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2008/09/21

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  • 春風伝 : 葉室麟

    『春風伝』 葉室麟 「今年も梅の花の香る季節になったなぁ・・・」と、ふと思った二月の中頃に読み始めたのだけど、思いのほか頁が進まず、読み終えるのに随分暇がかかってしまった。 高杉晋作モノはなかなか評伝を超える作品に出合うのが難しい。 「春風伝」・・・春を呼ぶ風。まさに春雷のような晋作の姿に胸わななかせたい・・・と…

  • わはははははは・・・・

    予約購入していた『THE FIRST SLAM DUNK』のBD(LIMITED EDITION)が発売日の今日届いた。 早速、開封。ディスクや封入された特典を一つ一つ取り出してみる手が、色々とこみ上げてくるもので震える。手に取るすべてから制作者の方々の想いが溢れてくる。尊い。 大切に見続けよう。

  • 博多座二月花形歌舞伎 ~ 乱歩歌舞伎とお殿様のお戯れ

    江戸川乱歩「人間豹」より 【江戸宵闇妖鉤爪】明智小五郎と人間豹 「分かったぞ、貴様明智だろう。明智小五郎だろう」 「ハハハ……、やっと分かったか。お察しの通りだよ。君をこんな目に合わせる人間は僕の外にはありやしないよ。」 江戸川乱歩「人間豹」 私、原作のこの台詞が大好きなんだけれども。この台詞に表れる二人の関係性〜人間豹・恩田と明智小五郎が互いに…

  • 全部あの狙撃手のせい

    友人に薦められて今さらだが『ゴールデンカムイ』に激ハマり。 尾形に色々掻き乱されすぎて、帰省先で立ち寄った古本屋さんでこんなもの買ってしまう程度には情緒がおかしくなってる。

  • 歌右衛門の六十年 ーひとつの昭和歌舞伎史ー : 中村歌右衛門・山川静夫

    『歌右衛門の六十年 ーひとつの昭和歌舞伎史ー』 中村歌右衛門・山川静夫 エンターテインメントの多様化に社会や価値観の急速な変化、そしてコロナ禍。この数年、歌舞伎は大きな変化の波にさらされていると思っていたんだけれども、いやいや、明治維新も戦争も、変わりゆく社会の枠組みも、新しいメディアの誕生も、移り行く人の心も・・・歌舞…

  • 復活上映!

    本日、『THE FIRST SLAM DUNK』復活上映! 雪模様の中、熱い一日を過ごしてきました。 ソーちゃんの姿を見た途端に涙ツーっとこぼれたのには自分でも面食らった。

  • 地図と拳 : 小川哲

    『地図と拳』 小川哲 日露戦争前夜から第二次世界大戦後の満州の地を舞台に、様々な国家・民族の思惑、個人の利害、因縁がからみあう中で栄え、滅びたある都市の年代記。地図を描き、建築物を生み出し、未来を思い描き都市を創る。都市の歴史に様々な形で関わったものたちの長きにわたる人間ドラマが展開するスケールの大きなエンターテインメン…

  • 有栖川の朝 : 久世光彦

    『有栖川の朝』 久世光彦 昨年末に読んでいたもの。久世氏の小説を読むのは久しぶり。 久世氏の書くものは熱っぽく湿って少し悲しく、見すぼらしくて哀れだけれども色っぽい。 そこに見えるのが夢という嘘の世界だと思っても、嘘こそが本当なんだよ。 一時、ワイドショーを騒がせた実在の事件を題材に久世氏…

  • リハビリ開始

    5月以降、気持ちが沈むことが多くて、本を読むのも、絵を描くことも、音楽聴くのも億劫になっていたんだけど(唯一、『SLAM DUNK』だけを動力源に最低限職場には通ってた感じ)、やっと少し気分が上向いて来たので、新しい年に向けてリハビリを開始しました。 まず、本当はもっとハマって楽しみたかった歌舞伎版『刀剣乱舞』鷹之資さんの同田貫。

  • 歌右衛門の疎開 : 山川静夫

    『歌右衛門の疎開』 山川静夫 自宅を引越すにあたって手持ちの本を整理するから〜という友人の好意に甘えて譲りうけたもの。もともと古本で入手したものとかで、頁の端は茶色く焼けていて、手に取るだけで、ちょっとノスタルジックな気分が湧いてくる。 そして頁を捲るごとに見えてくるのは、セピア色の画面に浮かぶ、懐かしく、慕わしき人…

  • 不忠臣蔵 : 井上ひさし

    『不忠臣蔵』 井上ひさし 世に名高い『忠臣蔵』。華々しく語り継がれる赤穂浪士による吉良邸討入の陰に、一度は義盟に名を連ねながら、自らの意志で、あるいは運命の巡りあわせによって脱盟していった者たちがいた。世に不義士と呼ばれることとなった者たちの真実を語る銘々伝。 語り手は不義士本人であったり、縁ある人物であったり、ただ…

  • 月と散文 : 又吉直樹

    『月と散文』 又吉直樹 又吉さんの言葉への感受性の鋭さとこだわりがぎゅうぎゅうつまった一冊。 「鋭さ」とは言ったけど、それは鋭利なナイフの切れ味というよりは、鉈でザクっといく重さを含んでいて・・・。 さて、ここで、「ナイフ」じゃなくて「鉈」だと感じたってのはどういうことなのか書かなきゃいけないわけだけども、そのた…

