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「Kowkinsblog・光風抄」 https://mokuson505.blog.fc2.com

詩人、木村浩欣のブログです。東洋思想と日本文化を基盤に「祈りの詩文芸」に取り組んでいます。

日本の伝統的な、神棚とお仏壇のご供養を中心にして、古今東西の英知に学び、親しみつつ、霊性を学び、ブログで写真詩や和歌と俳句を、創作し続けています。facebookもおおいに楽しんでいます。どうぞ、楽しいご親交とご参照をよろしくお願い申し上げます。合掌・感謝・浩欣。

詩人、木村浩欣
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藤沢市
出身
藤沢市
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2016/03/28

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  • 「冷酒を献じて」

    「冷酒を献じて」 今はとてわが身時雨にふりぬれば 言の葉さへに移ろいにけり ( 古今和歌集、782、をののこまち )和歌三首 光りたる泪のあとの人の笑み 静けき朝の波音の妙 人の美に尽くせと神の命ありて 吾が青春の夢のあとさき ともに在るともに歩むと聴きそむる あしたに父の御霊おろがみ俳句七句 冷酒を父に献じて一人かな 蒼氓のこえ見おろして夏社 風薫る乙女の夢の...

  • 「爽風の光」

    「爽風の光」 有漏路より無漏路へゆける一休み 雨ふらばふれ風ふかばふけ ( 一休宗純 )和歌三首 吾を産みしさねさし相模の海の音 心の底にいくえにも沁む 森に座し光る万生憶念す 虚空の輝き蜜の如くに 風よ風よ相模の海を走りゆけ イソヒヨドリの翼にやどりて俳句七句 寺子屋に涼しく響く経のこえ 観音の掌にはモンシロチョウ 万天の星を仰ぎし浜昼顔 ...

  • 「影なき水の玉」

    「影なき水の玉」真っ黒い四角い水に怯えていたのか少年は眼を閉じれば人肌ほどの温みのある柔らかく澄み切った水の玉がある体の奥底のそれを少年はいつも見ていたその水の玉から零れ落ちる黄金の蜜の甘さをまだ見ぬ恋人に差し出したいと望んでいたしかし その心象とはうらはらに現世の彼のまえには真っ黒い四角い海が広がっている激しく残酷な春は少年の心に問いかけるということをしなかった柔らかな水の玉は超然として時の流...

  • 「青嵐にゆれる花」

    「青嵐にゆれる花」 神路山月さやかなる誓ありて 天の下をば照らすなりけり (新古今和歌集、1878、西行法師、神祇歌)和歌三首 鳥とよむ朝の森の深きにて 喜びに満ち我は座れり 線香のけむり一筋みおろして 意識の背中に散じゆくもの さやかなる朝(あした)の風のただなかに 高天原を仰ぐ歌人俳句七句 青あらし無言の花の細さより 鶯の声かがやきて夏来る 夏ころも胸...

  • 「あやめがゆれる」

    「あやめがゆれる」 鏡にもかげみたらしの水の面に うつるばかりの心とを知れ (新古今和歌集、1862、神祇歌)和歌三首 長雨に人をおもひて人なるか 静けき音の一人居に満つ 暁闇の森の深淵みつむれば 鏡とよみて鳥声の満つ 我影の音の細さを呑みこみし 森に生まれる歌のさやけし俳句七句 白シャツの襟をただして夏来る 朝涼や森のしずくに映るもの その女の背中に...

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