本年3月25日に,日本糖尿病学会は 従来の『糖尿病食事療法のための食品交換表』に代わる 新しい食事療法ガイドとして「健康食スタートブック」を発表しました. 誰に向けて公開されたものなのか この小冊子は,日本糖尿病学会のHP から,「一般の方
糖尿病一歩手前の状態と気づいたのをきっかけに,糖尿病そのものを研究することにしました.調べたこと・考えたことを独自の視点で整理しています.
米国人にガラケーを見せると『まだ feature phone(=携帯電話)を使っているの??』と目を丸くされます.同様に日本の糖尿病食事療法を 米国の登録栄養士(=日本の管理栄養士に相当)に説明したら,"それってCrazy!&qu
糖尿病で 大きな病院に通院している人ならば,『糖尿病内科』ではなくて『内分泌内科』という診療科にかかっている人もいるでしょう.内分泌とは『内分泌』とは,器官から分泌されるホルモンが血管を通して全身に循環することを言います. インスリンもホル
日本人は,特に高齢の日本人は『人並み』であることに とても気を使います.なので,『これが日本人の平均ですよ』と言われると,自分もそれに合わせなくてはいけないと無条件に信じます.この心理をうまく利用するのが『統計詐欺』です.ご興味のある方はご
BMI=36の日本人と聞いてどういうイメージを思い浮かべますか? ほとんどの人は ものすごい肥満体だと思うでしょうね.実際 日本でも米国でも BMIが35を超えれば『高度肥満』に分類されています.しかし,この例をご覧ください.現在 十両の炎
[別館記事更新] 食後高血糖[10完] あれこれ 組み合わせて
糖尿病では,食事療法と運動療法とは車の両輪と言われます.しかし,それは『みんなが同じやり方で』ではないでしょう.人それぞれに,自分に合った 長く続けられる方法でいいのだと思っています.ご興味のある方はご覧ください.
肥満の人の方が,正常体重の人よりもむしろ死亡率が低い(ただし高齢者の場合)これが【肥満パラドックス】です.肥満は健康長寿の大敵です. 絶対に肥満は避けましょう.そのためには 仙人のような低カロリー・低脂質でバランスのよい食事が第一です.今ま
[別館記事更新] 食後高血糖[9] ドトールのミラノサンドA
食後の血糖値上昇は,もちろん 糖質の量でほぼ決まります. ですから それを薬で抑え込むよりは,糖質をセーブした方が 確実で効果的です.ただし,『ええと,この食品の糖質の量は...』などと見積もるよりは,具体的に『ミラノサンド,及びそれによく
パラドックスとは『逆説的真理』です. 直観的には『そんな馬鹿な』と思えるけれど,実は正しいという事象を指します.本ブログでも『富山パラドックス』を取り上げたことがありました.都道府県別 『経済的豊かさ』ランキング でも堂々の2位 ,しかも新
自分が糖尿病と自覚した時,最初は日本糖尿病学会推奨の『食品交換表』にしたがって(当時は第6版でしたが),炭水化物60%をきっちりと守っていました.そうしなければならないと思っていたからです.しかし,あまりにも食後の血糖値上昇が激しいのでαー
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】『第57回糖尿病学の進歩』では,運動療法に関する講演は何本
この記事で紹介したα-グルコシダーゼ阻害薬 は,私も試したことがありますが,現在は服用していません. それは文献に書かれているほどの効果が 私にはみられなかったからです.ご興味のある方はご覧ください.
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】ここで言う『肥満』とは,「最近体重が増えたから そろそろダ
[別館記事更新] 食後高血糖[6] DPP-4阻害薬ではどうか
DPP-4阻害薬は,食後に分泌されるインクレチン(GIP,GLP-1)の効果を強化して,インスリン分泌を増大させる薬です.つまり,DPP-4阻害薬は強力に食後血糖値上昇を防止するはずです.それでは 実際の効果はどれほどなのでしょうか.ご興味
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】2月に東京国際フォーラムで開催された,日本糖尿病学会主催の
[別館記事更新] 食後高血糖[5] α-グルコシダーゼ阻害薬があるじゃないか
現在の糖尿病薬物療法において,ストレートに食後高血糖を薬効としているものはα-グルコシダーゼ阻害薬のみです.ところが α-グルコシダーゼ阻害薬でどれほどの効果があるのか,数値で説明されていることはほとんどみかけません.処方薬の説明パンフでも
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】第57回【糖尿病学の進歩】でのシンポジウム『2型糖尿病の薬
[別館記事更新] 食後高血糖[4] タイミングよくインスリンを打てば?
