本年3月25日に,日本糖尿病学会は 従来の『糖尿病食事療法のための食品交換表』に代わる 新しい食事療法ガイドとして「健康食スタートブック」を発表しました. 誰に向けて公開されたものなのか この小冊子は,日本糖尿病学会のHP から,「一般の方
糖尿病一歩手前の状態と気づいたのをきっかけに,糖尿病そのものを研究することにしました.調べたこと・考えたことを独自の視点で整理しています.
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本年3月25日に,日本糖尿病学会は 従来の『糖尿病食事療法のための食品交換表』に代わる 新しい食事療法ガイドとして「健康食スタートブック」を発表しました. 誰に向けて公開されたものなのか この小冊子は,日本糖尿病学会のHP から,「一般の方
郷里で兄が急死したため,中断していた感想記事の続きです. 今度はいつ投稿できるのかわからないので,まとめて記載します. 第27回日本病態栄養学会 年次学術集会は,1/26-28の京都国際会館での現地開催,そして 2/6-26のWEB視聴と,
亡くなった兄が住んでいた郷里の実家で遺品整理を進めていましたが,一旦 休養のため引き揚げてきました.突然これをやることになったので,いやもう 大変です.
『嘘だろー!!』 兄が急死との知らせを聞いた時に 思わず出た言葉です.兄は長年パーキンソン病を患っていました. 発症直後は歩行が極端に遅くなり本人も苦しんていましたが.その後 主治医の慎重な投薬管理が功を奏して,現在では 病状は軽~中度(ヤ
パーキンソン病で闘病していた兄が亡くなりました. しばらくブログは休載いたします.
子供の頃は,でっかい釜で炊きあげたご飯を食べていました. あのおいしさは,最新のIH炊飯器でも やはり再現できません. 行きつけの温泉宿で出してくれたミニ釜めしを見て『これだっ!』と思いました. ご興味のある方はご覧ください.
数理モデルの将来 なんだか突拍子もないSFかと思うような話が続きましたね.たしかに医学の分野で 数理計算モデルをここまで突き詰めてみた例は 過去に見当たりません. しかし,ものすごく複雑・大規模な事象を,実際に コンピュータで徹底的にシミュ
サイエンス・フィクション=いわゆるSF小説は面白いですね. しかし,この Science Fictions は違います.科学の虚構,すなわち科学にみせかけた詐欺なのです. ご興味のある方はご覧ください.
数理モデルの限界 グローバル監査法人PWC社が開発した 糖尿病発症予測プログラムBodylogicalは,その名の通り,人体(Body)全体をシミュレーションする とてつもなく膨大なモデルです. 現代医学では.患者個人をどれほど詳細に検査し
現役時代に職場のITシステムも担当していた頃の習い性で,ブログのアクセスログに何か変化がないかは毎日 チラ見します.時々 特定の過去記事がピョコンとアクセス上位に出てきて驚かされることがあります. ご興味のある方はご覧ください.
PWCモデルを日本人に適用 このシリーズの そもそもの発端は,ケアネットのこの記事でした. 京都医療センター(旧 国立 京都病院)の坂根先生のグループの発表です. この論文の概要については,日経メディカルのインタビュー記事で 坂根先生 ご自
足を骨折してベッドに寝ている人に向かって 健康な人は 平均1日1時間は外で運動している. あなたもベッドでゴロゴロしていないで,きちんと運動しなさい! という外科医はいないでしょう.療養中の人と健常人とを同じという馬鹿な医師はいません. (
さて,いよいよこのPWC論文の目玉である,『シミュレーションにより糖尿病発症を予測する』の部分です. Sarkar 2018 個人別プレディクション(=Prediction;予測) 前回までの結果で,監査法人PWC社が開発したプログラム(以
2型糖尿病は『生活習慣病』とされています.つまり 本人の生活習慣が原因であり,本人に責任があるという考えです.この言葉は いつ頃に できたのでしょうか? ご興味のある方はご覧ください.