  • 漱石と日本の近代 : 石原千秋

    『漱石と日本の近代』 石原千秋 漱石の書く主人公たちを理解したい。そのために明治という時代について勉強しなきゃと思い立ち、明治維新についての新書を一冊読んでみたものの、「こりゃあんまり遠回りだ」と気が遠くなったので、今度は一気に近道を行ってみるつもりでこちらを読んでみた。漱石作品の主人公たちと彼らが生きる日本近代社会につ…

  • 江戸東京の明治維新 : 横山百合子

    『江戸東京の明治維新』 横山百合子 この夏、『坊ちゃん』『三四郎』『それから』『門』と夏目漱石の小説を読んで、明治という時代のことを勉強せねばと思ったので、まずは手軽に読めそうな新書から。 『三四郎』の中に「明治十五年までの生まれの者とそれ以降の生まれの者ではものの見方、考え方が随分…

  • 金色の獣、彼方に向かう : 恒川光太郎

    『金色の獣、彼方に向かう』 恒川光太郎 恒川光太郎の語る怪異はいつも私の予想を裏切り、越えてくる。今作に語られる「神」も、私のイメージする神というものの姿とは何か異質なものだった。 蒙古の襲来とともにこの国に渡って来た異神。神の力と繋がる金色の獣。人々の虐殺から逃れ、人々を虐殺し、山中に紛れ潜んで今も息づく神の力。 …

  • 門 : 夏目漱石

    『門』 夏目漱石 『三四郎』『それから』に続き、またも恋愛問題である。私、こと恋愛に関してはまったく不甲斐ないので、恋愛きっかけで何か人生が変わっちゃうとか、正直よくわからない。『黒い長い髪で縛られた時の心持ち』なんて知らない。 主人公・宗助はその心持ちを知る人なのだ。彼は資産家の子弟らしく得意満面…

  • 全巻

    昨日届いた 昨晩はサービスでつけてもらったビニールカバーを被せながらついつい読み耽ってしまい、気がついたら午前二時。 さて、次はイラスト集を。

  • それから : 夏目漱石

    『それから』 夏目漱石 そういえば、『高等遊民』っていう言葉があったなぁ。主人公の代助はまさにその『高等遊民』といわれる人である。 代助は世事に煩わされることのない高みから、その恵まれた環境で養われた知性と感性で、人がかたちづくる社会というものの正体だとか、人間という存在の意味や本質といったものを見通している。傍から…

  • 『THE FIRST SLAM DUNK』上映最終日 & 『10days after』が届いた

    にわかの私が最終日の上映を観に行ってもいいもんだろうか? 最終日ってのはもっとガチの人たちの為にあるのではないか? という遠慮を口にしながらも、本心では行くと決めていたのだ。

  • 夏が終わる

    『SLAM DUNK』とともに熱い夏が終わる・・・ 3月の京都旅最初の夜に、「話題になってるし観ておこうか」くらいの興味と、これから始まる旅の景気づけのつもりで『THE FIRST SLAM DUNK』観たときには、まだこんなことになるとは予想してなかった。 7月に入っての猛烈な暑さに気力と体力を削がれてヨロヨロになる中、「何かガツンと気合の入るものを摂取せねば」と二度目の鑑賞。1回目に観た時よりも面白かった。 …

  • 三四郎 : 夏目漱石

    『三四郎』 夏目漱石 この十年くらい、テクノロジーの進歩や社会の変化のスピードがあまりに早くて心が追いつかない。社会っていうのは人間が形作っているものだろうに、社会の方が人間を置いてきぼりにするってのは一体どういうことなんだろう? と思いながら、愚痴ばかり言っててもしょうがないので、ゼェゼェ息を切らしながら社会の変化を追…

  • 坊ちゃん : 夏目漱石

    『坊ちゃん』 夏目漱石 おおよそのストーリーを知っているもので、てっきり昔読んだことがあるのだと思い込んでいたのだが、実際には読んだことはなくて、あらすじや、各場面の話を目や耳にすることがあんまり多いもので、何だか読んだ気になってただけらしい。 で、実際に読んでみると、快男児の痛快青春小説のように思い込んでいたイメー…

  • グッド・バイ : 太宰治

    『グッド・バイ』 太宰治 森見登美彦氏が太宰の傑作選『奇想と微笑』を編んで、『これはもう恐怖小説である』と言った、その気持ちがちょっとわかる。 よくぞまぁ、ここまで書ききったと思うほどの「男女同権」の女たちの意地悪さ、恐ろしさ、悪…

  • 『坊ちゃん』を読んでいます

    今年の夏は明治〜昭和の文豪の作品を読もうと思っている。私が学生時代を過ごした昭和の夏休み気分に浸ろう(そして、学生時代に読んどくべきだった名作を読もう)という目論見。 それで、今、夏目漱石の『坊ちゃん』を読んでいます。 「坊ちゃん」と言えば、乱暴だけれども、真っ直ぐな気性の好漢・・・っていうイメージだったんだけど、今読んでるとこまでだと、坊ちゃん、ちょっと嫌な奴です。

