「ほんま、食欲そそる最高の箱やで」「いつ見ても見事なもんやわぁ。王将は」テイクアウトの餃子。もう、箱からして美味そうだ。タレを豪快にぶっかけ、貪り食いたい衝動に駆られる。が、ここはひとつ、冷静になろう。俺が向き合うべきものは、餃子だけではな
ロードバイクに乗る40代男性。 普段、マイペースに走っています。 ロード乗りにとって役立つ情報まったく無しの、日常的で主観的なブログを綴っています。
(1079)仕事帰り、王将に寄って餃子と天津飯をテイクアウト。-2
「ほんま、食欲そそる最高の箱やで」「いつ見ても見事なもんやわぁ。王将は」テイクアウトの餃子。もう、箱からして美味そうだ。タレを豪快にぶっかけ、貪り食いたい衝動に駆られる。が、ここはひとつ、冷静になろう。俺が向き合うべきものは、餃子だけではな
(1078)仕事帰り、王将に寄って餃子と天津飯をテイクアウト。-1
パソコンをシャットダウンした後、机に突っ伏し「お疲れ、俺」。自分に声を掛ける(脳内で)。大して忙しくもなかったが、会社にいるだけで疲れた。さぁ、そんな自分を癒してあげたい。美味いもんを食って、酒を飲みたい。が、飲み屋に行くのは辛い。半日以上
(1077)ロードバイクに乗れない休日は、純ハイを飲んで…。-3
地下街の立ち飲み屋。串カツと純ハイのコンビネーションに魅力され、すぐにほろ酔い気分となった。「すみません。純ハイ、もう1杯」「あと、きす。なんきんにチーズ」止まらない。普段は、座ってゆっくり飲みたいと思う。が、気持ち良くなると、立ち飲みが苦
(1076)ロードバイクに乗れない休日は、純ハイを飲んで…。-2
ちびちびと、純ハイを飲みながら考える。結構、真剣に考える。間も無く、マル得セットの串カツ4本が揚がり、「どうぞ」となるわけだが、どの順番で食べ進めるのがベストか?これが、なかなか難しい。セットの串カツは、「牛」、「えび」、「青と」、「きす」
(1075)ロードバイクに乗れない休日は、純ハイを飲んで…。-1
たまの休みにサイクリングロードを走ろうと思ったが、ベランダから聞こえる、ポツ…ポツ…ポツ…。「ここのところ、このパターン多いなぁ」「ほんま、休みのたんびに雨やなぁ」布団の中でゴロゴロした後、意を決する。「よし、飲みに行こ!」近鉄難波駅の改札
(1074)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~走りたくない、何もしたくない~
武庫大橋を渡ると西宮市に入る。俺の家はすぐそこだ。さっさと帰りたい。が、走る気力は0。もう、走りたくない。この日のライドは、泉佐野のホテルをチェックアウトした後にスタート。まず、うちの墓まで約15㎞。「南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛…」
(1073)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~楽しい毎日を送れなくなった俺~
前回からの続き。「この不人気ブログをなぁ、読んでもらえる機会が増えればぁ」そう願い、Twitterを始め、フォローしてくれる人が徐々に増えた。まぁ、ブログの閲覧数に大した影響は無かったが、こちらもフォローを返すことによって、「おおっ!」。人
(1072)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~Twitterで理解できないこと~
信号待ちの間、考える。「まずは梅田に出て、2号線を西へ…やな」「大阪を抜けて、尼崎、西宮」「あと15㎞ぐらいでゴールや」「帰って風呂入ったら、年越し蕎麦を食いに行かなあかんな」「んで、『墓参りの後、年越し蕎麦を食べました』ってツイートして」
その日はたまたま荷物の多い日で、ロードバイクには乗れず(積めず)、「しゃあないなぁ」と電車で通勤。会社では、根を詰めて作業に向き合った結果、夕方までに仕事が終わった。まぁ、やることをさっさとやって帰るのは理想的だが、困ったことがひとつ。「う
(1070)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~ヤンキー先輩のガハハハハ!~
四つ橋筋を北へ、梅田に向かって進む。オフィス街に囲まれたこの道は、普段、混んでいるが、さすがに大晦日なら空いてるはず…と判断した。ごちゃごちゃした大阪市内を抜けるには、頭を使わなければならない。前を向き、クランクを回していると、この付近にあ
(1069)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~俺は信号無視などしないし、それに…~
大和川大橋を渡り、堺市から大阪市内に入る。「あぁ、こっから交通量が多くなって、ごちゃごちゃごちゃごちゃして走りにくいんやろなぁ」嫌な予感しかしない。が、走って始めると、「あら?思ったほどちゃうなぁ。大晦日やからか?」。路上駐車の列が少し気に
(1068)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~いい思い出として残るライドと、そうでもないライド~
ロードバイクで遠出したのは、この日が初めてではない。印象深いのは、ロードを買った最初の夏、ウッキウキで計画した西宮~岡山1泊2日の旅。顔から胸から背中から汗が流れ続け、コンビニを見付けては水を買い、そして水分補給を試みたが、飲んでも飲んでも
友人と酒を飲んでいると、仕事への不満を聞くことが多い。「会社の体制が悪くてなぁ、仕事しにくいねん」とか、「俺はもっと評価されるべきや」とか。まぁ、日本全国どこの居酒屋にも、不満を口にしながら酒を飲んでる人がいるわけで、「面白くない思いをして
(1066)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~気持ち悪い影~
クランクを回していると、斜め前に俺の影が映る。日差しの加減だ。まぁ、いい。それはいい。気になるのは、真横に映るもうひとつの影。知らないロード乗りの影。「クソが…」いちいち時間を確認してないため、正確には分からない。現実には3分程度かも知れな
(1065)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~蕎麦屋を思う~
それなりに遠出した時は、脚を回しながら「のど飴でも舐めよか」。自然とそう思い、ハンドルにぶら下げたボトルホルダーを漁る。左手でハンドルを支え、右手で飴の包み紙を剥がしながら、「面倒くさいわ!」。結局、信号待ちのタイミングで飴を口に含む。が、
