敦賀町の北金が崎にあり此の地元弘の頃新田義顕の拠りし古跡にして本社は尊良恒良の二親王を祭る社は海に斗出せる岬角の上に坐し山水の景嘱目最も絶美なり明治33年発行『日本名勝百景』より
本邦に名だたる勝地にして古来詩歌の吟詠頗る多し浦は南を受けたる入海にして東西二十町許りの所を称す 地の島沖の島双子島雑賀崎等を一望し眺嘱佳絶 特に近傍名所古蹟に […]
興津町にあり 其の寺門の在る所は古昔清見が関の旧跡にして下に三保の松原を一望し富士愛鷹等の諸峯顧緬の中に在り眺嘱の爽快なる画図も及ばず 境内奇樹名石及寺宝夥多あ […]
西大谷の南にありて天正六年豊公の創建に係る像は木鉦を造りて中心とし左右棧路を棧して背後を一週し得るの造営なり 寺鐘は慶長十九年秀頼の鋳造せし所にして僧清韓の名あ […]
浅草公園にあり 本尊は長一寸八分の観音にして推古天皇の御宇土師中知其の臣浜成竹成等と宮戸川に綱し得たる所の霊像なりと 草創は大化年間にして実に一千二百有余年の古 […]
河沼郡柳津村にあり 古来著名の仏刹にして俗に柳津の虚空蔵と称す 大同二年創立の霊場なりと豊臣以降徳川代々の帰依最も厚く寺領極めて多しと 堂宇の宏壮風景の美なる言 […]
湊川神社と称す別格官弊社にして楠木正成の霊を祀る 社殿は明治四年の修営に係り境内に劇場茶亭弓店等多く賽人常に絶へず 元禄四年黄門光圀所建の「嗚呼忠臣楠子之墓」碑 […]
鹿ヶ谷の北にあり 古へ足利義政の閑居地にして後寺院とし慈照寺と号す 庭園は相阿弥の設計に成り悉く庭作の式に備はれりと云ふ 又義政の好に成る古雅なる四畳半の茶室あ […]
海浜の眺望よく殊に晩春潮干狩に名あり 住吉神社は同浦高燈籠の東二十余町の所に鎮し四棟の構造頗る古雅にして神威自から灼然たるを覚ゆ 社西今住吉海水浴場の設あり 明 […]
足利義満の築く所にして鹿苑寺と号す 衣笠山の麓にありて境域宏廣林泉の幽雅なる驚くに堪へたり 三層の楼台閣下の鏡湖池に映じ有名の奇石点々水に浮ぶ 又岩下水龍門瀧名 […]
久良岐郡にあり山村の庭圃悉く梅樹を植へ花時に至れば雅俗の仕女来遊其の清香を賞す 此地前は海に面し後は山を負い風光又自ら谿然たり 其の山上に攀て以て全村の梅花を見 […]
琵琶湖中に在り周囲約二十六町 島中都久夫須磨神社あり島形宛がら猛虎の蹲るが如く 老樹森然として聳い山水の勝稀世の絶景なり 古へ島に二岐の竹を生ずと故に此の名称あ […]
糺の北深林の中に在り官幣大社にして白鳳5年の創営に係る 社殿の宏壮多く其の類を見ず 本社の例祭は四月二の酉を以て執行し世に加茂の葵祭と称して最も古賀なる祭事とせ […]
豊浦郡の南端に位し南一海峡を隔てて豊前に対する市坊にして丘陵を負い前は硯の海に瀕し東に有名なる壇の浦あり 其後山に登臨せば山光水色満目眺嘱恰も画図の如し 明治3 […]
十市郡に在り山腹に藤原鎌足の霊を祀る談山神社あり 別格官幣大社にして宏壮関西に冠たり社殿は延長四年の創建に係り満山桜楓多く且眺嘱に富む 其他遺跡の見るべき者多し […]
豊國神社の東方阿弥陀峯を以てす 曩に豊太閤三百年祭を執行して共に秀吉の宝塔を築くに此阿弥陀峯を卜せり 古来西麓に秀吉子棄君早世の為めに一寺を建って祥雲寺と称せり […]
鎌倉郡西南の海中に孤立せる一島にして周囲凡そ半里 全島皆岩石に成り老樹蓊鬱島上に江島神社と鎮す 賽路の両側は酒楼客館麟列して鮮魚の美味に倦かしむ 窟児が淵等奇景 […]
一に日暮門と称す楼門鏤むに悉く人物鳥獣花卉を以てす 仔細に之を検するには日の暮るるも猶足らざるを以てなり其美麗精巧洵に人目を驚かすべし 天井に守信の筆八方睨みの […]
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