これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。すでに26冊が刊行している人気シリーズ、「お茶と探偵」。最新作が読みたくて、過去作を順番に読んでいるところ。今回はその20作目。どんな事件? お茶会が縁で気球に乗せてもらえることになったセオドシアとドレイトン。ところが、謎のドローンがやってきて、近くにいた別の気球が墜落するところを目撃してしまう。乗員3人のうちの1人は地元のIT企業のCEO。そのうえ、彼がコレ...
これまで読んで記録してきた6000冊(もうすぐ7000冊)の本から、面白かった本を紹介。興味を持ったらぜひ読んでみてほしいです!
このシゴト、ホントにあったりして?「お毒見探偵① 絶品スフレは眠りの味」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。シェフ、カフェのオーナー、ビール職人、はてはメイドまで、コージーものの探偵役の職業はさまざま。このシリーズの場合は「お毒見」? お毒見役といえば、日本だとお殿様の側近が定番な気がするが、いったいどんな仕事なのか?別れた夫に借金を負わされ、返済を求めて追われるイソベル。故郷オーストラリアを離れてロサンゼルスで「毒見役」に志願。クライアントの代わりに食事を味...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。暑い夏、スカッとする本を読みたくなった。そんな時最適なのが<刑事ワシントン・ポー>シリーズ第5弾のこちら。読みはじめたら止まらない、上下巻を一気読み。おそらく過去イチの読みやすさなのでは?物語は日本の西表島から始まる。ジャングルで何かが発見されるが、舞台はそのままロンドンのテレビ番組収録スタジオへ。女性蔑視発言をするジャーナリストが収録中に倒れ、その後死...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。横溝正史作品でもっとも有名なものといえば、やはり「犬神家の一族」。戦後の日本を舞台に、遺産相続をめぐる一族の争いをテーマにしたもの。この世界観、いまでは再現しにくい。そこに挑んだと言えるのがこの作品。鬼の伝説が残る長野県の鬼蟻村。昭和13年に「鬼」による殺人事件が起きた上鬼頭家に、新たな殺人の火種が。水乃サトルは、当主の姪である先輩に婚約者のフリをして一族...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。まだまだ暑い夏。たまに昔の作品を読んでみると、思いがけない発見があったりする。この本は、1989年度アガサ賞受賞作。「不適切」なことが許された時代に書かれたものだが、いま読んでも面白いのか?世紀の大ベストセラーを発表後、作家のキャスリーンが謎の失踪をして7年。死亡宣告にあたり公開されたその遺言には、続編発表の条件が細かく指定されていた。運よく続編の執筆者に選...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。まだまだ暑い今年の夏。遠方だとお盆の墓参りも一苦労? 変わりつつある日本の墓事情や家族関係を笑いと涙で描くこの本。ちょっと身につまされます。主人公・正美は古書店を経営する44歳のバツイチ。母は亡く、兄姉もアテにできないと、自分の病気をきっかけに墓じまいを決意。しかし、はやらない小児科医の頑固な父は猛反対。その父が急死し、後処理を託されてみると、これまで知ら...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。暑い日が続く今日この頃。涼しくなるには本を読むに限る? 真夏に冬の物語を読むのも一興。エーランド島シリーズ第2弾のこちらは幽霊譚にもなっていて、さらにおススメ。エーランド島の東海岸、双子の灯台を臨むウナギ岬の屋敷に一家4人で移り住んだ教師のヨアヒム。長い歴史を持つ家の独特の雰囲気、夜中に目覚めて不可解な話をする娘。ヨアヒムが前の家の片づけにストックホルムに...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。昔読んだミステリ。再読してみると驚くほど内容を忘れているおかげで、もう一度楽しめる。これもその1冊。1963年の作品とは思えない読み応えに思わず一気読み。漣子(なみこ)はヌードダンサーのミミイ・ローズとして踊っていたところ富豪の御曹司・杉彦に見初められて結婚するが、家族には反対され、使用人からも白い目で見られていた。杉彦の姉夫婦や古くからの知人が集まったある...