ある休日の午後、「暇やし、ちょっと走ろかぁ」。サイクリングジャージに袖を通していると、「カチャ…」。玄関で小さな音。「何やろ?」気になり、郵便受けを確認。「うん?」NHKからのハガキが入っていた。「えと、『すぐにご開封いただき、内容をご確認
ある休日の午後、「暇やし、ちょっと走ろかぁ」。サイクリングジャージに袖を通していると、「カチャ…」。玄関で小さな音。「何やろ?」気になり、郵便受けを確認。「うん?」NHKからのハガキが入っていた。「えと、『すぐにご開封いただき、内容をご確認
(1063)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~旅のアピール~
「いつになったら青に変わるんや?」信号を見詰めていると、「あっ」。一応、確認しておきたい。ジャケットのバックポケットをまさぐり、スマートフォンを取り出す。セーフ。取引先からの連絡は無かった。普段、取引先の人たちは、俺をコンビニみたいに思って
(1062)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~不人気ブログ脱却は無理だ~
無事に墓参りを終え、家へ帰る。距離は65㎞ほどか。ぱっと、「3時間やな」。そう思ったが、「いやいや」。脳内でもうひとりの俺がささやく。「3時間はありえへん。5、6時間ってとこやな。お前はな、赤信号地獄を味わって帰るんや」クランクを回しながら
(1061)鶏じゃんラーメンと熟成背脂醤油ラーメンに思うこと。
腹が減っても仕事はできる。まぁ、個人的な体質かも知れないが、仕事中、「腹減ったなぁ」と感じても問題無し。むしろ、ハングリーな方が集中力は増す。ただ、「眠たいわぁ」は本当にどうしようもない。眠気に襲われると仕事どころではない。というわけで、昼
(1060)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~父親と俺のトラウマ~
信号待ちの間、サイコンに目をやり、走行距離を表示する。「うん、なるほど」うちの墓場まで、残り10㎞も無い。目的地に近付いているのは嬉しい。素直に嬉しい。ただ、その反面、近付けば近付くほど気持ちが沈む。「親父とバッティングしたら、どうしょう…
(1059)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~Mr.Hot~
ジャケットの襟を立て、首を埋める。「何や、昨日より寒い気がするなぁ」「う~ん」風はさほど強くない。単純に、気温が下がっただけか。「しくじったなぁ」今回の墓参りライド、1泊2日の旅。事前に、天気予報で降水確率はチェックした。ただ、気温は確認せ
(1058)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~心の葛藤~
12月31日。令和4年、最後の朝をホテルのベッドで迎えた。ゴロゴロしながらテレビを見詰めるが、頭には何も入ってこない。この日のスケジュールを考えると、気が滅入ってしまう。泉佐野から南へ15㎞ほど走って、墓参り。墓参りの後、北へ西へと65㎞走
(1057)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~鹿児島醤油に魅了される~
「ついにこの日が来たか」期待に胸を膨らませ、ホテルより目当てのラーメン屋へ向かったが、休み…。次に期待した居酒屋では体よく断られ、結局、ホテルの1階にある串カツ屋に入店。「疲れるわ…」そう思いながら、SPD-SLシューズで歩いた意味、時間、
(1056)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~だったら聞くなよ八剣伝~
以前より切望していたラーメン屋「大統領」。ついに、俺は来た(店の前までね)。そして、「うっわ!閉まってるやん!」。ショックはでかいが、仕方が無い。店には店の都合がある。年末なので、休みに入ったのだろう。OK。振り返らずに前を向こう。そうだ。
(1055)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~12月30日の大統領~
カチャカチャとアスファルトに刻む、足音を踏みしめるたびに…。「あぁ、歩きにくいわぁ」SPD-SLシューズを履いて歩くのは不快だ。普段することのないペンギン歩きは辛い。あと、階段を下りる時、ちょっと怖い。ロードバイクに乗って旅に出る際、いつも
(1054)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~関空泉佐野ファーストホテル~
「兵庫…県…西…宮市………、k…rm…と」輪行バッグを担ぎながら、字を書くのは難しい。「えっらい汚いけど、これ、読めるか?」かなり申し訳無い気持ちで、宿泊者カードをフロントスタッフに渡す。「お部屋は6階になります」「はい」カードキーを受け取
(1053)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~大丈夫ですか?~
泉佐野駅前で黄昏た後、「そろそろ行こかぁ」。サドルに跨がり、ゆっくりとロータリーを横切る。向かう先は、「関空泉佐野ファーストホテル」。確か、一泊¥5,500ぐらいの部屋が、虎の子の楽天ポイントを使うことで¥1,500になった。これは嬉しい。
(1052)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~泉佐野のシャコ~
信号待ちの間、暇潰しにサイコンをいじり、表示を切り替える。「おっ!走行距離、45㎞やわ!」「ゴールは近い…って言うか、ほぼゴール?」出発前、スマートフォンアプリの「自転車NAVITIME」で、家から泉佐野駅までの距離を確認した。そうだ。確か
(1051)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~悲惨な現実から逃れる方法~
岸和田を走る。予約したホテルがある泉佐野まで、残りあと7㎞ほどか。「OK。30分後には、風呂入って着替えてラーメン屋に行って…」一瞬、30分後の自分が頭に浮かんだ。が、同時に思う。「無理やろなぁ…」「30分なんて、絶対無理やわぁ…」溜め息。
(1050)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~脳内~
不快すぎる。高石市を南へ進み、泉大津を経て忠岡町に入ったが、かなり不快すぎる。信号と信号の間隔が短く、少し走っては赤信号、少し走っては赤信号を繰り返し、走った気分にならない。また、進んでいる…という実感も無い。信号が青に変わり、「うぉーー!
