まだ始まってもいないのに もう終わりの哀しみが押し寄せてくる 季節は夏 刹那の夏 遠くなるほどに鮮やかに あなたの夢を見る それは夕べも そして今夜も 哀しみに抱かれながら 叶うことのない願いを胸に宿す そして今夜も
さよならを拒むように降る雨 何年生きていても慣れないね 昨日までの日常が 今日で終わるなんて悲しいね 明日からの日々にも きっと希望はあって うん そうよ 大丈夫 何度も心に言い聞かせてる けれど さよならを拒むように降る雨に 泣かされちゃっている 今夜は
好きだと思ったことはない それを悪いとも思ってない 君が誰を好きになっても 僕を嫌いになっても 心は微塵も動じない それ以上にはなれないし それ以下にもならない 一切何も変わらない 最初から 君を好きだと思ったことはない
なんでもなかった夜が 特別な夜だった 隠しきれなかった恋心は ちゃんと言葉にすればよかった 当たり前の毎日のまま 永遠でいたかった やっぱり私 あなたを愛していた
何気なく吐き出した呟き 思いがけず共感されて 案外嬉しいものだと知る と同時に 激しく非難されて こんなにも悲しいものだと知る 同じ言葉でも 受け取る人が違えば 共感も非難もされる 意見の相違はあって当たり前 だけど 非難攻撃があっていいわけじゃない 言葉の向こうに心がある...
心弾む日のような 待ち焦がれていた色彩 その名はミモザ 眩しいほどの雨が降る
彼女の街の桜が咲いて あなたの街には雪が残る 彼の隣であの娘が笑って 私は今日も空を見上げる いつも一緒だったね でも、 きっと夢なんだろうな もう逢うことはないんだね あの場所には還れない
懐かしい匂いがして 思わず振り返った そこに貴方はいない わかってる わかっているのに 反射的に探してしまう 貴方を探してしまう ほのかに だけど強烈に 懐かしい匂いがして 思わず泣いた そこにはいない貴方を想って
会話と会話の間 そこのみに存在する真実 どうしても埋められない空白 そこに誰がいるの あなたの記憶の片隅 きっとかつて愛した人 会話が途切れた時の 残酷なほど浮き上がる真実 私には埋められない空白
誤魔化しきれない涙だから 思いっきり泣いたの 声を上げて あなたが困ればいい 嫌な思い出になっていい それで私を忘れなければ この涙も報われるってものよ 嫌な女だったと思えばいい いつか笑い話にすればいい これで私はあなたの思い出の中で 永遠に泣いているから 誤魔化すつもり...
何の予定もあるわけないのに 予定外だなんて あなたがカッコつけて言うから 思わず笑ったの 久しぶりに笑ったの それだけなんだけど あぁ幸せだななんて 思ってしまったから まだそばにいるね もう少しいさせてね それもこれも予定外
どこの誰かもわからない人の 何気なく放った言葉が どういうわけか棘になる その棘が案外抜けなくて 無駄に傷つく しくしくと痛む どこの誰かもわからないから 文句の言いようもないけれど どこの誰かもわからない同士で 止まない小競り合いが 無駄に続く 傍観しているつもりなのに ...
