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2018/05/10

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  • 手袋はいらない

    冷たいままの手でいいから 繋いでいてほしい 手袋はいらない あなたが手を繋いでくれるなら 冷たいままの手でいい 繋いでいてほしい

  • この夜に

    良くも悪くも補正されていく思い出は 触れずに忘れてしまえたらいいね あなたごと忘れてしまえたらなんて 出来もしないこと考えてみたりしてる あなたを思い出しているこの夜に

  • きっと無理

    ゆっくりと凍っていった 解けるにはその何倍もかかる あたなが凍らせた私の心 解けるには来世まで待っても きっと無理

  • その後の話

    その後の話を聞きたいの あなたがどれだけ後悔したか あなたがどれだけ反省したか 順を追って聞きたいの そして、はっきり言ってほしい どれほど私を愛していたか それが聞けたら死んでもいい できたら涙も見せてほしい

  • 涙の星座

    夜が深くなるほどに 哀しみも深くなってくる 誰もいないから 泣いていてもいいでしょう 涙が凍ったら天に還して そして並べて星座にするの きらきらと輝く星を見て 泣いていてもいいでしょう だって誰もいないから あなたは戻ってこないから

  • 満月の夜

    この世の何処かにはあるのかしら 誰もが優しい世界 誰もが安心する世界 いまもこの世の何処かでは 絶え間なく争いがあるけれど 奪い合い傷つけ合う人々がいるけれど もしかしたらあるのかもしれない 辿り着けずに彷徨うだけだけど 透き通る冬の夜 俯き泣いている人にも 不安で震えてい...

  • 好きよ

    まぶしそうに目を細めて ちょっと怠そうに だけど優しい光が宿っている あなたのその瞳で見られるのが 好きよ 何か言いたげに 何かを企むように ちょっと悪戯に だけど安心する微笑みの あなたのその口元を見るのが 好きよ あなたは私の何が好きなのか 絶対に言わないけれど それで...

  • まだ恋してる

    とても優しかった思い出なのに 思い出すと涙が出るの すっかり平気と思ってるのに 思い出すと切なくなるの どうしようもない 私はまだ あなたに恋してる

  • それじゃない

    軽々しい あなたの愛は 何度も口にする言葉 全然響かない 愛が欲しいのはそう だけど 私が欲しいのは それじゃない

  • 消せないもの

    涙で流し消し去ることが出来るのならば いくらでも泣いているのに どんなに泣いても どれほど悔やんでも 罪は消えない

  • 「知らなくていい」

    「知らなくていい」を 知ってしまったら なんて言えばいい? なにを言えばいい? 知らないままでいたかった 知らないほうが幸せだった もう知らなかった時には戻れない 「知らなくていい」を 知ってしまったけれど なんにも言えない なんにもできない 現実はいつだって残酷で 戸惑う...

  • 望んでいたことなのに 淋しいのは何故だろう 潜在的に求めていたから 認めたくない事実が 心に突きつけられて 否定したいけれど 淋しさが否定できずにいる

  • 蝶の眠り

    美しい貴女は目覚めることはない 朝の光がその白い頬に射し込んでも 黒髪も凛とした瞳も もう二度と揺れることはない 美しい貴女の美しい思い出だけ いつまでもいつまでも

  • いつも優しく

    優しくしてよ 優しくしてほしい もっと優しく 私に接してほしい ならば私はあなたに 優しくしているかしら いつも優しく 接しているのかしら そうね ごめんね もっと優しく いつも優しく 私からあなたへ 優しくなるわ だから 優しくしてよ 優しくしてほしい いつも優しく 私に...

  • 恋色鼓動

    この鼓動を聞かれたらどうしよう 悟られないように平然な顔 だけど見透かされているようで この鼓動を聞かれたらどうしよう 私の気持ち 伝えたいのに伝えられなくて あなたの気持ち 知りたいのに話せなくて あなたと会うだけで胸が躍る 嬉しくて恥ずかしくて舞い上がる この鼓動を聞か...