  • 津軽 : 太宰治

    『津軽』 太宰治 三浦しをんさんの本読みエッセイ『本屋さんで待ち合わせ』を読んで、「ああ、私も太宰の『津軽』を読んで身悶え、のたうち回ってみたい。」と思ってからもう何年になるんだろう。私は「読みたい」と思ってから実際に読むまでにものす…

  • 文字禍・牛人 : 中島敦

    『文字禍・牛人』 中島敦 私の「読みたい本リスト」の中に円城塔の『文字渦』が入っているのだけど、本屋さんで平積みされたこの「文字禍」の文字を見かけて「こっちを先に読まなきゃいけなかったのか」と購入。 何者かの魂が乗りうつったように見知らぬ世界の物語…

  • ひどい民話を語る会 : 京極夏彦・多田克己・村上健司・黒史郎

    『ひどい民話を語る会』 京極夏彦・多田克己・村上健司・黒史郎 絵本になったり昔話集などの書物に収められる「ちゃんとした昔話」の陰にはあまり人に知られない「ひどい民話」の数々がある。ネタが大いにシモ寄りのもの。あまりに理不尽、非道なもの。尻切れトンボで結末のない話。 沢山の人に語り継がれブラッシュアップされた昔話と違い…

  • 森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー

    『森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー』 なぜ登美彦氏は「美女」をなかったことにしようとするのか? タイトルにもはっきりと「美女と竹林のアンソロジー」とあるのに、氏による「まえがき」は『なぜ竹林なのか』と始まり、『〜かくして空前絶後の竹林小説アンソロジーが誕生した。』と締められる。「美女」は? …

  • インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー : 皆川博子

    『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』 皆川博子 外科医ダニエル・バートンの下で意気揚々たる科学の徒として過ごしたロンドンを離れ、志願兵として独立戦争中のアメリカに渡ったエドとクラレンス。『開かせていただき光栄です』シリーズの最終作。 獄中のエドに面会を求めてやってくる「ニューヨーク・ニューズレター…

  • NAMIDA DROPS

    『にがい世界が生んだナミダを、 あまねく地上に降らし降らし、 あまいドロップスで満たすのだ。』…

  • 幻獣の話 : 池内紀

    『幻獣の話』 池内紀 『畏怖感にも似たもの、奇妙な高ぶり』 「私という幻の獣 ー 寺山修司の夢」の項に書かれた言葉であるが、この本を手に取ったのは『幻獣』という文字を見て、やはり何かしらそのような「高ぶり」を感じるからであって・・・ 『幻獣の話』といっても古今東西の幻獣を図鑑的にまとめ、紹介する…

  • ノートル=ダム・ド・パリ : ヴィクトル・ユゴー

    『ノートル=ダム・ド・パリ』 ヴィクトル・ユゴー 鶴屋南北の『金幣猿島郡』とユゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』を綯交ぜにしたお芝居〜「猿之助と愉快な仲間たち」の『ナミダドロップス』の予習のために、先月の京都旅行中に読んでいたもの。 結局、観劇当日までには二幕構成の第一幕にあたるとこ(小説の第七編あたり)までしか読む…

  • 橋本治と内田樹 : 橋本治・内田樹

    『橋本治と内田樹』 橋本治・内田樹 橋本 私にとっては自分は謎じゃないんですよ。 内田 そうなんですか? 橋本 そうなんですよ。だって使っているんだもん。 橋本治氏の物ごとの『わかり方』が想像を絶している。 「あんまり脳で考えてない」「体全部で考える」「体感」「職人」「抽象概念がわかん…

  • 猿之助と愉快な仲間たち 『ナミダドロップス』

    3月19日 京都芸術劇場 春秋座での猿之助と愉快な仲間たち 第3回公演『ナミダドロップス』を観てきました。 郁治郎さんの『泣いて笑って感情をグチャグチャにして帰ってもらいたいです。』の言葉どおり、感情グチャグチャでなかなか劇場を出られない自分がいた。色んなナミダでびしょ濡れの心で、遠くほのかに灯る温かな光をのぞむ心持ちというか・・・ 鶴屋南北『金幣猿島郡』の衣裳を着たヴィクトル・ユーゴー…

  • 南座 三月花形歌舞伎 ~ 桜色のオーラを封印した鷹之資さん

    南座花形歌舞伎 感想つづきです 鷹之資さんが斧定九郎というのは驚きました。明るく朗らかな鷹之資さんのイメージからはなかなか想像できないお役だったので。でもギャップがあるだけに楽しみでもありました。真剣にお役に取り組んでいらっしゃる様子や意気込みを感じる配信でのお話しぶりが頼もしかったので。 「もうすぐ・・・、もうすぐ」と息を詰めて見つめるなか、与市兵衛が押しいただく財布の上の暗闇にぬっと…

