アラフォーサラリーマンが日頃感じたこと、趣味のこと(主に映画、音楽、プロレス観賞)と、過去の経験談(失敗談?)、ラジオネーム『ロンルイ』としてラジオへの投稿記録などを綴っています。
11/26 T-JOY大泉にて鑑賞。 お客さんの入りはキャパの3割程度といった感じでした。 【あらすじ】 ある日、女子高生の遺体が発見される。事故や自殺か、あるいは他殺なのか、その真相は不明だった。悲劇に至るまでの過程が母・ルミ子(戸田恵梨香)と娘・清佳(永野芽郁)それぞれの視点で明らかになっていくものの、双方の証言は同じ出来事を回想しているにもかかわらず食い違い、母と娘の複雑な関係が浮き彫りになる。 公開前から湊かなえ作品と言う事もあり、非常に楽しみにしていました。 しかし、公開後映画レビューサイトではあれよあれよと思わしくない評価が増え、若干不安な気持ちを持ちながら見に行きました。 そして見終わった感想としては、全く悪い作品ではありませんでした。 恐らく低評価や期待外れとレビューしている方々がそのように評している理由としては下記があげられるかなと思います。 1.中島哲也監督『告白』を期待してしまった 予告編でも『湊かなえ』『告白』のフレーズと中島作品を連想させる様なポスターデザイン、演出であったため、かなり『告白』を意識してしまったのかなと思いました。 (私もその1人です。) 2.ミステリー要素を求めすぎてしまった ※ネタバレ含みます 予告編でもある通り、とある女子高生の遺体が発見されたと言うニュースから物語が始まります。 なので、多くの方はこの事件の真相に迫っていく物語を期待しますが、実際はこの事件は物語のキッカケに過ぎず、『母親とは』『娘とは』を問いていく作品となっているので、このギャップが低評価の原因かなと思います。 ですので、自分としてはレビューを少し見てから観に行ったので、期待値を上げ過ぎずに鑑賞できたので、それなりに満足できました。 なので、これから鑑賞される方は先入観を持ち過ぎずに観に行くことをオススメします。
11/23 T-JOY大泉で鑑賞してきました。 客入りとしては、中高年を中心に劇場の半分程度が埋まっておりました。 【あらすじ】 弁護士の城戸章良(妻夫木聡)は、かつての依頼者である谷口里枝(安藤サクラ)から亡き夫・大祐(窪田正孝)の身元調査を依頼される。離婚歴のある彼女は子供と共に戻った故郷で大祐と出会い、彼と再婚して幸せな家庭を築いていたが、大祐が不慮の事故で急死。その法要で、疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島秀和)が遺影を見て大祐ではないと告げたことで、夫が全くの別人であることが判明したのだった。章良は大祐と称していた男の素性を追う中、他人として生きた男への複雑な思いを募らせていく。 親ガチャ、人種差別など様々な問題を考えさせられるいい作品でした。 まるで『あなたの友人、家族の全てを知ってますか?』と問いかけられているようでもありました。 でも、真実ってそこまで大事なのか? 人の繋がりって何なのか? 特に長男が泣きながら母親に訴えた一言がこの映画で語りたい全てが詰まっていたのではないかと思いました。 個人的には最後の終わり方にオシャレだなと感じてしまいました。 原作も読んでみたいと思います。
11/20 T-JOY大泉で鑑賞してきました。 客の入りとしては少なかったです。 【あらすじ】 6歳のときに両親に捨てられた少女カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)。ザリガニが鳴くといわれるアメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯でたった一人で育ち、自然から生きる術を学んだのだった。ある日、その湿地帯で青年の変死体が発見され、カイアに殺人の容疑がかけられる。そして、法廷に立った彼女の口から語られたのは、想像を絶する半生だった 本作はアメリカのベストセラー小説ディーリア・オーエンズ著「ザリガニの鳴くところ(原題:WHERE THE CRAWDADS SING)」の実写化ミステリーである。 