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  • にょろにょろ話。

    ちょっと早く目が覚めた朝。まだ時間はあるけど、涼しいうちに出かけてしまおうと、家を出た。いつもならバタバタ通り抜けてしまうエレベーターまでの廊下を、ゆっくり歩いているとにょろり…3軒隣の部屋の前で、目の端に何かが見えた。あの色、あの大きさ、あの速度。あれはアレだ…歩調を緩めず、つい視線を走らせるとにゅるり…するり…!!ドアの下の隙間から、室内に入ってしまったではないか。振動に敏感な生き物らしいから、おそ...

  • いせきの話。

    物騒な誤変換にギョッとした(→ぶっそう話。)ものの、原稿書きじたいはサクサク進む。どうせ埋め草記事なので、気楽に書いた。ダラダラ長く書いてから、編集の人に電話して字数を尋ね、植込みを刈り込むように短く詰める。誤字を発見するのもこういうときだ。…アレ?のんきな紀行文のはずが、えらくものものしい一節がある。…大太古のような…こんなこと書いたかなあと前後を読むと、「だいたいこのような」とした箇所らしい。もお~...

  • ぶっそう話。

    某日、知人とLINE。どういう文脈でそんな話になったのだったか、人間恥じらいが大事ですよね~と入力したところ瞬時に驚きのスタンプが返ってきたので、こちらもビックリして見直したら人間は地雷が大事ですよねとなっている。母の入力ミスを笑っていた(→としがす話。)けれど、私もそろそろ他人事じゃなくなってきた。変換ミスは仕方がないから、見落としが無いよう、都度気をつけるしかない。先日も、要眼鏡等と打ったら、溶岩...

  • べにしあ話。

    10年ほど前、「猫のしっぽカエルの手」をよく見ていた。京都大原の古民家に住むベニシアさんというおばあさんが、ハーブを育てたり、お料理をしたり、四季の生活を楽しむ様子を伝える番組だった。「ベニシア」と表記するとわからないが、彼女の名前はイタリアのヴェネチアVenetiaと同じである。ご両親がヴェネチア滞在中に彼女を授かっただか生まれただかが、命名の由来らしい。うちの両親の新婚旅行は宮崎。私はそのあと...

  • ちゃーとの話。

    今朝のテレビは夏の帽子特集。視聴者投稿の帽子の悩みに、専門家が答える。いつも感心するが、世の中のどんな分野にも、専門家を称する人がかならず存在する。お詳しい専門の方を探しましたが 見つかりませんでした…そんなこと、たまにはあってもよさそうなもんだけど、見たことない。それはさておき、画面には図が映っている。似合う帽子が分からない、という視聴者の悩みに応じて示されたフローチャートだ。こういう番組や雑誌...

  • チンボツ本。

    夕ご飯を終えてテレビを点けたら、見たことある映画をやっていた。いや、なんでよりによって今日?沈没したこの豪華客船を見るために、深海にもぐった潜水艇が消息を絶った。乗船していた5人も絶望的だと報じられたばかりだ。きっと今ごろ、タイミングが悪いだの、不謹慎だの、ネット上ではさぞかし喧しいに違いない。しかし、いくらテレビ局に節操がないといっても、ニュースに乗っかったわけじゃないだろう。昨日の今日でこんな...

  • ぴよりん話。

    用件はバタバタと済み、帰りの切符を見たら、まだ1時間近くある。観光できるほどの時間じゃないし、荷物も多い。お茶でも飲んで時間つぶすか…コンコースでキョロキョロしたら、喫茶店の前に4、5人の行列ができていた。こりゃいいや ここにしようふだんなら行列なんてマッピラゴメンだが、私はセッカチなので、ただ店でお茶を飲むだけでは、15分ももたない(→かふぇの話。)。並んで待てば、ウロウロせずに時間がつぶせて、ち...