  • 南座 三月花形歌舞伎 ~ 上方の勘平さんと江戸の勘平さん

    解説「仮名手本忠臣蔵のいろは」大序より四段目まで 【仮名手本忠臣蔵】 五段目 山崎街道鉄砲渡しの場 同 二つ玉の場 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場 【忠臣いろは絵姿】 上の巻 花の山科 下の巻 雪の討入 行ってまいりました、南座の花形歌舞伎。『仮名手本忠臣蔵』五、六段目を上方と江戸の演出で、さらに全十一段をいろんな…

  • 今回の京都旅行も悔い無しでござる

    南座の花形歌舞伎に鷹之資さんご出演との情報を見て決めた今回の京都旅行。仕事のお休みを取りやすい平日で考えてたんだけど、予定を立ててる最中に、『猿之助と愉快な仲間たち』の公演が19日の日曜日、春秋座であることを知り、あわてて予定を立て直し。職場にはちょっと迷惑かけるかもしれないけど、年に何度もあることじゃなし、思い切って前後の日もお休みをとり余裕のあるスケジュールで京都旅行を楽しむことにしました。…

  • ナミダドロップス予習中

    今週末は南座の花形歌舞伎と「猿之助と愉快な仲間たち」第三回公演『ナミダドロップス』を観に京都へ。 久しぶりに生の舞台で鷹之資さんをみられる嬉しさと、やっと「猿ゆか」公演を観られる喜びで今、ワクワクが最高潮。旅の荷造りも終わり、『ナミダドロップス』の予習用に『ノートルダム・ド・パリ』をバッグに入れる。でも、このページ数、公演当日までの読み終えられるかしらん? 移動の新幹線の中でどれだけ読み進…

  • 『TOMBI』を聴くと記憶の中から『Desert Rose』が聞こえてくる

    『TRIGUN STAMPEDE』を時々観ているんだけど、主題歌の『TOMBI』を聴くと何故か伊藤英明主演でドラマ化された『YASHA』の主題歌だったStingの『Desert Rose』を思い出すんですよね。 何でなんだろう? 別に曲そのものが似てるから・・・というわけではないと思うんだけど。 『TOMBI』の曲調やそれを聴いているシチュエーションが、『YASHA』を観ていた時(というか、その主題歌の『Desert Rose』を聴いていた時…

  • 困難な成熟 : 内田樹

    『困難な成熟』 内田樹 思春期の頃には訳もなく『自分には特別な何かがあるんじゃないか』なんて夢を見た。けど、これといった努力も、然るべき自分探しもせず、だらしなく10代を過ごした結果、とっても残念な状態で学生時代を終えることになってしまった。昭和が終わって少しした頃だった。何の芸もないけれど、これからは自分で食べていかなき…

  • 夢見る力 ー特別舞踊公演ー

    『新・三国志 関羽篇』に出演されていた若手の役者さん中心の舞踊公演。開演前には猿之助さんがこの公演に込めた想いをお話しされました。 将来の歌舞伎界を担う若い役者さんたちが中心となって舞台に立ち、その若い方たちを多くの人に観てもらえるようにと企画された公演。未来を託された若者たちを応援しないわけにはいきませんっ! お一人お一人のお名前とお顔、そして今日のこの舞台を目と心にやきつけるべく…

  • 春待つ人に降りそそぐ花びら ~ スーパー歌舞伎Ⅱ『新・三国志 関羽篇』

    客席に降りそそぐ花びらは、春待つ人々への祈り、希望、慰め、祝福・・・。一座の皆さまの心づくし、全身にいっぱい浴びてきました。 「スーパー歌舞伎」のイメージがあるので、どうしても物語はもちろん上演時間、舞台装置の上でもスケールの大きなものを求めてしまう。ダイジェスト的にならざるを得ない演出に、舞台づくりの上でまだまだ多くの制約があることを感じさせられるけれど、今できることの全部をつぎこんだ、…

  • 豆腐小僧双六道中 おやすみ : 京極夏彦

    『豆腐小僧双六道中 おやすみ』 京極夏彦 なんかもう、京極さんがやりたい放題である。 時は幕末。前作『豆腐小僧双六道中 ふりだし』で自分探しの旅の途上、武州の妖怪騒動?を治めた豆腐小僧。なんだかちょっと自信と向上心を身に着けた小僧、この度は、立派な化け物にならんと…

  • 豆腐小僧双六道中 ふりだし : 京極夏彦

    『豆腐小僧双六道中 ふりだし』 京極夏彦 江戸郊外の廃屋に棲みつく一匹の妖怪。ある夕暮れ、ふと「自分」という存在に気づいてしまったこの妖怪 〜 大きな頭に笠をかぶり、豆腐を乗せた盆を手にただ立っているだけの「豆腐小僧」。自分はいつから此処にいるのか? 豆腐の盆から手を放してしまったら果たして自分はどうなってしまうのか? …

  • 鳥獣戯画 : 磯﨑憲一郎

    『鳥獣戯画』 磯�ア憲一郎 多分これが今年最後に読む一冊になるんだけども、今までの読書生活の中で一、二を争うくらいしんどい本だった。 のっけから語り手のおじさんは、私には関係ない、というか私にはわからない理由で何だか怒っていて、たまたま行き会ってしまった私に八つ当たり的に半ギレしてくるのだ。 「ええ〜っ?!」と思い…

