同じことの繰り返しのうちにちょっと未来が顔をのぞかせることがあるそうで、それならとまたまた運河に行ってみる。 いい季節になって運河にははや二人の投げ師、二人とも還暦くらいの若造で…
春はフライフィッシング、夏は鮎釣り、秋、冬にはキスめがけて投げたりしながら余生を凌いでいる喜寿ジイの釣り日記です。
現役を退いて、高校の同級生ら気の合うトモと釣りをしてきましたが、高齢で病を得るものも出て、今は独りで釣ることが多くなりました。 いきおい、記事も近場の釣りだったり思い出すことだったり。それでも読んで下さる方がいらして、そんな深い愛を励みに綴っています。
糸を張り替えた。 0.6号の力こぶPEも一年使えばちょっと衰えて27号の竿にキッチリ27号オモリを負わせてブン投げたらブチッと切れて仕掛だけが飛ぶことがあった。それで今度は0.8号、冬の荒場に備えて強くした。これからはキスが好むのは起伏のある深い海で、ホイホイ投げてスイスイ寄せるというわけにはいかない。
秋の朝、まだ暗い寒い、若松白島フェリー乗り場、アジの大きいのがくるという噂なんか信じちゃいけないのにいそいそ出かけた。 誰もいないと思っていたらなんとウジャくらい釣人がいた。みんな無言で励んでいるけれどせいぜいフグが釣れるばかり。
フライも鮎も終わって、さあと気持ちを切り替えていたらあの還暦前の若造から、どこそこでまだ鮎が釣れていると連絡がある。覚えはじめの頃のあの往生際の悪さである。もう一人で大丈夫と言ってそのままほっといたら結局はどこにも行かなかったらしい。やれやれ。 まだ若いからいくらでも時間はある、でももういくらも残っていないジイちゃんは竿を持ち替えていそいそ海へ行く。
残念ながら師は行かれぬということだった。それで釣りについてはあまり細かいことは言わない師だがいくらかでも為になる言葉を引き出したいので毎日釣りの様子を知らせることにした。
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同じことの繰り返しのうちにちょっと未来が顔をのぞかせることがあるそうで、それならとまたまた運河に行ってみる。 いい季節になって運河にははや二人の投げ師、二人とも還暦くらいの若造で…
ほぼ全国で鮎釣り解禁、で豊前四川の祓川に行った。一番近い鮎の川である。九州では無名河川と言ってよい。 8mの竿でも向こう岸に届いてしまう川幅だが、他に争うような釣り人もいず、ゆったり瀬を占めることが出来る。魚はただ小さいというだけで、わが縄張りを侵した鮎には相応の反撃を見舞って、ミニマム王者重岡並みの戦いぶりである。それに美味い。
川辺川は球磨川の支流であるが、その川辺の支流の五木小川の、そのまた支流に行った。大通峠から湧く川で、ちょっと秘境めいたところだ。 昨年終盤、極豆ヤマメが釣れた瀬である。1年経てばもう一尺ほどに育くまれておるぞ、とワクワクしながら瀬に降りたけれどやっぱり釣れたのは極豆ヤマメばかり。昨年の夢を今日も見る。
いい映画を観た。 イーサンホークとルトガーハウアーが二人並んで釣りをしている。ルトガーが言う。魚は人の内から光るモノがわかる。それがお前には無い、だから釣れないのだ。それは俺のような老人にしかないモノだ。なんていうところがあってたまたま観たので文脈は知れないけれど、ちょっと嬉しがらせてくれた。
「亡国のスパイ」というテレビドラマがあった。 内容は退屈だったが終話まで見てしまった。何が面白かったかというと、スパイが飲むウヰスキーグラスがどれも丹精のこもった逸品に思えて楽しませてくれた。これも演出なのだろうけれど、グラス一つ一つがこっそり伏線になっていたりして、グラスが登場するたびに立ち止まってしまう。 そういう小道具の細部には何か深い考証が極められていてようでドラマの展開以上に楽しませ…
日本中がGWで沸き立っているので古希ジイも人波の坩堝の中で沸騰してみたいと海へ行った。もちのろん、ブン投げに行くのである。 目指すは山陰の砂浜、毎年この頃からシロギスがウジャウジャ押し寄せてもう魚だらけというありさまで、ウホウホ、の予定だったけれどどっこも人もいなければ魚もいない。