(1049)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~VS泉州の太陽~
高石市に入る。30年ほど前に祖母の家があった高石市。確か、阪和線の普通電車しか止まらない、随分と不便で小さな駅で降り、小さな家がひしめき合う住宅街の狭い路地を抜けた先。そう、しばらく進めば、学校と駄菓子屋があり、右へ左へ。駅から徒歩20分は
(1048)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~堺の名店を訪れたいが…~
堺市。クランクを回しながら、ふと思う。「泉佐野のホテルまで、あと25㎞ぐらいか。1時間ちょっとで着くなぁ」「余裕やな」気が楽になり、急に小腹が空いた。「何か食おかぁ」普段、堺を訪れる機会が少ない俺。よって、堺の美味い店を知らない。ただ、昔か
仕事の後、部屋で酒を飲んでいると、友人から電話が入った。「おぅ、krm。来週の土曜、何か予定あるか?」「俺なぁ、仕事やわ」「そうか。昼の2時か3時ぐらいからな、みんなで飲みに行こう思ってんねんけどな」「う~ん、早めに終わらせても、その時間は
(1046)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~フォローされても…~
住吉公園前の高燈籠。信号待ちの間、ぼんやりと眺めながら「もうちょっとで堺やなぁ」。大阪市から堺市に入ると、道が広くなり、信号と信号の間隔が長くなる。走りやすく、高速巡行に適したシチュエーションだ。しかし、俺の脚は高速巡行に対応していない。「
(1045)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~VSベネズエラの太陽~
26号線を南へ進む。家を出て、ここまでの走行距離は15㎞ほど。全く大した距離ではないため、脚は元気。まだまだ走れる。余裕で走れる。が、どうもおかしい。両腕が痛い。二の腕が痛い。信号待ちの間、「水分補給しとこか」。ボトルケージに手を伸ばたとこ
(1044)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~何も変わらない絶望~
なにわ筋を走り始めたところで、「しくじったな…」と思う。ここは大阪のメインストリート…ではないにしても、それなりの交通量があり、道の両サイドにはそれなりの歩行者。「うっわぁ」都合が悪い。俺にとって、それなりに都合が悪い。後々、ブログを書く時
休日の武庫川サイクリングロード。馴染みのサイクリングロード。汗まみれになり、「昨日よりも速く、ほんの少しでも速く…」。そう念じながら走っていたのは、随分と昔のことのように思える。今の俺は、スピードにもタイムにも興味が無い。知らないロード乗り
(1042)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~A子と喫茶店に~
「そろそろ決めなあかんなぁ」と思いながら、淀川大橋を渡り始める。この先を進めば、大阪市の中央市街地となり、快適に走ることは難しい。小刻みに設置された信号。確実に殺意を抱く。ならば、なるべく不快にならないルートを考えたい。が、「考えるん、面倒
(1041)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~自分を信用しようと思った~
クランクを回しながら、ふと考える。「何か忘れ物してへんよな?」俺は子供の頃からぼけっとしており、忘れ物が多かった。その度に教師から叩かれたが、特に改善することもなく大人になり、今は物よりもスケジュールを忘れることが多い。とまぁ、自慢じゃない
(1040)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~赤信号男~
武庫大橋を一気に下る。ロードバイクは、クランクを回さずとも勝手に加速していき、「このまま大阪を目指せ!」。心の中で叫んだ瞬間、信号は青から黄色に、そして赤へと変わった。出鼻を挫かれた気がしないでもないが、まぁ、いい。世の中が俺を中心に成り立
ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~嫌気とともにスタート~
さぁ、ロードバイクに乗って、墓参りへ出発!するはずが、予定より1時間20分遅れ。その理由は、ありえないアクシデントがあった…わけではない。はっきり言って、アクシデントなど何も無かった。俺は、布団の中でYouTubeを観ながらゴロゴロしていた
(1038)パーフェクトデンキ 藤沢店 佐藤さんからの電話-3
女性の声。「パーフェクトデンキ藤沢店、佐藤と申します。お預かりしておりましたお品物が戻りましたので、ご連絡させて頂きました。ご来店お待ちしております。では、失礼します」留守電を聞き、「0466-××-××××」からの電話が、単なる間違いであ
(1037)パーフェクトデンキ 藤沢店 佐藤さんからの電話-2
「krm、お前、もっと飲めよ」友人にビールを注がれる。「明日、早く出社せなあかんから、飲み過ぎはあかんねん…」と思いながらも、ついついぐいっと飲み干した。おっさんふたりの飲み会。「はぁ~」と溜め息をつき、「ちょっと聞いてくれよ」と友人。「最
(1036)パーフェクトデンキ 藤沢店 佐藤さんからの電話。-1
クランクを回していると、「何や?」。太ももに振動を感じる。脚を止め、ポケットからスマートフォンを取り出し、「何や?」。古い友人からの着信だった。「おぅ、krm!久し振りやな!」「まぁ、久し振りやな」「お前、今、何してんねん?」「今?ロードバ
(1035)ロードバイク超初心者の頃に戻りたい…と思った夜-2
「え!?ロードバイク、乗ってるんですか?何ていうのを?」近くの席でジョッキを握る、知らない男性客に問われ、「えぇ、まぁ、Bianchiのを」。ハイボールを飲みながら答える俺。「Bianchiですか~。自分も近いうちにロードを買おうと思ってて
(1034)ロードバイク超初心者の頃に戻りたい…と思った夜-1
仕事から帰り、「疲れたわぁ」と布団に横たわる。このまま焼酎でもちびちび飲んで、眠りにつきたい。が、「ええ加減、取りに行かなあかんよな…」と思う。「面倒くさ…」「面倒くさ…」「店のおばちゃんが持って来てくれたらええのに」「ほんま、気が利かんよ