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。暑い夏。日本のミステリを読もうと見つけたのがこちら。『細雪』X『華麗なる一族』X殺人事件? いったいどんな話? 800ページ近いぶ厚い文庫本にワクワクしながら読んでみた。大正初期、横浜の富豪・檜垣澤家当主の妾腹の子、かな子は、母親の死をきっかけに本家に引きとられる。周りが敵ばかりのなか、寝たきりの父親を看病していたある日、邸内の火事を発見するかな子。火元の蔵...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリに登場するさまざまな探偵役。この新シリーズではマジシャン? さらに、ミステリの楽しさのひとつである仕掛けも登場。マジシャン✕仕掛けとくれば読むしかない!ラスベガスでイリュージョニストとして成功していたテンペスト。ある事故をきっかけにすべてを失い、故郷サンフランシスコの実家に戻ることに。実家は凝った仕掛けを得意とする工務店<秘密の階段建築社>。その現...
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これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。すでに26冊が刊行している人気シリーズ、「お茶と探偵」。最新作が読みたくて、過去作を順番に読んでいるところ。今回はその20作目。どんな事件? お茶会が縁で気球に乗せてもらえることになったセオドシアとドレイトン。ところが、謎のドローンがやってきて、近くにいた別の気球が墜落するところを目撃してしまう。乗員3人のうちの1人は地元のIT企業のCEO。そのうえ、彼がコレ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。過去の傑作ミステリを発見するのはファンの喜び。「1930年代のシリアル・キラー本格」とオビにあるこの作品、「早すぎた傑作」とは、どんなものなのか?英国の保養地イーストレップス。のどかなこの地で、ひとりの老婦人がこめかみを刺されて殺害される。それを皮切りに次々と起こる同様の事件。警察がなかなか犯人を捕まえられないなか、被害者に浮かぶある共通点。やっと容疑者が逮...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ママが探偵というミステリはこれまでにもあったが、そんなママたちにはどこか優等生の側面があったかも? オビに「ママ友はゼロ 先生からの信用もゼロ」とあるコージーブックスの最新刊。これまでとどう違う?元アイドルのフローレンスは、息子のディランを授かってグループを抜けたあとも復帰の夢があきらめられない。そんなある日の課外授業中、ディランといきさつのあったクラスメ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。シャーロック・ホームズ同様、アガサ・クリスティへのオマージュ作品は多い。「クリスティ書店の事件簿」シリーズもそのひとつ。季節が合わないけれど、新刊が出たのでさっそく読んでみた。雪山で家族が営む書店<ブック・シャレー>。従姉妹のローナが始めた婚活パーティに義理で参加したエリーと姉のメグ。翌日、メグのマッチング相手のジョーが約束の時間にあらわれず、ローナと様...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。癒しが必要なとき、頼りになるのはやはりこの人の本。邦訳されている2つのシリーズのうち、主人公の年齢がちょっと上のこちら。さて、今回の事件は?カフェで働くキットの結婚式の日が近づき、スザンヌは美容室へ。カラーの最中、なんだか焦げ臭いにおいが。都民生活局が入る近くの建物が火事? 火災現場には、ともにカフェを営むペトラの友人・ハンナの遺体が。これは事故? それと...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。週末になると天気が悪いこの頃。そんな時にじっくり読むのがおススメのこちらの「ヴァイオリン職人」シリーズ。第2弾はパガニーニをめぐる事件?ものものしく車列を連ねてジャンニのもとに届いた1挺のヴァイオリン。かのパガニーニ愛用の名器”大砲”(イル・カノーネ)だ。無事修理を終えたと思ったら、パリからクレモナを訪れていた美術品ディーラーの遺体を発見することに。ホテルの...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。