圧倒!しかし、たしかにミステリだった「檜垣澤家の炎上」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。暑い夏。日本のミステリを読もうと見つけたのがこちら。『細雪』X『華麗なる一族』X殺人事件? いったいどんな話? 800ページ近いぶ厚い文庫本にワクワクしながら読んでみた。大正初期、横浜の富豪・檜垣澤家当主の妾腹の子、かな子は、母親の死をきっかけに本家に引きとられる。周りが敵ばかりのなか、寝たきりの父親を看病していたある日、邸内の火事を発見するかな子。火元の蔵...
2024/08/06 11:23