食後に血糖値が上昇するのなら,常に血糖値を測定して それに見合ったインスリンを小刻みに注射すればいいではないか理論的にはたしかにうまくいきそうですね.そして それを自動的にやってくれるシステムも(高価ですが)存在します.では その結果はどう
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】第57回【糖尿病学の進歩】では,糖尿病の薬について最新の情
現在 糖尿病の薬はインスリン,経口薬含めて 数十種類もあります.したがって,よほど重度の糖尿病でない限り,きちんと治療を行えば せいぜい数ヶ月でHBA1cを安全ライン(<7%)にまでコントロールできるようになりました.ところが 食後高
第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-7 GLP-1受容体作動薬 三者三様
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)について,『
[別館記事更新] 食後高血糖[2] 昔は誰も気にしていなかった
昔は『食事を摂れば 食後に血糖値が上がるのは当たり前であり,気にする必要はない』と考えられていました.しかし CGMやリブレの登場で,グルコーススパイク=食後高血糖がリアルタイムで分かるようになり,しかもそれが合併症のリスクを高めていること
第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-6 GLP-1受容体作動薬の出身と図体
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)は,GLP-
ようやく Amebloのシステム メンテナンスが終わったようですね.この記事で始まる食後血糖値のシリーズは,関心が高かったようです.そこで,そもそも食後血糖値について,日本に限らず世界の医学界はどう取り組んでいるのかを調べていこうと思います
第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-5 脳にもヒビくGLP-1受容体作動薬
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)は,本物のG
ダイエットをしている人にとっては,スマホの栄養管理アプリは便利なものです. これから食べるものの写真さえ撮れば,そのカロリーや糖質,脂質,蛋白質の量を見積もってくれるので,体重管理や食後血糖値の予測に役立ちます.しかし,これらのアプリが通用
第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-4 GLP-1受容体作動薬の仕組み
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】『2型糖尿病の薬物療法のUPDATE』の4本目の講演はGL
[別館記事更新] なぜ運動の後に血糖値がリバウンドするのか【4完】
食後の運動により血糖値を下げても,運動をやめるとリバウンドするのは,血糖値と同時にインスリンも低下することが原因でした.では 食後血糖値の上昇も,血糖値のリバウンドも,どちらも避ける方法はあるのでしょうか?それを試した結果がこうなりました.
第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-3 空腹時C-ペプチドは重要
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】開催中の『第57回 糖尿病学の進歩』講演会のこのシンポジウ
[別館記事更新] 運動したのに血糖値がリバウンドするのはなぜ?-3
食後の血糖値急上昇を抑えるために 運動をしてエネルギーを消費させる方法は有効でした.実際,運動を行った直後は血糖値が下がっていました. しかし その運動をやめた時から 再び血糖値が上昇してくる『リバウンド』がみられることがあります. このリ
第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-2 2型糖尿病薬のトピックス
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】糖尿病に関する医学情報をまとめて講演する 第57回糖尿病学
[別館記事更新] 運動したのに血糖値がリバウンドするのはなぜ?-2
(C) seikosakura さん食後に急上昇する血糖値を,かなり激しい運動をして ようやく下げられた. やれやれと思ったが,運動をやめたとたんに 血糖値が再び上昇!!これほど腹のたつものはありませんね.いったい 何がどうなってこんなこと
日本糖尿病学会が主催する【糖尿病学の進歩】(=以下『進歩』)という講演会があります.(C) 日本糖尿病学会同じく日本糖尿病学会が主催する年次学術集会(=以下『年会』)でも,やはり糖尿病に関する 講演・シンポジウムが開催されるので,よく似たも
[別館記事更新] 運動したのに血糖値がリバウンドするのはなぜ?-1
糖尿病の運動療法には二つの側面があります.一つは,有酸素運動にせよレジスタンス運動(=筋トレ)にせよ 運動を続けていれば,血糖値・HbA1cを下げられるという『長期的効果』です.もう一つは食後に血糖値が上がりすぎるのを 運動でエネルギー消費
日蓮宗では 勤行(=毎日行う読経)の際に『団扇(うちわ)太鼓』を叩きながら行うことが多いようです.団扇太鼓 (C) 南部屋五郎衛門別に強く叩けば それだけご利益が増すというものではないのですが,打楽器というものは 連続して打ち鳴らしていると
遊園地のジェットコースターが食後の血糖値曲線に見えるようになったら 糖尿病も本物です.(C) makoto.h さんこの血糖値の爆上げはどうやったら抑え込めるのでしょうか.ご興味のある方はご覧ください.