天政のカレーそば。レンゲを手に取り、スープを一口。「うっわ!」辛いものが苦手な俺にとって、ややハード。「しくじった…。普通にスタミナそばを注文しといたらよかったわ…」そう後悔した次の瞬間、「え?美味い…」。辛さの後に旨味が追い掛けて来た。更
店先に張られたメニューに目を通すと、「肉そば」が気になる。どうも気になる。きっと美味いだろう。しかし、ここはひとつ「スタミナそば」にしよう。俺にとって、スタミナそばは特別な存在。基本中の基本であり、王道でもあり、とにかく特別なのだ。出汁に浮
サイクリングロードを往復する。家に帰って着替えた後、「難波のジュンク堂へ行こか」。駅に向かって歩き始めたが、「何…?めちゃめちゃ寒いやんけ…」。震えながら分析する。ロードバイクに乗る際、ペラペラでも暖かいアンダーウェアと長袖ジャージ、または
「休日の過ごし方」について考えながら、休日にサイクリングロードを走る。まず、俺は朝から晩まで座りっぱなしの仕事をしているため、休日に体を動かすのはとても良いことだ。サイクリングは良いことだ。本当に良いことだ。ただ、良くないのが酒。走った後、
「そのBianchi、どこで買ったん!?なぁ、どこで買ったん!?」通勤中、信号待ちの間、知らないおっちゃんに絡まれて「死ぬほど面倒くさいよなぁ…」。真剣に「俺って日頃の行いが悪いんかなぁ」と考えつつ、おっちゃんの顔に目を向け、質問に答えよう
「こんにちは!これこれ、3万!これ、3万!」信号待ちの間、真横に止まったクロスバイクのおっちゃんから急に話し掛けられ、「誰…?何…?」。「なぁ、これ3万!」「これ!」あまりにも唐突で、「こいつ、狂ってんのか…?」と思ったが、どうやら、おっち
目薬を差し、ティッシュで目の周りを拭いた後、またパソコンの画面に目を戻す。パチパチパチ…と入力しては考え込み、「この作業、納期までに終わるんやろか…?」不安で不安で仕方無い。ただ、今の俺は、作業と向き合い進めるしかない。朝の8時過ぎに出社し
(1026)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-16
鳴門まで、あと10㎞も無い。30分ほどクランクを回していれば、Nさん(50代 男性 鳴門で真鯛釣りをする人)たちとの待ち合わせ場所、渡船乗場に着く。「OK」ライドの終わりが見えた。渡船乗場の駐車場に駐められたNさんの車。そのトランクにロード
(1025)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-15
ボトルの水で顔を洗う。その効果は分からないが、「眠気を消し去った(はず)」と自分に言い聞かせ、サドルに跨がった。相変わらず、強い向かい風に打たれ、立ち向かう気力は0。ただ、だらだらとクランクを回す。まぁ、このペースでも、ゴールの鳴門へは30
(1024)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-14
阿波しらさぎ大橋を渡っていると、「あっ」。ふと、スマートフォンの通知が気になり、脚を止めた。俺の中で、ライド中に嫌なことの1位は雨。次にガタガタの道。交通量や信号が多い道も嫌い。そして、LINEやメール、電話の通知も大嫌い。走っている間は、
(1023)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-13
「死後の世界は存在するのか?」以前、この問いに対して、飲み友達のMさん(70代 男性)は「ある」と答えた。彼には、実体験があると言う。とんでもない病気を患い、生きるか死ぬかの手術をした時のこと。まず、お花畑が見えた…と。ふらふら歩き進んだ先
(1022)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-12
デビルマンを拝んだ後、「そろそろ戻ろかぁ」とサドルに跨がったが、ちょっと待て。帰りのルートを決めていない。ここはひとつ、落ち着いて考えよう。鳴門の渡船乗り場で、Nさん(50代 男性)たちと待ち合わせている。今頃、彼らは真鯛釣りに勤しんでいる
肌寒いが心地好い。外の風に当たり、酔いを覚ます。しばらくして豊川に戻り、「瓶ビールをもう1本」。厨房にいるTさん(40代 女性 同級生であり、この店の女将)より「まいど~」の声。互いにビールを注ぎ、ふたりで飲む。「なぁ、krmくんとこに、L
着物姿のTさん(40代 女性)にビールを注いでもらう。「有り難う。でも、気ぃ使ってくれんでもええで」「ええからええから。今日は雨やし、他にお客さん来てくれへんやろし、ゆっくりして行ってね」確かに、お客さんが来てくれる雰囲気は0。現時点で、客
あまり縁の無い路線の電車に乗り、よほどのことが無い限り降りることの無い駅で降りた。傘を差すとパチパチ…パチパチ…。駅前を少し歩けば、美味そうな焼鳥屋にうどん屋。興味深い。「ここに入ろか」「いやいや、そらあかんわ」俺は「酒肴・豊川」に向かわな
肌寒くなったせいか、クランクを回しても汗を掻かない。まぁ、暑いのも汗でびしょびしょになるのも嫌いだが、「一滴の汗も流れへんのは寂しいな」。そう感じる。どうも、体を動かした気分にならない。少しでも汗を掻こうと、インナーで走る。シャカシャカ…シ
(1017)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-11
徳島駅を東へ少し進むと、こぢんまりとした繁華街。「夜に来てみたいなぁ」「ええ飲み屋があったら、入りたいなぁ」以前からそう思っていたが、今のところ、機会は訪れていない。「ここやな」ある交差点で脚を止める。まぁ、「ある交差点」と記すのは、「自分
(1016)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-10
「だらだらしてても始まらんし、そろそろ走ろかぁ」ベンチから立ち上がり、ハンドルを握る。車道に目を向けると、「ちょっと混んでるなぁ」。歩道を選択する。どうせ、歩行者などほとんどいない。ゆっくりと、のんびりと歩道を進もう。徳島駅周辺は、過去に何
(1015)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-9
吉野川の向こう側に、徳島市の市街地がある。そう、今回の目的地まで、あと少しだ。鳴門市をスタートして、ここまで10㎞そこら。まぁ、大した距離ではないが、俺は頑張ったと思う。途中まで、眠くて眠くて仕方が無い中、本当によく走ったと思う。何だろう?
