 ミュンヘン20曲の宗教的マドリガルと最後の1曲はラテン語モテット(引用:...

  • ダヴィデの懺悔の詩編/O.de.ラッスス(2)

    海外生活中に国立博物館で観たラッスス像は、祖国を離れこの地で没した人生に不思議な共感を覚えた事を思い出します。この作品は最後の地ミュンヘンで刊行されたもので、作品の深み・構成の確かさは彼の辿り着いた境地を見るように感じます。ラッススのこの作品はCD2枚に渡る規模を持ちます。声楽と共に管楽器が用いられている事、そして、声部がきちんと確立されている事、器楽だけによる楽章を持つ事から荘厳さが増し、華々しく...

  • レクイエム/O.de.ラッスス(1)

    地球上のとある街中の一軒の古びた家、その裏にある今にも倒れそうな木で出来た腐りかけの垣根の、いつも日陰になる場所でポツンと生きる小さな雑草。そこは住人にさえ知られる事ない密かな場所なのてすが、それでもその土の下に暮らすミミズたちや、偶に飛んで来ては休むテントウムシがいます。ひっそりと生き、その存在さえ知られる事なく去って行くものたち、ラッススのレクイエムはそれらにも分け隔てる事なく存在する理由があ...

  • 弦楽四重奏曲 ト短調 op.10/C.A.ドビュッシー

    不思議な事に、一番最初に聴いたこの作品はあまり印象に残らない作品でした。ところが段々と好きになり、その内に特別好きになってしまうと言う作品なのです。印象派の絵が最初理解されなかったように、抽象性とリアルが、簡略とデフォルメが、やがて浸っていたいアンニュイさを伴う世界だと理解できた時に全体像が浮かび上がる、私にはまさに現代アートの先駆けであったように思えたのです。弦楽四重奏曲 ト短調 op.10作曲 : 1893...

  • 自作自演に演奏家の素顔を見る(13)/フリッツ・クライスラー

    クライスラーの作品が老若男女問わず誰からも愛されるのは、ヴィルトゥオーゾとしての彼がもう一つの素晴らしいものを持っているからだと私は思っています。それは、クライスラーは多感な幼・少年期時代の想い出を、負の何かで劣化させるものなく素晴らしい形で持ち続ける事が出来たからなのではないかという事です。ある時期から大好きであった故郷を遠ざけるようになってしまった私には何とも切なく羨ましい事でもあります。彼が...

  • イートン・クワイアブックからの音楽

    イギリスでルネサンス時代に纏められた写本には、今では調べる事の出来ない作曲家の作品が多く残っています。合唱団はじめタリス・スコラーズたち優れた団体の多い事でも知られるイギリスの伝統を、ここでは慈しみに満ちた作品たちによって心を癒されながら感じる事が出来ます。

  • 主は言われた ト短調 HWV.232/G.F.ヘンデル

    バッハの「ヨハネ受難曲」の激しさとメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」のスピーディな幻想性を併せ持った作品だと私自身は感じます。通奏低音のリュートがこんなに活きていると感じるのもこの演奏の魅力ではないでしょうか。主は言われた Dixit Dominus Domino meo ト短調 HWV.232作曲 : 1707年詞 : 『詩篇』109番(引用:クラシック音楽作品名辞典/三省堂)※各アルバムに張り付けてあるバラ飾りは

  • エンゲルベルク修道院の手写譜 第314号による中世後期の音楽

    モースブルクやラス・ウエルガスがそうであったように、各地の修道院には実に様々な手書き写譜が残されている事に時代を巡るロマンを感じる私がいます。エンゲルベルク修道院で歌われた、当時の慣習通り男声のみによるこの演奏からは、不思議とわらべ歌のような親しみと懐かしさを感じるのが独特だと感じました。エンゲルベルク(Engelberg)はスイス連邦オプヴァルデン準州の基礎自治体で、スイス中央部の代表的な山岳リゾート地...

  • マスネの美しさと儚さ/タイスの瞑想曲/エレジー/「絵のような風景」第4曲:ジプシーの祭り

    J.マスネは美しいロマンが零れ落ちるかと思えば、エレジーでは他の作曲家の同名曲よりも深い悲しみを紡いだりします。私は何故か

  • クイケン兄弟たちによるグラウン兄弟作品

    フリードリヒ大王の宮廷にグラウン兄弟と知られる音楽家が活躍していました。前期古典派様式という過渡期を牽引した彼らは、今ではほとんど知られることのない音楽家となりましたが、どちらも名の知れ渡った音楽家であり、残された多くの作品が一部ながらもこうして取り上げられるようになって、それらの作品はどれも優雅で面白いと感じています。それは、古典派様式とロマン派様式では表現・手段は変わりましたが、作曲技法的な変...

  • ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 op.47 「クロイツェル」(8)/L.v.ベートーヴェン/[ピリオド]ヤープ・シュレーダー(Vn)/ジョス・ファン・インマゼール

    第5番「春」が好きになり聴き始めたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集ですが、最初にこのブログに記したのが第9番「クロイツェル」でした。もう4-5年前に買ったこの盤はピリオドの響きによるもので、私がヴァイオリン協奏曲(特にブラームスのもの)に於いて往年のヴァイオリニストを追いかけるように嗜好が時代を遡って行った事もあり、このソナタ集は今になってやっと自分の言葉で記せるようになったかな・・と思えてきたも...

