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書店員に落ち着きました。 http://ayumu526.blog.fc2.com/

最近、心に刺さった言葉が 「ほとんどの人は、そこまで深く考えてない」 自閉症、脳性麻痺、統合失調症な三兄妹の、とある話。日々のこと、小説の話など。

精神障害者ですが、小さな本屋の店員になりました。兄は発達障害者です。

月凪あゆむ
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2015/03/24

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  • 7. 運動会の珍百景

    それは、旭と悠也の通っている特別支援学校での、運動会にて。 運動会というのは。子どもたちの特性が出やすいイベントだ。 真陽がまだ小学生以下時。旭、悠也は小学2、3年生としよう。そして、走る項目があったとしよう。 そういう時には、二人は互いが真逆の行動をする。 旭は、普段通りなら比較的速く走れる。だが、家族の、特に母親を見つけると、途端に走る速度が下がる。いっそ徒競走のごとくだ。 反対に、悠也はとい...

  • 6. 「やってみようよ」

    真陽は、小さい頃からなんでも自分でやろうとする子どもだった。 それは何故か。 本人としては、「人の手を煩わせたくない」という気持ちが強い。 幼稚園でも。年中か年長生でもう、母からひもゴムをぶんどって、自分でツインテールにしていた。 後に聞いた話で。 赤子の頃から、はいはいやら、つかみ立ちなどの行動の成長が早かったとか。 まあ、旭と悠也と比べれば、当然とも言えるが。 直接的な理由として。 母、七瀬...

  • 5. 破壊魔の襲来

    長男、旭は。ある頃からどのくらいか、よく物を壊していた。 一番初めは、なんだったろうか。 そう、確かベランダからおもちゃや絵本を落とすことから始まり。 (悠也はそれを見て、ケタケタと笑っていた) 家の中のガラス戸のガラスを、一枚、また一枚と割っていく。 一番困ったろうと思うのは、テレビだった。 壊されて、新しく買って。それをまた壊されて。 そんな事もあって。家に一台もテレビがなかったという時もあっ...

  • 3. 涙の誓い

    子どもは、その瞳いっぱいに涙をためて、縋っていた。その目に映るのは、力のない笑みを浮かべる女性。「……っ。お母さま、死なないで……! 私だけ、置いていかないでっ……!」 城下町育ちで、王の妃となった彼女は、敵が多い。毒を盛られることなど、よくあること。 けれどその日は、毒に高度な魔法がかかっていたためか、誰もそれに気づくことはなかった。 女性の夫ーーこの国の王が、敵と相討ちとなり、亡くなってから、その...

  • 2. 神話の王国

    神話の終わりの、別れた四つの大陸は、七千年の時のうちに、大陸ごとに、それぞれ発展を遂げた。 そのうちの一つは、北の果てに。 東西南北の、北の地は、極寒の地なり。なれば、人間が生きられる地は、限られる。 限られた土地で、二つの国が発展を遂げた。 今回の物語の舞台は、北の果ての果てにありし、レファリス王国。 主は、夜空の姫君と、闇色の風使い。そして、彼女らを守護する者らの――終わりと、再生の物話。いつ...

  • 1, 楽園の崩壊

    その昔、この世界は、たった一つの大きな大陸だった。 名を、プロエレスフィ。ギリシア語――この世界の、古代語と呼ばれる言葉で「原書」を意味する。 四つの国々が、それぞれ協力し合い、まるで楽園のような世界を築いていた。 けれど、楽園の崩壊までの時間は、それほどかからなかった。 平和な世界は、人々の心の「闇」を呼び覚まし、その闇はやがて形をとり、いつしか自分らの世界をつくろうと、様々な種族や、精霊と対立...

  • 埋もれかけた物語

    あらすじ――全ての紐解きは、ここから始まるのだ。「原書」の名のもとに繰り広げられてきた、神話の物語の。 これは、世界が四つに別れた後の、七千年経った頃。それぞれの大陸ごとが、繋がる前の、物語。 はじめの国は、レファリス王国にて。 この地に潜む「アリア」たちの。 ――そこに迫るは、終焉と、黎明か――。 さあ、試されし風使いよ。 今こそ、夜空の少女の手を引く時が来たれり。 決断の時まで、彼の者を導かん――。ま...

  • 25. 「知らない」で済まされては困ること

    つくづく、人間というのは視野が狭い生きものだと思う。私もそうだ。 自分にとって未知の領域に対して、単純に疑問に思う者もいれば、怖気付く者、無関心を貫く者もいる。いや、大抵は興味なんて持たないのか。 「解らない」からと、「見たことがない」と、反発する者もいるのだろう。 身体も心も、たったひとつだけなのだ。 そんなに簡単に、この世の中にある「全て」をその身で感じることは難しいとも思う。 テレビや新聞、...

  • 24. その手をとること

    「戦争なんてない方がいい」「自分たちの平和のためには、戦争も仕方ない」 とても残念なことに、世界には自国の平和のために、あるいは立場を優位にするために、戦争をしている国は、いくつもある。 もっと残念なことに、戦争に勝つことで平穏を得た、と言うひともいる。事実、そういう国もある。 「どんな」国とも、仲良く手を繋いで、共に歩く。 それは、とても難しいのだろう。 でもだからといって。 意見が違うことで、...

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