【この記事は 第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】毎回そうなのですが,日本糖尿病学会でも この日本
私も含めて 糖尿病の人にとっては,リバウンドという言葉はどれも悩ましいものです.しかも このリバウンドは3つもあります.ご興味のある方はご覧ください.あ,株の世界では,株価が急落した銘柄が 一瞬 少しだけリバウンドすることを dead ca
第26回 日本病態栄養学会の感想[7] 症例報告から-2 中性脂肪が下がらない
遺伝子変異「家族性コレステロール血症」という症状があります. LDLコレステロールが常に高くなってしまう病気です.「家族性」という名前から,いかにも家族の誰かが原因を作っているかのように誤解されやすいですが,これは英語の Familial
誰しも 自分の健康・病気が『悪化するかも』という話など聞きたくありません.逆に『こうすれば すぐに治る』という情報には飛びつきたくなります.『藁をもつかみたい』この患者の心理につけこむ情報が ネットには あふれています.ご興味のある方はご覧
第26回 日本病態栄養学会の感想[6] 症例報告から-1 変化の兆し
【この記事は 第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】食品交換表では『男性なら1,600kcal,炭水
[別館記事更新] とほほ トンデモ回答で盛り上がる患者さんたち
京都の学会で聞いた話です. 病院に教育入院した人は『糖尿病教室』というものを受講したでしょう. しかし,あれは『学校の授業みたいでつまらない』というので,最近では ざっくばらんな『糖尿病おしゃべり会』(=カンバセーション)形式に切り替えたと
第26回 日本病態栄養学会の感想[5] SGLT2阻害薬は栄養学的には?
【この記事は 第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】SGLT2阻害薬(Sodium-GLucose
高齢者は,筋力低下を防ぐために 蛋白質を十分摂ることが推奨されています.では,その『十分』とは,蛋白質の『量』なのでしょうか,それとも蛋白質の『質』も大事なのでしょうか.それを調べた文献が 第26回日本病態栄養学会で紹介されておりました.ご
第26回 日本病態栄養学会の感想[4] AIで管理栄養士は失業するか
カバーイラスト:(C) 杏仁どうふ さん【この記事は 第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】第26回
管理栄養士は,疾病予防又は治療のために 患者の栄養を管理するのが職務です. 決して管理食事士ではありません.ご興味のある方はご覧ください.
第26回 日本病態栄養学会の感想[3] 食品交換表 ≠ 食事療法
【この記事は 第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】合同パネルディスカッション4:1000万通りの個
コップに半分 入った水をみて,『わずか半分』と思うのか,『半分もある』とみるかは その人の価値観次第です.(C) みずいろえんぴつ さんなので,食事指導では 同じ言葉がまったく別の結果を生むことがありえます.ご興味のある方はご覧ください.
【この記事は 第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】合同パネルディスカッション4:1000万通りの個
糖尿病に食事療法・運動療法は必須ですが,どちらにも共通するのは『楽しくなくては長続きしない』ということですね.いくら血糖コントロールにいいと言われても,食事のたびにまずいものを我慢したり又は物足りなかったり,あるいは言われた通りのメニューを
久しぶりの京都久しぶりの京都での学会です.前回はなんと3年前,2020年の1月でしたその時点では,東京で屋形船での新型コロナ感染が大騒ぎになっていたものの,まだどこか他人事で,京都の街並みは普段通り観光客でにぎわっていました. オフシーズン
京都で開催された第26回日本病態栄養学会に参加して 戻って参りました.完全厳冬装備で出かけたら,いやあ 京都は暑かった.ご興味のある方はご覧ください.
しばらく京都に行っておりますので,本館・別館ともブログ更新は休ませていただきます.自宅外では,よほどセキュリティが保証された環境でない限り,ブログ管理サーバーにアクセスしないからです.前回 記事の通り,主に 第26回 日本病態栄養学会 年次
我が家の年始訪問客 第1号はこの方でした.ご興味のある方はご覧ください.