  • この人の閾 : 保坂和志

    『この人の閾』 保坂和志 仕事相手に約束をすっぽかされた「ぼく」が、近くに住む学生時代の先輩「真紀さん」のことを思い出し会いに行く、 『「小田原、一時」という約束の時間に着いて駅前から電話を入れると』という語りだしから、十年ぶりに会う、想像とはどこか違っていた「真紀さん」に『「おばさんになったねえ…

  • 歌舞伎化・・・ですか

    家庭の事情もあり遠方の公演にはなかなか行けなくなってしまったので、このところあまりチェックもしていなかったのですが・・・『鬼滅』歌舞伎化ですか。う〜ん。行くのか?私。 コロナ禍での停滞もあったけど、ワンピ歌舞伎以来、まさに堰を切ったように・・・ですね。嬉しいし、ワクワクするけど。この中から繰り返しの再演にたえるものがどれだけ残っていくか。

  • あの日、松の廊下で : 白蔵盈太

    『あの日、松の廊下で』 白蔵盈太 主人公は、あの日、松の廊下で吉良上野介に斬りかかった浅野内匠頭を「殿中でござる」と抱きとめた梶川与惣兵衛。 朝廷からの勅使饗応という年に一度の大イベントに向けて動き出した江戸幕府。高い教養と私心のない高潔な人柄で質の高い仕事をする吉良上野介と勅使饗応の経験者でもあり情に厚く面倒見の良…

  • 去年の無限列車

    今夜の『無限列車』、またどれだけの人の涙をしぼったことでしょう。 昨年の『無限列車(劇場版)』放映時は高熱を出して自室隔離されウンウン言ってました。楽しみにしていた私の代わりに夫がテレビ観てくれてたようですが、私はそのまま5日ほど高熱がつづき、腎盂腎炎で1週間の入院となってしまった・・・そんな『無限列車』の思い出。

  • 散歩する侵略者 : 前川知大

    『散歩する侵略者』 前川知大 隣国との戦争の戦略拠点となっている海辺の小さな町に3人の「宇宙人」がやってくる、昨日までよく見知っていた人の姿で。彼らは毎日散歩に出かけ、町の日常を漁る。 「ぅわ、こんな終わり方するんだ」 残りのページ数が少なくなってきたのを見て、そろそろ終わりだな〜 と思いながら読んでたらいきな…

  • とりあえず買ってみた

    もう少しちゃんと舞踊を観ることができるように・・・ とりあえず『歌舞伎オンステージ 舞踊集』を買ってみた。 このシリーズ全巻揃えたいくらいなんだけど、もう古本でしか手に入らなくて、かなり値上がりしてるものもある。復刊してくれないかなぁ。

  • 身体は幻 : 渡辺保

    『身体は幻』 渡辺保 一皮剥けたい。 『坂東三津五郎 踊りの愉しみ』や『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』を読んで、「踊りをより楽しむ為には詞章を聞き取れるようにならなきゃ」などと言っ…

  • 創作舞台『ムジカと生きる』

    「ワンピース歌舞伎」チョッパー役での一目惚れ(と、ダズさん役での二目惚れ)以来、ずっと推し続けているのに、なかなか舞台を観に行くことができなかった石橋直也さん。その石橋直也さん脚本・主演の舞台が、やっと私でも遠征できそうな九州で! 行ってきました、大分市iichicoグランシアタ。観てきました、創作舞台『ムジカと生きる』。 西洋の響き、日本の響き。オーケストラの生演奏の息づかい。…

  • 大分へ!

    久しぶりの遠征。 石橋直也さん脚本・主演の舞台『ムジカと生きる』を観に行く。 石橋直也さんの生の舞台姿を観るのはワンピース歌舞伎ぶり。やっと叶った! しっかり目を凝らし、心を澄ませて観るために今日は早く寝る。

  • 実朝の首 : 葉室麟

    『実朝の首』 葉室麟 宇月原晴明『安徳天皇漂海記』を読んで「実朝ォォォォォォ〜!!!」と号泣したあの日から、鎌倉三代将軍源実朝は「なんかもう・・・たまらん人」として私の胸に棲みついてしまった。 読みたい本リストに長らく入ったままだったこの『…

  • 銀橋 : 中山可穂

    『銀橋』 中山可穂 「こんなときだからこそ食べて、こんなときだからこそ笑うんや!」 「さあみんな、胸を張れ。顔を上げろ。誇りを持て。宝塚の舞台が美しいのは、私たちの生命力が輝いているからだ。スタッフの才能と裏方さんの献身とファンの方々の熱い想いが私たちの生命力とまじりあって、舞台に魔法がかかっているからだ。」<…

  • 娘役 : 中山可穂

    『娘役』 中山可穂 「娘役」の話だと思って読み始めたら、プロローグに続いて始まったのは、敵対する組長の命を狙う鉄砲玉の物語で、なおかつ命のやりとりが行われているその舞台が宝塚大劇場という・・・「なんという力業」と呆気にとられると同時にページをめくる手が止まらなくなった。 目の前の席に座る標的の首に手をかけようとしたそ…