テレビを視ていると、釣り人が「バカかお前」と呼ばわった。バカ呼ばわりを聞いたのはこれが二度目で、これだと他にもあったかもしれない。同行の釣り人にもスタッフにも言った。 一緒にいた孫娘、言った方もそうだが言われた方もニコニコ笑って、なんか好かん、と言う。 バカと言われたってテレビに出たい、出てちやほやされたいという人がいて、それだとニコニコしていられるかもしれない。もしかしたら彼らには深くて強…
見ましたよ、タイガージェットシン、馬之助と一緒にね。 プロレスには全く興味がなかったけれど、まあ面白いからと会社の後輩たちに連れ去られタクシーに乗せられて若戸大橋を渡って、今は区役所になっている若松体育館へ行きました。 もう40年も前のこと。
五木は藤の真っ盛り、そして豊前四川でもそうだった。魚は催促されたようにフライを追って来た。数は少なかったり小さかったりするけれど、自身の腕と運のことを考えると文句はない。 登山道…
五木から帰って薄ぼんやり追憶に耽っていると、皿倉山が海に行ってみないかとささやく。そうだった、ジイちゃんには海もあった。投げ釣りの身軽さ、パッと海へ、それでカーティスシーの運河へ行った。
解禁釣行の時、相良を流れるこまい川でちょっと楽しい思いをしていたので今回はこの川から始めた。 藤、繚乱。いよいよフライの季節だ。 身支度し…
先日、師匠の家へ。 丹沢の一匹、こけてネットを傷めたこと、グリパラで掛けたことなどを報告した。 そうしたらやっぱりネット枠をくれた。もう使わないからといってハサミ、フォーセップもくれた。私のグリパラを見てちょっとメリハリが足りんといってグリズリーもくれた。手ぶらでは帰さんところが師匠らしい。
平成の中頃から高津川に通いだした。二百キロの高速を朝駆けして2時間、インターを降りてすぐの上流域からが釣り場である。 初めは放流魚、それがひとしきり釣り人を楽しませてくれた後、お盆過ぎから次の鮎が海からやって来る。時々山女魚も掛かってこの川が本物の清流であると気づかされる。
丹沢湖へ出かけた。タンザワ=フライという裏も表も一緒くたになって名所巡りのお上りさんを刺激する。 57もの橋が架かってい…
久しぶり新幹線に乗った。 途中大きなバッグを抱えた女の子が乗ってきたのだが、なんとその中に犬が、それも二匹。新幹線が動物同伴可とは知らなかった。犬だと後で気がついたくらい大人しい犬だった。 春休みですぐに席がいっぱいになった。東洋西洋入り乱れて、このまま海に漂えば国籍不明船として撃沈されるに違いない。
一昨年、昨年と解禁を日之影川で迎えた。昨年は結局一回ライズがあってそれを掛けたという僥倖の一瞬のみだった。
さて、三日目、最終日。 一日目と三日目は移動だけに当てているのだが、一日目は前夜から超睡してよい朝を迎えていたので老体もしっかり立ち上がって釣りに向かうことが出来た。一日目も二日目も宿でよく眠ることが出来た。晩飯食ってウダウダ酒を飲んでいるうちに寝てしまった。五木の温泉も効いた。ペンションでションベンにも起きなかった。ダハハ。 もう涅槃の準備に取り掛かっているのかもしれない、それで爽快に三日目…
二日目。 今季初めての遠征なので昨年ちょっとばかり楽しい釣りをしていた瀬を巡ることにしていた。この日は栴檀轟につながる瀬である。午前の早い時間に着いてしまいサブイ。 昨晩の雨が雪になっていて瀬は冷たい、水温8度、気温は1度、空も水も人も一緒に震えている。魚もそうなのか、ここは橋からのぞいて魚が見えたらフライを追って来るのだが、やっぱりいない。
一日目。 五木の道の駅で遊漁券を買う。 知事選の公示があったばかりで、ダムには反対と賛成、それに中立。中立とはどういうことだろうか。 五木の人は反対が多いと聞いているけれど、千年の自然より人一人の命と言われれば黙るしかない。
京二川の、解禁日に餌釣りに先を越されていた瀬に行く。 今日は独り占め。昼、瀬は平水、水温10度。時折陽が差して気分も軽快である。 今日のウェポンはミッジニンフ、虫も飛ばずライ…
早く目が覚めたので海に行ってみる。久しぶりの響灘の外海に面した響灘北緑地公園である。でもやっぱり朝の内モタモタして通勤の混雑に紛れてしまい着いたのは八時。それもウスボンヤリ運河に行ってしまった。
