これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ジョージーが結婚し、公爵令嬢でなくなった今、もはや英国王妃からの命令は来ないのでは?と気になる「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。その第14弾の舞台はコーンウォール。どんな展開なのか?夫ダーシーは任務で出かけ、家にひとり残されたジョージー。祖母の遺産が入った親友ベリンダの頼みでコーンウォールに出かけることに。相続した怪しげな小屋は住める状態になく、昔の料理...
これまで読んで記録してきた6000冊(もうすぐ7000冊)の本から、面白かった本を紹介。興味を持ったらぜひ読んでみてほしいです!
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これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ジョージーが結婚し、公爵令嬢でなくなった今、もはや英国王妃からの命令は来ないのでは?と気になる「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。その第14弾の舞台はコーンウォール。どんな展開なのか?夫ダーシーは任務で出かけ、家にひとり残されたジョージー。祖母の遺産が入った親友ベリンダの頼みでコーンウォールに出かけることに。相続した怪しげな小屋は住める状態になく、昔の料理...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。敵から身を隠すために田舎町に潜んだスパイ・フォーチュンと、ワケありの過去があるファンキーな2人のシニアの活躍を描いた<ワニ町>シリーズ。待ちに待ったその第7弾がついに刊行。これは読むしかない。前作で新保安官が逮捕されることになったシンフルの町長は、シンフル・レディース・ソサエティ(SLS)の宿敵シーリアのまま。そのシーリアの夫・マックスが長年の失踪後初めて町...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。本に触れる方法はひとそれぞれだが、最初の窓口が図書館という人は多いのでは? ほんとうにどれだけお世話になったことか……。近くに図書館がないときにありがたいのが、移動図書館。最近見かけなくなった「本バス」を題材にしたシリーズの第2弾がこちら。種川市を巡回する移動図書館「本バスめぐりん」は、今日も3000冊の本を利用者のもとへ。息子たちに押しきられる形で種川市のその...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。今は亡き樹木希林さんの後継者ではないか?と密かに思っている人、小林聡美。どんな役でもビジュアルを大きく変えることないその姿に、こんな人たしかにいる、と思う。そして、エッセイもとても面白い。その最新作がこちら。「ありきたりな日々のどこかに、ときどき茶柱が立ちますように」演じる仕事でキャリア40年超えの著者が、「日々考えていること、実践していること、暮らしの楽...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。書店をぶらぶらしていて見つけたこの本。「ポケミス70年の歴史上、最大の問題作」というオビに釣られてつい手に取った。果たして、その内容とは? ワクワクしてさっそく読んでみた。冒頭、大学時代の友人である2人が向かう先は、会員制狩猟クラブ。ジェームズは会員の息子で、マカニスは私立探偵。富裕層の子孫である会員たちの不穏な空気の中、相次いで起こる事故。さらに、湖で発見...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「バディもの」のミステリは多い。姉妹ものもしかり。しかし、姉が警官で妹が詐欺師というのは珍しい。しかも、密室もの? 「期待の新シリーズ開幕!」というオビの文句に惹かれてさっそく読んでみた。サセックス警察重大犯罪班 警部補のテスが担当することになった事件の被害者は、かつて犯した罪にかかわる相手。どう見ても不可能な状況での殺害に手詰まりになったテスは、過去の事...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリ・ファンにとって、過去の名作ミステリを見つけるのも楽しみのひとつ。扶桑社から出版されたこちらは「スウェーデンのディクスン・カー」による「幻の名作」とのこと。気になってさっそく読んでみた。スウェーデン南部の田舎町ボーラリード。川畔にある箱型のウナギ罠のなかで、嫌われ者の大地主の死体が発見される。縦横2メートル・奥行3メートルの板張りの罠は南京錠がかか...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。昔読んだミステリの名作を読み直して思うこと。なんと、内容をまったく忘れている! しかし、いつでも初めて読む感動が得られるとポジティブ思考(?)で今日も読む。創元社の創立70周年記念新訳出版本のこちら、新訳で読んでみた。時は1900年代初頭。発展をつづけるニューヨークに孤立したように立つグリーン家の邸内で、富豪トバイアス・グリーンの相続人が次々と謎の死を遂げる。...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。海外にコージー・ミステリは数多いが、日本には案外少ない。その数少ない書き手のひとり、若竹七海さんが書きつづけているのが架空の半島「葉崎」を舞台にしたシリーズ。これは、その先にある島を舞台にしたいわばスピン・オフ。