  • 嫌いになる前に

    嫌いになる前に別れよう 君が言ったんだよ 君が言ったんだ 一言一棘 二言二棘 毎度毎棘 僕に刺して 平気なのは君だけで 僕は限界が見えてきた このままじゃ憎みそうだから だから 嫌いになる前に別れてくれ

  • 悲劇の始まり

    信じた人の嘘を信じたかった 盲目に信じていたかった それが幸せになれる条件 私は嘘に気づいてしまった それが悲劇の始まり 条件は満たされないまま 愛を欲してしまった 嘘にまみれた愛なんて 幸せだと言えるはずもないのに

  • 下僕の恋

    大胆さと繊細さを併せ持つ 君に夢中だよ いつからだろう 気が付けば虜 いつも頭の片隅に どこでも心の真ん中に 君が鎮座 逆らえない 従うしかない 僕は下僕 夜な夜な君を夢見る下僕

  • 燃える茜色

    茜色が燃えているのを何度見ただろう 優しく輝く星と何度目が合っただろう 私だけの時間 私だけが泣いている それでも悲惨じゃないのは あの茜色があるから この色を見るために 私は明日も生きる

  • 逃げ場所

    逃げるのが楽だから それが良くないと思っても その場からただ消えたくて 逃げることを選んでた 全部あなたのせいにして 私は微塵も悪くない 嫌な出来事が後から後から 降り続いて止まなくても きっと私は悪くない 全部誰かが悪いんだから そう思い込むことが楽だから 楽なはずなのに...

  • 唇の温度

    あなたはいつも冷たかったけれど あなたの唇はほんのちょっぴりだけ 柔らかくて温かいと感じたあの夜 とても寒くて とても静かで とても優しくて とても愛おしかったあの夜 最初で最後のあの夜が 日に日に遠ざかり ぼんやりとしてくるけれど この先もきっと忘れることはないでしょう ...

  • 私の今

    いつかの優しかったあなたへ 私はちゃんと 優しさを返せていたのでしょうか いつかの寂しそうだったあなたへ 私はいつも 声をかけられなくてごめんなさい いつかの意地悪だったあなたへ 私は人に 意地悪しない人になれました いつかの自分へ 大丈夫 自分が思う程悪い未来じゃないから...

  • 藍色の空に

    お別れを言いに来たのに なかなか言い出せません あれほど決心したのに ここへ来てまた揺らいでいます 今までの情けない自分に さよならしたいのに 誰も引き留めちゃいないのに 一歩が踏み出せないまま 立ち止まりまた後ろを見る 今までと同じ私がいる 無意味に長い深い溜息が 藍色の...

  • 夢も見ず

    がっかりしたことは言わない だってきっとがっかりさせたから そう思うと泣けてくる この虚無感を引きずって 今夜は夢も見ず 明日待ってる絶望を 拒否する権限さえないままに 「眠れない」を受け入れるしかない

  • 結晶の願い

    雪になったね また二人きりだね これでいいね 一緒にいることが全て それ以上は望まないからね いつか解けて消えるまで それまでは一緒にいようね 永い冬になることを願うよ

  • 傷つくだけの人

    なにげない言葉で傷ついて だけど 傷ついていないふりをする そんな強がりにも大概慣れて 当たり前になっていくけど 傷つかなくなったわけじゃない 目に見えない傷は消える前に 新たな傷を重ねて より深くなっていく 心無い言葉って本当に 心が無い人が言うんだね でもきっと そんな...

  • あなたは知らない

    何も知らないくせに 知った風な口ぶりやめて あなたは知らない 何も知らない 私のことを知ろうとはしない なのに何でも知ってるみたいな その顔も口ぶりも ただただ私を苛立たせる 私は知っているわ あなたの狡さ あなたの不実さ 知るたび絶望していくの とっくに愛想尽きている そ...

  • ギャンブル

    思わせぶりだと自覚して 思わせぶりを続けてた 嫌な女の典型です 思わせぶりな貴方は 思わせぶりを巧みに操った 嫌な男の典型です 嫌な男と女の恋は 最早恋とは言えず 駆け引きだけのギャンブル 陳腐なゲームの方が まだ純粋な気がして 訳もわからず疵付く 私、馬鹿な女の典型です

  • 何も言えなくて

    傷つくのは私だけでいい 傷つくのは私だけでいいのに あなたの痛みが 私に刺さる 涙をこらえるのが精一杯で 何も言えなくて ごめんね

  • 紙屑チケット

    大切だった思い出が辛くなる 消し去ることができるのならば さっさと消して無かったことにしたい そう言いながら 紙屑さえ捨てれずにいる あの日のチケット 日付を見るだけで 痛く切ない ごみ箱へ捨てるだけで きれいサッパリするはずなのに 何をそんなにためらっているの 結局私は捨...