春を唇に乗せて あなたに会いに行くから 私を見つけたら 迷わず抱きしめて その瞬間に 離れていた時間の寂しさが 一気に解けてく さらさらと流れてく 本当の春が唇にやってくる
この世のどこにも 不動なんてものはなくて 不純ばかりで 不満ばかり そんなこの世で見つけた 君はたったひとつの純真 奇跡みたいな存在 僕の純情はすべて君に寄せる
覚悟したさよならが ほんのちょっと 先延ばしになっただけ それならば有り難く この時を楽しもう この瞬間も明日にはもう 思い出という名になるから その時が来たら 涙じゃなく笑顔でいたいから 沢山の優しさを刻もう 微塵も後悔ないように 愛を出し惜しみせず 全部あなたにあげたい
ゆうべはごめんね 泣きすぎてしまったね ゆうべはごめんね あなたの優しさに甘えすぎた ゆうべはごめんね だけどやっぱりまだ泣ける ゆうべはごめんね なんとか今日を過ごしたけれど ゆうべはごめんね 私の朝はまだ来ない
春の陽に飛び立ったあの蝶は この寒風の中で何思う 雨粒は羽に重かろう 夜闇は不安で怖かろう 花も固く閉じてしまった 春の陽に飛び立ったあの蝶を 私は憂い案じている
憧れは妬みになり いつしか憎しみになり やがて否定になり 行き着く果ては殺意に変わる 愛あればこその感情変化 最初から愛がなかったら 無関心でいられたものを
誰に褒められなくても 誰に見向きもされなくても 時季が来れば美しく咲く 花の頃は短くても 人の心を掴むには十分 私も 心掴まれたその一人 この時季を待ちわびていた
可愛らしい顔して 汚れた言葉で いとも簡単に残酷を吐く ゲーム感覚の裏切りに 罪悪感なんてあるわけなく 過程の意味とか空っぽでも 十分それで成り立つでSHOW 心なんていらない 銭だけよこせよ お前の価値なんてそれだけだろ あたしを見ろよ 見たならよこせ 銭だけよこせよ お...
おそろいのマグカップ ふたりで選んだマグカップ ふたつ並ぶから意味があった ひとつになったマグカップ ふたりで選んだマグカップ ひとつになったら意味がない 見るたび哀しいマグカップ
花が咲いたね 雨が降るね 昨日よりも寒くて 昨日よりも春だよ 次の晴れ間には 会いに行くよ その時には おしゃれして待ってて
それは、 真夏だと言うのに寒い午後 雨と言えばあの日の雨 今よりもっとずっと 低い視点で見える世界は 今よりもっとずっと 清らかなのに狭かった ひとり震えて ひとり泣いてた 他の選択肢はどこにもなくて 幼さと無力さは ひたすらに残酷だった 私の奥底 核なるものの中には 間違...
孤独が人を狂わせるなら その孤独を手玉に取ればいい 淋しいと思うなかれ それは自由そのものだ 哀れだと思うなかれ それは思慮深さを学ぶ機会だ なにも恐れるな 愛さえもそこにはある
あなたの幸せを願っていたのに あなたの幸せが妬ましい 素直だった頃の私と 今の私の圧倒的違い こんなんだから愛されるわけもなく だから増々醜く堕ちる 愚痴とか悪口とか そんな程度の低いことじゃない 私は呪う者 息するように呪う者 幸せってなんだっけ 遥か遠い昔に見た空にあっ...
優しい人の 優しい言葉に 甘えて 慣れて 我儘になって 大好きなのに 一番傷つけていた 取り返しがつかない所まできて 取り返したいと願う 今こそ優しい人になりたい 優しい言葉で許されたい それはもう 叶わない願いであるけれど せめて少しでも 優しい人のように 優しい言葉を真...
同じ夢を何度も見てる 目覚めた時の悲しさ 同時に懐かしさもある 同じ夢を何度も見てる 眠る時の覚悟 未だに必要だと気付く 未練とか後悔とか そんなのとっくに超えてきたはずなのに
本当なんて分からない 誰も見たことがない 誰も触れたことがない あるのかどうかも分からないものに 誰がどうやって名前をつけたの だけど痛むの 確実に痛いの 私自身のことなのに どうしたらいいかさえ分からない この感情の正しい名前を この痛みの対処法を 私は知らない
何度も諦めかけて 何度も止めかけて それでも続けてきた だから 結果がどうであれ もう十分なんじゃないかと 心のどこかで諦めている いつ止めてもいいと思っている それでも きっと まだ 続けていく それしかできない自分がいる
もう少し眠っていたいの 昨日の別れ まだ夢のようで 現実はいつもシビア ありえないことの連続 避けることなんて不可能で せめて今だけでも 夢を夢にしたいから もう少し眠っていたいの
ふれて とけて ないた ゆきの しろが せつな ねがう ぼくの ゆめは いつも きみの となり はるは はるか とおく そして ふれて ないて
風も空も少し柔らかくて そこに映るのは 間違いなく春色 なんとなくほっとして なんとなく悲しくもある 優しい思い出と 切ない思い出と どちらも胸の奥に きちんと畳んで 新しい靴をいつ履こうか 雨は嫌いなのに 新しい傘が待ち遠しい あなたにはもう会えない それだけはきっと 永...
