【読書】グリム童話『おやゆび太郎、修業の旅あるき』
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その47 『おやゆび太郎、修業の旅あるき〈KHM45〉』 あらすじ(要約) 仕立屋さんが息子を一人持っていました。息子は親指くらいの大きさしかないので、おや指太郎という名前がついていました。 けれども、太郎は勇ましい気性で父親に「ぼくは世の中へ出るように生まれついています」と言い出しました。 父親は長いかがり針をロウソクにかざし、針に蝋のたんこぶを一つこしらえました。「この刀をもって旅に出るがいい」 出掛ける段になって太郎は、もう一度一緒にご飯を食べるつもりで、母親がお別れにどんなご馳走をこしらえたのか台所へ行きました。 「お母さん、今日のご馳走は何ですか」…
2025/03/31 22:50