未読だったので読んでみた。島民30人、猫百匹以上が住む葉崎半島の先の通称「猫島」。その島の海岸で、ナイフが刺さった猫のぬいぐるみが発見され、ついで...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。SF作家の新井素子さん、ご自身の結婚をテーマにした作品もある。沢口靖子・陣内孝則主演でドラマ化もされた。しかし、それがもう40年前? あの時20代だった2人が、ついに定年を迎えるなんて……。月日が経つのは本当に早い!小説家の陽子さんと広告代理店勤務の正彦さん。これまでほぼ家にいなかった正彦さんが定年となり、『兼業主婦』の陽子さんは家事を分担してもらえると期待する。...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。前作『平凡すぎて殺される』で平凡な顔のせいで命を狙われたポールが、今度は探偵に? しかし、この著者のこと、ありきたりのストーリーにはならないはず。さて、今度の騒動は? さっそく読んでみた。恋人のブリジット、元警官のバーニーとともに探偵事務所を始めようとしたポールだが、ブリジットとは浮気で破局、バーニーは居所がわからない。傍らにいるのは、バーニーが連れてきた...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。初めて読む作家の本はワクワクする。早川書房から今月発売された本作は、スリランカ生まれでオーストラリア在住の作家によるミステリ。コージーっぽいタイトルとは裏腹の凝った作りに思わずイッキ読み。オーストラリア在住の推理作家ハンナが描く小説の中で、オーストラリア人の推理作家フレディは奨学金を得てボストンに滞在中。ボストン図書館の閲覧室で作品の構想を練っていると、...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「断捨離」それは永遠のテーマ。すっきり暮らしたいと思いつつ、日々ものは増えていく。群ようこさんの新刊は、身内の身の回りを”断捨離”しようとする人たちを描いた連作小説だ。ご自身の住み替え経験も反映したであろう本作、さっそく読んでみた。引っ越しのため洋服を処分しようとしてなかなかできない姉と、きっぱり捨てろと迫る妹とのやり取りを描いた『捨てられない姉 捨てさせ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ときどき過去のよいミステリ作品を紹介してくれる中公文庫。野呂邦暢という名前は知らなかったが、堀江敏幸さんによる「わずらわしい世事を忘却するために」というオビの文句に惹かれて手に取ってみた。1974年「草のつるぎ」で芥川賞を受賞した著者の中短編とミステリに関するエッセイをまとめた1冊。冒頭の「失踪者」は、島に祭の写真を撮影しに行った友人が遺体で発見されたことか...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。貧乏お嬢さまの冒険を描く「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。主人公ジョージーは前作でついに結婚を果たし、物語は新たな展開に。シリーズ13作目となる本作ではハネムーンへ。もちろん一筋縄でいくはずもなく……。史実も交え、どんな展開になるのか?結婚式のあとテムズ川に係留されたハウスボートで過ごし、ロンドンに戻ったジョージーを待っていたのは、ケニアへのハネムーン。女...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近ハマっているクリスティ作品の読み直し。こちらは、夫婦探偵・トミーとタペンスのデビュー作。ポアロ初登場の「スタイルズ荘の怪事件」に続く作品だが、ノリが全然違う。大まかにおぼえていたものの、細かいところを忘れていた本作、新訳で久しぶりに読んでみた。第一次大戦が終わったものの仕事が見つからないタペンス。幼なじみのトミーとともに<若き冒険家商会>を設立し、広...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近、アガサ・クリスティーを読みなおしている。ポアロやミス・マープルが登場するものは、ドラマも見ると楽しみ倍増。その中でも改めてよくできているなあと思ったのがこちら。ドラマとラストが違うところも注目。億万長者のゴードンが若い未亡人のロザリーンと結婚し、戦時中に爆死したことから経済的に追いつめられるクロード一族。姪のリン・マーチモントは、ロザリーンの兄デイ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。これまでツイてない探偵 葉村シリーズとともに定期的に発表されていたのが、こちらの<葉崎市>シリーズだ。神奈川県の架空の半島にある<葉崎市>で起こる事件を描く。10年ぶりとなる新作に期待してさっそく読んでみた。山の上で私設庭園<パラダイス・ガーデン>を営む房子がある朝起きてみると、庭先に70代の女性の遺体が。自殺らしきその女性の身元は不明。折しも葉崎では重大な...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。累計30万部突破の人気シリーズ「行き遅れ令嬢の事件簿」。身分差別の激しい摂政時代に、26歳で未婚のベアトリスと美貌の貴公子ケスグレイブ公爵がタッグを組むコージーミステリだ。そのシリーズ3作目がこちら。前作で思わぬ怪我を追い、叔母に家に閉じこめられたビアトリス。公爵への思いに気づいたものの、身分違いの恋のつらさを忘れたいと思っていたところに、渡りに船の依頼が。...