  • だから泣かせて

    我慢なんてしきれるわけなく 昨日の我慢が流れてくる 多分、 我慢していた分勢いが増す 幸か不幸か今夜は雨 泣き声を誤魔化すには丁度いい だから泣かせて 昨日の我慢の分まで

  • やっぱりあなた

    秋色を纏って 会いたくなるのは やっぱりあなた 街に白が掛かれば 思い出すのは やっぱりあなた もうすぐ夢の中 会いたくなるのは やっぱりあなた

  • 諦めが漂う部屋

    約束を破られても 怒ることはなくなった 悲しむこともなくなった 期待することもなくなった とっくに愛も冷めている 諦めだけが漂う部屋で 自分の居場所を見失う

  • 愛していた事実

    あんなに泣いてた日々なのに あんなに愛していた事実が 皮肉にも今の私を支えてる 会いたい 今でも 会いたい 会えない 今でも 会えない もう泣かなくなったけど あんなに愛していた事実が 皮肉にも今の私を支えてる

  • 悲淵

    悲しみの忘れ方を知らないまま 生きてきたから 悲しみが蓄積されて とても重くて 息苦しいの もっと軽やかに笑えたら 誰かの優しさにも 素直に頷けたらと願うのに 自分のことも愛せないまま 生きてきたから 愛されるわけないのに とても寂しくて 寒々しいの 遠いあの日から 求める...

  • 花の雫

    雨上がりの花の雫は 涙のようで 多方面からの光を受けて 綺麗に輝いて 暗くなればなるほどに 艷やかに煌めく 私の涙も そうだったらいいのに

  • 逍遥

    不安で不穏な心を抱えて 風と光の隙間を彷徨う いつまで経っても冷え切ったままの この心にも確かに愛は有るのに 足りないものばかりで 独り歩くことに慣れすぎて 求める誰かには高望みばかり 幻滅する前の幻滅は 全部確実に自分に返ってくる 何度目の失敗を重ねても また何度目かの失...

  • ごめんねばかり

    今日はごめんね 泣いてしまってごめんね それでも好きでごめんね ごめんねばかりで 本当にごめんね

  • それでも言うわ

    信じなくてもいいの 信じてもらえるだけの 説得性のある言葉を 私は持ってないから どんなに力説しても 軽く思われてしまうのは 私という人間性の問題だと 悲しいけれど承知している それでも言うわ だから聞いて 信じなくてもいいの 言わせてほしい 誰よりも大切で 誰よりも愛しい...

  • 止め方は知らない

    中途半端に愛されたから 中途半端な思い出しかない 憎しみも中途半端で 何故か恋しさだけが異常に溢れる 辻褄の合わない話ばかりで 今でも苛立たせるのには十分で なのに 恋しさだけは異常に溢れる 止め方は知らないから 今夜も途方に暮れたまま 中途半端な思い出抱えて ゆっくりと沈...

  • 星たちの声

    騒音の向こう側 人の流れに逆行して 怖いくらい真っ暗な公園 ここが安らぎの指定場所 輝き出す星たちの声が聴こえるようで いつものように見上げる夜空 もう誰もいないから 泣いてもいいよ

  • 手を繋ごう

    急に寒いね 手が冷たいよ 手袋はないから だから手を繋ごう 始めは互いの冷たさが伝わり合う 次第に心の温かさが指先にまで ついでに愛が滲み出てきて それだけで最幸 しばらく手袋はいらないね 君がいればそれでいい

  • 秋色涙

    夢の中でも片想い 目覚めた時の絶望 突きつけられた現実 まるでこの世の終わり 秋色の街が急にモノクロ 涙だけは綺麗なままで

  • 闇夜の魔法

    嘘でいい それで笑えるならば その場限りの嘘でいい 幸せなんて望んじゃいない ただ笑っていたいだけ 素顔なんて知らない者同士 闇夜に紛れて綺麗に見せて どうせ夜明け前に解ける魔法 その後の行き先は地獄でも 今だけ 嘘でいいから 笑わせて