  • 男役 : 中山可穂

    『男役』 中山可穂 幕が降り、灯りが消え、静寂につつまれた大劇場を、黒燕尾に身をかため、妖しい光をまとった麗人が優雅に歩く。50年前の舞台事故で命を落とした伝説の男役トップ・扇乙矢 〜 大劇場の奈落に棲みつくファントムさん。 かつて扇乙矢のために書かれ、ただ2日間だけ上演された舞台「セビリアの赤い月」。今、月組トップスタ…

  • 荒俣宏の不思議歩記 : 荒俣宏

    『荒俣宏の不思議歩記』 荒俣宏 明日の仕事のことも忘れて夜更けまで『帝都物語』を読み耽ったあのゾクゾク感は今も忘れられない。コロナ禍での巣籠中には京極夏彦氏の『虚実妖怪百物語』で大魔神となって練り歩く御姿を拝見した。 ・・・何という肩書でお呼びすれば良いのかわからない知の巨人・荒俣宏…

  • 怪談 牡丹燈籠 : 三遊亭円朝

    『怪談 牡丹燈籠』 三遊亭円朝 『牡丹燈篭』と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、死霊となって恋しい男のもとへ通うお露さんのカランコロンと鳴る下駄の音と、女中が提げた牡丹の花飾りの燈籠。 ・・・なんだけれども、これはほんの発端であって、凄いのはそこから先。幽霊に関わって目先の欲に転んだために悪の道とその先に待つ運命へと真…

  • 文豪たちの怪談ライブ : 東雅夫 編

    『文豪たちの怪談ライブ』 東雅夫 編 死の床にある泉鏡花が夢と現のあいだを彷徨う意識の中、同好の仲間や友人と怪談を語らった日々を想う・・・ 明治の末から昭和初頭にかけて、新聞・雑誌の紙上、個人の邸宅、料亭や吉原の座敷でと、あるいは密やかに、あるいは大がかりな趣向を凝らして様々に催された怪談イベント。そこには泉鏡花をは…

  • さしたることのない

    本当に久しぶりに8月6日の朝を広島で迎えた。 と、言っても、町内放送のスピーカーから流れるサイレンにあわせて1分間の黙祷をした以外はさしたることもない朝。 でも、さしたることもない朝が失われた日がかつてあったということ・・・ 今もあるということ・・・ いつその時が来るかもしれないということ・・・

  • 雨上がり月霞む夜 : 西條奈加

    『雨上がり月霞む夜』 西條奈加 街を襲った大火によって家業を失い、友のもとに居候する秋成。秋成が転がり込んだ香具波志庵の主であり、霊や妖しと言葉を言葉を交わす雨月。ある日、兎の妖し・遊戯が二人の前に現れ、香具波志庵で共に暮らすこととなる。以来、幽霊や化け物とはてんで無縁だった秋成は次々と怪異に見舞われ・・・ 秋成、雨…

  • 懐かしの角川映画

    来月、中洲川端の映画館「中洲大洋」で『角川映画祭』と銘打って往年の角川映画が一挙上映される。「里見八犬伝」「時をかける少女」「犬神家の一族」「Wの悲劇」「セーラー服と機関銃」・・・。青春時代を想い出す懐かしい作品ばかりでウズウズする。 中でもっ!「幻魔大戦」があるのが嬉しい! とても嬉しい! これ、大人になってからもしばしば思い出しては、「もう一回、大きなスクリーンで見たいな〜」と思うこと…

  • 怪獣 : 岡本綺堂

    『怪獣 岡本綺堂物語集・七』 岡本綺堂 かつて人は真に生々しい多様性の中で生きていたのだなぁ、と思う。このお話しの中で語られる江戸の終わりや明治の頃はもちろん、この作品が出版された昭和の初め頃まで、「多様性」ってのはスローガンなどではなく、人が生きている世界の有様そのものだったのじゃないか。 ある時から淫蕩な女に変じ…

  • 六月博多座大歌舞伎 昼の部(令和四年)

    【橋弁慶】 アクション満載、キャラクターもパッキリ、派手で華やかで、何だか丁寧に描きこまれたアニメ映画を観ているような楽しさでした。 牛若丸・萬太郎さん、片足を上げてキマるポーズで、弁慶を翻弄しつつ牛若がひらりひらり軽々と宙を舞う様が見える。弁慶・彦三郎さん、隈取も鮮やかに、どこか愛嬌のある豪快な姿はフィギュアが動き出したようなファンタジックさ。そして、劇場に朗々と響き渡…

  • 蜜蜂と遠雷 : 恩田陸

    『蜜蜂と遠雷』 恩田陸 身体の中に「音楽」を持った人たち。 その存在は感動的で・・・ 見ながら・・・何故か知らんが・・・「愛だ」と思った。 自分のブログ記事からの引用でナニなんですが・・・ 若い頃に大好きだったバンド。心の空白を満たすように彼らの音楽を聴いて、その音楽に守られて生きていたと…

  • 六月博多座大歌舞伎 夜の部(令和四年)

    【新皿屋舗月雨暈】魚屋宗五郎 これ、やっぱり現代人にはわかりにくい演目なんじゃないかと思うんだぁ〜。宗五郎一家に降りかかったあまりに理不尽な悲劇の痛ましさと、悲しみの中にも笑いを誘う宗五郎の酒乱ぶりが、余程うまいこと融合しないと、何だか腑に落ちない思いが食道あたりにひっかかるんだよなぁ。 今回の公演チラシにも「憤りと悲しみのあまり、固く守っていた禁酒を破り、酔ううちに酒乱…

