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ピアノ三重奏曲 第1番・第2番/F.シューベルト/[往年の夢のトリオ1926]の紡ぐロマンと[ピリオド名手たち1996]の美観の違い
心はロマン派にあり、手法は古典派の先輩方への敬愛を示すシューベルトが残したピアノ三重奏曲は4曲あるそうです。しかし、辞典に記され演奏で聴くのは第1・2番と呼ばれる最晩年の作品2曲となっています。それら第1番・第2番と呼ばれるものは何れも最晩年に書かれていますが、第1番の方が第2番の後に作曲された(?)とも記されており現在でもはっきりとはしていないとあります。第1番が1828だとすると、それはシューベルト没年(1797-...
弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 D.87(2)/F.シューベルト/ラルキブデッリ(1993)
古典派のハイドンやモーツァルトの均整を残し、美しい歌謡性によって古典とロマンを上手に橋渡ししてくれるのもシューベルトの弦楽四重奏曲の魅力だと感じています。それらに共通するのは構成の明快さと愉悦感、そしてくつろぎまでも備わっている事で、オーケストラによる響きや器楽独奏とはまた違う別の世界観でゆったりと聴き入る楽しみがあります。そうすると、ベートーヴェンの中・後期の強い個の意志というものに比べ穏健とも...