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まだ始まってもいないのに もう終わりの哀しみが押し寄せてくる 季節は夏 刹那の夏 遠くなるほどに鮮やかに あなたの夢を見る それは夕べも そして今夜も 哀しみに抱かれながら 叶うことのない願いを胸に宿す そして今夜も
どうして言えるの こんな雨の中で どうしてそんな言葉 冷たい雨の中で 僕の静寂を壊しといて どうして君は 平然としていられるの 僕の理解を超えた君 この雨の中へ消えていけ
もう夏なんだね あれから何度目かの 孤独を数えてる
雨上がりに月が見えて それが、嬉しくて だけど、切なくて そして、君を想うんだ
ミントチョコを食べながら 君のことを考えてるよ ミントチョコが好きな君 そんな君を好きな僕 きっとこれから先の人生 ミントチョコを見るたびに ミントチョコを食べるたびに 絶対君が僕の脳内にやってくる そんなこと思ったら 急に愉快になってきた ミントチョコを食べながら 君のこ...
海に続く道に哀しみが横たわっている そこを通らずに戻るのか 一気に跨いでしまうのか それとも 立ち止まって 寄り添って また憂いて 涙するのか 降り出した雨の中で答えに迷う私は その哀しみの痛みを知っている 海に続く道 風景は変わってしまったのに 哀しみだけはまだ横たわっている
本気か嘘か判断つかない だけど あなたの言葉はショックだった 「そんなの覚えてないよ」 あなたにとってはその程度 覚えてないのは仕方ない としても そんなのって何 あなたにとってはその程度 私の重要が「そんなの」で片付けられた あなたの言葉はショックだった
きっと逢いたかったのに そんな素振りは一切見せない 素直じゃない者同士 それで丁度いい こんなんでもいいじゃない ふたりらしくていいじゃない だってこれも愛だから
浮かんでいた月は恥ずかしそうに その身を隠すこともできず 夜の熱風は気怠さを助長して 飛び出した蝙蝠も気怠そうで また夜が来た 君だけが来ない また夜が来た 切なさだけ深くなる 明日には何もかもなかったことにして 平然と嘘をつく日常が戻るけど 今夜の月の形だけは 瞳の奥に焼...
だいぶくたびれてきたから もう捨ててもいいや そう思っていざ手に取ると あともう少しだけって思い直す その繰り返しで まだ手元にある 愛着と言えば聞こえはいいけど そういうのでもない気がする 好きとか嫌いを超えたもの 無くてもいいけど失くしたくない だからまだこの夏も 迷い...
忘れていてもいいの でも時々思い出してね 矛盾しているけれど それが本音なの 普段の生活に私はもう必要ないから それでも時々 何かのきっかけがあったら 私を懐かしく思い出してほしい 心の奥がくすぐったくなるくらいの ほんのちょっとでいいから それが本音なの
微熱を帯びたまま ゆっくりと 終りを迎えたから 気掛かりなんだろうな 今でも 放出する場を失って 君という存在も失って 僕の思いだけが 残ってしまったよ みっともなく 綺麗に見える暗い浜辺も 朝日が照らせば残骸だらけ 今の僕のようだよ
予定外の夏は 切なさだけが浮き彫りになり 白い雲にも 寄せる波にも 慰めることはできない 誰のせいでもないけれど 誰かのせいになるのなら 全部押し付けて逃げ出したい 中途半端な自分だから 何もかも中途半端なままで 何一つ解決はせず 問題だけが増えていく 教えてもらった方程式...