  • ポストカード買い損ねたのよねぇ

    先月の歌舞伎座『弁天娘女男白波』ポストカード買い損ねちゃった・・・ 松竹の通販サイトをこまめにチェックしていなかった自分の迂闊さが悔やまれる。くぅっ・・・

  • 年刊日本SF傑作選 おうむの夢と操り人形 : 大森望・日下三蔵 編

    『年刊日本SF傑作選 おうむの夢と操り人形』 大森望・日下三蔵 編 タイトルの「おうむ」という文字を見た時、頭の中に3羽のオウムの姿がポワんと灯った。 ひとつは我が家の愛娘・オカメインコのほっぺちゃん。もう一つは、いとうせいこうの『解体屋外伝』を浅田…

  • 納得だよ、義経。(号泣)

    で、義経・・・戦場では鬼神の働きですが、その人となりは短気で野蛮、何かというと部下を怒り散らかすし、大将としての器はかなり小さい・・・気がする。 『平家物語』を読んだ時に、そこに描かれる義経像に感じたのがコレ↑で、美しき悲劇のヒーロー像をほんのり胸に描いていた私としては、「がっかりだよ、義経。」と、ちょっとショックだったと同時に、こんな「がっかりな…

  • 大江山異聞 鬼童子 : 菊池秀行

    『大江山異聞 鬼童子』 菊池秀行 「遊郭編」観て以来、「鬼狩り」にいまだ心惹かれるものがある。それでこの小説に吸い寄せられてしまったわけだが・・・。作品そのものへの関心じゃない所で読む本を選ぶと、あまりよくない結果になることがままあって、そこがちょっと気になるといえば気になっていたのよ。 でも、「酒呑…

  • 妖怪馬鹿 : 京極夏彦・多田克己・村上健司

    『妖怪馬鹿』 京極夏彦・多田克己・村上健司 「妖怪馬鹿」とは一体いかなる人か? あまりに潔い漢字四文字を見ながら、そう思ったのだ。 妖怪を調査・研究する? 妖怪を語る? 妖怪を蒐集する? 妖怪を好む? 妖怪を愛する? え?妖怪の何を? 「妖怪小説家」「妖怪研究家」「妖怪探訪家」という肩書を持つこの人た…

  • 中村勘九郎・中村七之助 春暁特別公演 2022 於:北九州芸術劇場

    はぁ〜 久しぶりに中村屋に会えた。楽しかった。 2月から色々とやること考えること山積みで心身共にけっこう疲れてたのと、今朝起きてみたら予報通りの強風+横なぐりの雨に「うわぁ〜」ってなって、「北九州まで移動するのしんどい・・・」ってちょっと凹んでたんだけど、やっぱり行って良かった。エンターテイナー揃いの中村屋! 身も心もすっかり揉み解されてきました〜〜。 【高坏】 前回…

  • 戦国十二刻 始まりのとき : 木下昌輝

    『戦国十二刻 始まりのとき』 : 木下昌輝 NHK大河ドラマを彩ったあの顔この顔が思い出されるわ〜〜〜 斎藤道三・もっくん、竹中半兵衛・谷原章介、毛利元就・中村橋之助(現・芝翫)、陶晴賢・陣内孝則(『毛利元就』懐かしい〜〜〜〜 元就の少年時代と輝元を演じた森田剛くんのヅラの似合うアイドルっぷりや、毛利隆元・上川隆也さんの長男…

  • 遊郭編 完

    「遊郭編」最終話、楽しみにしていたんだけど、人生の割と一大事と重なってしまい、リアルタイムでは鑑賞できず。約1週間遅れてdtvの見逃し配信で鑑賞。 凄まじい作画の連続に心臓の痛みが苦しくも嬉しい日曜夜のひと時もこれで完結。 天元様、これからは笑って生きてくれ。

  • 宇随

    「鬼滅」に関しては「興味ナイネ〜」っていうスタンスで居続けようと思っていたんだけども・・・ あっさりと神の前に膝を屈しました。 だって神だもの。仕方ないさ。神すぎるもの。「遊郭篇」第8話、もう何回リピートしたことか。

  • 水晶萬年筆 : 吉田篤弘

    『水晶萬年筆』 吉田篤弘 いわゆる現実だとか日常だとかいうものは、確固として存在しているわけではなくて、音やら色やら光やら時間やらの有相無相の混沌に知覚の網を…

  • 11 eleven : 津原泰水

    『11 eleven』 : 津原泰水 ちょっとだけ現実から逃避したい。此処のじゃない空気を吸いたい。そんな気持ちで縋った一冊。 異様に変質する世界とつなが…

  • 江戸時代の歌舞伎役者 : 田口章子

    『江戸時代の歌舞伎役者』 田口章子 頁を捲るうち、江戸時代の歌舞伎と歌舞伎役者たちが生き生きと動き出すような一冊だった。導入部となる序章に描かれた初代中村仲蔵…

  • 勘九郎さんがもう40ですと~~~~

    ああ、びっくりした。 でも、そうかぁ。もう、そういう歳かぁ。 歌舞伎座の三階席で小さい勘太郎ちゃんの踊りを見たのはもうずいぶん昔の話なんだなぁ。 これからあと何年、歌舞伎を観ていけるかなぁ。 まだまだ長く観ていきたいなぁ。