夏のある日、「たまには大阪の方へ走りに行こかぁ」と、サドルに跨がった。「シャワシャワシャワシャワ…」クマゼミの鳴き声がうるさく、そして暑苦しく、「こいつら、何匹おるねん?」と思う。うちの近所には緑が少ない。にも関わらず、大量の「シャワシャワ
(1013)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-8
おそらく、徳島の市街地まで、さほど遠くはない。おそらく、しばらく進めば2つか3つの橋があり、それを渡ればたどり着く。すぐに。睡魔と闘いながらクランクを回していると、背中に振動。「まさか、取引先からの電話か…?」心臓が握り潰されそうな気持ちに
(1012)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-7
フェンスにロードバイクを立て掛け、俺はしゃがんだ。「あかんわ…。眠たすぎるわ…」「どうしたらええんやろ?」目的地の徳島駅周辺まで、まだ10㎞ほどあるが、真っ直ぐ走る自信が無い。ハンドルがふらついて車にはねられる。そんなイメージしか湧かない。
(1011)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-6
鳴門駅の近くまで来た…のはいいが、これからどこへ走ればいいか決まっていない。悩む。ジャージのバックポケットからスマートフォンを取り出し、時間を確認すると、「9時半かぁ」。この時、近くで真鯛を釣っているNさん(50代 男性)たちとの待ち合わせ
(1010)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-5
赤信号に何度か捕まりながら、鳴門駅へとクランクを回す。「そやそや、この角を左に曲がって…やな」道が少し狭くなり、右側に公園が見えた。「何や?あの黒いのは?」脚を止める。「おぉ、機関車が置いてあるわぁ」「何回も走った道やのに、今まで気付けへん
(1009)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-4
渡船乗り場から鳴門駅へのルートはいくつかあるが、これまで何度も走ったため、それなりに把握しているつもりだ。「今日はあの道で行こかぁ」それなりに広く、交通量の少ない道を選択。それなりに走りやすくて良い。「あっ」信号が赤に変わり、ブレーキ。左足
(1008)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-3
バッタンバッタン…ガタガタガタ…と、周りが騒がしい。おそらく、Nさん(50代 男性)とEさん(60代 男性)が、車から釣具を降ろしているのだろう。「あぁ、『釣りは6時スタートの予定です』って言うてたなぁ。もう、そんな時間かぁ。なるほど」まぁ
(1007)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-2
3時10分。ハンドルに手を添え、夜の町をぼんやり眺めていると、近くに白い車が止まった。「krmさん、おはようございます」窓から顔を出すNさん(50代 男性 趣味は釣り)。「どうも、おはようございます」車に近寄り、トランクにロードバイクを積も
(1006)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-1
「近々、鳴門に行きませんか?」Nさん(50代 男性 趣味は釣り)から誘われたのは、2ヶ月ほど前だったと思う。「あぁ、いいっすね。行きましょうか」「では、日にちや待ち合わせ時間など、決まったら連絡しますね」「はい、宜しくお願いします」過去にも
テーブルに置いたスマートフォンを握り、「心霊写真の鑑定、この人にお願いしたらええわ」と思った。過去記事に掲載し、「写ってません…?」とHさん(ブログの読者)に言われた廃墟の画像。本当に写っているかどうか、隣で酒を飲むMさん(70代 男性 飲
仕事帰りに「もうちょっと走ろか」と、遠回りして尼崎をうろついた。買い物もせず、何となくクランクを回すだけ。クランクを回しながらも、どうも気になる。Hさん(このブログの読者)が、「映ってません?」とコメントした、過去記事の画像。真ん中と右に霊
武庫川サイクリングロードを走る。まぁ、休日のルーティンみたいなもの。見慣れた景色と走り慣れたコースに、何の感動も覚えず、ただただ脚を回すだけ。ただただ脚を回すだけ。回しながらも、考えることと言えば「心霊写真」。正確には「心霊画像」だろうか。
生駒にある宝山寺。聖天さんという商売の神様が祀られている。もう何年前かは忘れたが、飲み友達のMさん(70代 男性 飲食店オーナー)より、「宝山寺にお参りしたら仕事がうまくいくよ」。そんなアドバイスをもらい、毎月1日と16日の縁日には、なるべ
平日に休みを取った。マイナンバーカードを受け取りに、役所へ行くためだ。俺個人としては、「そんなもん、どうでもええやんけ」だが、胃がんを患う母親から「早く取りなさい」。そう言われると、素直に従うしかない。昼前に目が覚め、布団の上で考える。「夕
洗濯物をベランダに干した後、一仕事終えた気分となり、布団の上に横たわる。「居心地ええけど、このままゴロゴロしてたら休日が終わってまうなぁ。勿体無いよなぁ」頭では分かっている。ただ、体がだらけきっている。「ほんまにこれでええんか?洗濯して寝る
(999)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~俺の愛した新大阪-新横浜~
野奈浦桟橋。フェリーの時刻表に目をやると、次の便は13時30分。予定していた便だ。しかし、現在時刻は12時。「おいおい、1時間半も待たなあかんのか?」「何して時間を潰すねん?」考える。「第1砲台跡と第4砲台跡は探索してないなぁ。今から行って
第3砲台と弾薬支庫をうろつき、「そろそろ行こかぁ」。煉瓦造りのトンネルをくぐると、広場に出た。先ほどまで、地下施設や鬱蒼とした木々の中にいたせいか、日光が煩わしい。また、耳元で「プーン」。蚊の飛ぶ音も煩わしい。顔の前で、横で、手を振り回して