  • どあから話。

    久しぶりにちょっと遠出した。物見遊山じゃないけれど、日頃見慣れない景色に包まれる解放感は、やっぱりいい。用件を済ませて、次の場所へ向かう。昼過ぎの地下鉄は空いていて、端っこの席にゆったり座れた。しばらくボンヤリ揺られていたがあっ、アレ!あわててスマホを手に取った。もう何年も前に初めて見て、写真に撮りたかったのに、車内が混んでいて、涙をのんだのである。前に人が立っていない、今のうちにシャッターチャー...

  • かにのひ話。

    私はカニがキライである。お好きな方のほうが多いのは重々承知だから、今までそういう気持はやや控えめに表現してきた(→かにかに話。)。しかし正直に言えば、水族館でカニの水槽が目に入らぬよう、遠回りするくらい苦手なのだ。カニ、とくに大型のカニが、深海に棲む生物で本当に良かった。もしあれらが陸上にいて、家に入り込んだら。夜半、ガシャガシャという物音に足元を見て、うずくまるあれらを発見したら。私の心臓は即座...

  • くちこみ話。

    生協の注文の締切日に気づいて、慌ててパソコンを開く。昔は注文用紙に鉛筆でマークをしながら、共通一次試験(これもだんだん通じなくなる)を思い出したりしたものだが、今はネット注文だ。食べるものには冒険心がないから、注文も毎回変わり映えしない。牛乳、玉子、ヨーグルト…次々とクリックしていると、ふと、ふだん見ない項目に目がとまった。購入者の口コミ欄だ。私はだいたい、口コミというやつを当てにしない。食べ物の...

  • こうかい話。

    要らないと思うと、バカスカ捨てられるほうだ。捨てたあとで困ったり、とっときゃよかったと思うことも無いし、スッキリして気分がいい。ビンボーでケチなくせにどうしてか考えたら、結婚生活というでっかいものをぶん投げて以来、かもしれない。先週の不燃ゴミの前の日にえーっと…なんか捨てるもん…ゴソゴソ収納を探ったら、カメラケースやストラップ、未使用のフィルムなんかが出てきた。カメラ自体は、ずいぶん前に使わなくなっ...

  • かひつの話。

    2018年6月18日の記事に加筆のうえ再掲載いたします。昨日の記事をこう締めくくったのに、お気づきいただいただろうか。ブログはいわば日記だから、同じ記事をまた載せるのは、本当はおかしい。じっさい、私以外にはやってる人を見たことないかもしれない。過去をさかのぼってみると、5年ほど前にすでにやっている(→しかくい話。)。再掲載に及ぶ理由はいくつかありまずは1.過去の記事を思い出した 書くことを考えてい...

  • ターシャノ本。

    わが母、おばーちゃんの誕生日が近い。後期高齢者相手に、もういいような気もするが、本人も期待しているようなので、やめにくい。ヤッカイなのは実用品を喜ばないことである。便利だろう、生活が楽だろう、と考えた品物は、イマイチ嬉しくなさそうだ。カワイイもの、キレイなもの、不必要なもの。そういうものにリボンをかけてフワフワと包んであげると、キャーキャー喜んでいる。自分より年上の人間を、いまさら正そうとしても無...

  • おされる話。

    ここに書くことに決めごとはないが、タイトルを4文字+話。とするのにはわりと苦心する。昨日の記事のタイトルは、考えるきっかけになったシカのオシリ(→おしりの話。)の略で、「しかおし話。」とした。同時に「シカ推し」とも読めるので、いいかなという安易な気持だった。流行りものを好かないはずが、うっかり流行語を使ってしまい、後悔している。ダレソレのファンだという代わりに推しなどと言うようになったのはここ数年...

  • しかおし話。

    シカのオシリではじまった(→おしりの話。)その日の帰り道。私はなんとなく沈んでいた。観光客誘致の責任もない私が、案じたってしょうがないが、こんなシカ頼みで、この先わが市は大丈夫なのだろうか。思えばかつて大仏商法と称された土地柄。名物ひとつに安心して、努力を放棄してしまうのは、根強く去らない県民性なのかもしれない。そんなことを考えつつ、帰りの電車に乗り込んだら、なんだか足元が明るい。なんだコリャ、芝...

