やっと本の紹介です。 強く感じた四つのことだけ書きます。 ーーーーーーーーーー ① 〈アイデンティティからシティズンシップへ〉 ひとびとは、自分は本当に差別していないか、と省みることなく、差別者を批判している。 … 「足を踏んだ者には、踏まれた者の痛みがわからない」とはマイノリティがマジョリティにたいして しばしば非難の意味を込めて向ける抗議であり、論理である。 … アイデンティティをそう簡単に取りかえることはできない … シティズンシップの論理は、もしかしたら差別をしているかもしれないとみずからに問いなおすこと 差別とは何か、と考えるきっかけを失わせている。 ② 〈道徳としての「現代的レイシ…