天下一品 ららぽーと甲子園店。前に並ぶ黒いTシャツを着たおっさんが、「こってりの大!」と注文し、順番が俺に回った。「こってりの並、ネギ大盛。あと、辛子味噌」店員に千円札を渡す。注文口の前で5分ほどぼんやりしていると、「お待たせしました」。こ
クロスバイクに乗っていた頃は、何度かあった。しかし、ロードバイクに乗って約10年、チェーンが外れたのは今回が初めてだ(と思う)。「あ~、面倒くさいなぁ」気が滅入りながらも、小さなサドルバッグのファスナーを下ろす。サドルバッグの中から、軍手を
「帰ってからラーメンでも食いに行こかぁ」クランクを回しながら、ぼんやりと考える。「どの店に行こかぁ?」数年前の俺なら、美味いラーメンを求めて電車に乗って…だったが、もうそこまでの熱意は無い。「近場で開いてる店はどこやろ?」サイコンに目をやり
(994)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~3人のうちの1人~
ひんやりとした第3砲台跡の地下施設。階段を上り地上へ出ると、「あかんわぁ」。蝉の鳴き声を聞いただけで、灼熱地獄に戻った気分。Tシャツが汗まみれになるのも時間の問題だろう。先を見越し、上半身裸になろうかと思う。考えてみると…だ。夏の暑い時期、
(993)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~カッ…カッ…カッ…~
照明に照らされた、細い煉瓦の通路。突き当たりには、外光が差し込むスペースが見えた。「中庭やろか?」地面に円形の大きな溝がふたつ。おそらく、360°砲撃可能な砲座が設置されていたのだろう。まぁ、今ではその「跡」が残るだけで、何だろう?少し勿体
第3砲台跡。案内看板の前で立ち止まり、フェイスタオルで顔を拭きながら、その内容に目を通した。が、暑さのせいで集中力や理解力が欠落している。頭に入ってこない。「前にネットで調べたら、煉瓦造りの迷宮みたいな画像があったな。まぁ、そういう場所なん
この夏、体重が5㎏ほど落ちた。標準体重未満になったのは、約5年振りかと思う。「痩せなあかんなぁ」そう思いつつも努力を怠ってきた俺に、切っ掛けが訪れたのは6月の雨の日。「今日はロードバイクで通勤でけへんなぁ。まぁ、時間もあるし、歩いて会社に行
(990)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~俺が言いたいこと~
団扇の代わりに、観光マップで顔をあおぐ。パタパタと。「これでなぁ、少しでも涼しくなったらええなぁ」そう願ったが、効果を実感しない。「あぁ…」引き続き、汗まみれで山道を歩く。と、ラフな格好のおっちゃん(お爺ちゃん?)を先頭に、5人の集団が前か
(989)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~小展望台で休憩する?~
ぽつり…。ぽつり…。頬から流れ出た汗が、顎を伝って地面に落ちる。「許して…」汗だくの顔。Tシャツの中はサウナ状態。「今の俺なら、冷凍の豚まんを5分以内に蒸せるわ」と、妙な自信が芽生えた。が、それはいい。そんな自信など、どうでもいい。とにかく
(988)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~俺の蕎麦屋~
第2砲台跡を見て回った後、次に目指すは第3砲台跡。「石が転がる山道、また歩かなあかんのか…」うんざりしつつ来た道を戻る。「あぁ、暑い…」「だるい…」顔からは汗が流れ出し、拭いても拭いても止まらない。また、Tシャツはびちょびちょ。物凄い不快感
「世の中は、自分中心に構築されていない」そんな当たり前のことを、身を持って思い知らされたのは、社会人になってからだ。まぁ、学生時代も頭では理解していたが、基本的に社会に甘えていた。甘えが許される…と思っていた。甘えが許されない世界に足を踏み
(986)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~第2砲台跡で、我がサイクリングチームを思い出す~
武骨な煉瓦造りの建物に蔦が覆う。背景は、青空。もう、一大パノラマだ。「こんな景色、なかなか無いで…」朝っぱらから加太へ向かい、フェリーに乗って友ヶ島に着き、クソ暑い中、山道を歩き続けて来た。それに見合った値打ちを感じる。第2砲台跡。明治時代
(985)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~彼女のマグマ~
孝助松海岸。風は吹かないが、眺めているだけで心が涼しくなる。クソ暑い中、山の中を歩き回ってきた俺にとって、ちょっとしたご褒美だ。有り難い。と、視界の端に人影。「誰かおるなぁ」「久々に人間を見た気がするわぁ」「てか、あら?あの人、桟橋近くで会
(984)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~バンゲリング ベイを流す~
旧海軍聴音所跡の探索を終え、だらだらと来た道を戻る。「あ~、しんどっ」立ち止まり、木の間から空を覗くと、天気はすこぶる良い。せっかく友ヶ島まで来たのだ。快晴なのは嬉しい…が、とにかく暑すぎる。曇り、または小雨ぐらいでもいい気がしてきた。暑さ
騒音に不快感を覚える。「どこのボケや…?朝っぱらから洗濯機を回してるんは…?」布団から上体を起こし、「音の出所、特定したる」と耳を澄ませたが、頭がぼーっとしているため、無理。「くっそ…」「誰か知らんやつのせいで、休日の朝が台無しやわ…」洗濯
(982)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~ワンランク上のおっさんは、〇〇〇がいても廃墟を楽しく探索できるー!~
カリカリカリ…。足元に目を向ける。瓦礫に埋もれる床を、小さな何かが走った。「何やろ?」確認すると、お化けより怖いものを見た気分に。「うっわ、最悪や…」「ほんま、これは全く想定してなかったわ…」「ほんま、勘弁してくれよ…」「ここ、ムカデおるや
