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kame710のブログ https://kame710.hatenablog.com/

55歳の時 胃がんと仕事中に頭部外傷、の人生の大きな転機があり、後遺症とつきあいながら まるで「カメ」のような歩みでここに至っています 出来ることは少ないけれど 日々の想いを書き連ねています

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2019/02/15

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  • 2026.5.8 忘れないでおくこと

    『忘れないでおくこと 随筆集 あなたの暮らしを教えてください 2』 という暮らしの手帖編集部のいろいろな著名人(私は知らない人がほとんど)の エッセイ集を読んだ。 (グーグル画像より) その中のお二人、木内昇さんと赤川次郎さんのものだけ引用、紹介し、 自分の感想を書きます。 ーーーーーーーーーー 「ただいるだけで 木内昇 「絆」が一人歩きをして一元的な善となる反面、孤独が必要以上に遠ざけられる風潮は 残念に思う。 個を生きる上で、思いを周囲と共有できないこともあれば、状況的に孤立することもあるだろう。 それは当たり前の、誰にでも起こることなのだ。 ただひとりで在るとき、たとえ遠くにでも思い出し…

  • 2026.5.5 「100万回生きたねこ」のナゾを解く

    『「100万回生きたねこ」のナゾを解く』 宮崎哲弥・著 絵本『100万回生きたねこ』はあまりにも有名だ。 (『100万回生きたねこ』のあらすじは、ネットのAI概要によれば 「100万回の人生:王様、船乗り、サーカスの手品師、泥棒、おばあさんなど、 様々な飼い主に愛されたが、猫はその誰のことも好きではなく、死ぬことも平気だった。 出会いと愛:誰のものでもない「のらねこ」になった時、美しい白い猫に出会う。 白い猫を愛し、二匹は家族となり、初めて自分のことよりも大切な存在ができる。 別れと旅立ち:月日が流れ、白い猫が年老いて静かに死んでしまう。 トラ猫は100万回泣き続け、白い猫のそばで動かなくなる…

  • 2026.5.1 「将来世代への責任」 「誕生肯定の可能世界」

    おしまいはハンス・ヨーナスです。 (有名な哲学者ですが私は初めて知りました) ーー 1992年、仕事で子どもの福祉施設の建て替えを行った。 新しい建物は屋根が大きく広いので(まだ一般的に広く使用されてはなかったが) 将来のことを想って太陽光発電パネルを設置しようかと思ったことがあった。 (けれど当時のパネルは高価。改築予算は少ないので、結局実現はしなかった) 建て替えて新しくなった施設でも、広い庭の隅には、それまでと変わらず さまざまな燃えるゴミを燃やす、一見したところドラム缶に煙突を付け足した だけのようなゴミ焼却炉を設置し、燃やせる限りのゴミを燃やしていた。 (施設は子どもの生活する家のよ…

  • 2026.4.28 「生まれてこないほうが良かったのか?」

    「生まれてこないほうが良かったのか?」と思うことは、なかった。 人生や人間について悩むことはあっても、「生まれてこないほうが良かった」 とはなかった。 ただ、老いたいま、すまして睨みつけるようなトランプ、笑顔で武器輸出の 高市と、表情は違えど権力に取り憑かれた人物を想うと、自分も同じヒト、 人間として彼らと同類のところがあるはずで、人間であることがたまらなく イヤになる。 (このことは、自分が感情的になっているときの話で、バカみたいなことはわかっている。 頭ではわかっていても、トランプたちの顔を見るだけで私の感情は刺激される。 「多様性の尊重」「みんなちがってみんないい」というけど、「ちがうみ…

  • 2026.4.24 散歩で 春

    杖があってもフラフラ歩き。地球の引力を感じ、自分の体重を強く感じる。 (これほど自分は重たかったのか…と感じるほど足先に全体重がかかっている、 集中している感じ) 体重のことだけではなく、視界が揺れて不快な気分もある。 で、歩くこと自体は障害者になって20年になろうとしても慣れることはない。 (正直、イヤだ) でも歩けるので、歩かなければ歩けないようになるので歩く。散歩する。 (ツレに支えてもらうのはもうすっかり慣れているので恥ずかしさは全然ないけれど、 二人で歩いているとき、フラフラは自分の意思に反して起きるので、突然、フラフラの力で 彼女を車の往来している方に押してしまうことがある。 狭い…

  • 2026.4.21 目の見えない人は世界をどう見ているのか(最後)

    今日は最後、〈言葉 他人の目で見る〉です。 この本で、視覚障害者、「目の見えない」人にとって、 「言葉」は「命綱」ということを痛感した。 視覚に障害があると、とくに全盲だと生きること自体が、 他人の助け(支援)抜きではあり得ない。 他人との意思疎通は絶対に必要だ。 (「言葉」は生きるために不可欠なツール) 「目の見える」人にとっては、「言葉」は空気のようなもの。 とくに意識しない限り、その大切さと、同時に危険でもあることに 気づくことは難しい。 (荷が危険かといえば信じて「ダマされること」「詐欺に遭うこと」。 現代ではカネに取り憑かれた詐欺師、権力や名声に取り憑かれた政治家たちが「言葉」を巧み…

  • 2026.4.17 目の見えない人は世界をどう見ているのか(後)

    今日は、本で「感覚 読む手、眺める耳」と書かれているところです。 (これで終わりのつもりでしたが書き足りず、もう一回「最後」を書きます) これまで漠然とではあるけど、「見えない」こと=「たいへん」なことだと、 自分が「見える」ので、その立場から勝手に決めつけていた。 (ここを読み、大いに反省させられた) ーー 「視覚は情報の約8割を占める」とはよくいわれることだ。 そうならば、「見えない」人は聴覚など残された感覚をフルに活用し、 残り2割の情報だけで生きておられることになる。 ということは、視覚の8割の情報がなくても生きていくのに困らないわけだ。 (見方を変えれば、8割には無くてかまわないもの…

  • 2026.4.14 目の見えない人は世界をどう見ているのか(中)

    2回目の今日は、「見えない人」にとって「見えない」世界はどういうものか? 「見える」側からすれば「見えない」はやっぱり不便だと思う。 「見えない」がいつもの状態なら、慣れる。 慣れて「見えない」世界が「普通」「当たり前」となれば、 「見える」=便利、「見えない」=不便という二項対立的な見方を超越している といえるのかもしれない。 (障害の種類、程度はちがうけど、私も長いあいだ障害者なのでとてもよく実感できる。 障害があると「不便」だが、慣れはその客観的な「不便」を「不便」とは感じなくなり 捉えなくさせる) ーーーーーーーーーー 「〈空間 見える人は二次元、見えない人は三次元?〉 (著者の勤務先…

  • 2026.4.10 目の見えない人は世界をどう見ているのか(前)

    『目の見えない人は世界をどう見ているのか』 伊藤亜紗 著 子どものころ、田んぼのあぜ道を、この本の絵のように目をつぶり 杖を頼りにそろりそろりと歩いてみたことがあった。 気づいたときはすでに遅く、あぜ道の横、(道から下に1m以上あったような) 水路に落ちた。 (水が流れていたが浅かったので、ケガはしなかったと思う) 鼻たれ小僧だったころの思い出だから細かなことは思い出せない。 確かなことは、目が見えない人が杖を頼りにして歩くのはどんなのか? 自分で実際にやって確かめたかったという事実だけ。 (長じて「○○ライトハウス」という視覚障害者支援センターのようなものを知り 点字を身につけようとしたこと…

  • 2026.4.7 無力感

    『僕たちの居場所論』 内田樹 平川克己 名越康文 (対談集) (グーグル画像より) この本は「居場所」がテーマですが、自由で楽しい対談になっていました。 いろいろな話がありましたが、どれもよかった。 (すごく心に残った一つの話題だけ引用、紹介します) ーーーーーーーーーー 「(内田) 自己努力とまったく無関係なファクターによって生活が根本から狂わされることがあるという この無力感が、グローバル化した世界を覆っているような気がする。 自分たちの運命を自分たちが主宰できないことのもたらす無力感というのが、 現代人を虚無的にしているんじゃないかな。 極右の差別主義者たちを駆り立てているのはこの無力感…

  • 2026.4.3 『東京PD-警視庁広報2係』

    『東京PD-警視庁広報2係』というテレビドラマはすごかった。 私にはほんとうに見ごたえがあった。 (もう1回、来週、最終回があります) www.fujitv.co.jp あまりにも気に入ったので感想を書きたくなった。 (「アンタの感想なんか…」と無視せずお読みくださるとうれしいです。 極力、短く書きます) ーー ともかく本当に「骨のある」ドラマ、物語だった。 刑事ドラマは、事件を通して社会を照らしてくれる。 フィクションではあっても、いやフィクションだから現実にはなくても、 ありそうな事件の、関係しそうな人々の姿をとおして、私たち視聴者の心を 揺さぶる。 いろいろな刑事モノを見たけれど、このド…

  • 2026.3.31 『障害をしゃべろう!』 熊谷晋一郎さん

    今日は熊谷晋一郎さん。 ーーーーーーーーーー 「(2016年の「相模原障害者施設殺傷事件」の加害者植松聖の障害者殺人、排除の思想の衝撃) ① 「親御さんも苦しんでいるんだから、障害者が幸せかどうかは障害を持った人本人ではなく、 他人が決めていい」ということで犯行が行われた。 みんなを救うための殺人―この論理に半世紀前に時間がタイムスリップするような思いが しました。… ② 降りられる/降りられないっていう不公平さと腕っぷしの強さという不公平さ、 (この非対称性)これが介助者との間に常につきまとっている。 いかに暴力から逃れるか、暴力的な関係にならないかっていうので、 半世紀以上、知恵を蓄えてき…