  • 恋の傷

    耳が憶えているの 忘れたいのに 忘れさせてはくれない 恋の傷が疼くの 切なさが破裂して 触れられたくない所を 痛みがより深く抉る もう平気と思っても それは気の所為 気付けばまた 貴方を捜してしまうの 何度も重ねたキスよりも 耳が憶えているの 貴方の言葉 囁き 寝息までも

  • 許したくない

    許したくない それほどのことじゃないけど なんとなく もう許したくない 小さな過ち 一度や二度なら なんとも思わず過ごせたけれど もう許したくない 許せないんじゃない 許したくないんだ

  • 降り注ぐ悲しみ

    昨日の悲しみは空に投げた その悲しみがまた降り注ぐ 終わりの見えない繰り返し 自業自得な君と僕の毎日は いつまで続いていくのかな そうして、また今日も 悲しみを丸めて空に投げる その悲しみが明日降り注ぐ

  • さようならお大事に

    生きてんならいいよ 不機嫌でもなんでも どうせ荒れてんだろ そういうところだよ もう関係ないけどさ 死にたい死にたいと 喚いて泣き狂っては 生きたい生きたいと しがみつく無様さが もう大嫌いなんだよ 無理なのは承知だよ だけどこっちも無理 離れた意味を考えろ 生きてんならい...

  • 人だから

    人に傷つけられて 人に癒やされる 結局は すべて人から始まる この世の喜びも あるいは哀しみも 断絶しきれない この私も人だから

  • 明日は雨

    君の溜息が聴こえてくるようだよ 明日は雨だってさ ひとり過ごすには丁度いい 君が何をしていても もう僕には関係ないけど 気になっているのも事実で その事実は僕を苛立たせる だから明日の雨は丁度いい 誰にも会わずいられるよ 君は溜息ついているんだろうね

  • 切なさの原因

    「本当」を聞きたいのに 曖昧にされたまま それ以上踏み込めない 「本当」を知りたいのに 曖昧にしたまま 怖くて拒んでいる あなたの「本当」も 私の「本当」も 確実にあるのに 互いに触れようとはしない 切なさの原因は きっとそこにあるけれど 触れたら壊れそうな脆さも あなたと...

  • 悪夢じゃない

    泣きながら眠りについたら 夢の中でも泣きじゃくって 夢から覚めてまた泣いた でも きっと 悪夢じゃない 夢の中にあなたがいたから だから きっと 悪夢じゃない わずかに希望が見えた気がした

  • コロッケなみだ

    最後に二人で食べたのは いつだったかさえ もう憶えていない いつだったかは 憶えていないのに 楽しかった笑顔の二人が 胸に溢れてきちゃって 泣きそうになるの サクサクと ホクホクと 熱々な思い出に ポロポロと 涙がこぼれてきちゃう 大好きだったのは君のほう もう二人で食べる...

  • 家路

    今にも泣き出しそうな空 なんとかなだめながら家路を急ぐ 待っているのは冷えた空間だけ だから お願い 泣かないで 私だって我慢してるんだから

  • 試練

    人生を左右するかもしれない選択を この一瞬で決めなきゃならないって どんな試練なのでしょう ふたり向かい合って 手を取り合って 幾度となく話し合って来たけれど あの時の選択を後悔して 罵り合って いつの間にか溜息ばかりの日々 輝く未来を約束していたのに 青鈍色の絶望が広がる...

  • 秘密の逢瀬

    あなたの秘密を知りたい 私の秘密は秘密のままで ずるい私の名前は女 でもきっと あなたも同じこと思ってるでしょ あなたはあなたの秘密を抱えて その手で私を抱くのでしょ 知って得する秘密なんてないのに またこうして 秘密の逢瀬を重ねていくの

  • 分けてあげる

    私の籠は小さいけれど この籠にはいっぱいの 愛しいものが詰まっているの そちらの籠は大きいわね だけど何にも入ってないのね なんだか寂しくて勿体ないわ 飾ってるだけなら私に頂戴 その籠いっぱいに 愛しいものを詰めるから そしたらあなたにも分けてあげるわ どれでも好きなものを...

