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日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか2(6)〜筋収縮の生物物理3
杉先生はさらに柳田敏雄氏の恩師の大沢文夫氏に対しても批判しています。大沢文夫氏は戦前の東京帝国大学理学部物理学科の卒業で、日本の生物物理学の草分け的な存在です。名古屋大学理学部に助手として採用され、その後助教授を経て1959年教授に昇任します。1973年から大阪大学・基礎工...
チェロ協奏曲 第1番 op.136/D.ミヨー/ロストロポーヴィチ //このチェロ協奏曲は、出だしで騙されないように(←ここ重要・・ぇ?)
ギター作品「セゴヴィア-ナ op.366」に聴く近代パリの街並みを思わせる雰囲気から知る事となったミヨーは、プーランク(ギター作品「ギターのためのサラバンド FP179」)やメシアンたちと同じ時代を生きた作曲家ですが、その作風はより馴染み良い特徴を持つと感じます。同じくギター作品を書いたルーセル(ギター作品「セゴヴィアop.29」)は印象主義からバーバリズム、新古典派へと作風が移り変わって行くように、当時のフランスは様...
聖なる三位一体の神秘への瞑想/O.メシアン(1)/作曲家本人と、彼が認めたオルガニストの違い
同じオルガンを弾いても、怖いくらいの厳しさや煌びやかな荘厳さとなるのは機械的に風を送り込むオルガンと言えども奏者の意図を反映するものだとつくづく感じた演奏でした。私の大切にする頂きものの辞典が発刊された後もメシアンは作品を創り続けているので、彼の全曲を集めた時にはワーナー系列やユニヴァーサル系列のBOXの中にも邦題が何と呼ばれているのか分からない未掲載のものに出会いました。単盤としては「トゥーランガ...
中世説話「トリスタンとイズー」/トリスタンとイゾルデ原初の姿を感じた一枚
馴染みある尺八と琴の音のような、古い民話の世界が浮かび上がって来るような素朴な「トリスタンとイズー」は (Vienna, B.N., ms. 2542)を元に淡々とした語りと共に中世の物語が展開されて行きます。琴のような響きと記したのはアイリッシュ・ハープであり笛、そして時にドローン効果を持つフィドルが加わり民族色が濃くなるという、まるで「日本昔話」の世界が展開されると記せば伝わりやすいでしょうか。ワーグナーが濃厚かつ倒...