中学生で子供がうつ病を発症しました。 母親から見た記録です。 子供は現在はまあまあ回復して普通の生活を送っています。投薬治療と精神療法は続けています。
初診だと診察自体で一時間かそれ以上かかる。前の二つの病院ではそうだった。咲が問診票を書いている間に私は周囲をキョロキョロと見渡していた。A病院は精神科だけの病院なので建物の中に入るときだけイヤだったけれど、入ってしまえば知り合いには会わない
でも「受かる見込みはあまりないと思うよ」なんてとても本人には言えなかった。今のままでも厳しいのに、この入院でますます第一志望の高校に受かる道は閉ざされてしまうだろう。咲が入院している間に他の受験生たちは着々と実力をつけていく…。そのことを本
私はまだ本物のEMDR治療を受けさせたかった。でもこれから転院するA病院ではEMDR治療はできなさそうだった。ネットで公開されているEMDR治療者リストにA病院の関係者は誰も記載されていなかった。どうしてもEMDR治療を受けさせようと思った
今度どうするかをはっきりさせず私は「ありがとうございます」とだけ言った。医師は私の曖昧さを気に留めない様子で咲に「しゃっくりの薬出そうか?」と言った。咲はその言葉に被せる様に「いらないです」と答えた。この受診で不快な思いをしたのは明白だった
5時過ぎにN医院に戻った。待合室の人数は10人くらいになっていた。患者さんが診察室に入ってから出てくるまでの時間が一人一人長い。そこから一時間以上は待ってやっと名前を呼ばれた。診察室には私も一緒に入った。N医師は一見優しそうな印象の50代半
土曜日の朝、朝食後にベッドに戻ろうとする咲に「新しい治療を受けられるかもしれないからこれから着替えて出かけるよ」と声をかけた。このとき初めてEMDRのことを話した。咲はどこでどんな治療を受ける見込みかを聞くと、のろのろとおとなしく出かける準
EMDR眼球運動による脱感作と再処理法は、うつ病について詳しくなったという謎の自負がある私でも知らない言葉だった。調べてみるとトラウマや辛い体験に対して行われる心理療法だった。咲のうつ病がトラウマに起因しているとすれば効果があるかもしれない
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