  • おしりの話。

    用事があって、久しぶりに大阪に出た。平日だというのに、奈良から向かう私鉄の構内から大変な人出で、観光客が戻ったと実感する。混雑した快速電車を降り、地下ホームから改札を抜けて、地上へ向かうエスカレーターへ。ムシムシするなあ…早く外に出たい…はア…はア?!いきなり見慣れたオシリに迎えられた。エスカレーターを下りて振り返るとようこそ奈良へいらっしゃい!と、親子のシカが言っている。そのときは納得した気がした...

  • はけんの話。

    曇り時々雨の予報。空を気にしながら歩き、振込だけ済ませてしまおうと、見つけたコンビニに飛び込む。ひとつしか空いてないレジに、列ができている。高齢化の進むこの辺りでは、コンビニは近所の主婦のパートの職場で、都会のように若いコンビニ店員はいない。今日のレジも私と同年配の女性だ。前にいるのは、70代くらいの男性。お弁当をカウンターに出したと思うと、タバコが欲しいのか………カウンターの後ろを指さしたりして、...

  • じゆうの話。

    新型ウィルスの騒動以前、所属団体では毎年夏のイベントがあった。外部講師をお招きしたり、ワークショップがあったり、数日間にわたって多くの参加者を迎える、けっこう盛大な行事である。さいきん様々な規制が緩和されたので、再開が決まり、今日はその打合せだ。3年ぶりともなると、スタッフにもイベントを知らない人が増え、会場やら受付やら、例年通りで済んだのを、いちいち確認せねばならない。…で 席順ですけど…受付順に...

  • するどい話。

    関西の漫才師がまたひとり亡くなった。引退してかなり経つのに、こうしてニュースになるくらい、一時は人気のあった人だ。印象に残っているのはやはり、彼が探偵局長をつとめた番組である。さいきんはめっきり夜が弱くなり、起きていられなくなってしまったが、以前は毎週見ていた。それから探偵と呼ばれるレポーターの顔ぶれも大きく変わり、局長は3代目となっても♪~ぱ~ぱ~ぱ~らっ!聞き慣れたオープニングテーマと複雑に入...

  • えれれの話。

    ムスメはトキドキネンビ(→ときどき話。)だけじゃなく、他にもいろんなことを幼稚園で習ってきた。♪~小さいムスメが、親の自分が聞いたこともない歌を歌ったときには、嬉しいような寂しいような、不思議な気持になったのを覚えている。もちろん、聞き覚えのある歌もあって♪え~び~し~でぃ~ い~えふじ~♪ムスメが積み木を手に持って歌い出すと♪えっちあいじぇいけ~…♪私も思わず、声を合わせた。ところが♪…え@¥^%#”:*...

  • ときどき話。

    ペロン♪朝いちばん、スマホに届く今日は○○の日。頼んだ覚えはないけれど、なぜか毎朝、何かしらの記念日を報せてくれる。よく知る祝日の他に、世の中にはまあたくさんの○○の日がある。今日は…時の記念日かァ…リコッタチーズの日とか、満腹中枢の日とか、今出来のムリヤリなやつとは違い、わりと正統派の昔からの記念日だ。ムスメが小さいころ、幼稚園から帰ってトキドキネンビ!紙皿の工作を、嬉しそうにカバンから出したのでへ?...

  • サインノ本。

    大きな書店に行くと、たまに著者サイン会をやっているのに出くわすことがある。好きな作家にサインがもらえたら嬉しいだろう。残念ながら私が好きな作家はほとんど鬼籍に入っているので、サインはもらえない。以前アマゾンで古書を買ったら大好きな落語家桂枝雀のサイン本だった。どうせお弟子さんの代筆だろうとは思うけど、生きた枝雀サンにサインをもらうことはもうできないから、やっぱり嬉しい。アマゾンでは、こういうのが来...

  • つめきる話。

    ♪ぺぽん♪スマホに目をやれば、家族LINEにメイちゃんからの着信。ひとり暮らしを始めた大学生の姪っ子は、心配性のイモートやおばーちゃんのため、ときどきこうして近況報告をよこす。ごく些細な日常のスケッチで、今日はドコソコに寄りました~短いメッセージに写真を添えてあるだけだ。タピオカだかフラペチーノだか、透明カップの飲物を持つ指先は、今どきの若者らしく、きれいにネイルされている。私も見覚えのある、丸まっちい...