まるでラブストーリーと法廷サスペンスがマッシュアップしたような作品で私は非常に楽しめました。 主人公のカイアは、幼い時に暴力的な父親が原因で母親や兄弟が次々と家出し、とうとう父親も出て行ってしまったことから湿地帯で一人で生活することとなりました。 そんなどん底の状態から数少ない協力的な大人の支援で、成長していきます。 そんな彼女が殺人事件の容疑者になったことで、映画を見ている自分は「なんとか幸せになってもらえないか・・」と応援したい気持ちでいっぱいになりました。 そして本作、ラストシーンでのどんでん返しが話題となっているのですが、これがとあるアイテムを映しながら静かに真相を連想させるようにナレーションが語られて幕を綴じるというものでした。 所謂わかりやすい描写や、セリフで事実を直接的に説明するものではなかったことが、鑑賞後に観客が各場面を思い返しながら真実の伏線を回収するというものでしたので、私は大好きなタイプの映画でした。 そして主演のデイジー・エドガー・ジョーンズは、若い時のアン・ハサウェイにそっくりだなと思い、今後の活躍を期待したいと思いました。
もうじき40歳を迎えますが、最近になって学生時代のバイト先の上司から社会人になる際の心得として言われた言葉が非常に深いと感じるようになりました。 私が学生時代の最後にバイトしていたのは某有名百貨店のお得意様部でした。 通常学生のバイトといえば、売り場のスタッフなどが中心なのですが、私はなぜか売り場ではなく、所謂営業部の所属となりました。とはいえ、アルバイトが営業活動をするわけはなく、私はお得意様向けの品物を保管したり、持ち出しを手伝ったりする「お回し受付」という倉庫のような部署の所属になりました。 ここには60を超えた嘱託社員の室長を中心に、アルバイト2名、パート2名という小さな部署で、まるで昔あった江角マキコ主演の「ショムニ」に出てくるような部署でした。 ただ、社会人になる前に学生の自分にビジネスマナーなどを教えてくれたのがこの室長で、私が大学を卒業し、就職する際に連れて行ってもらった送別会で次のように言われました。 相手に頭を下げられても勘違いするな!それは自分ではなく冠(会社)にだと思え! 懇親会の2回に1度は会社の経費ではなく自分のお金で支払え 冠に関係なく付き合える仲間を最低3人作れ その時は、いまいち言っている事がわからなかったですし、若手時代はこんな事を考える余裕もなかったのですが、転職を経験したり、マネージャーになったりと社会人経験を重ねるにつれて、この言葉がどれだけ大事なものだったのかを実感してきました。 特に3に関しては、転職した時に冠関係なく付き合ってくれる人は、今でもよい相談相手ですし、会社が違えど仕事面でも強力な援軍になってくれていて感謝しかありません。 そして、直近では転職を経験している社員の少ない現在の会社では、私は珍しい存在のため、この2か月程度の間に2名から転職の相談をされました。 そちらどちらも現在の人間関係に悩んでいることが原因との相談であったため、以前別の記事に書いたように、ポジティブな転職よネガティブな転職について話しました。 そして、どちらの相談もネガティブな転職を考えていたため、最終的には現在の環境を変えるべく、相談できる人による支援を行うことを提案し、自分も協力する旨伝えました。 但し、このように悩んだ場合も室長の3番目の言葉は本当に重要だなと感じました。 自分なりに、じゃあそんな仲間をどのように作ったらいいのか?という事になると、まずは他人に興味を持ち、会話するこ
本作を王様のブランチの漫画コーナーで知り、気になったので即購入してしまいました。 【あらすじ】 とんでもねぇヤツらがやってきた! 常識を覆す衝撃作、爆誕!! 幼い妹ふたばに、やけになつかれている中学生・ぴょんたろう。彼と2人の友人は、背の低さから「スモール3」と呼ばれていた。ある日3人はぴょんたろうの家で担任教師・ドクから借りたDVDを観る。そこから3人の、そして妹ふたばの、奇想天外な冒険が始まる…!! ※若干のネタバレ含みます。 一見、児童向けの作品に登場しそうなキャラクター描写であるため、何も知らずにこの表紙だけ見ても手に取ろうと思わない人が多いかもしれませんが、是非読んでみてください。 こんな表現方法があったか!と感心させられます。 本作はマーベル作品でお馴染みになった『マルチバース』をテーマにした作品なのですが、このマルチバースの表現方法が非常に挑戦的で斬新です。 過去にもマルチバースやパラレルワールドを扱った漫画作品はありますが、恐らくどの作品でも行わなかった表現方法だと思います。 まだ1巻なので物語がどのように進んでいくかまだまだ謎だらけですが、この作品のマルチバース表現は一見の価値があります。 本当にオススメです。
