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世界のいたる所に美酒がある。フランスのさまざまな葡萄酒にしても、またスペインのシェリー、ロシアのウォッカ、中国のマオタイ、ペルーのピスコ、ブラジルのピンガ……かつて訪れた土地土地の思い出は、懐かしい酒の味わいと香りをともなってよみがえって来る。 だから私はどこでも、まずその土地の酒を飲み、名物料理を食べる。それぞれに芳醇で独特な味。そのときこそ、なまなましく、そこの世界と抱きあうような嬉しさを覚える。 上記は前回ピックアップした岡本太郎さんの『美の世界旅行』の中に出てくる一節(※詳しくはこちら)。この箇所を読んで私は一冊の本を思い出しました。それが本稿の主役である『世界ぐるっとほろ酔い紀行』(…