糖尿病関係の医学文献を自分なりに整理して書庫代わりとするために始めたこのブログも3年経ちました.最初の頃は あやふやだった概念も 次第に腑に落ちるものとなってきた反面で,2型糖尿病とは想像していたよりもはるかに複雑なものだと気づき 呆然とす
[別館記事更新] 年の初めのためしとて~ヤマザキ 糖質ひかえめブレッド
2023年 あけましておめでとうございます.(C) さとけい さん新年のことはじめは,まず食後血糖値の測定からとなりましたw本年も よろしくお願い申し上げます.
運動療法についての 前回,前々回の記事で;『2型糖尿尿病の運動療法として,有酸素運動とレジスタンス運動(筋トレ)とでは,どちらかが圧倒的に有効ということはない. どちらであれ,あるいは両方であれ,自分が長く続けられる運動の種類と強度が,自分
日経メディカルで 糖尿病の新薬 イメグリミンの投与症例がとりあげられています.(全文を読むには,無料の会員登録が必要です)(C) 明治,Nittoイメグリミンは,メトホルミンと非常によく似た構造であるため,薬の効き方も同じようなものと思われ
卵=コレステロール=心疾患 という考えは短絡的だと思っています.卵の摂取と心疾患とが直接結びつくエビデンスはないからです.そこで 卵の摂取量とコレステロール(HDL,LDL)の増減を調べた文献をまとめてみました.ご興味のある方はご覧ください
前回記事では 有酸素運動であれ,筋トレ(レジスタンス運動)であれ,どちらでもHbA1cを下げる効果があるという結論でした.信頼性に乏しい研究・バイアスのかかった研究を徹底して排除する Cochrane Review のメタ解析結果ですから,
サンタ理論といっても,サンタクロースではありません.偶然と思い込みが作り上げるものです.ご興味のある方はご覧ください.
食事療法と運動療法とは糖尿病治療の両輪であって どちらも必要です.医師が患者を糖尿病だと診断したら,まず食事療法と運動療法だけを指示して経過を見るのが正しい治療であり,そこをすっとばして 直ちに投薬に走るのは 治療の基本から外れています(た
万葉歌人 柿本人麻呂の歌は,1300年の時を隔てていても 現代日本人の胸を打つものが多いです.妻死りし後に 泣血ち哀慟みて 作れる歌つまみまかりしのちに いさちかなしみて つくれるうた亡くなった妻の面影と声を求めて 軽の市をおろおろ
屍肉をついばむハゲタカは嫌われ者です. 生態系には必要な存在なのですけどね.しかし 『ハゲタカファンド』と呼ばれる投資機関は,業績好調な会社に目をつけて株を買い占め,その会社の将来に必要な 工場設備の更新や研究開発投資まで配当に回すことを要
糖尿病専門医の学会である『日本糖尿病学会 年次学術集会』に初めて野次馬参加したのはもう10年以上も前です. 最新の情報や,まとまった知識が効率よく得られるのでそれ以来 毎年参加しています(次回はこちら).学会とはいっても お堅い講演ばかりで
インパクトファクター Impact Factorというものをご存じでしょうか.直訳すると 『衝撃因子』です. パンチの強さでも表すものかと思っていたら;(C) しのこ さん学術(医学に限らず)雑誌の,影響力の強さを表す指標です.つまり『格付
大阪弁の『どないやねん』 は質問でもあるし,ぼやきでもあるし,からかう時にも使われます.ご興味のある方はご覧ください.
私はメトホルミンは いい薬だと思っています.どうしても相性の悪い人はいるものの,安価で投薬実績も豊富だからです.肥満でも肥満でなくてもある程度の効果を発揮しますし,低血糖のおそれもありません.ところが 最近,時事メディカル誌にこんな気になる
昼飯を食べたら 午後からは退屈な会議の連続.血糖値も上がるし ついうつらうつらと...しかし 寝ていることをバレないようにするのもサラリーマンの『芸』の内です.この午後の眠気は食後の眠気だけが原因なのでしょうか.ご興味のある方はご覧ください
糖尿病を自覚して以来,手当たり次第に集めた医学文献の整理整頓のために始めたこのブログですが,予想外に多くの方から閲覧されているようです. 厚く御礼申し上げます.月末恒例のバックアップやアクセスログ解析を行っていたところ,11月20日頃に 累
私が糖質制限食を継続できているのは,朝食の定番を大豆・ふすまパンにしているからです.しかし,このパンは安定してふくらませるのは結構大変なので,レシピを改良してみました.ご興味のある方はご覧ください.
