鹿を巡る伝説・信仰の世界を踏み分け進んでみる ~猿丸太夫の百人一首の歌を足がかりに
“奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき” --猿丸太夫(生没年不詳) from 百人一首 史上に名高い歌人の中でも喜撰法師(六歌仙のひとり)と並んで謎めいた存在となっている猿丸太夫。架空の人物説も。上記の歌はそんな彼の代表作(もしかしたら唯一の歌?)です。 前回の投稿で金沢市にある彼を祭神にした猿丸神社を紹介した際にこの歌を挙げたので今回は主役級の扱いで。 今回のテーマは「鹿」です。 1.猿丸太夫の歌を鹿狩りをテーマにした歌を通して鑑賞してみる 1-1 万葉集に出てくる鹿狩りの歌を鑑賞してみる 1-2 鹿狩りと和泉式部を巡る伝説を見てみよう 2.鹿の「利用」と鹿にまつわる不思…
2024/12/07 18:38