【読書】『夜行』森見登美彦 著
小学館(2016) 【あらすじ&ひとりごと】 森見登美彦さんの『夜行』を読みました。 森見さんの作品は『聖なる怠け者の冒険』を読んで以来の二冊目です。 きっとまたあの独特の森見節なる言い回しで、読者の口元を綻ばせるような作品なのだろうと思っていましたが、今作品はがらりと変わり、恒川光太郎さんのホラー系ファンタジーを思い出しました。 京都で学生時代を過ごした仲間が再会し、「鞍馬の火祭」を見物に出掛けることになる。 それは、10年前にも訪れた際、仲間の一人が突然姿を消したことで、もう一度会えるかもしれないという思いを皆抱き、10年ぶりに鞍馬に集まることになった。 夜が更けるなか、それぞれが旅先で出…
2022/08/12 21:24