以下の記載で『新薬X』とは,実在する特定の薬物を指すものではなく,例示のための架空のものです.厚労省の人口動態統計年報によれば,平成21年(2009年)の死因別順位で,心疾患による死亡は10万人あたり 143.7人で,第2位でした(第1位は
クリニックのHPに 『院長のブログ』を掲載しているのをよくみかけます.それぞれ個性豊かで 興味深いブログも多いですが,中でも 医学情報を解説・批評するブログは大いに参考になります.ご興味のある方はご覧ください.
ブリットル型(不安定型)糖尿病について,最新のレビューを探してみたところ,この文献がありました.Hirsch 2020この文献では,まず極端な高血糖/低血糖が発生する原因について,一般論として考えられるものを列挙・分類しています.Hirsc
正倉院展を参観したついでに 天理市の古墳と『天理参考館』を見てきました.天理参考館とは 天理大学の附属博物館です.天理教に関連する展示が主体なのかと思っていたのですが,全然違って 民俗学と考古学の,それも非常にユニークなものを展示している博
現在の糖尿病学では現在の糖尿病学ではブリットル型(不安定型)糖尿病というものは存在しないという立場です.実際 日本糖尿病学会が発行している『糖尿病 治療ガイド』や,WHOの糖尿病ガイドラインには『ブリットル型(不安定型)糖尿病』という言葉は
体内で炎症が発生しているかどうかの指標として 「C反応性タンパク」(CRP = C-Reactive Protein)の血中濃度が検査されます. 炎症と戦う免疫反応の結果として CRPが大量に作られるからです. 正常時のCRP値は 0.3m
日本糖尿病学会の最新の『糖尿病治療ガイド2022-2023』には;(C) JDS糖尿病とはインスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝的疾患である糖尿病治療ガイド2022-2023 p.14と書いてあります.一言でいえば血糖値は
『数字は嘘をつかないが,嘘つきは数字を使う』これはは政治アナリスト・伊藤惇夫さんの名言 です.そのバリエーションとしてこういうことも言えると思います.統計は嘘をつかないが,詐欺師は統計をうまく使う一見 正しい統計解析の結果とみえるものが,実
糖尿病自覚の経緯私のこれまでの経緯は,このブログの『これまでの経緯』に書いた通りです.『自分は軽症だが間違いなく糖尿病だ』と自覚したのは,当時勤務していた会社の産業医が警告してくれたからでした.そこで それ以上糖尿病が本格化しないように,2
『たぶんこれくらい』というのは,アナログ的な表現です.一方,デジタル的表現とは,1か0 すなわち Yesか そうでなければ Noであり,中間はありません.ここが食い違っていると,『たしかに言った』『そんなこと言ってない』になってしまいます.
イメグリミン速報[2] 血糖値がストンと20mg/dl下がった
かなり強力な治療を長年継続してきたにもかかわらず,HbA1cが7%~10%から下がらない2型糖尿病患者に対して イメグリミンを追加投与した症例が報告されています.Oda 2022この報告の特徴は,イメグリミンの追加服用の前後に それぞれ2週
今から1300年前の奈良時代でも 元気な高齢者はいたのです.ご興味のある方はご覧ください.
イメグリミン(商品名:ツイミーグ)については,本ブログでも以前から注目しておりました.イメグリミンは 2021年9月に販売され,それまでの臨床試験ではなく 実際に糖尿病患者への投与が始まりました. その効果については 本年 5月に神戸で開催
『~には発がん物質が含まれているから食べない方がよい』 これは 発がん性の程度にもよりますが 頷けます.しかし,『~を食べれば ガンにならない』 これはどうでしょうか.それはどうやって証明されたのでしょうか.ご興味のある方はご覧ください.
