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2018/05/10

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  • 心中吹雪

    今夜も星は見えない その代わり雪が降る 見上げたら睫毛に雪 鼻にも頬にも降る雪 このまま埋もれてしまえ そう願うのに 願いは今夜も叶わない だって星は見えない その代わりに雪が降る 心中は止まない吹雪 このまま埋もれてしまえ それだけ願っている

  • 手袋はいらない

    冷たいままの手でいいから 繋いでいてほしい 手袋はいらない あなたが手を繋いでくれるなら 冷たいままの手でいい 繋いでいてほしい

  • この夜に

    良くも悪くも補正されていく思い出は 触れずに忘れてしまえたらいいね あなたごと忘れてしまえたらなんて 出来もしないこと考えてみたりしてる あなたを思い出しているこの夜に

  • きっと無理

    ゆっくりと凍っていった 解けるにはその何倍もかかる あたなが凍らせた私の心 解けるには来世まで待っても きっと無理

  • その後の話

    その後の話を聞きたいの あなたがどれだけ後悔したか あなたがどれだけ反省したか 順を追って聞きたいの そして、はっきり言ってほしい どれほど私を愛していたか それが聞けたら死んでもいい できたら涙も見せてほしい

  • 涙の星座

    夜が深くなるほどに 哀しみも深くなってくる 誰もいないから 泣いていてもいいでしょう 涙が凍ったら天に還して そして並べて星座にするの きらきらと輝く星を見て 泣いていてもいいでしょう だって誰もいないから あなたは戻ってこないから

  • 満月の夜

    この世の何処かにはあるのかしら 誰もが優しい世界 誰もが安心する世界 いまもこの世の何処かでは 絶え間なく争いがあるけれど 奪い合い傷つけ合う人々がいるけれど もしかしたらあるのかもしれない 辿り着けずに彷徨うだけだけど 透き通る冬の夜 俯き泣いている人にも 不安で震えてい...

  • 好きよ

    まぶしそうに目を細めて ちょっと怠そうに だけど優しい光が宿っている あなたのその瞳で見られるのが 好きよ 何か言いたげに 何かを企むように ちょっと悪戯に だけど安心する微笑みの あなたのその口元を見るのが 好きよ あなたは私の何が好きなのか 絶対に言わないけれど それで...

  • まだ恋してる

    とても優しかった思い出なのに 思い出すと涙が出るの すっかり平気と思ってるのに 思い出すと切なくなるの どうしようもない 私はまだ あなたに恋してる

  • それじゃない

    軽々しい あなたの愛は 何度も口にする言葉 全然響かない 愛が欲しいのはそう だけど 私が欲しいのは それじゃない

  • 消せないもの

    涙で流し消し去ることが出来るのならば いくらでも泣いているのに どんなに泣いても どれほど悔やんでも 罪は消えない

  • 「知らなくていい」

    「知らなくていい」を 知ってしまったら なんて言えばいい? なにを言えばいい? 知らないままでいたかった 知らないほうが幸せだった もう知らなかった時には戻れない 「知らなくていい」を 知ってしまったけれど なんにも言えない なんにもできない 現実はいつだって残酷で 戸惑う...

  • 望んでいたことなのに 淋しいのは何故だろう 潜在的に求めていたから 認めたくない事実が 心に突きつけられて 否定したいけれど 淋しさが否定できずにいる

  • 蝶の眠り

    美しい貴女は目覚めることはない 朝の光がその白い頬に射し込んでも 黒髪も凛とした瞳も もう二度と揺れることはない 美しい貴女の美しい思い出だけ いつまでもいつまでも

  • いつも優しく

    優しくしてよ 優しくしてほしい もっと優しく 私に接してほしい ならば私はあなたに 優しくしているかしら いつも優しく 接しているのかしら そうね ごめんね もっと優しく いつも優しく 私からあなたへ 優しくなるわ だから 優しくしてよ 優しくしてほしい いつも優しく 私に...

  • 恋色鼓動

    この鼓動を聞かれたらどうしよう 悟られないように平然な顔 だけど見透かされているようで この鼓動を聞かれたらどうしよう 私の気持ち 伝えたいのに伝えられなくて あなたの気持ち 知りたいのに話せなくて あなたと会うだけで胸が躍る 嬉しくて恥ずかしくて舞い上がる この鼓動を聞か...

  • 嫌いになる前に

    嫌いになる前に別れよう 君が言ったんだよ 君が言ったんだ 一言一棘 二言二棘 毎度毎棘 僕に刺して 平気なのは君だけで 僕は限界が見えてきた このままじゃ憎みそうだから だから 嫌いになる前に別れてくれ

  • 悲劇の始まり

    信じた人の嘘を信じたかった 盲目に信じていたかった それが幸せになれる条件 私は嘘に気づいてしまった それが悲劇の始まり 条件は満たされないまま 愛を欲してしまった 嘘にまみれた愛なんて 幸せだと言えるはずもないのに

  • 下僕の恋

    大胆さと繊細さを併せ持つ 君に夢中だよ いつからだろう 気が付けば虜 いつも頭の片隅に どこでも心の真ん中に 君が鎮座 逆らえない 従うしかない 僕は下僕 夜な夜な君を夢見る下僕

  • 燃える茜色

    茜色が燃えているのを何度見ただろう 優しく輝く星と何度目が合っただろう 私だけの時間 私だけが泣いている それでも悲惨じゃないのは あの茜色があるから この色を見るために 私は明日も生きる

  • 逃げ場所

    逃げるのが楽だから それが良くないと思っても その場からただ消えたくて 逃げることを選んでた 全部あなたのせいにして 私は微塵も悪くない 嫌な出来事が後から後から 降り続いて止まなくても きっと私は悪くない 全部誰かが悪いんだから そう思い込むことが楽だから 楽なはずなのに...

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