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岩船山 大智院 高勝寺(→東京都稲城市坂浜)は、胎蔵界大日如来像を本尊とする真言宗豊山派寺院で、南北朝時代後期の1368(応安元)年に僧の鎮海が開山しました。1368(応安元)年は数え年11歳の足利義満(あしかがよしみつ)が室町幕府の3代将軍に就任した年でもあります。江戸時代には本山・末寺の制により真言宗御室派の総本山・大内山 仁和寺(→京都府京都市右京区御室大内)の末寺となり幕藩体制の一翼を担う一方、高勝寺自身も末寺19ヶ...
小沢城(→神奈川県川崎市多摩区菅仙谷1丁目)は、鎌倉時代初期の御家人稲毛三郎重成(→小山田有重の子、北条時政の娘婿、畠山重忠の従兄弟)が築城し、嫡男の小沢小太郎重政がこの地の支配のために居城していました。鎌倉時代の武士は、所領(→本貫地)となる荘園を名字にしたため、親子兄弟で名字が異なることは珍しいことではありません。稲毛重成の弟は榛谷重朝(はんがやしげとも)・森行重・田奈有朝・小山田重親と全員異なる名字を名...
稲毛山 廣福寺(→神奈川県川崎市多摩区升形6丁目)は、平安時代の承和年間(→834年~848年)に天台宗の高僧・慈覚大師(→円仁)が、あるいは鎌倉時代初期にこの地の領主稲毛重成(→小山田有重の子、畠山重忠の従兄弟)が開基し、僧の長弁が開山したと伝わる古寺を、江戸時代中期に僧の法印定賢が廣福寺として中興開基した真言宗豊山派寺院です。本堂には木彫の稲毛重成像、境内には稲毛重成の墓と伝わる五輪塔がありますが、これらは後世に...
升形天神社(→神奈川県川崎市多摩区升形6丁目)は、稲毛山 廣福寺の向かいの山頂にある天神社で、室町時代にこの地の領主稲目(いねのめ)氏が櫛名田比売(稲田姫)を祭神とする稲乃比売神社(→埼玉県大里郡寄居町鉢形)を勧請したことが興りと伝わります。創建当時は祭神の櫛名田比売(稲田姫)を韋駄天(いだてん→仏教における天部の神)と間違えて韋駄天社と号していましたが、1868(明治元)年の神仏分離令により天神社と改められました。〖...