11β-HSD1阻害薬[10完] それを言っちゃあ おしめえよ
11β-HSD1阻害薬はなぜ注目されたのか1990年~2000年の状況はこうでした.メタボの人やストレスを受けている人では,副腎皮質ホルモンの一つであるコルチゾールが多いCushing病の典型は内臓脂肪のみが肥大する症状だが,この病気ではコ
筋肉量の減少は,高齢者のフレイル・サルコペニアの一因となります.したがって,高齢者は若者よりもむしろ多めの蛋白質を摂るべきなのですが,まとめ食いをするのではなく 各食事で なるべく均等に摂ることが効果的と言われています.それはわかっているの
11β-HSD1阻害薬[9] Cushing病ではどうなのか
クッシング病は,日本では年間100人程度が発症する指定難病の一つで,発症機構・原因はさまざま です.したがって手術等で治療可能なものから治療法不明のものまであります.ただほとんどの場合,コルチゾールの過剰分泌という症状を示すので,11β-
『米国のマクガバン・レポートは,江戸時代・元禄期の日本食を理想的な健康食だと絶賛した』とは,今でも健康雑誌やネット情報などで 見かけます.昔は米国議会の公文書などというものは おいそれとは入手できませんでした.だから『マクガバン・レポートに
ホルモンは人体内には微量で存在するものですが,それは生理作用が強力だからです. したがって,ホルモンの量が急増あるいは急減すると,時に致命的なことが起こります. これは インスリンを間違って過剰に注射した場合,低血糖で死に至る例を見れば明ら
大坂は粉モノ(大阪弁では「粉もん」)の土地柄と言われます.しかし,すべての粉モノが大阪発祥というわけではないようです.ご興味のある方はご覧ください.
Incyte社が開発した11β-HSD1阻害薬 INCB13739は11β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素(11β–HydroxySteroid Dehydrogenase)のType1のみを阻害し,Type2は阻害しない『選択的 11β-
(C) arare さん私は車ではなく 二輪なので,急な下り坂では ギアをシフトダウンして スロットル(=アクセル)を緩める,つまりエンジンブレーキをかけます.大型観光バスを運転するプロの運転手が このエンジンブレーキを知らなかったとは驚き
11β-HSD1阻害薬として,現在もっとも有力視されている Incyte社のINCB13739の第2相 臨床試験結果が報告されています.Rosenstock 2010この試験では,それまでにメトホルミン単独(平均=1,500mg/日)治療を
『糖尿病になっても,初期には痛くも痒くもない』とはよく言われることです.しかし,実際には 『呼吸に応じた心拍変動』が起こらなくなったり,『食後低血圧で気分が悪くなる』という現象は発生しています. ただ これらはなかなか気づきにくいですね.し
ここまでの復習コルチゾールとは副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです.全身の糖・脂質・蛋白質の代謝を制御する重要な役割を担っています. また 人体に感染や外傷などで炎症が発生すると,総力をあげて炎症を鎮めます. さらに肉体的だけでなく,精
同じ買い物でも,買い出しリストを手に スーパーマーケットのフロアをぐるぐる回るのと,古本屋巡りとはまるで違いますね.古本探しは 目的のものが 見つかっても見つからなくても満足感に浸れます.ご興味のある方はご覧ください.
11β-HSD1阻害薬とは,コルチゾールというホルモンの分泌を抑制するために開発している薬剤です.コルチゾールは,人体に炎症が発生した時に,強力に炎症を鎮める作用があります.実際 リウマチ・喘息用の薬の主成分でもあります.ファイザー コート
[別館記事更新]わかりやすいけど正しくない説明[2] 誤嚥性肺炎
お正月になると 必ず報道されるこのニュース.歳をとると 食物をのみ込む(嚥下)力が衰えます.したがって,高齢者に多い『誤嚥性肺炎』とは,食べ物をのどに詰まらせて感染する肺炎だと思っていました.しかし,それは間違いのようです.ご興味のある方は
カンゾウ(甘草)カンゾウ(甘草)は,漢方薬ではもっともポピュラーなもので,解熱・消炎・鎮痛・去痰などの作用があるそうです.カンゾウ (甘草)(C) 東京生薬協会その薬用成分であるグリチルリチン(Glycyrrhizin)は,砂糖の150倍の
[別館記事更新] わかりやすいけど正しくない説明[1] 健康寿命
『日本は長寿国だけど,健康寿命はそれほど高くない.健康寿命を過ぎると 介護・寝たきりになる人がほとんど』こう思っていませんか?私もそう思っていましたが,周囲の健康寿命を越えた人の様子をみると,どうもおかしい.そんなに介護だらけではないのです
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本年3月25日に,日本糖尿病学会は 従来の『糖尿病食事療法のための食品交換表』に代わる 新しい食事療法ガイドとして「健康食スタートブック」を発表しました. 誰に向けて公開されたものなのか この小冊子は,日本糖尿病学会のHP から,「一般の方
郷里で兄が急死したため,中断していた感想記事の続きです. 今度はいつ投稿できるのかわからないので,まとめて記載します. 第27回日本病態栄養学会 年次学術集会は,1/26-28の京都国際会館での現地開催,そして 2/6-26のWEB視聴と,
亡くなった兄が住んでいた郷里の実家で遺品整理を進めていましたが,一旦 休養のため引き揚げてきました.突然これをやることになったので,いやもう 大変です.
