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詩人、木村浩欣のブログです。東洋思想と日本文化を基盤に「祈りの詩文芸」に取り組んでいます。
日本の伝統的な、神棚とお仏壇のご供養を中心にして、古今東西の英知に学び、親しみつつ、霊性を学び、ブログで写真詩や和歌と俳句を、創作し続けています。facebookもおおいに楽しんでいます。どうぞ、楽しいご親交とご参照をよろしくお願い申し上げます。合掌・感謝・浩欣。
「寒椿と青天」 ストーブを蹴飛ばさぬよう愛し合う ( 櫂 美知子 )和歌三首 薄氷に羽の落ちたる日の出とき 羽の主の声はいずこに 海流の音ある如き倒木の 幾度の春幾度の月 仙骨に春をといかけ夜があける 骨のかほりを探す蒼天俳句七句 寒椿の赤き花弁の語るもの 寒椿の赤は何処へ飛びたるか 竹の根に一月の風舞はじむ 薄氷の音をほどきて陽はふりぬ 神木の枝をゆらせる鳥のこえ 寒灯...
「寒紅梅の朝」 わが胸にすむ人ひとり冬の梅 ( 久保田 万太郎 )和歌三首 朝かすみほのかにひらく寒紅梅 見つむる人の明日をよびたり 枯れさびた冬野に一つ紅の 早梅のみる蒼天無窮 音の舞う水面の鳥の安楽に 花は夢よりひらきひらきて俳句七句 淫夢より猫におこされ春隣 待春や地蔵の眼差し落つところ 一月の紅梅声をひそめけり 探梅に未然の宇宙の音をきく 冬終わる君の微笑に救...
「数本の糸龍」四行五十字で書かれた「理由A」と三行三十字で書かれた「理由B」とその他に数本の線がふわふわと虚空に踊っている神話と哲学と説教で出来上がったこのジャングルジムに私は正直 厭き厭きしているのだがそいつをあと二三回は潜り抜けないと「君の恋愛はやってこないぞ」と警備会社のアルバイトがほくそ笑むのであるすでに三百回はクリアしたはずなのだが私が呈示する免状をこのアルバイトは見たことが無いのだそう...
昨年、一年間の、自分のフェイスブックの記事から、これはいいものだから、保存したいと思うものを、いくつか、ここに纏めて転載したいとおもいます。皆様も、心が動きましたら、自分の知恵としてお使いくださいませ。#記事その壱、人を幸せにしたいアラユル苦しみを滅ぼしたい全ての人間を完全なる美と悟境に導きたい全ての人間の有りの儘の天国生活を築き、捧げ、守りたい、アラユル命が神々から与えられた強大な愛の光を放ち続...
「湘南に雪ひかる」 雪の野のふたりの人のつひにあふ ( 山田 青邨 )和歌三首 天空に雪を生み出す御心を 遥かに仰ぎてタバコくゆらす 目覚めれば雪野となりし湘南に 何をさがして人は歩むか 真っ白き丹沢山の眠りたる 音無き空を天人がゆく俳句七句 民草の仰ぎし明日に白き雪 オリオンの足かぎろひて星冴える 初雪や森に開けし浄土の道 雪女郎やどせし女アチコチに 白...
「呼び声」忘却の彼方のある日渓流の水音に呑まれながらこの天地の在りのままの相(すがた)を私の心は初めて見たのだ「永遠の鏡」とそれを名付ければ良かったのだがその時の私はこの言葉を知らなかったこの世のどこかに私の魂を生き写した女性が居るその仄かな予感が今も私を貫いている正確さで満たされた人の世の見えざる荒野を安楽椅子に揺られながら流されてきたのか伊邪那美女神の妖艶なる焔を草地の陰翳の中に探し続けたの...
「愛気遍満」虫にもエロスの夢があり草にもエロスの夢があるなぜに人間の正しさは欲だ罪だと唾して神与の性(さが)を穢すのか四角い鎖に若者を繋げば倫理は満ちるのかそっちに行けば獣道と恐怖で若さを捕えれば正しき人と成りたるか秩序の外の命など在ってはならぬと決めたるはいったい誰の始めたことか虫の悲哀を知りたるは童の心の光なり倫理の獄を知らざりし童の真の光なり草にも恋の夢ありと初めより知る童なら濁世の解脱を...