毎回、作品の舞台となるチャールストンの魅力を伝えてくれる「お茶と探偵」シリーズ。第19作目の始まりは大型帆船が港に入ってくるボートパレード。さっそく起きる事件とは?帆船パレードを街の富豪・ティモシーの豪邸から見物していたセオドシア。轟音とともに一緒にバルコニーにいた銀行副頭取・カーソンが屋根から落ちた。その腹部にはボウガンの矢が。セオドシアはティーショップ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。貧乏お嬢さまの活躍を描く「英国王妃の事件ファイル」シリーズもこれで18作目。「お嬢さま」ジョージーも結婚して1児の母に。さすがに遠出は難しいということで、今回はお屋敷での事件らしい。赤ちゃんの世話に追われるジョージーに、シンプソン夫人を預かってほしいと国王デイヴィッドからの依頼。そこへ、兄のビンキーの一家があらわれたかと思うと、留守にしていた屋敷の主サー・...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。だいたい1年に1冊刊行される『金庫破りときどきスパイ』シリーズ。第2次大戦中のイギリスを舞台に、家族に秘密を抱える金庫破りのエリーと貴族出身のラムゼイ少佐との冒険を描くこのシリーズ、今回の謎とは?ドイツ軍の空襲に襲われる日々のなか、映画館にいたエリーの隣に座ったのは幼なじみのフェリックスではなくラムゼイ少佐。エリーが受けた指令は、ある任務のため北部サンダー...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「お茶と探偵」シリーズで人気のローラ・チャイルズ。そのもうひとつのシリーズがこちらの「卵料理のカフェ」。夫を亡くして友だち3人とカフェを始めた主人公スザンヌの推理とともに、シェフのペトラが作る料理も楽しい。雨のなか墓地に記念式典用の花を届けにいったスザンヌとトニ。なんと嫌われ者の元刑務所長、レスター・ドラモンドの死体を発見してしまう。事件の容疑者として警...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。根強い人気のシャーロック・ホームズ。映画でもドラマでも幾度となく制作されてきた。小説もしかりで、世界各国にホームズはあふれている。日本では猫のホームズまで。そして、こちらは1800年代インドのシャーロック。果たしてその内容は?傷病兵として療養中に読んだドイルの『四つの署名』に感化され、ボンベイの時計塔から転落死した2人の女性の事件を調べることにしたジム・アグ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。シリーズものを読む楽しみは、キャラクターたちが身近に思えてくること。「お約束」もまた楽しいのだ。そんな「水戸黄門効果」バツグンのシリーズ18弾を読んでみた。チャールストンにかつて流行した「ネズミのお茶会」を再現した会に招待されたセオドシアとドレイトン。主催者で慈善家のドリーンはウェイターたちにネズミのかぶり物をさせるほどの凝りようだったが、なんとその席でド...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。アガサ・クリスティの作品を下敷きにしたミステリは多いが、これもそのひとつ。ニューヨーク州の雪に包まれた大学の会館で起きる殺人事件の真相やいかに?山裾にあるブライアウッド大学で開かれる、作家で教授のヒューゴ・モス没後25年の追悼式。当時学生で今は教養学部長となったネルは、スタッフとともに準備に追われる。そんな時、大学のイベントである<ルミナリア>で不意に発見...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。シリーズものを読みはじめるとずっと読みつづけてしまう。今も刊行が続く「お茶と探偵」シリーズの17巻目の事件は宝石窃盗団。セオドシアの活躍やいかに?セオドシアの友人、宝石店を営むブルックの店で行われた高級ジュエリー展覧会に突如車で突っこんできた3人組。宝石を盗んだばかりか、割れた破片でブルックの姪・ケイトリンの命まで奪われることに。ブルックに懇願されて調査を...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。昔何気なく見ていた海外ドラマ、それが「刑事コロンボ」シリーズ。しかし、実は古畑任三郎にも通じる倒叙ミステリの先駆ドラマ。その「事実」を追った本が出版されたとなれば、もう読むしかない。ジャーナリストの著者が徹底的なリサーチにより、ドラマ「刑事コロンボ」の舞台裏を描いた話題作。