道長の「三舟の遊興」と公任の「三舟の才」
京都市西郊を流れる桂川のうち、嵯峨の嵐山の麓を流れる川は大堰川(おおいがわ)と呼ばれています。上流は亀岡盆地を流れる保津川、渡月橋から下流を桂川と呼び、淀で淀川に合流。嵐山・小倉山・渡月橋などがある平安遷都直後から著名な景勝地で、藤原道長など平安貴族が遊覧したことでも知られています。大堰川での舟遊び「三舟の遊興」が開かれたのは、寛和2年10月10日(986年11月14日)に円融上皇臨席の下、開催されたもので、道...
2024/10/27 20:07