  • 笑おうとしたの

    笑おうとしたの ぐちゃぐちゃに泣いているのに それでも無理して 笑おうとしたの 笑えば幸せになるって 誰かの言葉 憶えていたから ぐちゃぐちゃに泣きながら 笑おうとして 余計に泣いてしまったの

  • 細々と粛々と

    つづけるには気力が必要で やめるには勇気が必要 覚悟はそのどちらにも必要で だから私はつづけていく 勇気なんか持ち合わせてない ただの意気地なし つづける気力と覚悟だけは なんとか繋ぎ合わせて 細々と粛々とつづけていく それも才能と言っていいだろ

  • 消えた手紙

    僕が書いた手紙は どこにいったの 君を想って書いた手紙は 今どこにあるの すごく熱心に書いたのに 何を書いたか覚えてないや すごく気持ちを込めたのに その気持ごとどこかへ消えた ほんの一瞬思い出して ちょっと気になっただけのこと 探すことさえしなくなったよ もうどうだってい...

  • この涙の粒を

    この涙の粒を ダイヤモンドカットしたら どんなに綺麗なことでしょう ネックレスにして いつも胸元に飾れたら どんなに綺麗なことでしょう だけど ただ 流れていくだけ とめどなく ただ 流れていくだけ それを止める術は知らない 溢れる涙は なんにも綺麗じゃなくて ますます悲し...

  • 君の好きな花

    君が変わったのか 僕が変わったのか 同じ季節 同じ景色 なのに感じ方が変わった 変わらないところもあって そこに妙に温かさを感じて だけど全てをやり直したくなる衝動 ごめん また君だけを責めてしまいそうだよ 君だけが悪いんじゃない 僕が君を変えたのかもしれないね 君の好きな...

  • この季節の淋しさと恋しさ

    美化され続けていく想い出が 不自然に重く伸し掛かる いつもと同じ時刻なのに 呆気なく夜になるから 何度も繰り返してきたのに 全く慣れないままに 淋しさにも恋しさにも 拍車がかかって止まらない それは決まってこの季節

  • 増えていくもの

    集めたものは 実は 欲しいものじゃなく 欲しいものは 決して 手に入らないもの だから また欲しくもないもの 気付けば 増えていってしまう

  • 都合のいい風邪

    相手が都合よく風邪をひくようになったら その人との付き合い方を見直し考えなさい 気を引くために簡単に嘘をつくようになったら 潔く別れなさい もっと教えておきたいことはあるけれど 風邪をひいたみたいだからもう帰るわね きっともう会うことはないはずだから どうぞお元気で

  • 金木犀の香りさえ

    思っていたより悲しくて そのとき見上げた空は 思っていたより綺麗で それまでの悲しみが より悲しくなってしまったの 誰のせいでもない もちろん空のせいでもない でも 悲しくなってしまったこの心の なぐさめ方がわからない 金木犀の香りさえ 悲しみを助長しているかのようで

  • 電子の海

    今日も荒れている 荒れていることを承知で 自ら入り込んで そして嘆く もしくは病む 電子の海 無限に広がっているようで 実は浅く 溺れ死ぬことはないのに 自ら溺れていく 瀕死になっても決して止めない 自ら入り込んで 助けてくれと懇願する その姿はモンスター 哀れみを通り越し...

  • 月が綺麗

    素直になれないから 月を見上げて泣くの 綺麗と思って泣くの あの時の言葉を思い出して どうしてって思うばかり あの時素直な私だったら この月も違って見えたのかな 月が綺麗 ただそれだけで 私は泣いている

  • それだけのこと

    忘れるとか 忘れたとか そんな話じゃない そもそも知らない 私は知らない きっとあなたも 何にも知らない だからいいの 忘れていいの 思い出せなくていいの 何もなかった それだけのこと

  • 狡い甘さ

    狡い甘さなど とっくに見透かしている 誤魔化したつもりでも 誤魔化しきれるものじゃない 気をつけているつもりでも 目線の先 口元の端 肩の向きに滲んでくる だから無駄よ そんなんで騙されるわけがない 騙されないけれど 同情しているわ 憐れんでいるわ 狡い甘さなど とっくに見...