『嘘だろー!!』 兄が急死との知らせを聞いた時に 思わず出た言葉です.兄は長年パーキンソン病を患っていました. 発症直後は歩行が極端に遅くなり本人も苦しんていましたが.その後 主治医の慎重な投薬管理が功を奏して,現在では 病状は軽~中度(ヤ
パーキンソン病で闘病していた兄が亡くなりました. しばらくブログは休載いたします.
子供の頃は,でっかい釜で炊きあげたご飯を食べていました. あのおいしさは,最新のIH炊飯器でも やはり再現できません. 行きつけの温泉宿で出してくれたミニ釜めしを見て『これだっ!』と思いました. ご興味のある方はご覧ください.
数理モデルの将来 なんだか突拍子もないSFかと思うような話が続きましたね.たしかに医学の分野で 数理計算モデルをここまで突き詰めてみた例は 過去に見当たりません. しかし,ものすごく複雑・大規模な事象を,実際に コンピュータで徹底的にシミュ
サイエンス・フィクション=いわゆるSF小説は面白いですね. しかし,この Science Fictions は違います.科学の虚構,すなわち科学にみせかけた詐欺なのです. ご興味のある方はご覧ください.
数理モデルの限界 グローバル監査法人PWC社が開発した 糖尿病発症予測プログラムBodylogicalは,その名の通り,人体(Body)全体をシミュレーションする とてつもなく膨大なモデルです. 現代医学では.患者個人をどれほど詳細に検査し
現役時代に職場のITシステムも担当していた頃の習い性で,ブログのアクセスログに何か変化がないかは毎日 チラ見します.時々 特定の過去記事がピョコンとアクセス上位に出てきて驚かされることがあります. ご興味のある方はご覧ください.
PWCモデルを日本人に適用 このシリーズの そもそもの発端は,ケアネットのこの記事でした. 京都医療センター(旧 国立 京都病院)の坂根先生のグループの発表です. この論文の概要については,日経メディカルのインタビュー記事で 坂根先生 ご自
足を骨折してベッドに寝ている人に向かって 健康な人は 平均1日1時間は外で運動している. あなたもベッドでゴロゴロしていないで,きちんと運動しなさい! という外科医はいないでしょう.療養中の人と健常人とを同じという馬鹿な医師はいません. (
さて,いよいよこのPWC論文の目玉である,『シミュレーションにより糖尿病発症を予測する』の部分です. Sarkar 2018 個人別プレディクション(=Prediction;予測) 前回までの結果で,監査法人PWC社が開発したプログラム(以
2型糖尿病は『生活習慣病』とされています.つまり 本人の生活習慣が原因であり,本人に責任があるという考えです.この言葉は いつ頃に できたのでしょうか? ご興味のある方はご覧ください.
監査法人PWC社が個人ごとの糖尿病発症予測プログラム(以下 PWCモデル)を開発しました. それは人体の代謝にかかわる あらゆる要素を可能な限り盛り込んだ数式の集合です.ただし,それだけでは具体的な数値が出てきません. そのためには 糖尿病
健康長寿の秘訣は? という問いには『ヘルシーな食事と 運動』などという答えが多いですよね. しかし,それだけではないと思います. 「明日が来るのが待ち遠しい.あれもやりたい,これもやりたい」という『夢』を持てることが一番大事なのではないでし
しばらく京都に行っておりましたので,間があいてしまいました. ここまでのサマリーです 国立京都病院の坂根先生が,『食事療法には,低脂質食に向いている人と 低糖質食に向いている人とがあり,個人ごとに相性がある』と発表しました. どうやってその
『血圧の高い患者が来たら降圧剤を出す. LDLの高い患者が来たらスタチンを出す.糖尿病患者が来たらHbA1cだけを見て 高ければ投薬強化する』 こういう医師は結構います.専門医ならともかく,あれもこれも診なければいけない一般内科医の場合は,
京都国際会館で開催されていた 第27回日本病態栄養学会 年次学術集会に参加して京都から戻って参りました. 国際会館から見るこの景色は お気に入りです. いかにも北山の落ち着いた風景です. 学会からホテルに戻る途中,錦市場ものぞいてみ
『糖尿病の精密数理モデル』シリーズの途中ですが,明日から京都国際会館で開催される第27回 日本病態栄養学会 年次学術集会に野次馬参加してきますので,しばらく本館・別館ともブログは休載いたします. 会場で私をみかけても 石を投げないようお願い
米国人にガラケーを見せると『まだ feature phone(=携帯電話)を使っているの??』と目を丸くされます.同様に日本の糖尿病食事療法を 米国の登録栄養士(=日本の管理栄養士に相当)に説明したら,"それってCrazy!&qu
