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(火星 -居住 (60)より) そして、この原子力電池は、火星由来の水の利用や、惑星の環境改変の初段としても、重要な役目を果たす可能性がある。 元々、液体の水が拠点基地近傍にあり、そのような水を基地に引くのが最も簡単な方法であるが、科学観測によれば、今のところ地表近辺に、恒常的な液体の水は存在しないので、極地や平原、渓谷の表面近傍の氷を利用することになる。 さらに、地表に液体の水源を作るという方法も考えられ、その液体の水源の作製に、先ほど述べた原子力電池を装備した環境改変ユニットが使用されるわけである。それは、探査機のように電力の供給を目的にしたものではなく、熱をそのまま利用するものである。よ…