  • 2026.3.27 『障害をしゃべろう!』 東田直樹さん

    『障害をしゃべろう! 上巻-『コトノネ』が考えた、障害と福祉のこと』 里見喜久夫(『コトノネ』編集長) 季刊『コトノネ』という本を出版されている編集長の里見喜久夫さんが、 障害の当事者をはじめ関係者などたくさんの方々にインタビューされたもの。 すべて紹介したいのですが、自閉症の東田直樹さんと脳性まひの障害をもつ 熊谷晋一郎さんの話だけ書きます。 (今日は東田直樹さんで、次回は熊谷晋一郎さんです。 注:東田直樹さんのインタビューの最後に「おわり」という言葉がありますが、 インタビューで実際に東田さんから発せられた言葉です) ーーーーーーーーーー 「地下水が聞こえる 東田直樹 ① 生きるために理由…

  • 2026.3.24 たまたま

    この前はビックリした。 後あといつまでも尾を引いている。 あのような目に遇うと、人生観が刺激される。 自分の生き方をふり返ってみなければならなくなった。 ーー 私は年寄りだから記憶は怪しくなっているけれど、おぼろげながらも 思い出せそうな人生の大きな岐路、曲り角などを中心に来し方を辿ってみた。 するとやっぱり、ブログでもよく言っているけれど、「偶然」「たまたま」 ということを痛感せざるを得ない。 (まだ車を運転している頃、運転技術は人並みだと思っていたが注意、慎重さに欠けていた。 それで交通事故を起こして死にかけたこともあったほど。 もうじき20年になる障害を負った突然の事故も、直接の原因、引…

  • 2026.3.20 ある日の偶然な出来事

    「長く生きておれば…」というのは長く生きている私の常套句。 「…」は人生で出くわすさまざまな出来事のこと。 その中には生涯一度あるかないかのような偶然や突然も入る。 ーーーーー 1週間前、そんなことがありビックリした。 人にも車にもあまり遭遇しないような、緩い傾斜の坂道を、高くなった方に ツレと二人、買い物をすませたカートを引きながら、数メートル先の電車の 踏切を目ざして歩いていると、その踏切の横の線路内におばあさん(こっちも 立派なジジイ、ババアだがその女性の方がもっと上のような感じに見えた)がレールの上に うっつ伏すよう倒れ込んでいた。 (私は歩行だけでなく目にも障害があるのでわからなかっ…

  • 2026.3.『限りある時間の使い方』 6

    『限りある時間の使い方』は、ハイデガーの「自分は限られた時間である」が キーワードとして、いつも意識されていたので考えることが多かった。 今日で終わりです。 (㉒、㉓、㉔) ーーーーーーーーーー 「㉒ 〈忙しさ依存の悪循環〉 アルコール依存なら誰かが気づいて介入してくれるかもしれないが、 忙しさ依存に陥ってもまず誰も助けてはくれない。 社会全体が、忙しさ依存を推進している」 「㉓ 〈ちっぽけな自分を受け入れる〉 ●コロナ禍と偉大なる休止 本当の話、あなたが人生で何をするかは、そんなに重要なことじゃない。… ●ほどほどに意味のある人生 「宇宙の圧倒的な無関心」」 「㉔ 〈終らない準備期間〉 「自…

  • 2026.3.『限りある時間の使い方』 5

    今日は5です。 ⑲~㉑です。 ーーーーーーーーーー 「⑲ 〈時間と戦っても勝ち目はない〉 未来はいつでも、伸ばした手の少し先にある。… 何が起こってもおかしくなかった… 未来が確信に変わるのは、それがすでに過去になってからなのだ。… (ボーボワールの言葉)「今ここにいる自分は、思わぬ偶然が積み重なった結果ではないのか」」 「⑳ 〈時間の「道具化」〉 この貴重な瞬間を、いつか先の時点のための踏み台(道具)としてぞんざいに扱うなんて、 あまりに愚かな行為… 今を生きるための最善のアプローチは、今に集中しようとする努力することではない。 むしろ「自分は今ここにいる」という事実に気づくことだ。 好むと…

  • 2026.3.10 『限りある時間の使い方』 4

    今日は4です。 ⑯~⑱ ーーーーーーーーーー 「死へと向かっていく存在 ⑯ (ハイデガーの「自分は限られた時間である」) 時間をどう使おうか、と一瞬でも考える前に、僕たちはすでに時間のなかに投げ込まれている。 この特定の時間、ほかでもない自分の人生の経緯。 それが僕という人間を規定するのであり、そこから抜けだすことはけっしてできない。 … 何かを捨てて何かを選ぶという現実が重すぎて、選択肢がないふりをしているだけだ。 重い現実から目をそらしていたほうが、人生は快適かもしれない。 … 自分の有限性を直視して初めて、僕たちは本当の意味で、人生を生きはじめることができる」 「可能性を狭めると、自由に…

  • 2026.3.6 『限りある時間の使い方』 3

    今日は3です。 ⑪~⑮。 ーーーーーーーーーー 「ある生産性オタクの告白 (「生産性オタク」というのは「生産性」を人生のいちばん大切な目標に掲げていて、 それ以外の大切なことにあまり目が向かない人) ⑪ 本当に必要なのは時間を支配することではなく、コントロールできない世界に飛び込んでいくこと… (ニーチェの言葉)→ 「我々は生活に必要な以上に熱心に、夢中で日々の仕事(ここでは「生産性」)に取り組んでいる。 立ち止まって考える暇ができては困るからだ。 世の中がこれほど忙しいのは、誰もが自分自身(時間)から逃避しているためである」」 「 ⑫ (「制約のパラドックス」) 急げば急ぐほど、時間のかかる…

  • 2026.3.3 『限りある時間の使い方』 2

    今日は2です。 1はイントロダクション(「はじめに」)を①~⑤に分けて述べました。 今日は続いて、「人生のベルトコンベア」「時計のなかった時代」、 ⑥~⑩を。 ーーーーーーーーーー 「人生のベルトコンベア ⑥ (本来、さまざまな科学技術の進歩・発展により 私たちの暮らしは幸せなものになるはずだった。 確かに昔より「便利」「快適」な生活になったけど、「時間」に焦点を当てれば、 「僕らの使える時間を増やして、より豊かな生活」を過ごせるようになったわけではない。 増えた時間はみんな新たな生産に費やされる) 生産性とは、罠なのだ」 「時計のなかった時代 ⑦ (昔は)つねに死と隣り合わせで、今よりずっと…

  • 2026.2.27 『限りある時間の使い方』 1

    『限りある時間の使い方』 オリバー・バークマン 著 (グーグル画像より) インパクトのある書名。 ひと言も奇抜で装飾的な言葉はなく、きわめてシンプルな題名だからこそ、 逆に惹かれるのかもしれない。 (インパクトは、もちろん中身にあります) 「時間」のことは、 ずっと前、本川達雄さんという生物学者の『ゾウの時間 ネズミの時間』という、とてもおもしろい本を読んだことがあるけれど、 同じように本当によかった。 こちらは「時間」を他の生き物との比較をとおして新たな気づきを得る というアプローチではなく、人間として直に「時間」に向き合ったもの。 (後に出てくるハイデガーの「自分は限られた時間である」とい…

  • 2026.2.24 生きることは頼ること(おしまい)

    最後の今日は⓾だけです。 (本には大切なことがまだたくさん述べれられていました。 が、ちょっと抽象的な言葉、表現が出てき、それらをうまく紹介する力がないので省略しました。 興味ある方は是非とも本をお読みください) ーーーーーーーーーー 「第5章 ケアの連帯 ⓾〈ケアの倫理の視点〉 (「責任」というものを考えるとき、「倫理」は欠かせない。 「倫理」を考えるために著者は、有名な思考実験「ハインツのジレンマ」を挙げる。 ネットによれば「ハインツのジレンマ」というは、 「ある女性が、特殊なガンで死にかけていた。 その病気を治せるのは同じ町に住む薬剤師が開発した薬だけだった。 その薬の原価は200ドルだ…

  • 2026.2.20 生きることは頼ること(続き)

    前回は「はじめに」と「第一章」でした。 今日は続きで「第二章」、⑥~⑨です。 ーーーーーーーーーー 「第二章 孤独と全体主義 ⑥ 強い責任は、「強い」主体を前提とする責任概念であり、人間を「責任のある者」と 「責任のない者」へと、排他的に分断する。 この責任概念に基づくとき、人々は他者との関係から切断され、「個人主義的」に理解される … ⑦ 〈ナチスドイツにおける自己責任論〉 戦争を遂行するための国家の負担を、国民の自発的な寄与によって、軽減しようとする (そのためにナチスは市民に「自発的な寄与」すなわち「密告」を強いた。 全体主義を考え抜いた哲学者ハンナ・アーレントは言う)ナチスドイツにおけ…

  • 2026.2.17 生きることは頼ること

    前回の戸谷洋志さんの『SNSの哲学』が私にはとてもよかった。 この人の他の著作も読みたくなり探していたら見つかった。 『生きることは頼ること-「自己責任」から「弱い責任」へ』 (グーグル画像より) 「生きることは頼ること」 そうもいえるなと思った。 (現実は「自立」ばかり説かれる。 「他人に頼ったらいけない」と言われる。 個人的な思い出に、親しい叔父に「ワシに頼ればいい」と言ってもらったことがあり嬉しかった。 長じてアルバイトしていたとき、先輩が仕事の合間に喫茶店でコーヒーを奢ってくれ、 お礼を言うと「あんたが先輩になったら同じことすればいいよ」と笑っておられた。 私は頼れる人にはなれず、後輩…

  • 2026.2.13 戦争さえなければ

    衆議院選挙が終わった。 結果は大手メディアの予想通り。 (アンケート調査のた結果をもとにしているから、相手が自然現象か人であるかが違うだけで まるで天気予報みたい。 しかし、天気のような自然現象とは違い、投票は人が自分の意志によりできるものだから、 予想を覆すこともできる。 まだ候補者を決めていない人は《多数による横暴を許さないため》野党を支持、 大きくして欲しかった) ーーーーー ちょうど最近、たまたま内田樹さんの『生きづらさを考える』という本を 読んだところだった。 政治のこともあり、「選挙」について考えさせられた。 動物とは違い、人の世では若い世代が年長者に逆らって成長してゆく。 (だか…

  • 2026.2.10 SNSに偶然はあるのか?