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。元祖日常の謎といえば、なんといっても北村薫先生。あの「中野のお父さん」シリーズに新刊が。刊行日を心待ちにして、さっそく読んでみた。文宝社の中堅社員となった美希。コロナ禍を経て行われた後輩の結婚式をきっかけに理想の夫婦像について同僚と話すうち、漱石が<I love you>を<月が綺麗ですね>と言ったというエピソードが飛び出す。果たしてこれは本当か? 中野のお父...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近、久しぶりに新作を発表した村上春樹。短編のなかでも一番好きなのがこの本。著者のストーリーテラーとしての魅力が詰まった一冊。偶然の一致、肉親の死や失踪。みなの人生にもしかしたら一度はあるかもしれない、説明できない出来事をつづった短編集。ディケンズ、非常階段、猿。一瞬のあわいに背中合わせになっている、現実と非現実。今あるものが次の瞬間にはなくなるかもしれ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。各国のミステリが紹介されるなかで、スコットランド発のミステリも多くなってきた。この本は、2020年マッキルヴァニー賞(スコッティシュ・クライムブック・オブ・ザ・イヤー)候補作。エディンバラで創業100年のスケルフ葬儀社。物語はその当主ジムの火葬場面から始まる。妻ドロシーは夫の秘密を知る。娘のジェニーはコラムニストの仕事を解雇され、10年前からジムが始めた探偵の仕...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。書店でふと目についたこの本。表題作は第10回ミステリーズ!新人賞受賞作だという。第71回日本推理作家協会賞候補になった作品も収録されているということで、さっそく読んでみた。昆虫オタクの青年、魞沢泉(えりさわ・せん)を主人公にした短編小説集。表題作「サーチライトと誘蛾灯」が東京創元社のミステリ専門誌<ミステリーズ!>の第10回ミステリーズ!新人賞受賞作。さらに「...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。扶桑社から最新刊として出版されたこの本、1930年代フランスの不可能ミステリ。フランスのミステリといえばガストン・ルルーの『黄色い部屋』が有名だが、これはどんな作品なのか。さっそく読んでみた。自らの富の証として、マルシュノワール館を買いとることにした富豪のヴェルディナージュ。その契約の日、館の書斎には「この館から出ていけ」と書かれた脅迫状が。過去にも主人が変...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ふと見つけたこの本、副題に「陽気な探偵小説」とある。そのうえ、「戦後最高の密室ミステリ」との言葉が。ミステリ・ファンとしては読むしかない。舞台は海辺の小さな町、アムネスティ。そこに住む「長身豚軀」の名探偵ヴェリティは、ある朝、散歩中に町のホテルの窓から隣室に忍びこむ男を見つける。注意しようとホテルに入ると、窓から忍びこんだとみられる人物が殺人を告げる。銃...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。誰もが知る名探偵といえば、シャーロック・ホームズ。ミステリではさまざまな国のホームズが描かれてきたが、ここに登場したのは香港版ホームズ。その名も「辮髪のシャーロック・ホームズ」とくれば、読まないわけにはいかない。語り手のホア・ションは科挙に合格し軍務についたが、負傷をきっかけに軍役を退き、香港で薬局の医師を務めている。下宿人を募集していたフー・アルを紹介...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。アガサ・クリスティーのミステリに出てくる探偵で、ポアロと双璧をなすのがミス・マープル。ポアロが旅先や移動中の乗り物の中で事件に遭遇するのに対し、典型的なイギリスの村や町で起きる事件を解決するのがミス・マープル。その代表作といえば、やっぱりこれ。新訳で活字も大きく読みやすい。ロンドン発の列車の座席で、並走する列車の窓に映った「殺人現場」を目撃したミセス・マ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。辻真先といえば推理小説界のレジェンド。90歳を超えた今も作品を発表しつづけているからすごい。そんな著者の、終戦直後の日本を描いたミステリがこちら。2020年の年末ミステリランキング3冠達成。戦争の傷もまだ癒えぬ昭和24年。ミステリ作家志望の勝利は、学制改革によって男女共学となった名古屋市内の新制高校3年生。旧制中学からの制度変更で1年だけの高校生活、勝利が部長を務...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。おばあちゃんの日常を孫が発信したYouTubeが、あっという間にチャンネル登録者数15万人超となった「Earthおばあちゃんねる」。昨年おばあちゃんこと多良美智子さんのライフスタイルを紹介した本、『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』が12万部のヒットとなった。これはその第2弾で、日々の食事を中心に紹介したもの。第1弾に引き続き、ひとり暮らしの日々の食事を皮切りに、料...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んだ「中年警部クルフティンガー」シリーズ。2作が邦訳されているが、2作目は猟奇的連続殺人事件? 