糖尿病で 大きな病院に通院している人ならば,『糖尿病内科』ではなくて『内分泌内科』という診療科にかかっている人もいるでしょう.内分泌とは『内分泌』とは,器官から分泌されるホルモンが血管を通して全身に循環することを言います. インスリンもホル
日本人は,特に高齢の日本人は『人並み』であることに とても気を使います.なので,『これが日本人の平均ですよ』と言われると,自分もそれに合わせなくてはいけないと無条件に信じます.この心理をうまく利用するのが『統計詐欺』です.ご興味のある方はご
BMI=36の日本人と聞いてどういうイメージを思い浮かべますか? ほとんどの人は ものすごい肥満体だと思うでしょうね.実際 日本でも米国でも BMIが35を超えれば『高度肥満』に分類されています.しかし,この例をご覧ください.現在 十両の炎
糖尿病では,食事療法と運動療法とは車の両輪と言われます.しかし,それは『みんなが同じやり方で』ではないでしょう.人それぞれに,自分に合った 長く続けられる方法でいいのだと思っています.ご興味のある方はご覧ください.
肥満の人の方が,正常体重の人よりもむしろ死亡率が低い(ただし高齢者の場合)これが【肥満パラドックス】です.肥満は健康長寿の大敵です. 絶対に肥満は避けましょう.そのためには 仙人のような低カロリー・低脂質でバランスのよい食事が第一です.今ま
食後の血糖値上昇は,もちろん 糖質の量でほぼ決まります. ですから それを薬で抑え込むよりは,糖質をセーブした方が 確実で効果的です.ただし,『ええと,この食品の糖質の量は...』などと見積もるよりは,具体的に『ミラノサンド,及びそれによく
パラドックスとは『逆説的真理』です. 直観的には『そんな馬鹿な』と思えるけれど,実は正しいという事象を指します.本ブログでも『富山パラドックス』を取り上げたことがありました.都道府県別 『経済的豊かさ』ランキング でも堂々の2位 ,しかも新
自分が糖尿病と自覚した時,最初は日本糖尿病学会推奨の『食品交換表』にしたがって(当時は第6版でしたが),炭水化物60%をきっちりと守っていました.そうしなければならないと思っていたからです.しかし,あまりにも食後の血糖値上昇が激しいのでαー
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】『第57回糖尿病学の進歩』では,運動療法に関する講演は何本
この記事で紹介したα-グルコシダーゼ阻害薬 は,私も試したことがありますが,現在は服用していません. それは文献に書かれているほどの効果が 私にはみられなかったからです.ご興味のある方はご覧ください.
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】ここで言う『肥満』とは,「最近体重が増えたから そろそろダ
DPP-4阻害薬は,食後に分泌されるインクレチン(GIP,GLP-1)の効果を強化して,インスリン分泌を増大させる薬です.つまり,DPP-4阻害薬は強力に食後血糖値上昇を防止するはずです.それでは 実際の効果はどれほどなのでしょうか.ご興味
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】2月に東京国際フォーラムで開催された,日本糖尿病学会主催の
現在の糖尿病薬物療法において,ストレートに食後高血糖を薬効としているものはα-グルコシダーゼ阻害薬のみです.ところが α-グルコシダーゼ阻害薬でどれほどの効果があるのか,数値で説明されていることはほとんどみかけません.処方薬の説明パンフでも
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】第57回【糖尿病学の進歩】でのシンポジウム『2型糖尿病の薬
食後に血糖値が上昇するのなら,常に血糖値を測定して それに見合ったインスリンを小刻みに注射すればいいではないか理論的にはたしかにうまくいきそうですね.そして それを自動的にやってくれるシステムも(高価ですが)存在します.では その結果はどう
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】第57回【糖尿病学の進歩】では,糖尿病の薬について最新の情
現在 糖尿病の薬はインスリン,経口薬含めて 数十種類もあります.したがって,よほど重度の糖尿病でない限り,きちんと治療を行えば せいぜい数ヶ月でHBA1cを安全ライン(<7%)にまでコントロールできるようになりました.ところが 食後高
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)について,『