    国政選挙が終わった。 結果はあの通りで、ガクッときた。 何でかというと、圧倒的な力を持った与党は、しようと思えばなんでもできる。 (「多数決」により、今後の政治のかじ取りは自民・維新に一任されたと受けとめられた。 与党の《しなければいいけど》暴走を防ぐため、対抗できるだけの野党を選ぶという、 バランス感覚が有権者には欲しかった。残念…) 気を取り直し、今日は続き(終り)の②です。 ーーーーーーーーーー 「 ②〈 SNSに偶然はあるのか?〉 アルゴリズムは偶然性を排除する (「SNSのアルゴリズム」とは、ネットのAIによる概要によると、 「SNSのアルゴリズムとは、膨大な投稿の中から、各ユーザー…

  • 2026.2.6 『SNSの哲学』(前)

    『SNSの哲学』 戸谷洋志・著 (グーグル画像より) 読みやすく、親切に書かれており、とてもよかった。 SNSはしたことないのでわからないけれど、魅力的なものらしい。 (しないのは、言いたいことを字数制限でまとめる能力はないし、ちょこちょこ面倒くさそうだし したい気も起きないからに過ぎない。 《ブログも広い意味ではSNSなでしょうが、伝えたいことをうまく表現できないので誤解の恐れは 不可避でも、いちおう自分の納得できる記事を作れ、ごくごく少なくても他の人に見てもらえます -拙い記事を目にしてくださり、ほんとうにありがとうございますー》) 著者は若いながらも大学の哲学の先生。 ご自身もSNS愛好…

  • 2026.2.3 個性とは言い換えれば「バラツキ」

    今日は前回の続き、終わりです。 「バラツキ」「バラバラ」は、よくないことだと小さいときから教わった。 集団に秩序があり一体となることのすばらしさ、美が言われた。 (それを言うなら《軍隊はどこでもそうだけど》金総書記を前にした北朝鮮人民の集団演舞ほど 見事なものはないと感じる。 北朝鮮のことでなくとも私だって、子どものときは学校で「整列」「休め」「進め「止まれ」など 一斉に行動することを教えられ、身につけた。 が、よく考えてみれば、社会に出て労働者になったときのための「訓練」だったのだろう。 労働者がバラバラ、揃わなければ、効率的な仕事ができないから生産性は上がらない。 「個性」「バラツキ」は、…

  • 2026.1.30 「本能」、「知能(学習)」、「AI」

    野道でなくふつうの道路でも、舗装で覆われていない地面なら、 歩けば、どこでも誰でも「雑草」に出あう。 (よく見れば、同じ種類の花がいっぱいあっても、一つひとつの違いに気づく) いま自分の目の前に生えている個体は、数えきれないほどの種が落ち、 落ちた地面の(与えられた)環境でたまたまウンよく発芽し、 そこまで成長するほど生き抜いている。 (「凡人」という人がいないのと同じように、「雑草」という名の草花は一つもない。 雑草は何も言わないけれど、健気に生えている。生きている。 その姿を見るたび、励まされる) ーーー 『生き物が大人になるまで-「成長」をめぐる生物学』 稲垣栄洋・著 (グーグル画像より…

  • 2026.1.27 見た

    同じ「見た」でも、前の「白いカラス」ほど珍しいことではないですが 書きたい気持ちは同じくらいなので書きます。 先日のこと。 定期通院のため電車に乗ったとき、対面式の向かいの座席で珍しいことを見た。 (珍しくないかもしれないが、私には珍しかった。ちょっと驚いたくらいだ) 3、40代くらいの女性が化粧をしていたのだ。(だけなら珍しくも何ともないけど、今度は違った) 周りを一切気にする風でなく、正々堂々、見事なくらいだった。 ーーー 電車内での化粧を初めて見たわけではないけど、これまでのは人目を気にして ちょっと恥ずかしそうで、隠れるよう、目立たないようにこそこそしていた。 ところがその日のはまった…

  • 2026.1.23 ベトナム戦争終結から50年

    昨年12月13日に放送された番組の録画を見た。 『ETV特集 枯葉剤の傷痕を~ベトナム戦争終結から50年~』 という。 (その番組のNHKオンデマンドにはこうある。 「戦争終結から50年を経たベトナムで、今も続く負の遺産がある。 米軍が大量散布した「枯葉剤」による健康被害だ。 映像作家・坂田雅子さんは、障害のある子どもを育てる母親たちと出会い、 世代をこえて続くおそれのある深刻な被害を追ってきた。 坂田さんの20年にわたる記録映像と新たな取材の旅を通して人々の苦闘と連帯の軌跡をたどり 世界が忘れつつある問題の現在地を描く」 見終えて、あまりのショックに言葉が出ない。しばらく呆然としていた。 ー…

  • 2026.1.20 なんだかおかしい(後)

    今日は終わりの④、⑤です。 ーーーーーーーーーー ④〈内なる自然に気づく〉 休暇に山に登ったりキャンプを楽しんだりというつき合いも人間中心で、 自然は人間のためにあるものとし、思うがままの開発をします。… 結果、環境問題(「気候変動やウィルスパンデミック」などを引き起こしている) 外の自然を破壊する行為は、人間の内にある自然も壊すはず」 ⑤ その他 ・皆が貧しい時は我慢できるけれど、全体としては豊かな中での貧しさはつらい… (私たち人間は)こんな社会にしようと思って生きてきたのではない ・農耕社会になって以来、リーダーが役割でなく地位になっていきました。 ・ニュースのたびに株価や為替レートが伝…

  • 2026.1.16 なんだかおかしい(中)

    いまは散歩や買い物で外を歩いていていちばん目立つし、よく見るのは 山茶花(サザンカ)です。 見るたびに、頭のなかで「サザンカ サザンカ 咲いた道…♪」が回る。 今日は②と③です。 ーーーーーーーーーー ②「〈食料不足が招く文明滅亡〉 今は、世界が複雑に絡み合い、地球上のすべてがつながった大きなひとつの文明とも言える状態に なっています。 今の食べ物のありようを見ると、私たちの”文明”も、ローマ帝国や古代ギリシア、メソポタミア などと同じ道を辿るのではないか(心配になってくる。やがては「人類の滅亡」)」 ③「〈効率最優先からの脱却〉 社会はむしろ戦争の方向に動き、AIや宇宙などエネルギーを大量に…

  • 2026.1.13 なんだかおかしい(前)

    中村桂子さんの本は親切でやさしい文章で、読みやすいので何冊か読んでいるが これも本当によかった。 「食」、「食べる」という生存そのもの、いのちを支える営みの農林漁業の 大切さが述べられている。 『日本の「食」が危ない!-生命40億年の歴史から考える「食」と「農」』 (グーグル画像より) ーーー 現代の日本の私たちは「食」、「食べる」ことは当然と思い込んでいる。 (「当然と思い込んでいる」ので食べているとき「食べる」という事実をあまり意識していない。 《私もそうだが》惰性的に「いただきます」「ごちそうさま」とは言い、合掌はしても、 農業をしないのに食物にありつけること、「食べられる」ことがどんな…

  • 2026.1.8 ああイヤだイヤだ…

    5日の全国ニュースの一つに呆然とした。 聞くなり即、世の中、おかしい、狂っていると思った。 しばらく、開いた口が塞がらなかった。 そのニュースというのは、マグロの初競りでの値段です。 (ネットによれば、「東京・豊洲市場で毎年1月5日に開催される新年恒例の初競りで、 青森県大間産の234キロのクロマグロが5億1030万円と史上最高値で落札された。 これまでの最高値は中央市場が築地から豊洲へ移転した最初の初競りとなった2019年の 3億3360万円だった」) (グーグル画像より) 234キロのクロマグロを釣り上げた漁師さんが5億1030万円の値がついたことに 大喜びされているのならヨシかもしれない…

  • 2026.1.6 『ホームレスでいること-見えるものと見えないもののあいだ』

    私が子どもだったときには 「ホームレス」という言葉、言い方はなかった。 (「浮浪者」などの言葉はあったが、実家はそんな生活では生きていけない田舎だったので 実際の姿を見かけたことはなかった。 《いまも「ホームレス」の人々を見かけることはない》 直接は会わないでも、ドキュメンタリー番組のホームレス支援のボランティアさんの目を通して 知り、想像することはできる。 「ホームレス」とはネットのAIによれば、 「言葉自体は1970年代頃のイギリスで使われ始めたとされ、日本では「浮浪者」などの言葉が 使われていましたが、1990年代の経済状況の悪化(バブル崩壊後)で路上生活者が増加し、 社会問題化する中で…

  • 2026.1.2 新年は上機嫌に!

    新年あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします。 障害者になって退院し、家に帰ったころ『芋たこなんきん』という朝ドラを やっていた。 『芋たこなんきん』は作家、田辺聖子さんの半生をモデルにしたものだった。 田辺さんのお人柄や人生観など共感するところが多かった。 それでご本人のことが気になり、いつか作品を読んでみたかったけれど、 すっかり忘れていた。 ところが、先日読んだいろいろな作家の小説集の中に田辺聖子さんがあり、 私にはいちばんおもしろかった。 それで今度は(小説ではないが)この人だけの『上機嫌な言葉366日』 という エッセイ集を読んだ。 (グーグル画像より) (田辺さ…

  • 2025.12.30 どうして僕らは『ここに在る』の?