(981)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~ここにはお化けなどいない~
旧海軍聴音所跡。ボロボロすぎて、入るのが怖い。お化けと遭遇しそうで怖い。嫌な予感しかしない。「やめとこか…」俺は踵を返そうとした。しかし、よく考えてみると…だ。クソ暑い中、ガタガタの道をここまで歩いてきた。その努力が無駄になるのも嫌だ。簡単
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「ほんま、食欲そそる最高の箱やで」「いつ見ても見事なもんやわぁ。王将は」テイクアウトの餃子。もう、箱からして美味そうだ。タレを豪快にぶっかけ、貪り食いたい衝動に駆られる。が、ここはひとつ、冷静になろう。俺が向き合うべきものは、餃子だけではな
パソコンをシャットダウンした後、机に突っ伏し「お疲れ、俺」。自分に声を掛ける(脳内で)。大して忙しくもなかったが、会社にいるだけで疲れた。さぁ、そんな自分を癒してあげたい。美味いもんを食って、酒を飲みたい。が、飲み屋に行くのは辛い。半日以上
地下街の立ち飲み屋。串カツと純ハイのコンビネーションに魅力され、すぐにほろ酔い気分となった。「すみません。純ハイ、もう1杯」「あと、きす。なんきんにチーズ」止まらない。普段は、座ってゆっくり飲みたいと思う。が、気持ち良くなると、立ち飲みが苦
ちびちびと、純ハイを飲みながら考える。結構、真剣に考える。間も無く、マル得セットの串カツ4本が揚がり、「どうぞ」となるわけだが、どの順番で食べ進めるのがベストか?これが、なかなか難しい。セットの串カツは、「牛」、「えび」、「青と」、「きす」
たまの休みにサイクリングロードを走ろうと思ったが、ベランダから聞こえる、ポツ…ポツ…ポツ…。「ここのところ、このパターン多いなぁ」「ほんま、休みのたんびに雨やなぁ」布団の中でゴロゴロした後、意を決する。「よし、飲みに行こ!」近鉄難波駅の改札
武庫大橋を渡ると西宮市に入る。俺の家はすぐそこだ。さっさと帰りたい。が、走る気力は0。もう、走りたくない。この日のライドは、泉佐野のホテルをチェックアウトした後にスタート。まず、うちの墓まで約15㎞。「南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛…」
前回からの続き。「この不人気ブログをなぁ、読んでもらえる機会が増えればぁ」そう願い、Twitterを始め、フォローしてくれる人が徐々に増えた。まぁ、ブログの閲覧数に大した影響は無かったが、こちらもフォローを返すことによって、「おおっ!」。人
信号待ちの間、考える。「まずは梅田に出て、2号線を西へ…やな」「大阪を抜けて、尼崎、西宮」「あと15㎞ぐらいでゴールや」「帰って風呂入ったら、年越し蕎麦を食いに行かなあかんな」「んで、『墓参りの後、年越し蕎麦を食べました』ってツイートして」
その日はたまたま荷物の多い日で、ロードバイクには乗れず(積めず)、「しゃあないなぁ」と電車で通勤。会社では、根を詰めて作業に向き合った結果、夕方までに仕事が終わった。まぁ、やることをさっさとやって帰るのは理想的だが、困ったことがひとつ。「う
四つ橋筋を北へ、梅田に向かって進む。オフィス街に囲まれたこの道は、普段、混んでいるが、さすがに大晦日なら空いてるはず…と判断した。ごちゃごちゃした大阪市内を抜けるには、頭を使わなければならない。前を向き、クランクを回していると、この付近にあ
大和川大橋を渡り、堺市から大阪市内に入る。「あぁ、こっから交通量が多くなって、ごちゃごちゃごちゃごちゃして走りにくいんやろなぁ」嫌な予感しかしない。が、走って始めると、「あら?思ったほどちゃうなぁ。大晦日やからか?」。路上駐車の列が少し気に
ロードバイクで遠出したのは、この日が初めてではない。印象深いのは、ロードを買った最初の夏、ウッキウキで計画した西宮~岡山1泊2日の旅。顔から胸から背中から汗が流れ続け、コンビニを見付けては水を買い、そして水分補給を試みたが、飲んでも飲んでも
友人と酒を飲んでいると、仕事への不満を聞くことが多い。「会社の体制が悪くてなぁ、仕事しにくいねん」とか、「俺はもっと評価されるべきや」とか。まぁ、日本全国どこの居酒屋にも、不満を口にしながら酒を飲んでる人がいるわけで、「面白くない思いをして
クランクを回していると、斜め前に俺の影が映る。日差しの加減だ。まぁ、いい。それはいい。気になるのは、真横に映るもうひとつの影。知らないロード乗りの影。「クソが…」いちいち時間を確認してないため、正確には分からない。現実には3分程度かも知れな
それなりに遠出した時は、脚を回しながら「のど飴でも舐めよか」。自然とそう思い、ハンドルにぶら下げたボトルホルダーを漁る。左手でハンドルを支え、右手で飴の包み紙を剥がしながら、「面倒くさいわ!」。結局、信号待ちのタイミングで飴を口に含む。が、
ある休日の午後、「暇やし、ちょっと走ろかぁ」。サイクリングジャージに袖を通していると、「カチャ…」。玄関で小さな音。「何やろ?」気になり、郵便受けを確認。「うん?」NHKからのハガキが入っていた。「えと、『すぐにご開封いただき、内容をご確認
ある休日の午後、「暇やし、ちょっと走ろかぁ」。サイクリングジャージに袖を通していると、「カチャ…」。玄関で小さな音。「何やろ?」気になり、郵便受けを確認。「うん?」NHKからのハガキが入っていた。「えと、『すぐにご開封いただき、内容をご確認
「いつになったら青に変わるんや?」信号を見詰めていると、「あっ」。一応、確認しておきたい。ジャケットのバックポケットをまさぐり、スマートフォンを取り出す。セーフ。取引先からの連絡は無かった。普段、取引先の人たちは、俺をコンビニみたいに思って
無事に墓参りを終え、家へ帰る。距離は65㎞ほどか。ぱっと、「3時間やな」。そう思ったが、「いやいや」。脳内でもうひとりの俺がささやく。「3時間はありえへん。5、6時間ってとこやな。お前はな、赤信号地獄を味わって帰るんや」クランクを回しながら