監査法人PWC社が個人ごとの糖尿病発症予測プログラム(以下 PWCモデル)を開発しました. それは人体の代謝にかかわる あらゆる要素を可能な限り盛り込んだ数式の集合です.ただし,それだけでは具体的な数値が出てきません. そのためには 糖尿病
健康長寿の秘訣は? という問いには『ヘルシーな食事と 運動』などという答えが多いですよね. しかし,それだけではないと思います. 「明日が来るのが待ち遠しい.あれもやりたい,これもやりたい」という『夢』を持てることが一番大事なのではないでし
しばらく京都に行っておりましたので,間があいてしまいました. ここまでのサマリーです 国立京都病院の坂根先生が,『食事療法には,低脂質食に向いている人と 低糖質食に向いている人とがあり,個人ごとに相性がある』と発表しました. どうやってその
『血圧の高い患者が来たら降圧剤を出す. LDLの高い患者が来たらスタチンを出す.糖尿病患者が来たらHbA1cだけを見て 高ければ投薬強化する』 こういう医師は結構います.専門医ならともかく,あれもこれも診なければいけない一般内科医の場合は,
京都国際会館で開催されていた 第27回日本病態栄養学会 年次学術集会に参加して京都から戻って参りました. 国際会館から見るこの景色は お気に入りです. いかにも北山の落ち着いた風景です. 学会からホテルに戻る途中,錦市場ものぞいてみ
『糖尿病の精密数理モデル』シリーズの途中ですが,明日から京都国際会館で開催される第27回 日本病態栄養学会 年次学術集会に野次馬参加してきますので,しばらく本館・別館ともブログは休載いたします. 会場で私をみかけても 石を投げないようお願い
米国人にガラケーを見せると『まだ feature phone(=携帯電話)を使っているの??』と目を丸くされます.同様に日本の糖尿病食事療法を 米国の登録栄養士(=日本の管理栄養士に相当)に説明したら,"それってCrazy!&qu
糖尿病で 大きな病院に通院している人ならば,『糖尿病内科』ではなくて『内分泌内科』という診療科にかかっている人もいるでしょう.内分泌とは『内分泌』とは,器官から分泌されるホルモンが血管を通して全身に循環することを言います. インスリンもホル
日本人は,特に高齢の日本人は『人並み』であることに とても気を使います.なので,『これが日本人の平均ですよ』と言われると,自分もそれに合わせなくてはいけないと無条件に信じます.この心理をうまく利用するのが『統計詐欺』です.ご興味のある方はご
BMI=36の日本人と聞いてどういうイメージを思い浮かべますか? ほとんどの人は ものすごい肥満体だと思うでしょうね.実際 日本でも米国でも BMIが35を超えれば『高度肥満』に分類されています.しかし,この例をご覧ください.現在 十両の炎
糖尿病では,食事療法と運動療法とは車の両輪と言われます.しかし,それは『みんなが同じやり方で』ではないでしょう.人それぞれに,自分に合った 長く続けられる方法でいいのだと思っています.ご興味のある方はご覧ください.
肥満の人の方が,正常体重の人よりもむしろ死亡率が低い(ただし高齢者の場合)これが【肥満パラドックス】です.肥満は健康長寿の大敵です. 絶対に肥満は避けましょう.そのためには 仙人のような低カロリー・低脂質でバランスのよい食事が第一です.今ま
食後の血糖値上昇は,もちろん 糖質の量でほぼ決まります. ですから それを薬で抑え込むよりは,糖質をセーブした方が 確実で効果的です.ただし,『ええと,この食品の糖質の量は...』などと見積もるよりは,具体的に『ミラノサンド,及びそれによく
パラドックスとは『逆説的真理』です. 直観的には『そんな馬鹿な』と思えるけれど,実は正しいという事象を指します.本ブログでも『富山パラドックス』を取り上げたことがありました.都道府県別 『経済的豊かさ』ランキング でも堂々の2位 ,しかも新
自分が糖尿病と自覚した時,最初は日本糖尿病学会推奨の『食品交換表』にしたがって(当時は第6版でしたが),炭水化物60%をきっちりと守っていました.そうしなければならないと思っていたからです.しかし,あまりにも食後の血糖値上昇が激しいのでαー
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】『第57回糖尿病学の進歩』では,運動療法に関する講演は何本
この記事で紹介したα-グルコシダーゼ阻害薬 は,私も試したことがありますが,現在は服用していません. それは文献に書かれているほどの効果が 私にはみられなかったからです.ご興味のある方はご覧ください.
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】ここで言う『肥満』とは,「最近体重が増えたから そろそろダ
DPP-4阻害薬は,食後に分泌されるインクレチン(GIP,GLP-1)の効果を強化して,インスリン分泌を増大させる薬です.つまり,DPP-4阻害薬は強力に食後血糖値上昇を防止するはずです.それでは 実際の効果はどれほどなのでしょうか.ご興味
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】2月に東京国際フォーラムで開催された,日本糖尿病学会主催の
現在の糖尿病薬物療法において,ストレートに食後高血糖を薬効としているものはα-グルコシダーゼ阻害薬のみです.ところが α-グルコシダーゼ阻害薬でどれほどの効果があるのか,数値で説明されていることはほとんどみかけません.処方薬の説明パンフでも
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】第57回【糖尿病学の進歩】でのシンポジウム『2型糖尿病の薬
食後に血糖値が上昇するのなら,常に血糖値を測定して それに見合ったインスリンを小刻みに注射すればいいではないか理論的にはたしかにうまくいきそうですね.そして それを自動的にやってくれるシステムも(高価ですが)存在します.では その結果はどう
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】第57回【糖尿病学の進歩】では,糖尿病の薬について最新の情
現在 糖尿病の薬はインスリン,経口薬含めて 数十種類もあります.したがって,よほど重度の糖尿病でない限り,きちんと治療を行えば せいぜい数ヶ月でHBA1cを安全ライン(<7%)にまでコントロールできるようになりました.ところが 食後高
【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)について,『