思い出して 泣いちゃって 会いたくなって 泣いちゃって 恋しくなったら 泣いちゃって そんな涙が また今夜も 遠ざかるほどに 色濃くなって 思い出なんて 厄介なだけなのに 消し去ることが 出来ないままに 思い出して 泣いちゃってばかり
負の感情を隠して 君は優しく歌う だけど目の淵に滲む感情までは 隠しきれていない 私には判ってしまうから 誰もが浮かれているこの空間で 君は本当は悲しくて 私もやっぱり悲しくて そして 君は優しく歌う 私の好きな歌を だから だから 私はやっぱり悲しくて
真っ赤で美味しそう そう思って切ってみた なんだ まだ青い 熟す前の青臭さ それがいいって言う人もいるけれど できれば中まで真っ赤がいい 酸っぱさなんていらない そんなのは失くした恋だけでいい トマトは中まで真っ赤がいい
声を聴いた瞬間に 一気に蘇る記憶 懐かしさと同時に切なさも あの頃言えなかった思いも 終わったはずの涙も また溢れて もう二度と戻れないこと ちゃんと分かっているし もうあの頃の私じゃないから 大丈夫 平気よ 声を聞いた瞬間に 一気に蘇った記憶 涙も一瞬だけだから 大丈夫 ...
終わりになるならなるで いいよ それで 反対したって 抵抗したって 最初から決まっていたことなんだろう ほんのちょっと期待して ほんのちょっと永遠を夢見ただけさ 現実に戻るだけのこと だから いいよ それで どんな終わり方だとしても
今はきっと どんな言葉を聞いても泣いちゃう 優しい言葉なら尚更泣いちゃう だから 今は独りにしてね 家に着くまでは泣かないつもりが 何気無く見上げた空 薄雲の間から三日月見えて 嫌だ 泣かされた
たった五文字を聞きたかっただけ なのに たった三文字で終わらせようとする 誠実さの欠片もなく 不誠実さの塊だけが残った 果てなく広がる青空が哀しいほど綺麗 目にも心にも染みていく 理由なんていらないはずなのに いつしか理由を欲しがっていた 結局私の本心は たった五文字を聞き...
初めての会話であなたから かわいいと言われたことを 私は永遠に憶えているのに あなたは私に かわいいと言ったことはないと言う 照れ隠しのようでもなくて 本当に本気で憶えていない感じが 悔しくて悲しくて憎らしい あなたが他の誰かや物を かわいいと言うたびに 嫉妬以上の思いが込...
蝉が鳴く あれから、一年 蝉が鳴く でも、一年だけじゃない 蝉が鳴く 交差する時空と感情 恋しさと切なさのグラデーション 今の私を彩る 蝉が鳴く また、夏が始まる
あの日を最後に 私には朝が来ない 最後の朝は 優しい光の中だったことが救い 思い出が優しいって それだけで救い あれからずっと 朝の来ない日を過ごしてる 妙に懐かしく思い出す時 必ず涙が溢れる その思い出の中には 必ずあなたがいる あの日を最後に 私には朝が来ない 最後の朝...
もう、どうでもいい 何度もそう思って もう、どうでもいい 自暴自棄に生きて そう 自暴自棄なのに 生きている自分が滑稽で 泣くに泣けなくなってた きっと明日もこんな日なのに もしかしたら明日は、なんて 何を甘いこと思ってんだろ もう、どうでもいいと思ってたのに きっと明日も...
足音 ドアを閉める音 もっと言えば ドアを開けた時の 空気の変化 それで分かる あなたの機嫌 私はその度に 嬉しくなったり 不安になったり それを あなたは分かっているの? 私の足音 私がドアを閉める音 もっと言えば 私がドアを開けた時の 空気の変化 あなたはどれだけ分かっ...
夜明けの頃に見た色は 哀しく滲んで部屋を染めた 遠くに聴こえる列車の音に 得も知れぬ懐かしさを感じて 泣いた 誰も知らないところで あなたの知らないところで 泣いた 重ねた嘘が私を苦しめる あなたの知らない夏が来る 不安で押し潰されそうになっても 素知らぬ顔で歩けるけれど ...