    いつのころだったか、ドリアン助川さんの映画『あん』を見てとても感動した。 (『あん』に刺激され、その後、この方の『バカボンのパパと読む「老子」』を読んだ。 文庫本だったのでトイレに置いて何日もかけて読んだ。こっちもホントよかった) 最近、この方の、 『動物哲学物語 確かなリスの不確かさ』 という作品を知って読んだ。 (グーグル画像より) 書名には「動物哲学物語」とある。 (黄色の帯には「どうして僕らは『ここに在る』の?」と) 世界、地球にはヒトを含め、数えきれないほどの多くの種類、 さまざまな動物がいる。 イヌやネコなどペット(愛玩)動物、ウシやブタ、ニワトリなど家畜になる動物は ヒトに馴染み…

  • 2025.12.26 意味

    『生きるみちしるべ』 いろいろな方のエッセイが集められた本を読んだ。 (グーグル画像より) その中に養老孟司さんがおられ、「意味」について書かれていた。 養老さんは、私たちが「こうだ」と普通に、無意識に思っている (つまり「信じている」)ことを、哲学者でなく解剖学者なのに、そもそも…と 根本に立ち返って考えられる。 (いま気がついたけれど、”解剖というの”は生物の体を根本に立ち返って「分解」する。 だから人文科学における”哲学”と共通するところがあるのかもしれない。 養老さんの本を読んでいたらしばしばハッとすることがある。 「そうか、そうだったのか!」 新たに気づかされることがよくある) ーー…

  • 2025.12.23 あの人より、上か下か。(続き)

    続きです。 ーーーーーーーーーー 「①〈「ドラえもん」が表わす子供社会格差〉 ・力と力がぶつかり合う勝負は、人間にとって麻薬のような魔力を持っているのであり、 勝利がもたらす歓喜も、敗北による悲哀も、我々に強い陶酔感を与えてくれます。 その欲求を野放しにしてしまうと、やれ喧嘩だ戦争だときな臭いことになってしまうので、 ルールを定めたスポーツという範囲の中だけで、人々は勝負というレジャーを愉しむことにした … ワールドカップやオリンピックで巨額の金が動くのも、 スポーツが合法的な麻薬のようなものだと考えれば、納得がいくものです。 「勝ちたい」「相手を倒したい」という禁断の欲求を、思う存分放出して…

  • 2025.12.19 あの人より、上か下か。

    書名に惹きこまれて読んだ。 (「あの人より、上か、下か」と副題のように、大きく赤い字が表紙にある) 『消費される階級』 酒井順子・著 よかった。 読んでよかった。 酒井順子さんはエッセイスト。人間や社会、世相に感じ思うこと、考えることを 正直、率直に述べられている。 批判的なことも書かれているけれど(私のように相手を100%完全に「切って捨てる」 《相手にしたら》「面目丸つぶれ」ではなく)柔らかく包み込むような温かさの批判で ちっとも冷たくない。「イヤな感じ」がしない。 いい意味での「大人」なんだなぁと思った。 (そう思うとこっちは「子ども」、いや「ガキ」だと思った。 エッセイなのでいくつかの…

  • 2025.12.16 食べること考えること

    読みたい本は、たいてい前に読んだ気に入ったものから見つける。 そこで藤原辰史さんという歴史学者を知った。 教科書に出てくるような権力者の大きな歴史話じゃなく、名もなき人々による、 自分ごととして生活感覚で受け止められる身近な話を専門に研究されている。 『食べること考えること』 藤原辰史・著 (グーグル画像より) 書名は「食べること考えること」だけど、私には「食べること」を考えさせる 初めて知った話が多く、とても新鮮だった。 「食べる」という生存・生理的な行為は、途切れることなく繰り返している呼吸 のようだ。だから、ふだんは意識することがない。 この本は、すべての生きものが生きていくために欠かせ…

  • 2025.12.12 『植物の心』(後)

    今日は残り③、④です。 ーーーーーーーーーー ③ 「将来は、こうした幹細胞の利用により、ヒトのいのちの見方は、植物のいのちを見る見方に 変わらざるを、少なくとも近づかざるを得なくなるはず」 ④ 「(植物の)生命現象というもの、とても機械的な営みなので、人間のような理性と判断力、 学習という能力に長けた生物にとっては大したことのなさそうな、ちょっとした環境変化でも 容易に種の絶滅を引き起こしかねない」 ーーーーー ③ 「幹細胞」といえば、ES細胞、iPS細胞。 iPS細胞を利用した再生医療がいまは一部の分野では現実化しつつあるけれど、 はじめてiPS細胞のことが報じられたときは、私でもすごいこと…

  • 2025.12.9 『植物のこころ』(前)

    歩くことは体にもいいし、杖があれば歩けるからよく散歩する。 散歩は楽しい。 楽しみは景色を見ること。とくに植物はいっぱいあり、よくカメラを向ける。 好きな本は、私の場合、人生や社会を考えさせるものが多いけど、 植物も好きなので、その関係のものもよく詠む。 こんどは 『植物のこころ』 塚谷裕一 ・著 という新書を読んだ。 (グーグル画像より) (強く印象に残った四つのことだけ引用、紹介します。 二回に分け、今日は①と②) ーーーーーーーー ① 「植物は知性や感情がなくても生きていることは、間違いがない。… 人はしばしば「生きていること」ということと、「感情のやり取りができる」ということとを、 直…

  • 2025.12.5 紅葉の写真

    前回の”白いカラス”は珍しくてビックリしましたが、紅葉は珍しくなくても その美しさには同じくビックリです。 いつもはそのときどきの写真をちょこちょこ載せていますが、 今日はまとめて11枚です。 (”白いカラス”は「幸福の兆し」とネットにあったけど、まだ日が浅いためか兆しはない。 でもよく考えると平穏無事な日々が「幸福」であり、「兆し」じゃなく「現実」だと気づいた。 ありがとうございます!) 写真は撮影という働き、機能をもったカメラという道具のお陰ですが、 この当たり前の事実に「写真はありがたいなぁ」と思わざるを得ない。 私の撮影は、たまに撮影意欲をそそる場面に出くわすと、「芸術性を狙って」とか…

  • 2025.12.2 白いカラスを見た

    記事にしようかすまいかと迷ったのですが、やっぱり書くことにした。 (もったいぶってすみません) じつは先日、”白いカラス”を見たのです。 ”アルビノ”という白くなる動物が稀にいるとは知っていたけれど、白いカラスを 自分が見ることになろうとは… (障害者になったことより、生涯あるかないかの断然まれなことだと思う) 通院、それに(ついでの)買い物からの帰り、歩道を歩いていたら電線に 全身が白い鳥がとまっているのをツレが見つけた。 初めは二人で「そんなバナナ…」と思ったけれど、カアーカアーと鳴いているし 黒い「マジョリティ」の一羽と遊んでいるのか、ケンカしているのかわからないが すばやく空中交差して…

  • 2025.11.28 いのち(下)

    今日は最後、⑦~⑨です。 ⑦〈自分を肯定するためには〉 ⑧〈「自立」は失っても、「自律」は失わない〉 ⑨〈「手放す」ということ〉 ーーーーーーーー ⑦〈自分を肯定するためには〉 good enough(これでよい) 自分が大事な人間だと思うためには、「good enough」、これでいいんだと思えることが大切です。 ⑧〈「自立」は失っても、「自律」は失わない〉 (他者に圧力を受けて「自立」を失うことがあろうとも)「自律」のほうは、最期までできます。 「自律」は、さまざまある選択肢の中から、自分で選ぶことができるということだからです。 選ぶことができる、ということが援助になります。 ⑨〈「手放す…

  • 2025.11.25 いのち(中)

    今日は続きの④~⑥です。 ④〈苦しみはなくならない〉 ⑤〈理不尽な苦しみ〉 ⑥〈人がおだやかでいられるための「三つの柱」〉 ーーーーーーーー ④〈苦しみはなくならない〉 医学や科学や、さまざまな文明がいくら発展しても、 人間の苦しみがなくなるということはまずないと思います。 どんなに便利な世の中になっても、 人間が生きていく上で苦しみから逃れることは、たぶんできないのです。 ⑤〈理不尽な苦しみ〉 (「スピチュアルペイン」-存在と意味の消滅から生じる苦痛) つらいことや苦しいことというのは、何も病気とか怪我で苦しんでいる… 患者さんや家族だけが抱えているわけではない… 苦しみというのは誰もが持っ…

  • 2025.11.21 いのち(前)

    『いのちはなぜ大切なのか』 小澤竹俊 ・著 (グーグル画像より) ネットの本の紹介(「アマゾン」)には 「本書は、「いのちはなぜ大切か」という非常に難しい問いに対し、ホスピスで終末期医療に 長く従事されている著者が、丁寧に平易に答えた本」とあり、読んでホントによかった。 平易な文章、ていねいに書かれています。 (心に残った九つのことだけ三回に分けて引用、紹介します。今日は①~③) ーーーーーーーー 「①〈美しい話ばかりでは、いのちの大切さは伝えられない〉 非日常の美しさは、長くは続かない… (日々を大事に生きようと)「今日しかない」と思ってずっと生きるということは、 かなりきついこと… ②〈な…

  • 2025.11.18 来るべきバカのために(後)