  • 意外だったレオンハルトのF.クープラン/クラヴサン作品(4)

    バロック様式といえば私の中で最初に雰囲気として浮かび上がるのがF.クープランである事は以前に記しましたが、彼の記した全ての楽譜を揃える程大好きなクラヴサン作品は、演奏に於いても興味の尽きない収集の対象となるものです。レオンハルトはフランソワよりもルイスの作品が好みらしくあまり多くを録音していませんが、それまで多く持つ彼のチェンバロ演奏の響きを知ったつもりでいたという事を今回の素晴らしい録音で感じたの...

  • 仮面劇「アルフレッド」/T.A.アーン

    二段構えの序曲から颯爽と開始され、メヌエットによる舞曲の後に全3幕で演じられる仮面劇「アルフレッド」はそれまで聴いて来たイギリスのルネサンス時代のダウランドやバード、タリスたちと現代のブリテンやホルスト、エルガーたちの間に位置する作品の一つである事が分かります。全曲演奏のCDは驚く事にこの盤だけであるそうです(2014年BOX発売当時の記事による)Thomas Augustine Arne (1710-88 英)18世紀イギリス最大の作曲家。...

  • モンテヴェルディと同時代のマドリガーレ集

    モンテヴェルディといえば、古楽の好きな方ならきっと誰もが知る大御所だと思うのですが、同時代に活躍した作曲家たちの作品が、現代では家に居てもCDで聴ける時代になったのだと思います。まだまだこれからも発掘され、そう、化石や遺跡が見つかり、恐竜が毛におおわれていた事も分かってきたように、宇宙の謎も音楽も解明され幅を広げて行くのだと信じます。そのモンテヴェルディの作品は多く持っているので後日記す事として、今...

  • 四つの夕暮れの歌/林 光/詩:谷川 俊太郎

    日本歌曲で最も大好きな作品です。そのシュールでいてリアルという不思議な感覚は、谷川 俊太郎さんの詩と林 光さんの作曲とによって成された、どこまでも心の中の幻想世界を刺激する傑作となったのだと思っています。林 光/四つの夕暮の歌(1959)/谷川 俊太郎・詩(1959)・Ⅰ.夕暮れは大きな書物だ・Ⅱ.誰があかりを消すのだろう・Ⅲ.誰もいない隣の部屋で・Ⅳ.死者のむかえる夜のために※各アルバムに張り付けてあるバラ飾りは

  • 弦楽八重奏曲 変ホ長調 op.20/+オーケストラ版/F.メンデルスゾーン

    弦楽八重奏曲は、その編成に於いて弦楽四重奏を2ユニット用いるものになります。すなわち4台のヴァイオリン、2台のヴィオラ、2台のチェロが用いられます。ベートーヴェンの七重奏曲やシューベルトの九重奏曲、八重奏曲が管楽器を加えたものであり、その事を踏まえるとブラームスの弦楽六重奏曲はメンデルスゾーンのそれよりも編成は小さなものとなります。しかし、ブラームスの意図が中・低音の声部の拡張・充実であったのに対し、...

  • 詩曲/妻への讃歌/リラの花咲くころ/セレナーデ/E.ショーソン/ヌヴー/ハイフェッツ/マイスキー

    ショーソンの「詩曲」はヴァイオリンの魅力を伝える魅力ある作品だと思っています。この作品を好きになった方は、きっとそれを聴いたヴァイオリニストも好きになる類のものなのだとも感じます。今回の意図は作品の持つ幅広さ(別の顔)・ポテンシャルを知るという楽しみもクラシックにはあるのだと年始の再確認でもあります。Ernest Chausson (1855-99 仏)パリ音楽院でJ.マスネに学んだがC.フランクに傾倒。またR.ワーグナーの影響を...

  • A.フォルクレ(2)/グスタフ・レオンハルト(1991)

    ヴィオールの名手であり、ルイ14世の宮廷音楽家であったフォルクレは、私のブログでも最初期に記した作曲家です。その時はスキップ・センペのチェンバロとジェイ・ベルンフェルドのガンバ、そして1973年のグスタフ・レオンハルトのチェンバロ演奏をご紹介させて頂きました**この作品の編成は2つのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音(またはクラヴサン)となっていてセンペ/ベルンフェルド盤が前者、レオンハルト盤がその後者によるもの...

  • オルガンで巡るヨーロッパの旅/ヨーロッパの歴史的オルガン

    新年あけましておめでとうございますコロナで出かける事を控えた元日は気分転換にヨーロッパ各地のオルガン巡りで旅行気分を楽しもうと思います。シリーズとして続けられたこれらを聴くと、それぞれのオルガンが独自の顔を持つ事を知る事が出来、荘厳なものから底抜けに明るいもの、古くなりすぎて空気の漏れるもの(これフゴフゴとした実に可愛い味があるのです)、メンテの行き届いた完璧なバランスで響くもの等々、オルガンによっ...

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