chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
umiの短編小説広場 https://umitachibana.com/

五分で読める短編小説を毎週更新! 感動、不思議、不気味、どんでん返し。あなた好みの短編がきっと見つかる。

星新一や時雨沢恵一さんが好きです。

橘うみ
フォロー
住所
北海道
出身
北海道
ブログ村参加

2022/05/13

arrow_drop_down
  • 短編小説『YOU』②

    前話はこちら 初めて彼とデートをしてから数ヵ月がたった。彼と何度もデートをしたが、どれも順調そのもの。それもそのはず、私たちは行き先に合わせて、得意な方がデートに行けるように日程を調整していたから。「優、絵とか好きだよね? 彼美術館行きたいって!」 美術

  • 短編小説『YOU』①

    新しく現れた私。それは、私がずっとなりたかった、理想の私だった。ーーー ずっと、自分が嫌いだった。 苦手なことばかりの自分、周りと同じようにできない自分、怒られてばかりの自分。変わらなきゃ、何度もそう考えたけど、結局その努力は三日も続かない。その根気のな

  • 【公募】次回短編小説賞の予告

    いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。さて、今現在も3,000~10,000字の短編小説を募集中ですが、先に次回の短編について予告いたします。次回の短編小説賞は……《3,000字未満の超短編》です!・テーマ不問・一人一作まで(過去に当賞に応募していない作品)

  • 短編小説『新しい寄生虫』

    誰に、どうやって、そして何のためにーーー「間違いない。新種の寄生虫だ」 薄暗い部屋の中、一人の男が呟いた。まだ三十代であろうその男は薄汚れた服を着て、髪にはフケが溜まっている。部屋は辺り一面に昆虫、節足動物、その他一般に<虫>と呼ばれるものの資料が所狭しと

  • 作品解説『負けないで』

    これからの試みとして、今まで公開した短編小説の解説や、執筆のポイント、伏線などを書いていきたいと思います。 私の作品をより楽しんでもらいたい、そして、誰かが短編小説を書くときの参考になれば嬉しいです。 第一回目は『負けないで』です。今から約半年前、私が

  • 短編小説『永遠の眠り』

    彼女と僕の、永遠の結末ーーー「最後の乾杯をしようか」 ピンク色の照明が輝く怪しげなホテルの一室で、そう言って俺は手に持ったワイングラスを掲げた。正面に座る|翠《みどり》はそれに応え、ゆっくりとグラスをこちらに近づける。二つのグラスはやがてぶつかり、小さく

  • 広告掲載してみませんか?

    当サイトでは、広告を掲載してくださる方を募集しています。詳細については下記の通りです。ぜひご検討いただき、お申し込みの際はメッセージをお願いいたします。―――広告情報―――広告料金:300円/1ヶ月(日割不可)掲載箇所:記事本文最下部掲載方法:①長方形リンク貼

  • 短編小説『平穏を願って』②

    ①はこちら「どうしました? いつもに増して疲れているように見えますが」「ああ、えーっと……」 診察室に入ると、開口一番先生は言った。それほど私の表情は暗く、疲れているように見えたのだろう。 診察に関係のない話をしてしまっていいのだろうか、と少し悩んだが、

  • 短編小説『平穏を願って』①

    平穏の崩壊と、狂愛ーーー 自宅に近づいた頃、どこからか視線を感じた。また、いつものストーカーがついてきているようだ。 あの男が私に付きまとうようになってからどれくらい経っただろう。話しかけるでも、危害を加えるでもない、でも頻繁に私のことを遠くから見ている

  • 【公募】第一回アマチュア短編小説賞の開催について

    いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。皆様大変お待たせいたしました。かねてよりご案内しておりました、第一回アマチュア短編小説賞の応募受付を開始します。前回のご案内から要件が少し変わっておりますので、ご注意ください。***【参加資格】 アマチュ

  • 短編小説【すれ違い】②

    前話はこちら「は? それストーカーだよ。前世とかありえねーって」 職場の休憩室で、同僚の戸崎は一通り話を聞いた後あっさりと言い放った。「未練を持って死んだ恋人同士なんて山ほどいるだろうけど、今まで前世のこと覚えてるやつなんて聞いたことないし」「いやでも、

  • 短編小説【すれ違い】①

    突然目の前に現れた彼女は、前世で僕と恋人同士だったという。前世を巡る、不思議な恋の物語。ーーーすれ違い 前世って信じる?いやいや、そんな不思議そうな顔をしないで。ちょっとでいいから、このまま話を聞いて。*** ある日僕が道を歩いていると、目の前に女の子が

  • 短編小説『再会の桜』②

    前話はこちらーーー「そうして、俺は杏を救ったんだよ!」「はいはい、何回も聞いたから。でも信じるわけないでしょ、タイムスリップなんて」 俺と杏は自宅でパーティーをしていた。俺の二十四回目の、つまり、あの日から一年後の誕生日だ。 タイムスリップから戻った俺は

  • 短編小説『再会の桜』①

    思い出の桜に触れ、戻った先は、最愛の彼女が死ぬ直前の過去だった。ーーー「あれから五年か」 墓の前で手を合わせ呟く。今日は俺の誕生日であり、杏の命日だ。 五年前の今日、俺達の卒業式の日。杏は俺に誕生日のプレゼントを渡し、その後、殺された。犯人は未だ分かって

  • 短編小説『呪いの財宝』(第一回Twitterミニ短編小説賞 大賞作品)