    今日は残り、最後の二つ。 ④ 自分とは、他者によって構築されたもの ⑤ 決断主義とアイロニー ーーーーーーーー 「④ 〈自分とは、他者によって構築されたもの〉 個性は、他者との出会いで構築される。 (「個性」とよくいうが、考えてみれば親兄弟といういちばん身近な「他人」を含めて、 人は自分が「出会」った、親しくつきあった数えきれない「他者」の影響を受け、 それらを自分に取り込み、自分らしいやりかたでまとめ上げ、「個性」にしているといえる) … (日常的には多くの場合、その「「他者」の影響」は「言語」によってなされる。 言語習得とは、環境のコードを刷り込まれること… (言葉を覚えるとは、小さいうち…

  • 2025.11.14 来るべきバカのために(前)

    『勉強の哲学 来るべきバカのために』 千葉雅也 たいへんおもしろい書名ですが、読んでホントにおもしろかった。 (サブタイトルがちょっとふざけている感じがするけれど、真面目な本です。 前に書いた『言語が消滅するとき…』がよかったので、著者の他の本も読みたくなり 探していたらこれが見つかった。 強く刺激された五つの話のうち、今日は三つ) ーーーーーーーー 「① 〈勉強とは自己破壊〉 勉強とは、かつてのノっていた自分をわざと破壊する、自己破壊である。… 言い換えれば、勉強とは、わざと「ノリが悪い」人になること」 (「ノリが悪い」とは、ネットのAIによれば「周囲の雰囲気や勢いに合わせるのが苦手で、 周…

  • 2025.11.11 自分の感受性くらい

    若松英輔さんの本が好きでまた読んだ。 こんどは茨木のり子「自分の感受性くらい」という詩についてのものです。 ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするなみずから水やりを怠っておいて気難かしくなってきたのを友人のせいにはするなしなやかさを失ったのはどちらなのか苛立つのを近親のせいにはするななにもかも下手だったのはわたくし初心消えかかるのを暮しのせいにはするなそもそもが ひよわな志にすぎなかった駄目なことの一切を時代のせいにはするなわずかに光る尊厳の放棄自分の感受性くらい自分で守ればかものよ (ネットより 茨木のり子「自分の感受性くらい」) 若いとき知った。読むなり気に入った。 (気に入っても全部…

  • 2025.11.4 格差社会(後)

    「格差社会」という現実が私は気になって仕方ない。 それを感じさせる事実をニュースなどで知ると憂鬱な気分になる。 気にしてもこだわっても、そういう現実がなくなるわけではない。 気にするほど不快、イヤな気分は高まる。 で、思ったり考えたりしないほうがいいので、個人的にはそういう現実は 知らないようにしている。 けれど、情報社会の日本では、情報のほうから追いかけてきて知らされる。 (この前、ご飯の用意をしていたら、テレビからニュースが聞こえてきた。 「東京の新築マンションの平均価格は○○○…」という。驚いた! ここに書くに当たり、いまネットの「AIによる概要」で調べたら、 「東京のマンションの平均価…

  • 2025.10.31 格差社会(前)

    「格差」という言葉が日本で聞かれようになったのはいつ頃からだろう? (昔から「貧乏」「金持ち」という言葉はあったが、二つを比べてビックリするほどの差、違いは 見られなかったのか、あるいは多くの国民が貧しかったのでごく僅かの「金持ち」との差、違いは あまり気にされることなく、社会的な問題にはならなかったのだろう。 《60、70年代の高度成長で国民の多くが「自分は中流」と思うようになってからは猶だ》 ところが、労働者を「人材」としてモノ扱いしたり《派遣》、非正規という労働が認められ横行する ようになると、急速に国民の間に「格差」と呼ぶにふさわしい経済的生活の差が生まれ始め、 あっという間に差はます…

  • 2025.10.28 哲学は誰にとっても、いつも必要なもの(後)

    今日は最後で、 〈子どもと対話する意義〉 〈「受け入れる」のではなく「受け止める」〉 ーーーーーーーーーー 「〈子どもと対話する意義〉 子どもは大人にとって”当たり前”のことに疑問を投げかけてくる。 大人の世界では”常識”と言われ、考えたり行動したりする時の大前提になっていること (が、よくある) 子どもは、ある意味”未熟”であるがゆえに、それが分からない。 だから、何を言ってもいい、何を聞いてもいい哲学対話の場(に向いている)」 「〈「受け入れる」のではなく「受け止める」〉 相手の言葉をただ「受け止める」 「理解する」のではなく「受け止める」 (他人のことを「理解する」、思いやり、想像力が大…

  • 2025.10.24 哲学は誰にとっても、いつも必要なもの(中)

    前回は哲学カフェでの八つの「哲学対話のルール」を引用・紹介しました。 (ルールを守ってみんなで対話、話し合うことそのものが「哲学する」こと) 今日は、〈哲学の存在意義〉ということです。 ① 哲学対話の効用 ② 自由のための哲学 ③責任のための哲学 ④自分のための哲学 (ちなみに次回は最後で「問う・考える・語る・聞く」) ーーーーーーーーーー 「〈哲学の存在意義〉 ① 哲学対話の効用 自分にとっての「当たり前」を問い直す 見つめ直す ② 自由のための哲学 感覚としての自由 ・自由だと感じるか否かが問題 ・このように感覚としての自由は、感じているかぎり、存在することが否定できない現実 ・考えること…

  • 2025.10.21 哲学は誰にとっても、いつも必要なもの(前)

    今日は、著者が「哲学は誰にとっても、いつも必要」だと強く実感したという 「哲学カフェ」(ただ考えることが好きなふつうの人たち十数名が輪になって座り語り合う) での対話のあり方(「哲学対話のルール」)を紹介します。 ーーーーーーーーーー 「〈哲学対話のルール〉 ルールが対話を哲学的にする ① 何を言ってもいい ② 人の言うことに対して否定的な態度をとらない ③ 発言せず、ただ聞いているだけでもいい ④ お互いに問いかけるようにする ⑤ 知識ではなく、自分の経験にそくして話す ⑥ 話がまとまらなくてもいい ⑦ 意見が変わってもいい ⑧ 分からなくなってもいい (①~⑤については、それぞれのポイント…

  • 2025.10.17 哲学は誰にとっても、いつも必要なもの

    ゴーギャンの有名な言葉に 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 というのがあります。 そんなことどうだっていい、それがわかったところで飯が食えるわけでもないし という考えもあるけど、私はやっぱり知りたい! 自分はどこから来たのか、自分は何者か、自分はどこへ行くのか? 生まれ、生き、死んでいくことを。 自分は幸いにも老人になれた。あとは死ぬだけ。 しかし、死ぬまで「我々はどこから…」にこだわりたい。 ーーー そういうことが自分の読書、本を選ぶときの物差しのようなものになっており こんどは、 『考えるとはどういうことか-0歳から100歳までの哲学入門』 梶谷真司・著 (グ…

  • 2025.10.14 まとまらない言葉を生きる(後)

    最後です。 ⑤「その人が『生きて在ること』への畏敬の念」 ⑥「「生きる」ことは当たり前のこと」 ーーーーーーーーーー ⑤ 「臨床の現場では、「その人が『生きて在ること』への畏敬の念」みたいなものが 必要なときがあって、それがないと回復への歯車自体が動き出さないことがある … 現実的な問題をとことん考え抜くと、最後は浪漫的とも受け取れる考え方へとたどり着くのかも」 ⑥ 「(障害者差別をなくす運動の草分け「青い芝の会」の横田弘さんは 「権利」という言葉をほとんど使わなかった) 「生きる」ことは当たり前のことであって、「権利」以前の問題だからだ」 ーーーーーーーーーー ⑤ 「臨床の現場では「その人が…

  • 2025.10.10 まとまらない言葉を生きる(中)

    今日は ③ 「負の感情」の処理費用 ④ 「相模原事件」が壊したもの です。 ーーーーーーーーーー ③ 「〈「負の感情」の処理費用〉 いろんな事情が絡み合っているから、「仕事と育児のどっちが大切?」なんて…決められない。 世の中には天秤にかけられないものがあるから、多くの人が「割り切れない事情」を 「割り切れないな…」と悩みながら、今日という日をやりくりしている。 … 「女性の社会参加が進んできた」とか言われるけど、女性が「母親らしさ」みたいなものを 試されたり、仕事か育児の二者択一で引き裂かれるような場面は、まだまだ… (これらの)「社会の問題」であるべきはずのものを、自尊心を対価にして「個人…

  • 2025.10.7 まとまらない言葉を生きる(前)

    今日は ① 正常に「狂う」 ② 「降り積もる」 ーーーーーーーーーー ① 「〈「正常に「狂う」〉 (著者の仕事は、「この社会に存在する数々の問題について『言葉という視点』から考える」 だから、「正常に「狂う」」という言い方は、何らかの社会の問題を上っ面だけでとらえず、 深く掘り下げて考えてみること。たとえば、 ハラスメント行為を受けた人に対して、普通は) やめてって言えばよかったのに(と言いがち。だが)…それはかたちを変えた自己責任論… こういった言葉に、どれだけの人が黙らされてきたのだろう。… (被害者は「やめて」と言えなかった自分が悪いと責め、何も言えなくなる) ハラスメントというのは「個…

  • 2025.10.3 まとまらない言葉を生きる(まえがき)

    前に荒井裕樹・著『障害者差別を問い直す』 を書きました。 その本の印象があまりに強かったので、また同じ著者の本を読みたくなり 探していたら、 『まとまらない言葉を生きる』 (グーグル画像より) というのが見つかり、読んだ。 これもとてもよかったです。 ーーー 荒井裕樹さんは若い(45歳)文学者。 (「文学者」といっても日本文学や海外の「○○文学」ではなく、現代社会で使われている 言葉の特徴や、そのものの人生的な、社会的な意味、意義のようなことを研究されている) 一日中しゃべることなくても、自分のうちの自分と話すこともあり、 空気のような存在にまでなっている言葉。 そんな大事な言葉が現代の日本社…