  • がんめん話。

    インターネット広告にはつられないタイプだが、たまにはイイナと思う商品もある。これは、外側はごく普通の黒い日傘なのに、さすと内側に模様があってその絵柄が、クラシックな背表紙の並ぶ本棚。ステキ…!特定のキャラクターだったり、犬猫だったり、誰しもポワワ~ンとなる絵柄はあると思う。私の場合、それが本なのだ。本を読むのも買うのも好きなせいか、クッキーなんかがブック型の箱や缶に入っているとステキ…!つい、フラフ...

  • たうえの話。

    平日昼過ぎの、ほどほどに空いたバス。2人掛けの座席、隣に荷物を置いて、ゆったりと背中をもたれさせながら、車窓を眺める。目にも鮮やかな緑のじゅうたん。田んぼがあるから、日本の農村はきれいだ。この辺りでは、5月の大型連休中に田植をする。そのころ、同じこの路線に乗ったら、国内外の観光客で混雑していた。開けた窓から、田園を渡る風を感じながら、吊革にぶら下がる。前の座席のご婦人がたは、沿線の古刹を訪ねる観光...

  • にすとの話。

    同僚のコタニさんに、網戸の張替え方を教えて(→はりかえ話。)いたらそういえば障子も張替えてませんでした?向かいの席のミヤケさんが話に入ってきた。できますよ 昔の人みたいに毎年はやんないけど前に椅子も張替えたって言ってたわよあーそうスね 汚れたときにねよっぽど張替えが好きなのねはァ?ハハハ…いや そんな風にくくられても…ひと口に張替えと言っても、作業は全く異なる。網戸の張替えは、溝にゴムを押し込んで網...

  • はりかえ話。

    もう暑くなるってのに シュジンがなっかなかやってくれないのよね~コタニさんがこぼしている。パソコンの画面を見ながら、うかうかと聞いていたので、何がですか、と聞き返すとアミドよ リビングの窓のああ、窓開けますもんねそうなの 去年破れちゃって 張り替えないと 虫が入っちゃう聞けば網などの材料は、既にコタニさんがホームセンターで調達済みでシュジンは張ってくれるだけでいいのに…ブツブツ言っているから材料あ...

  • ちゃぷちゃぷ話。

    カサをさすのは気に食わない(→どろーん話。)が、さりとてべんべんと新しい雨具の発明を待つわけにもいかない。カサと長靴に身を固め、苦虫を噛み潰したような顔で出かけた。雨脚は強いが、明け方から吹いていた風は止まっている。行き交う人を見ても、レインコートまで着用に及んでいる人は少ない。しばらく歩くと、でっかい水たまりがある。ぐるっと大きく避けようとしてあ、長靴だった…迂回の途中で気づいた。長靴の形は好きで...

  • どろーん話。

    朝から大雨。窓から見る勢いでは、カサだけではとうてい防げそうもない。ひさびさにレインコートの登場か、と思うと、タメイキが出た。雨具の問題については、私はかねがね不満がある(→あめふり話。)。カサをさし、長靴を履いて、レインコートを着れば身体は濡れないかもしれない。しかし、行先で屋内に入れば、びしょびしょの雨具が邪魔になる。いいカサ、いいレインコートは日日開発されるけれど、カサはカサ、レインコートは...

  • すますい話。

    …きょうリニューアルのため閉園し 多くのファンが別れを惜しみました…ローカルニュースのトップは水族館の話題。亡くなった母とよく来ていたので…小学校の徒歩遠足は いつもここでした…懐かしそうに話す人の姿が、画面に映った。開館以来60年以上の老舗水族館は、海水浴場を前にし、今の季節なら美しく咲いたバラが噴水を彩る、素敵な公園の中にある。私にもいい思い出のひとつやふたつ…いや、いい思い出、かな?思い出自体は...

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