梅雨入りしてちょっと晴れ間が見えたので山国川まで行ってみた。 ところがなんと五家荘のことを思い出そうとして忘れられない間に山国川でも同じ思い出を作ってしまった。豆ヤマメか或いは放流を考えたヒトかどちらかに、或いはどちらにもシンクロニシティが起きたかもしれない、と思いたくなるような豆オンパレードだった。平和ラッパ風にくどかったけれど、そんな風だった。
運河に行った。久しぶり そろそろ盛期できっといいのが掛かるかもしれない、キス天も食いたくなったし、と、相変わらず捕らぬキスの尻尾算用である。 それで糸も替えた。0.8から0.6、これからは砂浜での投げが中心になるので根掛かりの心配もなくなる。まあ、この日は運河、根ガカリも心配だけれど、新シーズンイン、気分も新たにブン投げたいのであった。
フライショップを通じて顔見知りになっていたフライマンから五家荘の年寄り向きの瀬をいくつか教えられた。 川辺川は餌釣りの頃からすると40年は通っているのでいくらかは知っているのだけれど、今度聞いた瀬はどれも初めてで新鮮に感じられたので行ってみることにした。梅雨の合間の釣り旅である。 どれも充分に空が開いていてジイさんでも辿れる釣り場だという。ウホウホ高速を走って宇城氷川で降りて五木へ。それから少し…
三度目の正直ということはあるのだ。今季初めて梶原川でヤマメを掛けたのだ。それでつまりようやくC&Rを達成出来たのだった。 …
雨が収まるのを待って川辺川に出かけた。 本流や支流を見て回ると雨は止んだとはいえ水は白く濁っている。それが豪雨で土砂に均された瀬の上を滑っていく。どの川も表情は似ていた。
久しぶりに豊前の川に行ってみた。 大河内の川。空が広いフライの瀬だ。
梶原川はC&Rの川だから、魚は釣人にさんざん扱いまわされてタフに生まれ変わっている。これを掛けることはまことに至難であるが、もし掛けることが出来れば・・・・、とここまでで終わってしまう。 だが残念なことにこの日は増水して泥濁り。
久しぶり運河に行ってみることにした。 三月終わりにブン投げて二匹の運河伝を年金仲間には伝えていたけれど、二尾では不満なのだろうか、だーれもいない。 着いたのはようやく陽が射し出した頃、しかし風が強い、冷たい、サブイ。負けずに投げる。潮は速く東に流れている。
どうせ帰り道、阿蘇の白川に行ってみることにした。五ヶ瀬から30キロ、遠い道のりではない。 川の近くに蕎麦屋があって大将はフライマンらしい、蕎麦食って川の話でもと思いながら着くと休みだった。 漁協に教えてもらっていた釣場へ行ってみると泥濁り、ここも工事をしている。
日之影の水は深く澄んで空気は濃い、だが魚はいない。詳しくいえばワタシのフライを追うのはいない、と言うべきなのだろうけれど、そんな魚はいなかった。
響灘のつらい投げ釣りのことを忘れかけていたら風の噂が届いて来た。 ついこの前、運河でキスを掛けた年金仲間がいて20センチくらいのが何匹か来たらしい。 フライを巻くのにも飽いていたのでちょっと行ってみることにした。
高津川の師に近況を報告した。 苦戦しているというと、様々諭されることがあって、やっぱりまたキャスティングに連れ戻されそうになった。しかしもう走り出していたので聞く耳なんか持つわけないジイちゃんは、今の気分に合うものだけを耳に挟むことにした。
昼前に野峠越えで山国川に着いた。 ほころび始めた岸辺の梅も、それはそれで美しい。 …
フライはあげな風だったから四月まで待つことにして、それで投げに走った。
三月の末くらいまで待たなくては、と分かってはいるのだけれど、やっぱり出かけてしまうのは、陽気のせいである。日中、二十度を超せば魚だって浮かれてきっとフライを追うはずである。 今度は日田。 ダム上の、ちょっとした集落があるあたりでフライを飛ばせるところまで上る。テンカラでいくらか楽しい思いをしていた瀬だ。
五ヶ瀬の遊漁券は年券だが日田と山国は年度券でもう少し楽しめる。 それで耶馬渓に今季初釣行となったのである。 槻木までの瀬が広くて好きである。…
最終日、やっぱりあのウジャウジャの瀬に行ってみた。 いる、まだ溜まっている。
さて三日目。この日は解禁前日にした川見の後をたどってみることにした。全部初めての川や瀬だ。 まず行ってみたのは桑野内ダム上流。ここから馬見原までは熊本県なので蘇陽漁協が仕切っていて別の遊漁券がいる、ということを初めて知った。
解禁日。 まずは天岩戸神社で必釣祈願。 なんと、前日の川見ではからず…