  • 2025.9.30 戦争

    朝ドラ『あんぱん』 のことを書いていて、あらためて戦争のどうしようもない 不条理、悲劇、残虐さが思われてならない。 前の記事にも書いたように、戦争がいかに不条理で残酷、悲惨なものなのか、 それがどれだけ人々の心に取り返しのつかない傷跡を残すかということを、 犠牲となった無数の人々の無念の上にこの「平和」が築かれているということを、 『あんぱん』を見て痛感せざるを得なかった。 (戦後80年の2025年に合わせ《意図し》『あんぱん』は制作されたのだろうか?) ーーーーー 親戚や近所に戦死した人が多数おり、田舎の母校には小さな二宮金次郎の石像と 立派な大きな石の「忠魂碑」があった。 子どものころには…

  • 2025.9.26 アンパンマン

    今日で終わる朝ドラ『あんぱん』は、ほんとうによかった。すばらしかった。 幼い子どもたちの家代わりの小さな福祉施設に就職して何年も経たないころ、 子どもたちみんなと一緒になり(アンパンマンが飛んできてくれそうな)ボロい畳の 部屋に座り、テレビアニメの「それいけアンパンマン」を見た。 主題歌も一緒に歌っていたので、いまでも頭の中を 「♪なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられない なんて そんなのは いやだ! …」がクルクル回る。 (幼児、子どもは意味がわかからんでも平気で覚え、口ずさむ。 幼児、子どもだからといってやなせさんはウソ、ごまかしは絶対しない。 いまはわからなくても大…

  • 2025.9.23 君たちはどう生きるか

    『君たちはどう生きるかの哲学』 上原 隆 著 (グーグル画像より) どこにでもいる無名の(「庶民」という)人、しかし世界に一人しかない人間、 一つだけの人生を、その人の来し方、いまを当人の口から聞き、著者みずからが 書きとめ本に著す。 (ルポではありません。 こういうスタイルの本は初めてだった。昨年、上原さんの本を通じてだ。 こういうスタイルの本があるとは知らず、一読するなり気に入った。 《同じような本には著者以外、まだ出あわない》 本書はそういうスタイルではないけれど、上原隆さんの本だと知って読みたくなった) ーーー これは吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』という子ども向けの本を、 著者の…

  • 2025.9.19 どこにでもある 小さな 一つの言葉(後)

    今日は残りの⑤~⑦です。 ーーーーーーーーーー ⑤ 「子どもたちは大人たちが感じているよりもずっと深いところで自分の宿命を生きている」 ⑥ 「生きるとは、ひとつひとつ神さまにお返ししていくことだと思う」 ⑦「多くを知るのも悪くない。 だが、何かを知るのは、よく生きるという目的のためだったはずである」 ーーーーー ⑤ (石垣りんという詩人の言葉) 「子どもたちは大人たちが感じているよりもずっと深いところで 自分の宿命を生きている」 ここで「宿命」といわれているものは、子どもは赤ちゃんとしてこの世に生まれ 出たとき、まるっきり、完全に、与えられたものを身につけるしかなく、 その「与えられたもの」「…

  • 2025.8.どこにでもある 小さな 一つの言葉(前)

    また若松英輔さんの本を読んだ。 『探していたのは どこにでもある 小さな 一つの言葉だった』 (グーグル画像より) 若松さんが心にピーン!ときた、深く届いたいろいろな人の言葉を紹介し、 自分の感じたことを書いておられる。 「どこにでもある 小さな 一つの言葉」 その中からとくに紹介したくて私が選んだ言葉です。 (六つを前後二回に分けました) ーーーーーーーーーー ① 「年齢を重ねたせいなのか、かつてのように楽しくなくてもつまらないとは感じなくなった」 「心を打たないものには楽しみも感じにくくなっている」 ② 「どう生きるべきかと悩む前に私たちは、 生きるとは何かを考えなくてはならない」 ③ 「…

  • 2025.9.12 イマジン

    『時をかけるテレビ~今こそみたいこの一本』というNHKの番組があり、 (池上彰さんがNHKの膨大なアーカイブから「今こそみたいこの一本」を選んだもの) 録画していた6月13日の番組を見た。 それは2002年.8月29日放送の『世紀を刻んだ歌 イマジン』。 大好きな歌なので何度も聴いたことあるけど、「イマジン」のすばらしさを 改めて「痛感」した。 (これだけ時を重ねても、「戦争」という言葉を聞かない日はない現在。 放送された2002年は、もう23年前というのに強く胸を打つ。 前《2001》年に9.11同時多発テロ事件が起きた。 「イマジン」はベトナム戦争のときに作られとという) ーーー 想像して…

  • 2025.9.9 『言語が消滅する前に…』(後)

    今日は残りの④⑤⑥です。 ーーーーーーーーーー ④「〈直接的な情動喚起の時代〉 情動的表現が前面に出てくると、解釈が必要な言語は邪魔なわけですよね。… もっと直接に情動を表現できる絵文字、エモティコンが幅を利かすようになる。 … (言語とは) 直接的満足の延期であり…(言い換えれば)我慢(であり)メタファー(である)… 現代社会では、我慢を強いられる状況が減ってきて…即座に快楽が得られるようになっている。 つまり言葉を連ねることによって直接的満足を我慢することをしなくなっている… これまでのように、「相克」(自己葛藤)の中で人が成長するということが当たり前でなくなった」 ⑤「〈なぜレイシズムに…

  • 2025.9.5 『言語が消滅する前に…』(前)

    『言語が消滅する前に-「人間らしさ」をいかにいかに取り戻すか?』 國分功一郎 千葉雅也 著(対談) たいそうな書名ですが、新書だから一般読者に向けてわかりやすく、 言葉から見た現代日本の風潮、空気を伝えてくれます。 社会と人間だけでなく、人生も考えさせる大切な問題が述べられ、 とてもおもしろかった。 (強く印象に残ったことだけ2回に分けて紹介し、感想を書きます。今日は、 ① 「する」か「される」ではない行為 ② 「孤独」と「寂しさ」の違い ③ 「心の闇」が「蒸発」した社会) ーーーーーーーーーー ①「〈「する」か「される」ではない行為〉 (人間の行為は、「する」か「される」のどちらかと思われが…

  • 2025.9.2 高山植物園

    9月になっても暑い… 性能の悪い頭だからか、こうして記事を書いているときは頭を使っているので 身体が熱を発するから、よけい暑くなります。 ずっと前のことですが、涼を求めて「高山植物園」というところに行きました。 (「高山」といっても高山感はあまりなく、それに花盛りの季節でないこともあり、 ちょっとガッカリしたけれど、ちょっと涼しかった) 今日はそのときの写真を見て当時を思い出し、バーチャルな涼を呼び寄せる ことにした。 「初めっからカメムシかよ!」と思われるでしょうが、小さな植物園に入ったら 最初にこれに出会ったのでした。 働いていたのが子どもの施設だったので、近くの神社の森でよく蝉とりをしま…

  • 2025.8.29 「この奇跡の命を普通に生きる」

    「この奇跡の命を普通に生きる」 6月15日放送のNHK番組『人体Ⅲ-第4集』の最後のタモリの言葉です。 「タモリ(さん)、いいこと言うなぁ」と感動した。 (番組はネットによれば 「タモリ×山中伸弥「人体」シリーズの最終回。…生命の神秘に迫り、 私たちの健康を支える医学の進歩にもつながる最先端の研究現場をドキュメント。 そして8年にわたる「人体」の番組を通して、命と向き合ってきたタモリさん・山中さんが、 シリーズの最後に語り合う“私たちの命の意味”とは?」) ーーーーー 「この奇跡の命」+「普通に」という組み合わせが、実にすばらしいと思った。 「この奇跡の命」というのは、人体、ヒトの体の命を番組…

  • 2025.8.26 腰をうかせようと一生懸命やることが…重労働として…

    今日は肝心の本の紹介です。 ーーーーーーーーーー 「①〈「障害者差別」について考える意味〉 「差別」を捉えるには? 私たちは、「差別は良くない」という総論で同意するのは容易いのに、 具体的にどのような言動が差別にあたるのかといった各論を共有しようとした途端、 (「差別と区別は違う」などと言ってみたり)一致が難しくなります。 (国は「障害者差別解消法」《2013年制定 2016年施行》の中で何が差別に当たるのかを個別に 定めてはいないが、「不当な差別的取り扱い」を禁じ「合理的配慮」を求めている) … 〈障害者は「不幸」なのか?〉 もしも障害児(者)が「不幸」だというのであれば、問われるべきは…社…

  • 2025.8.22 『障害者差別を問い直す』

    障害者になって先月、19年目を迎えた。 人生も終盤に入っての障害だったこと、それに初めの4年間くらい職場復帰して 働いただけで、後は社会に接触する活動は何もしていないので、「差別」された 思いはほとんどない。 (客観的には「差別」があっても、当人の私が鈍感なためか、「差別された」「被害を受けた」 という思いはなかった。 ーーー これまでもチョコチョコ触れていますが、あらためて私の障害を詳しく書きます。 ①体全部の重さが足裏へ集中している感覚がある。体全体にかかっている地球の引力を感じる。 自分の体重が力士並みに重いと感じる。 座位から立ち上がるのが難しく、必ずそばのコタツ、ローボードなど低い台…

  • 2025.8.15 線状降水帯

    戦争は悲惨きわまりない。 悲惨きわまりなくても、人が意図して起こす。 だから無くそうとしても、当の人間が「起こさない」ように変わらなければ 無くならない。 同じく悲惨きわまりなくても、自然災害は違う。 (「自然災害」といってもさまざまで、地球活動、自然現象が人の生活に害を及ぼすものをいう。 その中でも圧倒的に多いのは雨の降り過ぎ《降らな過ぎは「干ばつ」などを起こす》。 「集中豪雨」という言い方が昔からあるけれど、科学技術の発達で大気や雲の様子が詳しくわかり 昔はなかった「線状降水帯」という言葉も生まれ、それが局地的な豪雨災害を引き起こすことが わかった) ーーーーー 8日、ニュースで鹿児島の霧…