忘れたい あなたを忘れたい 捨てたい あなたとの思い出捨てたい どれひとつも忘れられず どれひとつも捨てられない 忘れたいと思いながらも あなたを思い出して 捨てたいと思いながらも あなたとの思い出に囲まれている 忘れたいのに未だに 何も捨てられずに あなたを思っている
昨日の哀しみが まだ瘉えないうちに 今日の哀しみと相まって 波となって押し寄せる 逃れるすべなくのみ込まれて 自分の位置さえ見失う 毎日がその繰り返しなのに ひとつも慣れない 抗うすべも知らない でも 慣れたら終わりなのかなって なんとなく思っている
君の悲しみに触れた指先が冷たい そして、何も言えない 慰める言葉も寄り添う言葉も 何も言えない 何も言えないまま時間だけが過ぎて 己の非力さに打ちのめされている
どうでもいいことに意味を付けて どうでもいいことを今日も繰り返す 笑わせているつもりが 笑われている人生でも 笑えない人生より 一億万倍上等だ そうさ それでいいんだ どうでもいいことさえ無いより そうさ それがいいんだ 意味なんてどうにでもなるんだから 笑わせて 笑われて...
あなたが入ってきただけで 空気が震える 無機質だったモノたちに 呼吸を感じる モノトーンの世界が一瞬で 鮮やかになる 嫌いだったモノたちを 少しだけ 好きになってもいいと思えた午後 見上げた狭い空は いつの間にか夏だった
いつも気にしてる 今日も気にしてる 君を 気にしてる 今日は何をしてるのかだとか 誰と過ごしているのかだとか 僕とは関係のない世界線 気にしたところで 現状に変わりはない 変えようがないのに いつも気にしてる 今日も 君を 気にしてる そして明日も 茹だるような気持ちのまま...
真っ赤な雫 一滴落とした これは計算よ あなたの反応 見たいだけ これくらい 誰でもするのよ その後のことは 成り行きまかせ これは恋よ 演技じゃない 嘘でもない 真っ赤な雫 一滴落とした
瞳の奥が揺れてるね 泣いていいよ いいんだよ 死にたいと思うほどの涙なら 流していいんだよ いいんだよ 他人が何と言おうと 他人には分からない痛みなんだから 痛いと叫んでいいんだよ いいんだよ 独りで抱え込まないで 僕ならいるよ いつもいる
蝶の命が儚いなんて 誰が決めたの 誰が言ったの 目の前で舞う蝶は 美しく 華やかで そして 永遠 花から花へと歌い 私を夢界へ誘う 縦横無尽に舞い 私の鼻先でとまる 蝶の命が儚いなんて そんなの嘘よ 信じないでね あなたが見る蝶も 美しく 華やかで そして 永遠
いつかの言葉 今頃になって やけに沁みてくる こういうことかって 妙に納得してる あの頃の自分は 大人ぶっていただけで なにものにも充たない果実 青臭く尖ってみせてただけの 喰えない果実 落ちて転がれば 誰にも見向きもされず 腐っていくだけ 大人の言葉は聞き流してた だけど...
本音は隠したまま 短いやり取り だけどそれだけで 読み取ってほしかった 無理なことは分かってるんだけど 本音を隠したまま 短いやり取り だけどそれだけで 読み取ってしまってた あえて無視していたのは守るため 何を? 誰を? 君を? 僕を? 君を嫌いになりたくなくて 僕を嫌い...
溜息で色付く世界 外は雨 紫色の雨 泣き始めてどれくらい? 外は雨 紫色の雨 明日もきっと泣いている 外は雨 紫色の雨
いつもの駅前 色褪せたポスター 乱雑に並んだ自転車 賑やかな交差点 不機嫌な空 烏かと思ったら鳩 汚れた鳩 急に 泣きたくなった
鮮やかさが増すほど 痛みも増す 懐かしさとは つまり孤独 誰にも話せない秘め事 重い十字架 深い海の底に沈めて 何事もなかったかのようにしても 波音が苦しいのは 記憶の海のせい だから嫌い 涙の理由は永遠の秘密 遠い空に投げ捨てて せめてもの 夏を拒む