主演ピーター・フォークが俳優をめざしたいきさつやドラマ誕生のきっかけから、全シリー...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。世間はゴールデンウイークまっただなか。なんとなくあわただしい時、ほっこりしたいのなら、やはりコージー。今回は小さな町にあるドーナツショップのオーナーが主人公。果たして、どんな内容なのか?1年前に夫と離婚したスザンヌは、慰謝料でドーナツショップ<ドーナツ・ハート>を開店。今日も午前2時からドーナツを作っていたところ、店の前にあらわれた車が死体を投げ捨てていっ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。実はあまり読んでいないSF。そんな中、面白そうだったので手に取ってみたこの本。カーカスレビューのNPRベストブック2022選出ということだけど、どんな内容なのか?時間犯罪取締局(TEA)を時間離脱症(アンスタック)のため退職し、時空港(タイムポート)併設ホテルで警備主任をしているジャニュアリー。ある日、アンスタックの症状のひとつである幻視で、ひとりの男の死体を見たと...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。なんとなく読むものに困ったとき、ふと手に取りたくなるこのシリーズ。今度はどんなお茶とお菓子の組み合わせ? そして、ティー・ショップのオーナー、セオドシアの今回の活躍は?チャールストンのギブス美術館では、上海からそっくり移築した200年前の貴重な茶館のお披露目の真っ最中。ところが、恋人マックスの招きでセレモニーに出席していたセオドシアは、催事に設けられた写真ブ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。本屋で見つけた新刊。「殺し屋」の文字が物騒だけど、マカロンと紅茶の缶をあしらった表紙は意外とポップ。「人気シリーズ最新刊」ということで読んでみた。「殺し屋探偵」シリーズの4作目。人知れず副業で殺し屋を営むコンサルタントの富澤とシングルマザーの鴻池。2人のもとに届く殺害依頼は謎めいている。発見者を指定してきたり、花を置いたり、時期を夏休み中に限定したり……。か...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。本屋で見つけたこの本。 タイトルが気になって思わず手に取ってみた。「台湾発 本格謀略小説」ということだが、いったいどんな話?総統選挙まであと7日となったある日、狙撃手・小艾は、元刑事の老伍に呼びだされて向かった先で選挙活動中だった総統の銃撃事件に遭遇。メールは偽のもので、小艾を陥れるための罠だったのだ。狙撃手が潜んでいたと思われる建物から発見された薬莢は、...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。本を選ぶのに参考になるのはやはり書評。自分とは異なる視点で、見逃していた新しい本を教えてくれる。女優・エッセイストの中江有里さんが選ぶ本は、自分と重なる部分も多い。そんな著者の連作小説の文庫が出たので、さっそく読んでみた。中学で不登校になった沙羅が選んだ通信制高校。登校日の土曜、校内で出会ったのは幼なじみの万葉。万葉が両親の離婚で引っ越した小学校以来の再...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。新しい作品を見つけるのは大きな喜び。とくに、これまで知らない作家ならなおさらだ。こちらの本もそのひとつ。スリが看護学生? どんな展開になるのか、さっそく読んでみた。時は1883年。ニューヨークでスリをしているウーナは、今の暮らしから抜けだそうとある行動に出たことで殺人事件を目撃してしまう。犯人にされてしまいそうになったウーナは、ベルビュー看護学校に学生として...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。主人公ジョージーが結婚して新たな局面を迎えた「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。邦訳がある作品を読み切るのが惜しくてちびちび読んでいるが、その第15弾がこちら。歴史が動くなか、ジョージーの今度の事件は?結婚して初めて迎えるクリスマスだが、自宅であるアインスレーの準備が整いそうにないジョージー。そんな矢先、結婚時に飾る気になれない自作の絵をプレゼントしてくれ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ふだんは読まないジャンルだが、ふと手に取ってみたのがこの本。