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文学のお散歩 https://masapn2.hatenablog.jp/

東京近郊、近代文学を中心に作家、作品ゆかりの地をご紹介します。

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2022/08/23

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  • 船橋屋~芥川龍之介生育の地その9

    僕等は「天神様」の外へ出た後、「船橋屋」の葛餅を食ふ相談をした。(「天神様」) masapn2.hatenablog.jp 芥川龍之介(明治25.3.1~昭和2.7.24 小説家)の「本所両国」(昭和2.5.2~22『東京日日新聞(夕刊)』)の「僕等」一行は亀戸天神に詣った後、参道出てすぐ側にある「船橋屋」へ。 「船橋屋」は江戸時代の文化2年に創業された和菓子処。初代勘助の出身地である下総・船橋の名にちなんで命名されました。 名物の「くず餅」は江戸時代にはもうすでに人気で、亀戸天神の参拝客でお店もたいそう繁盛していたのだそうです。 明治~大正期にかけてこの辺りに住んでいた芥川龍之介も、よく訪れ…

  • 亀戸天神~芥川龍之介生育の地その8

    芥川龍之介(明治25.3.1~昭和2.7.24 小説家)の「本所両国」(昭和2.5.2~22『東京日日新聞(夕刊)』)、「萩寺」を出た一行は亀戸天神へ向かいます。 masapn2.hatenablog.jp 亀戸天神は言わずと知れた、学問の神様菅原道真(承和12.6.25~延喜3.2.25 平安貴族・学者)を祀った神社。 寛文2年、明暦の大火の復興事業として江戸幕府から土地を寄進され、ここ亀戸に建立されました。 社殿をはじめ楼門、心字池、太鼓橋など、九州の太宰府天満宮に倣って造営され「東の太宰府」と称されています。 いつも受験生をはじめ、多くの参拝者で賑わう神社です。 梅園や藤棚など、四季折々…

  • 柳島・萩寺あたり~芥川龍之介生育の地その7

    芥川龍之介が幼少期の回想を交えながら綴ったルポタージュ「本所両国」(昭和2.5.2~22『東京日日新聞(夕刊)』)は、両国停車場・両国橋からスタートし、その後「一銭蒸気」と呼ばれた小型の遊覧船に乗り、隅田川を遡上していきます。 現在の両国橋下 隅田川を行く屋形船 かつて隅田川には20以上の「渡し・渡船場」がありました。芥川が幼少の頃よく使っていたのは「富士見の渡し」で、これに乗って親戚の家などに行っていたのだそうです。 (小国政『東京風景 両国代地富士見の渡し』庁田長次郎 明治26 国立国会図書館デジタルコレクション) けれど関東大震災以後、震災復興事業で次々と隅田川の架橋が進み、「渡し」は廃…

  • 百本杭・お竹倉跡~芥川龍之介生育の地その6

    隅田川河畔両国橋のやや北寄りに、江戸から明治にかけて何本もの杭が打たれていたところがあります。 「百本杭」。 水量の多い隅田川。両国橋辺りは川の湾曲が強く特に水勢が強い所であるため、それを和らげるための杭が、この辺りに何本も打たれていたのだそうです。 現在の総武線鉄橋の辺りです。 江戸の風物としてもよく知られており、歌舞伎の『十六夜清心』では冒頭に「稲瀬川百本杭の場」が出てきます。稲瀬川は鎌倉を流れる川ですが、隅田川に見立てるため「百本杭」を引いているのです。「○○川と名前は違えど『百本杭』」とくれば、観客は隅田川を連想するのが当時のおきまり事だったのだそうで、それほど「百本杭」が知れ渡ってい…

  • 「友情から生まれたもの 文士村の青春アンサンブル」展~於:田端文士村記念館

    只今、田端文士村記念館では「友情から生まれたもの 文士村の青春アンサンブル」展開催中です。 大正時代、田端には文壇で活躍する多くの文士たちが集いました。 中でも芥川龍之介や室生犀星を中心に集った若き文士たちは、互いに肩を寄せ合い、励まし合いながら創作活動に精をだしました。 菊池寛の『文藝春秋』、まだ無名であった堀辰雄や中野重治らの『驢馬』、室生犀星と萩原朔太郎による詩壇への反逆ともいえる『感情』などの新進気鋭の文芸雑誌も、ここ田端の地から、若き田端文士たちの友情を支えに発刊されていきました。 また本展では、芥川龍之介の全集未収録(新発見⁉)の俳句が書かれた、田端の料亭「天然自笑軒」での親睦会の…

  • 松栄亭

    神田淡路町にある洋食屋「松栄亭」。 夏目漱石(慶応3.1.5(陰暦)~大正5.12.9 小説家)が食したという「洋風かきあげ」がいただける、明治40年創業の老舗洋食屋さんです。 漱石が、東京帝国大学で教鞭を取っていたフォン・ケーベル邸を、訪れていたときのこと。「何か変わったものが食べたい。」という漱石の要望に応えて、当時ケーベル邸で専属料理人をしていた初代松栄亭主人が、即興で作ったのがこの「洋風かきあげ」なのだそうです。 卵と小麦粉の衣の中に、玉ねぎと角切りの豚肉がゴロゴロ。 ラードで揚げてありボリューム満点のお品。 お腹いっぱいになります。 大きくて食べ応えがあるので、テーブル上のソースやか…

  • 「『門』―夏目漱石の参禅―」展~於:漱石山房記念館

    只今、漱石山房記念館では「『門』―夏目漱石の参禅―」展開催中です。 明治27年から翌28年初めにかけて、夏目漱石は鎌倉円覚寺に参禅しました。 今年はその130年の記念の年です。 本展は漱石の参禅を記念した展覧会です。 参禅したものの、結局、漱石は悟りを開くことなく帰京しました。けれど漱石の禅的な思考は、漱石作品の随所に散見されることになり、禅が漱石に与えた影響の深さをみることができます。 漱石参禅の経験が、最も如実に表れているのは小説『門』。主人公宗助も、漱石と同じく、参禅したものの悟りを開くことなく帰京しています。 本展では、漱石が禅の指導を受けた釈宗演や、交流のあった若き雲水たちとの交わり…

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