「年の花」 新年の謎のかたちに自在鉤 ( 平井 照敏 )和歌三首 初御空木の葉の降りし不可思議に 真咲きくあれと人の世に祈る 観音の静けき闇よりころがりて 新玉の野の息の白さよ 苦に軋み罪に喘ぎて世に光る 洗えば白き人の心よ俳句七句 未来という過去にも年は開きけり 真円の朝日に祈りて年の花 蕎麦の湯気も笑みする町も冬深し 祈り女の小町通の冬日向 陽の蜜が苦...
「FBからの天才的記事転載(超重要!!)」 フェイスブックからいくつかの記事を転載します。本当はFBから、コピーアンドペーストでこのブログに貼れればいいのですが、うまくいかず、記事全文が出てこないので、面倒ですが、自力で書き写します。まずは、FB空間では、絶大な影響力のある、斉藤一治氏の記事から、長いですが、戦後日本社会にとって、非常に重要な提言です。斉藤一治氏に敬礼いたします。では、本文はここからです...
~謹賀新年~ (2022)☆令和四年皇紀2682年西暦2022年元旦国歌 ~「君が代」~君が代は 千代に八千代にさざれ石のいわおとなりてこけの生すまで☆皆々様明けましておめでとうございますこの新年を寿ぎ皆々様の御健勝と御多幸を誠心を込めてお祈り申し上げます☆☆☆☆☆☆和歌三首☆ちはやぶる すめらみくにのいやさかにみたまのふゆを かがふらせませ☆しずかなる あおひとくさのかげひなたみたまのふゆを かがふらせま...
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皆々様へ、旧年中は誠に多くの方々に多大なご教導を賜りましたことに、心より御礼感謝を申し上げます。ネット空間に於きましても、現実空間に於きましても、実に多くの方々の励ましと知恵と、情報と、心的宝物を、頂きながら、私自身もこのブログを中心にして、「祈りの詩文芸」に励むことが出来ました。心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。詳細は省きますが、旧年中に私の近しい親族に不幸がありましたので、本年...
「おーむーうーまー」おーむーうーまーおーむーうーまーりーら りーら りーらおーむーうーまー黄金のマニ宝珠が虹色に燃え上がる五鈷杵のプラズマは心の窓を開くのだがその向こう側には虚空が広がるばかりだおーむーうーまーおーむーうーまーりーら りーら りーらおーむーうーまー幼き妖女の沈黙の庭で三千年の歴史が繰り返される私はその渦為す時空の只中で死んだこともなく生きたこともない男でも女でもないただプラズマ気流...
「稲の香の千年」 寝覚して久しくなりぬ秋の夜は 明けやしぬらむ鹿ぞ鳴くなる (新古今和歌集 447 秋歌下 西行法師)和歌三首 風に揺れ稲の穂ひかる道を行く 千年の過去千年の未来 稲の香を知らぬ祖霊の無き事を いかに伝えん次の世人へ スーパーへ米買いに行く道すがら 草の色にも天道を訊く俳句七句 光も闇もまだ始まらぬ秋の朝 空の色いくつ知りたる案山子かな 秋水の来たりし場...
「里芋の甘さ」 芋洗う女に月の落ちにけり ( 言 水 )和歌三首 ちはやぶる大地母神の御心を 宿せたりしか里芋の甘さ コーヒーの湯気を見つめて聴いている ブルースの音心の底へと 龍神の御心おもう門前に 風にさやけし夜明けの虫の音俳句七句 里芋の煮えるまで呑むタバコかな 里芋を母に献じて吾も食す 里芋の甘さも新た朝の風 蓮の実の落ちたる泥に吾は眠る 蓮の実の明日をいざなう...