  • 2025.8.12 「人生」と「介護」

    残りの④から⑥までです。 ーーーーーーーーーー 「④〈人生をまたぐ介護 遥 洋子〉 介護を前に、要介護者の人生があり、介護の後に、介護者の人生が繋がる。 よき介護とは、その前に”よき人生”が必須だ。 よき人生が不完全な介護をも許す。介護は幾人もの人生をまたぐ。 「ここからここまでが介護」と分離しては存在せず、介護はその後、生きていく者のの支えにもなり 抜けない棘にもなる」 「⑤〈真のプロの育成こそが認知症ケアには必要 関口祐加〉 認知症になっても十人十色。 でも…介護される存在となった途端に、世話する側の目線・主観で、「難しい」とか、 その人をジャッジしてしまう。…主役は誰なのか? … 介護に…

  • 2025.8.8 〈プラン75〉

    今日は「私にとっての介護」の終わり、④から⑥を書くつもりでしたが、 前の記事の終わり、「最近、気になる話を知った。知って少し冷や汗をかいた。 社会の安定維持に《「重荷」となる》老人が増えることはよくない 《もちろんそういう社会にとっては》ので、生産性のない老人は 一定の年齢になれば死んでもらうという、現代の「姥捨て」 のような話)」 のことを書くことにしました。 ーーーーー 少し前に、BSNHKの「プレミアムシネマ」で録画しておいた映画を見た。 「気になる話」というのはそれ。 映画の名は『プラン75』。 (ぜひともネット検索してください) 検索すると、ある映画紹介欄には、 「超高齢化が進んだ近…

  • 2025.8.5 私にとっての介護

    自分にはどんな形で訪れるか(訪れないか)はわからないが、 「介護」を自分ごととして考えイメージしておきたいと、ときどき思う。 これまでも介護関係の本をいくつか読んできた。 それぞれみんな教えてもらうことがあって、とてもよかった。 だが悲しいかな、読んでいるときは「そうだ!」と感激しても、後になると コロッと忘れている。 (「忘れる」からまた読もう、知ろうと思う。 ということは、同じようなことでも何度も頭にたたき込むのでよいのかもしれない) 本は著名な人が介護について思うこと、経験から学んだことを述べたもの。 (強く刺激された六つを紹介します。 今日は①~③。 次回に残り④~⑥) 『私にとっての…

  • 2025.8.1 「永遠の微調整」 「立憲主義」

    先に読んだ『ええかげん論』という本がおもしろかったので、 その著者のお一人、中島岳志さんの 『自分ごとの政治学-「わたし」から世界を見つめる』 (グーグル画像より) という本を読んだ。 ただの平板な「政治の入門書」ではなく、 書名にあるように「自分ごと」として政治を捉える、考える、 とてもわかりやすい本だった。 (私が有名人だったらこの本を推薦し、次のような帯をかけようと思ったほど、よかった! 「社会の中で生きるしかない私たちが、どういう社会を作っていくか、つまり政治を行う上で、 いちばん大事なことは何かが書いてある日本人必読の書」) ーーーーーーーーーー 「〈政治学とは?〉 簡単には分かり合…

  • 2025.7.29 最初にあるのまず他者との関係性

    最後の今日は、③最初にあるのまず他者との関係性 ーーーーーーーーーー 「そのように身体をもって人前に登場せざるをえない存在は、まさにそのゆえに、 そもそもの最初から共同的なのである。… 人間は最初からその身体そのものにおいて本源的に共同的であるということである」 「〈関係性から生まれ、関係性に囚われた「私」〉 自我という実体があるのではない (「私」と「あなた」の関係ということについて著者はいう)「私」は「あなた」あっての私であり その関係ぬきに成り立たないものであることは、日常的な感覚においても十分に確かめうる… 「私」は他者との関係から独立した実体的な存在ではありえない。 … 〈能動-受動…

  • 2025.7.25 思い込みを取り去る

    今日は②「思い込みを取り去る」です。 ーーーーーーーーーー 「〈思い込みを取り去る〉 「ことばがなぜしゃべれないのか」という問い (言葉をうまくしゃべれない人たちがいるという現実、事実がある。 私たちは、「誰でもしゃべれる」という「思い込みを取り去」ってみなければならない) しゃべれるのが当たり前というこの私たちの日常的な感じ方にどれだけの根拠があるのだろうか。 むしろこの感じ方自体、私たちが完態(生物学的な意味でできあがってしまった状態)にすでに ながくどっぷり浸かってきた結果なのではないか。 障害をもたないおとなたちは、ふだんそれと意識することなくことばをしゃべり、また聞いている。 私たち…

  • 2025.7.22 15億円マンション

    前に「日本人ファースト」に怒り心頭に達し、体の熱が外気の熱と相まって 「たまるか!…」というくらい汗が噴きだした記事を書いた。 (今日もまた予定記事を急きょ変更し、「15億円マンション」ということで、 先日の「日本人ファースト」の続編的なものを書きます。 他の政党も「国民の生活を守る」と同じことを言っていたけど、「日本人ファースト」「日本人優先」 とまでは言わなかった。 案の定、「日本人ファーストは功を奏し、このフレーズだけで参政党は一躍たくさんの議席をとり、 有名になった。 それにしてもこんどの選挙、政党乱立、無所属も多いので、テレビ画像の名前を追おうとしても 私は目がついていかず、途中であ…

  • 2025.7.18 図と地

    死んで消えゆくまでの時間はそれほどない。 (ちょっと先、明日かも?) けれども、生きている間は「自分」にこだわるのダ! (と、いつも思っている) そういう自分にピッタリの本を見つけた。 『「私」とは何か-ことばと身体の出会い』 浜田寿美男 著 (グーグル画像より) 深くうなずく話がいっぱいあったのですが、 ① 図と地 ② 思い込みを取り去る ③ 最初にあるのまず他者との関係性 の三つだけ書きます。 (1回一つなので3回連続) ーーーーーーーーーー ① 図と地 「〈身体の地のうえにことばの世界が図として浮かぶ〉 人間の知覚現象はつねに、意識がテーマとして向かう図と、その背景となる地に分節する… …

  • 2025.7.15 アパート住まい

    いま住んでいる家はアパートだ。 3年前、わけあってそれまでのマンションから引っ越した。 マンションは新築物件で、駅のすぐ近く、バリアフリーで住みやすいとの宣伝 (にウソはなく気に入ってはいたけれど)に惹かれ、いずれは母を引き取り同居の つもりだったから25年前に購入して住んでいた。 (ところが人生は分からない。皮肉でもある。 住み始めて数年で、母でなく自分自身がバリアフリーの恩恵に与ることになろうとは) ーーーーー 住むとこは、安い家賃でそのときどきの家族の生活が営めるだけの広さがあれば よいと思い、若いころからずっと小さな借家ぐらしを続けてきた。 「マイホーム志向」はなかった。 だから、いま…

  • 2025.7.11 保守の考え方と「ええかげん」は似ている

    今日は、③ 保守の考え方と「ええかげん」は似ている です。 信じられないようなイヤなものを見たので、前の記事は急きょ変更しましたが、 今日のも政治的なテーマだけど、生き方でもあります。 よく考えれば、人間は社会的、政治的な生きものだから、政治は生き方でもある ことに気づいた。 ーーーーーーーーーー 「だから、そんな人間によってつくられている社会というのは、やっぱり、 不完全なまま推移せざるをえない。 なので、革命なんかよりも、長年のあいだ、無名の人たちが歴史のふるいにかけて、 風雪に耐えて残してきたような経験値とか、慣習とか良識、常識のようなものに依拠しながら、 しかし世の中は変わっていくので…

  • 2025.7.8 えっ、「日本人ファースト」?

    (予定では今日は4日の記事の続きですが、急遽変えることにしました) 片道40分の道をスーパーへ行っての帰り途、そうでなくても猛暑、汗で体は ベタベタ…不快の極まりなのに、それを見て頭が大混乱、鎮めようと頭が働き 体内エネルギー熱が放出され、そ内の「熱」が外の「暑」と重なり、汗がドバ それというのは、今度の参議院選挙のポスター掲示板に貼られた参政党の ポスターにあった言葉、「日本人ファースト」。 ーーーーー 過度な反応、反応のし過ぎと思わないでください。 (言葉は本当に大事なもの。 相手のことを想い、大切に慎重に使わなければならない。 《ましてやこれは選挙ポスターの言葉》 確かに、「反応のし過ぎ…

  • 2025.7.4 気がつくか、気がつかないかの問題

    書名の「ええかげん」に惹かれて読んだ。 (ネット検索によれば、「ええかげん」はそれが使われる文脈によってちょっと違うけれど、 「ちょうどいい程度」と「適当で大雑把な」という意味。 私という人間の文脈に当てはめると、「ちょうどいい程度」でなく「適当で大雑把な」人間だ。 「適当で大雑把」が「ちょうどいい程度」になることはたまにあろうが、あくまで偶然のこと。 ではあるけれど、こんな話は「ええかげん」にしとこう) 『ええかげん論』 土井善晴・中島岳志 (グーグル画像より) 本は「ええかげん」なものどころかたいへん有益で、学ぶことが多かった。 (読み終えるなり、若いときにこんな本に出会いたかったと思った…