死体嫌いのクリフティンガーとは相いれない事件にさっそく読んでみた。秋を迎えるバイエルン地方。ふだんは平和な村に大鎌で首を切られた遺体が。しかも、発見場所は遺跡で、遺体の上にはカラスの死体や近くには奇妙な記号の書かれたメモまで。猟奇的事件に気分を悪くしなが...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。その独特の文体で鋭く描写される「俗物」の姿に、”イタタ”と笑いながら目が離せない作家、金井美恵子。姉が画家、妹が作家という家庭に迷いこんだ一匹のトラ猫を描く、ネコ好きにはたまらない一冊がこちら。今からおよそ30年ほど前の12月、金井姉妹の住むマンションに迷いこんだオスのトラ猫。おそらく飼猫だったその子猫を「トラー」と名づけ、ネコ好きならではの「親バカ」っぷりで...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。海外ミステリといえば、なんといってもアガサ・クリスティ。そのクリスティ作品を多く翻訳されたのが詩人の田村隆一さん。この方の訳された本を何冊も読んだ。ミステリに関するエッセイ集が出たとなると読まずにはいられない。「探偵小説、あるいは推理小説は、ユーモアのセンスとウィットの知的活性で味つけされた御馳走(エンターテインメント)」。クリスティやダールなど戦後の海...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んだ「ママ探偵の事件簿」シリーズ。第1作のあとがきにあったフライフォンの行方が知りたくて2作目を読んでみた。ドタバタ度倍増の上に、新たな展開?いろいろあった第1作から1年後、パート探偵を続けるマージー。義母の援助で有名小学校に入学することになった娘のエルシーは、相変わらず犬のふりを続けている。家庭内の問題も解決しないまま夫は留守になり、代わって自然...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。この世には説明がつかない事柄も多い。そういうとき、日本語には「縁」や「めぐり合わせ」などの便利な言葉がいくつもある。かの羽生善治九段も勝負を最後に決めるのは「運」だとおっしゃったとか。京都の町を舞台にしたこの本も、説明が難しい不思議な世界を描いた一冊。女子大生のようなルックスでアラフィフの大学教授一(にのまえ)凛子は不思議な力の持ち主。魔物探知ができる愛...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「どうする家康」ではないが、江戸時代には知らないことが多い。学生時代の日本史は江戸幕府が始まったあと幕末から明治に飛んでしまったし、情報のほとんどは時代劇由来。全員が三河屋や悪代官のはずはなく、当然「暴れん坊将軍」でもない一般(?)の武士はどう暮らしていたのか?江戸の武家地の約55パーセントを占めたという江戸藩邸。現在の愛知県豊橋市にあった三河吉田藩に残る...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「ママ」と「探偵」は、どうも不釣り合い。しかし、そんな「ママでも探偵」な主人公がこちら。子育てと探偵業の両立に興味津々で読んでみた。育児ストレスから食べ過ぎて、すっかりぽっちゃり体型になった30代の主婦マージ―・ピーターソン。弁護士の夫は仕事が忙しいが、子供2人が幼稚園に入ったことから、高額の保育料を賄うために働くことを決意。しかし、応募できそうな求人はスト...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリには不可欠な中年警部もの。古くはジョイス・ポーターのドーヴァー主任警部や、比較的最近ではウィングフィールドのフロスト警部など、ちょっとお下品な警部が実は敏腕で見事に事件を解決するのがお約束。その系譜につながりそうなこちらは、ドイツ語圏で450万部を超えるベストセラーになったシリーズの第1作。ここはドイツの片田舎の平和で小さな町。音楽隊の大太鼓の練習...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日来、でこぼこ姉妹のやり取りにハマっている「おばあちゃん姉妹探偵」シリーズ。シリーズ8冊のうち、邦訳されている第3作を読んでみた。身長154センチ、体重48キロのパトリシア・アンと、身長178センチ、体重113キロのメアリー・アリスは、家で生まれていなければ病院で取り違えられたと思えるほど似ていない姉妹。メアリー・アリスの娘デビーとパトリシア・アンの教え子ヘンリー...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。森下典子さんといえば、かの週刊朝日の「デキゴトロジー」の取材記者として有名だった。舞妓になった体験を書いた『舞妓どすえ』も、当時興味深く読んだ。最近では、長年習っておられるお茶に関する本も執筆されている。なかでもこれは、映画化された『日々是好日』のエピソードが満載の一冊。黒木華主演、樹木希林や多部未華子らが共演した映画「日々是好日」。その映画化の始まりか...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日偶然読んだ「おばあちゃん姉妹探偵シリーズ」。でこぼこ姉妹のかけ合いが面白くてハマったので、2作目も読んでみた。身長154センチ、体重48キロのパトリシア・アンと身長178センチ、体重113キロのメアリー・アリスは、自宅で生まれていなければ病院で取り違えられたのかと思うほど外見が似ていない姉妹。クリスマス直前、2人で出かけた画廊のパーティの夜にオーナーが不自然な死...