「カミキリ虫を見ていない」 山深く年経るわれもあるものを いづちか月のいでて行くらむ (新古今和歌集 1919 釈教歌 行基菩薩)和歌三首 たらちねの母の御霊をおろがみて 朝に祈るにぎにぎし国 早朝にキャベツ食らいて窓を見る 鳥声とよみて光にじめり 道問わば呼吸がすべてと人のいう 吾が呑む息は宇宙を知れりと俳句七句 秋日和杖もつ友の背中にも 秋天を足の裏から眺めてみる 秋暑...
「思い出せ」まだ罪を知らなかった幼童のころ私は誰だったのか思ひ出せないのだ剥奪された神話強制された忘恩それが正義だった大人たちは誰も本当のことを語らなかったテレビを見て外国語を学べそうすれば立派な搾取人になれるそれが成熟だラベルと数字が無ければ人には成れない社会だったファンタジーを歌う者は狂人と呼ばれ収容所に閉じ込められたまだ罪を知らなかった幼童のころ私は誰だったのだろうか想い出せないのだまだまだ...
「彩雲を仰ぎて」 住吉の岸の田を墾り蒔きし種 かくて刈るまで逢はぬ君かも (万葉集 1748 秋相問 水田に寄する 柿本朝臣人麻呂)和歌三首 秋風を自転車できり朝の道 実る田んぼの真ん中をゆく 明治の時江戸の時その人の顔うかがいて うつろう時の風の無常よ 人の恩報いる道を想う時 麦茶のコップの露の輝き俳句七句 秋めくやバッタの飛びし草の下 涼新た長袖をきて走る人 仲秋...
「鈴虫の声」 稲妻のわれて落ちるや山のうへ ( 丈 草 )和歌三首 不可思議や心を探す秋の空 鳥の知りたる秘密を欲して 鈴虫の声に満たされ我眠る 峨峨たる山の記憶いだきて 父の幽浄土のひかり満たしては 笑みして立ちし吾が枕元俳句七句 鈴虫の声の夜にも句をひねる 秋蝉は無尽の時を歌いけり 風のなか遊びて肥えて稲雀 何も無き世を遠くみて重陽か 黙座せば光とおして水澄めり 秋...
「UFOを探す」 天の海に雲の波立ち月の舟 星の林に漕ぎ隠る見ゆ (万葉集 1072 雑歌 天を詠む 柿本朝臣人麻呂)和歌三首 龍神の見下ろす寺の門前で 夢まぼろしの我も立ちたり ちはやぶる八幡神の御前にて 万生偕楽祈る朝風 さまよえば人それぞれの背中あり 物陰さがす残暑の街俳句七句 明日の謎とUFOさがす星月夜 秋の朝に草露に濡れた靴 走り去るさねさし相模の秋の...
「稲穂の風波」初穂の田んぼの電線に椋鳥の群れがとまっている東の空には朝日と彩雲涼やかな九月の風が稲穂の波を洗うのだ美を探して私は立っている田んぼの端で稲一粒に宿る神の光もうすぐお彼岸の収穫だもうすぐ あの黄金の稲架(はざ)が立つのだ日本人を日本人たらしめてきたいとも雄々しき頼もしさよ米によって育まれなかったDNAがこの国にあるだろうかアマテラスから賜りし我らが貴き御宝ぞ中秋の稲穂の風波よその虹色の...
「鏡の泉の開花」彫身 調息肚をゆるめゆったりと全ての息を吐き出す焦りと力みを捨てて静かに細く長く鼻から息を肚に満たしていく言葉を追わないしかしイメージは在るがままに遊ばせる二週間前の夜明けの山中のせせらぎの音水の冷たさ石ころたちの硬さ青紅葉をゆらす涼やかな風山全体の無数の木の葉たちが光合成を始めていた水瀬の音が全てに満ち渡っていたその清水のなかに吾が身を浮かべたのだ心の友と伴になんという大きな祝福...
「初秋の水瀬」 此石に秋の光陰矢の如し ( 川端 茅舎 )和歌三首 御仏に額づく朝に息を吐く 音の鏡の妙なる色へと ぬばたまの夜の彼方で泣く人の 昨日のゆくへは誰も知らない 残る蝉生きろ生きろと叫びたり 曼荼羅模様の開き廻りて俳句七句 白帝と色なき水瀬に立ち尽くす 白き水掬えずにいる素秋かな 秋始め湖畔に立ちし友の笑み 八月の水瀬に流れて再誕す 秋立つや瓶の蟻にも明日が...