11/19 TOHOシネマズ日比谷で鑑賞してきました。 上映館数がさほど多くない事と、金曜初日の夜の回ということもあり、満席に近い状態でした。 【あらすじ】 予約が取れないことで有名なシェフ(レイフ・ファインズ)が提供する極上メニューを目当てに、孤島のレストランを訪れたカップル(アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト)。素晴らしい料理の数々にカップルの男性が感激する一方で、女性は言いようのない違和感を抱く。店内が不穏な様相を帯び始める中、シェフ自慢のメニューには、思いも寄らないサプライズが用意されていたのだった。 予告編を見た時から、宮沢賢治の注文の多い料理店みたいな雰囲気を感じ、キャストはレイフ・ファインズ/アニャ・テイラー・ジョイ/ニコラス・ホルト/ジョン・レグイザモ、制作にアダム・マッケイが参加と期待できる布陣であったため公開を楽しみにしていた作品です。 この作品は、料理人と客との関係性、レストランと評論家との関係性など、「料理人の願望」が狂気として暴走するサスペンスホラーでした。 かなりぶっ飛んだ行動に走ってしまうシェフが物語の中心となるのですが、その行動はシェフの「料理に対する姿勢」、「顧客の料理に対する姿勢」、「忙しい職人にとっての限られた休日意味」などプロだからこそ拘る姿勢は職業に関係なく「仕事と向き合う姿勢」を考えさせられることだなと思いました。 映画としても面白かったですし、友人にも薦めたい作品だと思いましたが、個人的にはシェフが今回の客を選んだ意図をもう少し深堀してもらったほうが伏線回収の爽快感があったのかな?と思いました。 一応理由は語られているものの、ちょっと弱いかなぁと思ってしまうものもありました。
11/13 T-joy大泉で「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」字幕版を鑑賞してきました。 朝一の回、そして「すずめの戸締まり」が同時期に公開されているせいか、マーベル作品としては少し寂しい客入りとなってました。 【あらすじ】 アフリカの秘境にあるワカンダ国には、平和な日々が訪れたかに思われた。だが、若き国王ティ・チャラを失ったワカンダである事件が起きる。遺(のこ)されたティ・チャラの妹シュリ(レティーシャ・ライト)、母親ラモンダ(アンジェラ・バセット)、国王親衛隊を率いる女性戦士オコエ(ダナイ・グリラ)らの前に、新たな脅威が現れる。 前作までの主人公ティ・チャラを演じていたチャドウィック・ボーズマンさんが闘病の後他界。 続編の製作は決定していましたが、主演の他界により、ティ・チャラ役はどうするんだ?と話題になりましたが、制作陣は代役を立てずに制作すると発表し完成された本作品。 冒頭のマーベルスタジオのロゴも、通常は様々なマーベル作品名場面を織り交ぜた構成なのですが、本作は全てチャドウィック・ボーズマンさんへの追悼の意を込めて、全てブラックパンサーの名場面で構成されていました。 この冒頭のロゴに留まらず、作品全体からチャドウィック・ボーズマンさんへの愛が感じられる作品でした。 また、本作が他のマーベル作品と比べて特徴的だと思った点は、「根っからのヴィランが登場しない」という点だ。 今作のベースとなる物語は、ワカンダの文明を支え、悪用されないようにワカンダ人が守っている資源「ヴィブラ二ウム」が、ワカンダ以外の海底で見つかり、この資源を巡って争いが起こる。しかし、この争いは対峙しあう国同士がそれぞれの国・国民を守るための戦いであるのだ。 現実の世界でも資源を巡って戦争が起こり、争いあう国同士もそれぞれの視点ではそれぞれの守りたい意思によって行動に移っている。 そんな反戦的なメッセージを現在の情勢を思い浮かべながら受け取ってしまいました。 最後に、前半は暗闇でのシーンが多く、非常に見づらかったので、視聴環境を問われる作品だと思いました。 満足した視聴環境を求める方はIMAXやドルビーシネマでの鑑賞がいいのではと思いました。