「傭兵、珈琲店主に転職!」? 異世界コージーファンタジーとは? さっそく読んでみた。傭兵・ヴィヴの夢、それは珈琲店を開くこと。幸運の輪を引き寄せるというスカルヴァートの石を手に入れたヴィヴは、石の導きのもとにテューネの町にたどりつく。店を買い、大工を見つけ、従業員を雇い、いよいよ開店。次々と降りか...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。元劇作家で大学教授——異色の経歴を持つ著者が描く私立探偵・呉誠(ウーチェン)が主人公の『台北プライベートアイ』。その第2弾がいよいよ刊行。これはもう読むしかない。台北市内から新平市の淡水に越してきたウーチェン。お気に入りのカフェやバーを見つけて散歩の日々だが、ある日、行きつけのバーで若い弁護士の安安(アンアン)から人探しを依頼される。探すのは、彼女があるこ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。戦後のロンドンで、育った環境も経歴も違う女性2人が始めた結婚相談所。そこで2人が巻きこまれる事件を描くちょっとビターなバディもの「ロンドン謎解き結婚相談所」シリーズ。その待望の第4弾がこちら。秘書も雇って事業も軌道に乗りだしたある日、アイリスはワインレッドのコートを着た女性に尾行されていると気づく。帰宅すると部屋には元恋人のアンドルーがいて、アイリスはやむ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。新刊が出るとつい手が出てしまう作家、それが群ようこさん。集英社から出版された最新エッセイがこちら。70を目前にした作家の日常に興味津々。愛猫・しいちゃんを見送り、2021年に引っ越しをした群さん。家猫は飼わないけれど、地域の猫さんを探す日々。見つけたのは猫ばかりではなく……。引っ越し後の庭の手入れや美容院問題、昨今の猛暑や暴風雨のしのぎ方、セルフレジや銀行でのイ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。いつの世も人の悩みはつきない。「レディ・アガニ」として雑誌のお悩み相談に回答する平民出身の伯爵未亡人アミリアが探偵役の「伯爵夫人のお悩み相談シリーズ」。その第2弾がこちら。さて、次なる事件とは?第1弾でともに事件を解決したベインブリッジ公爵サイモンの妹マリエールが駆け落ち? お悩み相談への手紙でそれを知ったアミリアとサイモンは駆け落ちを阻止すべく動きだす...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。さまざまなミステリの舞台となってきた英国オックスフォード。皇族の留学先としても有名だが、こんな本が出ていたなんて。興味本位で読みはじめたが、読みおわるころには感動が。三笠宮寛仁親王の長女、彬子女王によるオックスフォード大学の留学記。学習院大学時代の短期留学から、卒業後、2011年5月に博士号を授与されるまでの日々のエピソードをつづったもの。クセのある教授陣や...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ウェールズの村の「駐在さん」が探偵役となる「英国ひつじの村シリーズ」。今のところ邦訳は6冊。その第6弾がこちら。毎回女難に遭うエヴァン・エヴァンズ巡査だが、さて今回は?自立のため、ミセス・ウィリアムスの下宿を出てひとり暮らしを始めたエヴァン。そんなある日、村を訪れたアメリカ人女性に予知能力があると言われたベッツィが、村のパブを辞めて行った先は北ウェールズに...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリは世相を映すもの。今では考えられない描写もある昔の作品も読むと面白いのはそこに謎があるから。一方、サスペンス要素もあるこの作品、たしかに現代が描写されている。26歳のダニエルは難病を患うが、仕事を持ち、友人や専門職の手を借りながら1人で暮らしている。ある朝、いつも家の前の通りを歩く女子学生が1台の車に乗りこむのを目撃するが、その留学生はその後失踪し...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。常々英国ミステリの層の厚さには感心していたが、この作家はまだ未読。10代から71歳まで50余年にわたって活動してきたそう。歴史ロマンスの先駆けともなった作家のミステリのベストセラーとは?1937年、気持ちのよい初夏の晩のこと、ロンドン郊外の屋敷でその家の主の死体が見つかる。