「泣き続ける蝉」 野の秋へ鈴ふるように花の咲き ( 岩津 厚子 )和歌三首 幽窓の母の微笑をおろがみて 万民豊楽いのる朝焼け 秋蝉は情報弱者の耳に沁む 踊らされても夜明けは来るかと 赤とんぼ自転車の前飛びたるは 氏神様への道の朝時俳句七句 勾玉の音さやかなる素秋かな 魚屋のオヤジが睨む秋の昼 稲妻は草ぐさの夢ひらきたり 秋の園老女の瞳の奥底に 終戦忌78年泣き続ける蝉 ...
「昨日も今日も明日も」八月の蝉がけなげに鳴いている炊き立てのお米の香り淹れたてのコーヒーの湯気PCで流すブルースの響き私は安楽椅子でタバコを燻らす金色のスプレーで着色した扇風機30年前の苦闘と巨大な歓喜の記憶掠れてはいるが針金のように細く硬いこの三年間離れた友人と近づいた友人リアルとネットの友人たちと裏側で蠢く 光と影見えている人々と見えていない人々語り続ける人々と黙り続ける人々八月の蝉がけなげに...
「秋霖の耳内に香る」 物いえば唇寒し秋の風 ( 松尾 芭蕉 )和歌三首 冥界の父の祈りに守られて 吾が歌の業一線を弾く ぬばたまの秋の夜には虫の声 恋なき天地の無きを奏でて 大宇宙始まりしより途切れなく 我らに連なる生命の謎俳句七句 新秋の風の香りの謎を聴く 八月や禅寺に座す地蔵尊 残暑かなゴーヤ選びし老女の手 天高しカラスが見下ろす我は誰 水澄めど歴史に暗き少女の眼 秋霖...
「天球の一指」 わがおもひ空の煙となりぬれば 雲居ながらもなほ尋ねけむ (新古今和歌集 1007 貫之)和歌三首 夢世より零れ落ちたる吾が身なら 久遠の色を焼き付けて去る 天帝の御宝なりし我らなり 慈愛ならざる時もなかりし 入道雲はるかに眺め歩むれば 昨日の泪忘れたる明日俳句七句 嘘と真を誰も知らない秋に入る 色の無き水だけが知る宇宙の愛 沈黙の歌の満ちたる...
「FBからの転載」(23・08・24)フェイスブックから幾つかの記事を転載させていただきます。今回は特に「構え」や「目論見」はないのですが、いい記事がありますので、私自身の学びの深化と、皆々様の良質な気付きに、資することがあればと、考えて、この転載を行います。永い記事に成りますので、数日かけて、少しづつお楽しみくださいませ。☆「記事その①」研究者・演説家・教育者・職人ヒーラー・祈祷師・軍人・役人・行...
「時空の風穴」睡蓮に夏の陽は白々としていてあらゆる色が流れ着く漆黒を私も亦 忘れている神の光を心に映せばそれはこの世に顕われるしかし それを人々はみな忘れ去っている夢幻のようにアヤフヤなこの世に私達は生を授けられた一日一日 一歩一歩を刻み続けてきた大宇宙の永遠を仰ぎながら嘘と真の喜びを嗅ぎ分けてきた生まれ来る者と 死にゆく者とに満ち溢れた一瞬一瞬に点が波打ち荒れ狂う人の世時間が直線ではない事を想い...
「紫陽花も眠る」 大仏の鼻梁真夏の黒びかり ( 高室 有子 )和歌三首 老鶯の歌のびやかに坂道を 自転車で下る朝の楽しさ 麗人の微笑あかるき街角に 昨日の昏き人の足並み ベビーカー押したる母を拝すれば 国の明日の幸を乞い祈む俳句七句 欠けたれば満ちたる明日の晩夏光 どのシャツも汗を知りたる半夏生 紫陽花も星を仰ぎてまた眠る 音の無き風を探して青田波 鎌倉の男も泣きて夏怒...