  • 泣くしかない

    悲しみは相変わらずで 騙し騙しやり過ごしてる それはある意味努力で そんな努力を台無しにする この夜 泣くしかない

  • 優越感

    誰も知らないあなたの良さを 私だけが知っている 愛想のないあなたが甘える姿を 私だけが知っている 見えないところのホクロも 濡れた髪の素顔も 脱力の寝顔も 私だけが知っている そして愛されている この上ない幸福と最高の快感 他の人には譲らない

  • 想い出の匂い

    想い出の匂いがする 微かに 鼻腔をくすぐる 脳内の扉が開く 涙腺までもう少し そんなに時間はかからない だから待って

  • 深く蒼く

    思っていたより深く蒼く 持て余す感情は静かに揺れて 昨日の三日月に預けた溜息が ゆっくりとじんわりと降り注ぐ そんな今日の天気は雨 更に深く青く静かに揺れる

  • 琴線

    水面の虹色がキラキラと 私の琴線を爪弾くの だから哭くの もう堪えられないから 素直になるだけ だから哭くの 人目など気にならない 誰もが通り過ぎるだけ だから哭くの いつもの景色なのに 今夜はどうしてなの 水面の虹色がキラキラと 私の琴線を爪弾くの だから哭くの 今夜だけ...

  • あなたが私を思い出す頃

    私があなたを忘れる頃には 何もなかったかのように 穏やかに微笑んで 午後のひだまりの中で 本を読んで過ごすの その頃になって あなたが私の思いに気づいて 自分の仕打ちを後悔して 懺悔して泣いてくれたら 心の底から愉快だわ そうなることを ひたすら願っている 優しさなんていら...

  • あなたを知る

    あなたという人を知って強さを知る あなたという人を知って賢さを知る その中には 人知れず涙を堪えた日もあって 絶望した日々もあったことを 知った上で あなたの底知れぬ優しさを知る その全てが憧れに繋がっていく

  • あれが本心

    さっきの言葉は取り消すわ だけど あれが本心よ 一旦取り消すけれど 覚えておいて あれが本心よ

  • 生まれた意味

    何のために生きてるの 泣きながらあなたは尋ねた きちんと説明してあげられなくてごめん 何のために生まれてきたの 喚きながらあなたは更に尋ねる さっきの質問にも答えてないのに 更に僕は困惑する 死ぬために生きてると思うんだ 生き方がどうであれ必ず死は訪れる 生まれてきた意味な...

  • 秋茜

    今年ままだ見ていない 季節が早いのか遅いのか分からない それでも不思議と その季節になると追うように探す 思い出はいつも赤くて そのままの色に染まって飛ぶ 夕刻になればより一層と 懐かしさと切なさも極まって 戻れない日々をただ恋しく想う 幼い頃は高かった塀が 同じ場所同じ塀...

  • 悪夢以上の悪夢

    君が見た夢の ストーリーには興味がないんだ どうせいつもの夢だろ 悪夢だって言うんだろ 僕が見ている君は 君の悪夢以上に悪夢だよ なぜいつもそうなんだい それで誰が幸せなんだい どうにかしてって言うんなら まず君がどうにかしてくれよ うんざりなんだ 悪夢以上に悪夢だよ

  • だから秋は嫌い

    足取りは重い もう家に帰るだけなのに もう家に帰るだけだからか 帰っても何も無い ただ寂しさが広がっているだけ だったらこの雑踏に紛れて 心を誤魔化し 寂しさ紛らわせられるような 歪んだ錯覚にまかせていたい なのに風が冷たい 心の底まで冷えていく感じ だから秋は嫌い

  • 紫紺色に泣く

    私が留めておきたかったもの 私以外の誰かには無意味なもの そんなもの だけど とっても綺麗だったの 紫紺色の遠い空 あの人にも見せたくなって それは叶わなくって だから ちょっと泣いた 紫紺色の遠い空

  • 花の精

    僕にだけ見える花の精が 君にとてもよく似ているんだ 触れたくなるけど 決して触れてはいけない 捕らえたいけれど きっと消えてしまう だから 今日もそっと覗くように 愛でて満足しているんだ 僕にだけ見える花の精は 君にとてもよく似ているんだ

  • 雨の音に

    雨の音に癒やされている 雨の音に抱かれながら 雨の音に泣かされている それは優しく それは切なく 雨の音に救われている 雨の音に抱かれながら 雨の音に泣かされている

  • 一色

    重ねた色 哀しく濁っていく 流れる涙と混じり合って それは嘘? それとも核心? 正解など何処にもないけど それでも探す 迷いながら 間違えながら たった一色 そこにある真実 そこにだけある気がして