腹が減っても仕事はできる。まぁ、個人的な体質かも知れないが、仕事中、「腹減ったなぁ」と感じても問題無し。むしろ、ハングリーな方が集中力は増す。ただ、「眠たいわぁ」は本当にどうしようもない。眠気に襲われると仕事どころではない。というわけで、昼
脚を止める。「あら?行き止まりみたいやわ。海沿いの道、ここで終わりか?」「じゃあ、次は…と」いちいちGoogleマップを確認するのが煩わしいため、頭の片隅にある不正確な地図を開く俺。「とりあえず、北に進んで町中を抜けて、そっから新幹線の高架
面白くない。景色に劇的な変化が無いせいか、「退屈やなぁ」。愚痴をこぼしつつクランクを回し、海沿いの道を進む。普段、交通量が多く信号連発の道を走り、嫌悪感を抱くことが多い俺。「信号も無ければ車も走ってない、理想的な道は無いもんかなぁ」と思うが
クランクを回す脚を止め、海岸を眺める。ただただ、ぼんやりと。俺には、景色を目で楽しみ、そして俳句を書く…といった趣味など無いが、何となくだ。何となく休憩。家を出て、ゴールに設定した姫路まで80㎞ほど。大した距離ではない。また、ルート上におい
姫路明石自転車道線。予約したホテルがある姫路まで、残り30㎞~40㎞ほど。左手には海が見え、「ブログに掲載する写真を撮ろう」と脚を止めたが、「う~ん」。どうも面白くない。楽しくない。景色に変化が無いからか。スマートフォンのアルバムを確認して
特に予定も無い休日の午後、武庫川サイクリングロードをのんびりと走る。クランクを回しながら考えることと言えば、「帰ってから何を食おかなぁ?」。「そうそう…」ふと思い出した。家に黒霧島のパック(900ml)がある。「じゃあ、店で飲み食いするより
5日目その2社会人になって20年とちょっと。通勤が辛いと感じたことは、一度や二度ではない。率直に言って、日常的に辛かった。「朝っぱらから満員電車かよ…。だっる…」とか、「乗り換え、面倒くさぁ…」とか、単純に「眠すぎるわ…」とか。本当に、毎日
5日目その1「まぁ、平熱…ってとこやな」体温計をちゃぶ台に置き、立ち上がる。「ぐっ…」相変わらず左足が痛い。かなり痛い。「さて…と。出勤前に風呂入ろ」四つん這いで浴室へ進む俺。湯船に浸かり、天井を見上げながら考える。「やっぱり、会社、行かな
4日目その240年以上生きてきた中で、一番痛かったことは何?やはり、郵便局のバイクにはねられたことか。あれは凄かった。痛い…を通り越して、死んだと思うぐらい血塗れになったな。うん、堂々の1位だ。次は、虫歯の治療か。地味であり死ぬほど痛かった
4日目その1何時かは分からないが、おそらく深夜。「あ…、許して…」布団の中で悶絶する俺。左足首が痛い。痛すぎる。立つと激痛が走るのは認識していたが、横になって眠っていても痛みを感じるとは。「確実に悪化しとんな…」既に、ロキソニンSを貼ってい
3日目その2風邪薬を飲むため、薬箱を取りに行こうと立ち上がった瞬間、左足首に信じられない痛みが。あまりの激痛に失神しそうになった。ぷすぷす…ぷすぷす…。頭から湯気を立て、布団の上で四つん這いになる俺。「ほんま、死ぬかと思ったわ…」「一体、何
3日目その1時間は分からない。布団にくるまり眠っていると、「あら?」。意識を取り戻した。「あぁ…、これはヤバいわ…」息を吐く度に、生暖かさ…ではなく、熱さを感じる。「風邪引いた時の息やな」「今日と明日、仕事休みやのに風邪とはなぁ…」「あ~あ
「とりあえずですね、今回のプロジェクトは終わりで、自分の担当分は問題無し…という認識でいいですかね?」取引先の担当者と電話で話しながら、右目を窓の外に向ける。すぅーと横切る小さな光が、5つか6つ。塾から帰る子供たちの自転車だろうか。「はい…
1日目切っ掛けは、ほんの些細なことだった。いつもより早く起きた俺は、ベランダを開けた後、風呂に浸かる。ルーチンワーク。体を温め、汗を掻き、ただぼんやりと仕事の予定を組み立てるのだ。俺が担当している作業の納期は明日。既にやるべきことはやり終え
「また?」「また迂回?」「また迂回せなあかんのか?」海沿いの道を西へ、姫路へ向け走ってきたが、行き止まりにぶつかった。確か、この少し先には川がある。川はあるが橋は無い…ため、迂回して内陸部に進み、橋を渡らなければ、先に進めない。クランクを回
ハンドルを軽く握り、前に目を向けると、信号の無い海沿いの道が続く。「いいねぇ」何も考えず、ただクランクを回したい。ただただ回し続けたい。が、ふと脚を止める。「気になるなぁ…」止めては回し、止めては回し…を繰り返す。数分間隔で。止まる度に、俺
「ほんまに、この道で合ってんのか?」スタートして10分も経たずに道が途切れ、少し不安を覚えた。姫路明石自転車道線については、事前にネットで調べている。明石から進むと、海側の道が続く…と。ただ、一本道ではない。何ヵ所か途切れる箇所があり、何度
左手に流れる明石川を眺めながら、ゆっくりと脚を回し始める。さぁ、後半戦のスタートだ。予約したホテルがある姫路へは、あと40㎞ほど。のんびり走っても、2時間程度でゴールだ。「余裕、余裕」さて、前にも記したが、今回のルートは「姫路明石自転車道線
ある休日の話。朝から、部屋でゴロゴロする俺。「このまま1日を潰すのはもったいないよなぁ」そう思い、ジャージに着替えて近所のサイクリングロードへ向かった。強い向かい風に苦労しつつ、クランクを回す。回し続ける。が、心ここにあらず。どうも気になる
明石市役所付近のセブンイレブンで休憩した後、「そろそろ本気で行こか」。姫路まで、あと40㎞ほど。一気に突き進もう。明石から西へは、今までも何度か走った。いつも、2号線を軸に走った。が、今回は違う。「播磨サイクリングロード」に、「姫路明石自転
舞子公園を後にして、2号線を西へ向かう。次の目的地は、明石の市街地。明石は、今回のゴールとなる姫路への中間地点だ(おおよそ)。西宮の家を出て、ここまで40㎞近く走った。その間、「鬱陶しい…」と感じることが何度もあった。道は広いが信号もやたら