「六人の噓つきな大学生」で注目された浅倉秋成の最新作「俺ではない炎上」。 今回も読みごたえのある作品となってました。 【あらすじ】 外回り中の大帝ハウス大善支社営業部長・山縣泰介のもとに、支社長から緊急の電話が入った。 「とにかくすぐ戻れ。絶対に裏口から」 どうやら泰介が「女子大生殺害犯」であるとされて、すでに実名、写真付きでネットに素性が晒され、大炎上しているらしい。 Twitterで犯行を自慢していたようだが、そのアカウントが泰介のものであると誤認されてしまったのだ。 誤解はすぐに解けるだろうと楽観視していたが、当該アカウントは実に巧妙で、見れば見るほど泰介のものとしか思えず、誰一人として言い分を信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも……。 ほんの数時間にして日本中の人間が敵になり、誰も彼もに追いかけられ、ともすると殺されそうになる中、泰介は必死の逃亡を続ける 前作「六人の嘘つきな大学生」と同様に、物語の各章は登場人物のそれぞれの名前が冠されており、登場人物の視点を切り替えながら進んでいく構成である。 前作は就活のグループディスカッションという限定的な空間で進む作品でしたが、今回は自分のSNSを他人に悪用され、塗り衣を着させられたことをきっかけに炎上した事からの逃亡劇であるため、かなり広い空間表現であるため、前作とは異なる舞台設定であり、面白かった。 ただ、伏線回収は見事であり、読み終わることで理解する時系列や犯人の動機があきらかになり、非常に楽しめました。 また、家族/会社/取引先など各方面から見られる「自分」という部分も大きな要素になっており、読み終わった後「自分は各方面からどんな風に見られているんだろう?」「自分は各方面によってどんな風に振舞っているんだろう?」と考えさせられました。 ただ、前作は「絶対映像化してほしい!」と思ったのとは対照的に、小説だからこそ成り立つ物語だと思いました。 現在社会で問題となっているSNSの顔の見えない人間の暴力性を描いていて、物語として面白いのだが、映像化には演出家の腕がかなり試される作品かなと読んでいて思いました。
11月6日、池袋シネマロサにて『君だけが知らない』鑑賞してきました。シネマロサは学生時代はよく通っていましたが、それ以来となりますので、おそらく約17年ぶりぐらいに訪問しました。 当時は、大手ロードショー作品も多く取り扱っていましたが、今は単館系作品を数多く上映しているようで、当時と比べてかなり独自の方向性が出た劇場になってました。 作品はと言うと、記憶喪失系のミステリー映画です。 【あらすじ】 事故のせいで記憶を失ったスジン(ソ・イェジ)は、夫のジフン(キム・ガンウ)の献身的なサポートにより、日常の生活を取り戻しつつあった。そんな折、未来の幻覚を見るようになった彼女は、ある日殺人現場を目撃する。しかしそれは幻覚ではなく、死体が実際に発見されたことでスジンは精神のバランスを崩し、ついには夫にまで疑いの目を向けるようになる。 見終わった感想ですが、一言で言うと『伏線回収が気持ちいい』です。 私は予告編で気になって、それ以上は情報を入れずに見に行きましたが、これが正解でした。 なぜなら、前情報を極力入れずに観る事で、記憶を無くした主人公と同じ視点で鑑賞できるからです。 主人公視点の記憶喪失モノ、そして殺人事件も絡むとなると、次から次へとわかる新事実に見てる側の各登場人物への感情移入が上映中激しく移り変わる事間違いなしです。 上映館は少ないですが、足を運ぶ価値のある映画なのでオススメしたい作品です。
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