  • 雨の夜~心のままに泣きましょう~

    泣きたくなるような雨だから 心のままに泣きましょう 誰にも責められることなく 誰を責めることもなく 泣きたくなるような夜だから 心のままに泣きましょう

  • 妙に哀しいの

    空の色にも雲の形にも 吹き抜ける風にも 新しい季節を感じる あなたを思い出すのはこんな時で 季節は巡っていくのに 私は立ち止まったままで それが妙に哀しいの あなたを忘れることも出来なくて この深い夜を またどうやって過ごすのか それが私の大きな課題 あなたを思いながら考えていく

  • 涙は枯れない

    また夢を見て また泣いて また恋しくて また泣いて 昨日の風の中で また泣いて 今日の空を見て また泣いて 明日の希望がなくて また泣いて 泣いて 泣いて 泣いても 涙は枯れない

  • 寧ろ

    私はここで泣いているから あなたは先に行ってて そのまま消えてしまっていいから 私はここで泣いていたいから あなたは先に行ってて そのまま会えなくなってもいいから 寧ろ それを願っているから あなたは先に行ってて 私をここで泣かせていてよ

  • 最後の口づけ

    思い出したら泣いちゃうような そんな口づけをしてください 嬉しくて 切なくて 懐かしくて 哀しくて 愛しくて 心震えるような そんな口づけをしてください 時々思い出して そのたびに泣いちゃって そんなことを繰り返して 過ごしていくから あなたの消えた生活を なんとか生きてい...

  • 一部分

    限界なんて知っている それをとっくに超えていることも 分かっている 分かった上で出来ることがあって そこでしか見れないものがある 人はそれを奇跡と呼ぶかもしれないし 成功だと称えるかもしれない だけど当の本人は奇跡だとも 成功だとも思っていない 当たり前の日常の一部分 極普...

  • 偽善者の宴

    偽善者が偽善者に語る美談は 最早美談と言うよりは ただの雑談でしかなく 語る方も聞かされる方も 苦痛を伴っているのに そこは偽善者が偽善者たる所以で なんとも有難いお話ですこと なんとも素敵なお話ですことと 中身のない会話を繰り広げる それこそが平和で幸福な世界 故に退屈で...

  • 冷たいままでいい

    冷たいままでいい 冷たいままでいい あなたの態度も 私の体温も 冷たいままでいい 冷たいままでいい どうせそのうち どうでもよくなる 冷たいままでいい 冷たいままでいい 後腐れなく 消えていくだけだから

  • 静かな雑踏

    何も聞こえない雑踏の中 きっと雑音で賑わっている 私には何も聞こえない 恋しいあなたの声だけは どんな時も聞き分けられる それ以外は必要ないから 何も聞こえない雑踏の中 泣けるほど静かな街に私ひとり

  • 突然の秋

    サンダルのまま出てきたわ それをとても後悔している 夜風は秋 突然の秋 追いかけてくる人はいなくて かかってくるはずの電話もない 行く場所なんてないのに サンダルのまま出てきたわ それをとても後悔している

  • ありきたりな言葉

    もう分かった もう分かったから 離して これ以上は時間の無駄だから ありきたりな言葉を言うわ 「お互いのため」と いつか思い出話で笑える日が来たら きっとその時に また言えるわ 「愛していた」と

  • 自分のために

    すべてが消えた時に すべてが終わって 溜息だけを置いてきた 涙は出なかった 淋しくはあったけど 涙は出なかった これから歩く ゆっくり歩く 前だけ向いて 自分のために ゆっくり歩く 後ろは見ない

  • 可愛いとは言えない

    もう やめようって思ってる 何度も そう思ってる だけど また繰り返す これは やっぱり病気なのかな あなたを 気にしちゃう病 好き過ぎて おかしくなっちゃう病 これを 可愛いとは言えない だから もう やめようって思ってる 何度も そう思ってる だけど また繰り返しちゃう...

  • ふたりのあいだ

    君はいつも切なくさせるね それでいて優しいね 君と僕の間の 特別な空間は 君と僕だけの 特別な愛だ 近付くほどに傷つけ合って それでいて優しいね 君と僕の間 特別な愛だ 離れないよ 離さないよ 他の誰にも 邪魔はさせない

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