  • 2025.7.1「5分間の恋人」

    益田ミリさんの本はツレが好きでよく借りるのでつられて読む。 こんどは 『近くも遠くも ゆるり旅』 (グーグル画像より) 書名にもなっている「ゆるり」、「ゆるい」という言い方。 「ゆるい」のが益田ミリさんの魅力だと思い、読みたくなってくるのだ。 現代ではいろんな面で「次世代」の技術開発、発明、進展があり忙しない。 そういう流れに乗っていく、ついていくのが(若者には平気でも)もう50代半ばの 益田さんは疲れを感じる。 (私たちは親子ほどの歳の開きがあるので、疲れは益田さんどころではない) ともかくそこにも共感を覚えるけど、最大の共感は人を見る目、心の温かさ、 柔らかさ。 本にはさまざまな「ゆるり旅…

  • 2025.6.27 ③噂と評判 ④コントロール欲求

    今日は残りの③と④です。 ーーーーーーーーーー ③「噂と評判 私たちは情報の内容を憶えるのは得意だが、出どころを憶えるのは不得意だという事実 →(「噂を信じて行動しやすい理由」になっていると著者はいう。 そのわけは、人類史の「一万年前」までの途方もなく長い狩猟採集時代では一人ひとり見分けのつく 小さな集団で暮らしていたから、情報の真偽は確かめるのが簡単で、ウソをつくと信頼されない。 仲間はずれにされ、生きていけなくなるから情報は事実に基づいていた。 現代の日本のように、「それが事実か否か?」が問題にされることはなかった) 一万年前以降、集団の人口が増加し、人間の個別理解に代わる協力の方法が必要…

  • 2025.6.24 ①錯視 ②注意

    全部おもしろかったのでみんな紹介したいですが、特に印象深かった四つだけ。 ① 錯視 高度な視覚機能のなせるわざ ② 注意 明らかな変化なのに気づけない ③ 噂と評判 ④ 予測 将来の危機を過小評価する心の働き→コントロール欲求 (今日は①と②) ーーーーーーーーーー ①「錯視 高度な視覚機能のなせるわざ 〈平面に描かれた図形が、なぜ立体的に見えるのだろうか?〉 私たちは立体的な三次元空間に生きている。 しかし、外の世界を見る人間の目の網膜には、カメラと同様に、つねに平面像がうつっている。 それを脳の神経回路が立体に戻して解釈している。 … 〈凹凸が見える錯視〉→(次の図を参照) 平面から立体を…

  • 2025.6.20 人はなぜだまされるのか

    『人はなぜだまされるのか-進化心理学が解き明かす「心」の不思議』 石川幹人・著 (グーグル画像より) 前にも書いたけれど、腹が立つくらい詐欺被害に遭う人が多い。 (「腹が立つ」という比喩は、これほど注意喚起がキャンペーンのように叫ばれていても、 引っかかる人が一向に減らないという事実に向けてのことだ。 初期のオレオレ詐欺は、事故など窮地に陥ったから「オレだけど、助けてー」と、親心につけこんだり ちょっと認知症がかった一人暮らしのお年寄りたちへのやさしい語りかけなどでダマすのが多く、 善良な市民をカモにして…と犯人、加害者たちが憎くてたまらない、許せない気持ちになった。 しかし、いまは違う。 ダ…

  • 2025.6.17 登山

    ずっと昔、(すでに中年になり遅い出発だったが、子どもたちも大きくなったということで 「お許し」が出て)若いころからしたかった登山をするようになった。 しかし、始めて数年で身体に障害を負ったので出来なくなった。 前に、私の数少ない登山の写真をパソコンで編集して(慰め半分か面白半分でか ともかく登山ができない体になった私のために)ツレが作ってくれたものを載せましたが 懐かしくなり、まったく同じものですが再掲します。 www.youtube.com

  • 2025.6.13 人生を独り占め

    私は遠い昔、思春期ころから(小説を含めて本はほとんど読まなかったのに) なぜか「名言集」の類のものは少し読んだ。 (たぶん、いろいろ悩みが《死ぬことは思わなかったので深くはなく、ただ》あったのだろう) そういうわけか、読書していて、言葉にはすごく敏感になった。 今日は 『春を背負って』 笹本稜平・著 という山の小説から。 (グーグル画像より) ーーーーーーーーーー 「生きてるのって、自分のためだけじゃないんだって気がついたわけ」 「ここで働くようになって、だんだんわかってきたの。わたしはずっと勘違いして生きてきたのよ。 自分の人生は自分のためにあるんだって…。 そんなふうに人生を独り占めしよう…

  • 2025.6.10 エッセンシャル・ワーカー

    今は昔。 コロナ禍のとき、あれほど「エッセンシャル・ワーカー」が注目されたのに いまではこのザマだ。 (私はそのとき「エッセンシャル・ワーカー」という言葉、言い方を初めて知った。 入院したとき医師や看護師だけでなく、毎朝ゴミを始末し部屋掃除の方にも世話になり、そのとき、 そういう労働の大切さ、有難さを意識した。 当たり前に見えるからこそ気づかれ意識されにくい、さまざまなエッセンシャル・ワークに支えられ 安全・安心な現実の日常生活が成り立っている事実が、皮肉にも社会全体がコロナ禍という パンデミック、非常事態に陥ったとき浮き彫りになった。 同時に、真逆の「なくていい」「クソどうでもいい仕事」《ブ…

  • 2025.6.6 「人間の業」 「良き死」

    『生命倫理とは何か』 市野川容孝・編 (グーグル画像より) 強く印象に残ったこと四つだけ書きます。 ーーーーーーーーーー ①「〈人体実験〉 ・動物実験は人体実験への誘い水と考えられた… (「動物実験はしょせんは一種の「必要悪」」 そして「19世紀終盤から20世紀前半にかけての多くの人体実験」の「被験者は実に周到に 社会的弱者をターゲットにし」「1972年にマスコミに暴露されるまで続いた」) ・七三一部隊の所業を、われわれ日本人としてけっして忘れてはならない。 それが無残な死を迎えた3000人以上の捕虜たちへの、せめてもの供養である。 … ・すべての医療は、多少なりとも実験なのである。… (けれ…

  • 2025.6.3 Wさんと会う

    ずっと前にも記事にしたことあるWさんのことを久しぶりに書きます。 Wさんは、もうすぐ19年になる入院(仕事中の落下事故で障害者になり、同じ時期に 胃ガンが見つかって手術)時の「病友」で、Wさんは舌癌で入院中だった。 一年に一、二回会うだけの仲だけど、お互いが退院してから19年間続いている。 ーーー 私は自称(したことないけど)「家族第一主義者」だと思っている。 それはいいが、友人などとの交際との両立をうまくやる器用さがないだけだ。 で、家族以外との遊びや飲食など若いころからほんどしてこなかった。 そういう中で、Wさんとコーヒー飲みながら語るのは、一年に一、二回だけども 19年の長い間続いており…

  • 2025.5.30 幸福、幸せ

    今日はもう一つの話題、「幸福」。 (著者は臨床心理のクリニックを開業しています。 本は、実際のご自分の経験《ある若い女性のクライエントの具体的な症例、「不眠」》を例に挙げ 前回は「働くこと」「愛すること」という視点から、今回は「幸福」」という視点から悩み、問題を とらえていきます) ーーーーーーーーーー 「〈幸福は複数である ポジティブとネガティブ、そして純粋と不純〉 -幸福とはあらゆる目的の背景に潜んでいる「メタ目的」- (著者のいう「メタ目的」とは、突きつめて言うなら、人生そのものがいつも「幸福」であることを 誰も望むので、人の行いのすべての背景には「幸福」が潜んでおり、それが目指されてい…

  • 2025.5.23 「愛する」と「働く」

    『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』 東畑開人・著 (グーグル画像より) という本を読んだ。 またまた臨床心理士の東畑開人さんの書いたもの。 (「なんでも見つかる夜に」と聞いただけで読んでみたくとなった。 心って、他人のはもちろん、自分のだってわからない。 コロコロ変わるこころ《「こころ」の初めの「こ」の後に「ろ」を入れれば「ころころ」》 中学を出てから全寮制の学校にいたとき、友人との付き合いにずいぶん気を遣い、疲れた。 疲れたあげく、学校を辞めた) ーーーーー 前に読んだ本での「いる」と「する」。 「いる」と「する」は、次に読んだ著者の本にも出てきたし、 東畑さんの人間観、人生…

  • 2025.5.20 「おとなが育つ」

    『おとなが育つ条件-発達心理学から考える』 柏木恵子・著 という本を読んだ。 (グーグル画像より) 何を読むか、読む本の選択はいちおう考える。 そして探す。 (ヒマな老人といっても、いくら自由時間がいっぱいあるとはいっても、残された時間、人生は 「後ちょっと」と思うと、それなりに焦り、真剣に探し、そして選ぶ。 昔から「人生に無駄などない」というけれど《それは正しいといまも思っているけど》、 現実に先が「後ちょっと」になったいま、「先がある若者」には正しい、と条件付きに変わった) この書名、「おとなが育つ」に惹かれた。 何十年もおとなをやってきて(老人になってからも十数年が経った)、 これ以上、…

  • 2025.5.16 つくられる病(「正常病」)

    『つくられる病-過剰医療社会と「正常病」』 井上芳保・著 (グーグル画像より) という本を読んだ。 初めから終わりまで、何度もなんども深くうなずいた。 (エピローグに本のすべてが要約されていると思うので、そこだけ引用、紹介し、 自分のことに重ねて思ったことを書きます) ーーーーーーーーーー (本の叙述通りではなく、私流に編集) 「「うつ病」(と医者には診断されていても)ではなく「正常病」(つくられる病)かもしれない… 飲むヒアルロン酸は本当に効くのか →(著者は述べる「モノアミン仮説は大いに疑わしい」と。 続けていう「セロトニンやドーパミン《これらをモノアミンという》の分泌薬が開発」 →「製薬…

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