  • 歌舞伎、「花」のある話 : 小山觀翁

    『歌舞伎、「花」のある話』 小山觀翁 歌舞伎の歴史に造詣深く、明治・大正生まれの名優たちが舞台を彩った昭和初〜中期の歌舞伎界の空気、香気を知る著者が、役者の…

  • 「忠臣蔵」の決算書 : 山本博文

    『「忠臣蔵」の決算書』 山本博文 城明け渡し後から吉良邸討入まで、大石内蔵助の手元にあった藩の残り金の使途と金額をつぶさに記した『預置候金銀請払帳』。この史料…

  • 黒のコスモス少女団 : 朱川湊人

    『黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様』 朱川湊人 懐古的な気分を漂わせるタイトルと表紙デザインにくすぐられて思わず手にとったのだけども、先行するシリーズ作品があ…

  • マークスの山 : 高村薫

    『マークスの山』 高村薫 昭和五十一年秋〜南アルプス。吹雪の吹き荒れる未明の山で起きた、模糊として陰鬱な殺人事件。違和感を残したまま終わったその事件が何を意味…

  • ちゃぶ台返しの歌舞伎入門 : 矢内賢二

    『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』 矢内賢二 以前読んだ

  • 雪子さんの足音 : 木村紅美

    『雪子さんの足音』 木村紅美 月光荘の大家・雪子さんと、203号室の住人である大学生・薫、201号室に住む薫と同い年の勤め人・小野田さん。 出張先で目にした新聞…

  • 猫の傀儡 : 西條奈加

    『猫の傀儡』 西條奈加 『私はどうやら、猫の傀儡にされたのやもしれない』 江戸・米町〜通称・猫町には、人を傀儡として操って猫の難儀を解決…

  • 今昔百鬼拾遺 月 : 京極夏彦

    『今昔百鬼拾遺 月』 京極夏彦 鬼の因縁か、河童の呪いか、天狗攫いか── 昭和二十九年。連続する怪事件の残酷な真相。 『鬼』・・・…

  • 身体感度はちっとも研ぎ澄まされていなかった

    コロナ渦中をつつがなく暮らすため、内田樹氏の『邪悪なものの鎮め方』にあった ・礼儀正しく ・オープンマインド …

  • 殿様の通信簿 : 磯田道史

    『殿様の通信簿』 磯田道史 『水戸黄門』に『忠臣蔵』、時代劇や歴史小説、物語の中でキャラクター化した武将やお殿様たちの姿は、私たちにもおなじみのものになってい…

  • 源氏物語 九つの変奏

    『源氏物語 九つの変奏』 現代の人気作家による『源氏物語』の新たな現代語訳。 どれも源氏や女君の心理、人間像を際立たせる訳になっているが…

  • 十二支妖異譚 神様になれなかった動物たち : 福井栄一

    『十二支妖異譚 ー 神様になれなかった動物たち』 福井栄一 子、丑、寅・・・と小児にさえ親しまれている十二支の生きものたちも、いつも無垢で愛らしい…

  • 妖しい刀剣 鬼を斬る刀 : 東郷隆

    『妖しい刀剣 鬼を斬る刀』 東郷隆 興味が無いわけではないんだけど、今さら刀剣男子云々言うのも気恥ずかしくて、ちょっと遠巻きにしている。この本に手をのばしたの…

  • 妖しい戦国 乱世の怪談・奇談 : 東郷隆

    『妖しい戦国 乱世の怪談・奇談』 東郷隆 怪談・奇談と聞けば平安の怨霊に百鬼夜行、江戸の怪談を思い浮かべてしまうもので、あえて舞台を戦国時代に絞ったその心は?…

  • 広島 原爆の日

    今日はお休みをとって、TVで平和記念式典の中継を見る予定だったのだけど、何だかんだで出勤することになってしまった。 でも、お休みがとれていたとしても、心のこもったスピーチをするどころか、用意された原稿すらまともに読めない首相の姿を見ることになっていたのだと思うと・・・

  • 不思議の旅ガイド 日本幻想紀行 : 多田克己 村上健司

    『不思議の旅ガイド 日本幻想紀行』 多田克己 村上健司 旅行に行きたい。 久しぶりに青春18きっぷを買って各停列車の旅にでも出たいところだけど、それもかな…

  • 日本の地霊(ゲニウス・ロキ) : 鈴木博之

    『日本の地霊(ゲニウス・ロキ)』 : 鈴木博之 『東京の「地霊(ゲニウス・ロキ)」』からの流れで・・・ 『東京の〜』に比べ…

  • 東京の「地霊(ゲニウス・ロキ)」 : 鈴木博之

    『東京の「地霊(ゲニウス・ロキ)」』 鈴木博之 著者の使う『地霊(ゲニウス・ロキ)』という言葉の意味をきちんと捉えきれていないのだけど(どうしても「霊」という文…

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