    「なあ、知ってるか? 俺らの島に呪いの財宝が埋まってるってさ! 昼授業で行った港で聞いたんだ!」 キラキラと目を輝かせて言うのは、隣の家に住む幼馴染ジェフだ。誕生日に会ったのでもう14年も付き合っている。 学校帰りの15時。ジェフは今日、「ポーカーのし過ぎ」

  • 短編小説『最後の願い』④

    前話はこちらーーー「うおお! なんじゃここは! 陽(みなみ)、あれから乗ろう! あの一番大きいやつじゃ!」「はいはい」 日差しが暖かくなってきた三月の中旬、私たちは隣町の郊外にある遊園地に来ていた。 そして夕が指したそれは、この遊園地の名物であるジェット

  • 第一回Twitterミニ短編小説賞、結果発表

    いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。先日Twitter内で行った『Twitterミニ短編小説賞』の結果発表です!条件は…3,000字以下の短編・ショートショートでした。応募数はそれほど多くはありませんでしたが、皆さんの色々な感性や好み、感情が伝わってくる作品ば

  • 短編小説『最後の願い』③

    前話はこちらーーー「妹は、私が殺したの」 言葉にした瞬間、全身に冷や汗が吹き出す。フードコートの喧騒が、嫌に大きく感じられた。「……殺した、のか」「あの日ね、もうすぐ私は高校の入学式で、あの子は十歳だった。元々仲は良かったけど、あの頃はなんだか妹と一緒に

  • 短編小説『最後の願い』②

    前話はこちらーーー「ほほー! これが『ふらいどちきん』かー!」 私と夕は郊外のショッピングモールに来ていた。主な目的は夕の服の購入。ずっと着物じゃ目立ちすぎる。 そして一通り買い物を終え、夕の希望でフードコートに来ている。お目当ては……フライドチキンだ。

  • 短編小説『最後の願い』①

    ある日、ふと立ち寄った神社でひとりの少女と出会う。陽が声をかけると、彼女はこの神社の古い神であるという。優しく楽しい彼女との生活。そして、その終わりに何が起こるのか。ーーー まだ肌寒い二月の始め、綺麗な夕暮れを背に、私は神社へ続く長い石階段を登っていた。

  • 【公募】第一回アマチュア短編小説賞について

    いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。この度、アマチュア短編小説賞を創設することとなりました。全国の短編小説、ショートショート作家様にご参加いただければ幸いです。詳細については下記のとおりです。【参加資格】 アマチュア小説家の方(出版社等から

  • 短編小説『未練』②

    前話はこちらーーー 私は村山さんと二人で夜道を歩いていた。今日は会社の忘年会があり、その帰り道だった。お互いいつもと違う雰囲気を感じているのか、口数は少ない。 信号待ちで止まったとき、私と彼の手が触れた。彼も気づいているはず、だが、お互い手を離そうとはし

  • 短編小説『未練』①

    突然私の前に現れた梅は、幽霊だった。代わり映えのしなかった日常が、彼女との出会いで大きく変わっていく。ーーー「ねー、部屋もっと掃除しなよ」 私は桃。なんの取り柄もない、アラサーのOL。いつもと変わらない、職場と自宅を往復するつまらない日常、それを変えてくれ

  • 短編小説『恐竜よ、さらば』②

    前話はこちら『恐竜よ、さらば』①ーーー 朝倉は少し考え、一口コーヒーを啜った。「橘、お前は恐竜がなぜ絶滅したか、知っているか?」「たしか巨大隕石の衝突、だったか」「それが定説だな。クレーターの存在や、地球上には少ない元素の発見など、証拠も揃っている。しか

    地域タグ:北海道

  • 短編小説『恐竜よ、さらば』①

    人類滅亡の危機を救うために、橘が考えた方法は「恐竜の復活」だった。立ち上がった二人の男たちが迎える結末とは…ーーー 人類は進化し、繁栄を続けてきた。その進化の最終到達点は滅亡なのだろうか。 世界中で少子高齢化が騒がれ始めてからずいぶん経ち、世界の人口はそ

    地域タグ:北海道

  • 短編小説『負けないで』②

    前話はこちらーーー それからというもの、クマさんは度々私に話しかけてきた。月に一回ほど、話すのは決まって私が落ち込んだときや、困ったときだ。 転職活動が上手くいかず、沈んだ気持ちでご飯を食べていると、「美味しいね」と言ってくれた。一人じゃないんだと言って

    地域タグ:北海道

  • 短編小説『負けないで』①

    深夜、突然声が聞こえた。声の主はなんと、熊のぬいぐるみ。その一言から始まる、優しく心暖まる物語。ーーー「負けないで~」 その声が聞こえたのは午前二時。仕事から帰ってやっとの思いで化粧を落とし、床に座り込んだときだった。 どこから聞こえただろう。かなり若い

    地域タグ:北海道

  • About me

    『橘うみ』と申します。星新一さんや、時雨沢恵一さんに憧れて短編小説を書き始めました。といっても、作風は似ていないものが多いですが…書くのはだいたい3,000時程度の短編小説。読むのに5分ほどしかかからないものばかりです。子育てや料理についての雑記も書いていけた

    地域タグ:北海道

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、橘うみさんをフォローしませんか?

ハンドル名
橘うみさん
ブログタイトル
umiの短編小説広場
フォロー
umiの短編小説広場

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用