その直前に何人かの訪問客が訪れていたが、身元がわかるものたちの証言をつなぎ合わせると、殺人が...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。金庫破りと上流階級出身の少佐との微妙な関係を描いた「金庫破りときどきスパイ」。気になるその第2弾がいよいよ刊行! 第二次世界大戦中のロンドンで、今度はどんな事件が?前回の事件から数週間後、エリーのもとに姿を現わしたラムゼイ少佐。ある鍵を開けてほしいという。それは、テムズ川で見つかった若い女性の死体のブレスレット。そこに小型カメラが仕込まれていたことから、ド...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリだけど、そうとも言い切れない作品がある。カナダの編集者のデビュー作であるこの作品がまさにそれ。コージーかなと思いきや、うーん、なんだろう? 同居していた祖母を9ヶ月前に亡くしたモーリーは、整頓好きだが他人の意図を読みとることが苦手。特性を生かして客室メイドとして働いている高級ホテルで、実業家の遺体を発見したことから事件に巻きこまれる。他人から...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ひとは年を取ると「和物」に向かうと言ったのは誰だったか? わからないでもない気がする今日この頃、40代半ばで三味線を習いはじめ、着物にもハマッた著者が今度は68歳でお茶を習う? その顛末を知りたくて読んでみた。むかし仕事でつきあいのあった方が引退後に先生になったことでお茶を習い始めた群さん。大勢で回し飲みをする濃茶はもちろん、ひとりずつ一服する炉の薄茶点前だけ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。小市民をめざす小鳩くんと小山内さんのコンビが日常をおびやかす事件を解決する<小市民>シリーズ。15年ぶりの長編新作にして小鳩くん最大の事件? まもなく高校を卒業する2人の「最後の事件」とは? さっそく読んでみた。受験を翌年に控えた年末のある日、小山内さんと堤防道路を歩いていた小鳩くんは車に轢かれて入院。毎日昏々と眠るその枕元には「犯人をゆるさない」という小山...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。新しい作家を見つけるのは楽しいもの。それがちょっと笑えるミステリだったら最高だ。こちらは、カナダの兄弟による初のコージーミステリ。元”空手チョップ探偵”ミランダの活躍やいかに?格闘シーンで「ハイ・ヤー!」の掛け声とともに空手チョップを繰りだすフラン牧師を演じて人気を博したミランダは、いまや完全に落ち目。便秘薬のCMの祖母役しか来ない。そこに15年前に置き去りに...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ジョージーが結婚し、公爵令嬢でなくなった今、もはや英国王妃からの命令は来ないのでは?と気になる「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。その第14弾の舞台はコーンウォール。どんな展開なのか?夫ダーシーは任務で出かけ、家にひとり残されたジョージー。祖母の遺産が入った親友ベリンダの頼みでコーンウォールに出かけることに。相続した怪しげな小屋は住める状態になく、昔の料理...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。敵から身を隠すために田舎町に潜んだスパイ・フォーチュンと、ワケありの過去があるファンキーな2人のシニアの活躍を描いた<ワニ町>シリーズ。待ちに待ったその第7弾がついに刊行。これは読むしかない。前作で新保安官が逮捕されることになったシンフルの町長は、シンフル・レディース・ソサエティ(SLS)の宿敵シーリアのまま。そのシーリアの夫・マックスが長年の失踪後初めて町...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。本に触れる方法はひとそれぞれだが、最初の窓口が図書館という人は多いのでは? ほんとうにどれだけお世話になったことか……。近くに図書館がないときにありがたいのが、移動図書館。最近見かけなくなった「本バス」を題材にしたシリーズの第2弾がこちら。種川市を巡回する移動図書館「本バスめぐりん」は、今日も3000冊の本を利用者のもとへ。息子たちに押しきられる形で種川市のその...