中国商務部によると、2025年1月から5月までに、全国で24,018社の外資系企業が新規設立され、前年比10.4%増加した。実際の外資投入額は3,581.9億元で、前年比13.2%減少した。中国商務部の外資系企業の投資データには金融業(銀行・証券・保険)は含まれていない。 ここで「新規設立」は外資系企業による直接投資に関する契約件数を表し、「実際の外資投入額」は、外資系企業による直接投資の実行額を表す。外資系企...
世界のなかでアジアの果たす役割が増大しています。これからの日本企業のアジアにおける新しいビジネスのあり方について、ビジネス連携に基づく新しい価値の創出について動向の整理と視点の提示を行います。
東アジア(中国、台湾、韓国)、アセアン10カ国やインドと日本の産業・企業とのビジネス連携のあり方を考えていきます。とりわけ、中国と台湾の情報通信(含む半導体)領域に大きな力点を置いております。
【図解】米国、2024年第1四半期実質GDPは年率1.6%で減速
米国商務省経済分析局(Bureau of Economic Analysis, BEA)が4月25日、発表した速報によると、米国の今年第1四半期の実質国内総生産(GDP)は年率1.6%増加した。 2023 年第 4 四半期の実質 GDP は 3.4% 増であった。今年第 1 四半期の実質 GDP の減速は、主に個人消費、輸出、州および地方政府支出の減速と連邦政府支出の低迷、輸入の加速などがあるとみられる。 出所:米国BEA 暮らしのブログ ...
台湾の民進党政府は、30年近く台湾を統治した蒋介石(蒋中正、1887年10月31日―1975年4月5日)の銅像760体以上を速やかに撤去する予定で、これは彼の功績と中国本土との歴史的つながりを消去するためとみられる。 蒋介石は1975年に亡くなるまで、ほぼ30年間この島を統治した。蒋介石は、1949年に国民党軍または国民党軍を率いて台湾に渡り、内戦で共産主義者に敗れた後、戒厳令を布告して島に暫定政府を樹立した。 この...
国連:アジアは2023年に異常気象と気候によって最も大きな影響を受けた
国連の気象機関であるWMO(世界気象機関)によると、地球温暖化のなかで異常気象と気候の脅威が激化したため、アジアは昨年世界で最も災害に見舞われた地域となった。 WMOのセレステ・サウロ事務総長は今週発表した報告書で、「2023年はこの地域の多くの国が、干ばつや熱波から洪水や嵐に至るまでの極端な状況の連続に加え、観測史上最も暑い年を経験した」と述べた。大陸の900万人以上が洪水や嵐の影響を受け、2,0...
【上海発】ジェトロ「在上海日系企業と上海市副市長との円卓会議」
中国上海市で4月11日、在上海日系企業と華源・上海市政府副市長との円卓会議が開催された。同会議は上海市政府により、日系企業が抱える生産、経営などの具体的な課題を解決し、持続的なビジネス環境を整備することを目的に毎年開催されている。― ジェトロ「ビジネス短信」が4月24日、報じた。 今回の会議には、ジェトロを含む7社及び団体が出席し、上海東方樞紐国際商務合作区および上海国際再保険交易中心の建設...
【展示会】2024年北京国際汽車展覧会(4月25日―5月4日)
4月下旬の今、中国で各種の展示会やフォーラムが催されている。ここでは今、北京で開催中の自動車展示会をご紹介する。 2024年(第18回)北京国際汽車展覧会(Auto China 2024)が2024年4月25日から5月4日まで中国国際展覧中心の順義ホールと朝陽ホールで開催されている。2024年北京モーターショーのテーマは「新時代、新車」で、117台のワールドプレミアカー(多国籍企業による30台のワールドプレミアカーを含む)...
【米国発】JPモルガンのダイモンCEO、米国経済は好調だと語る
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、堅調な雇用と健全な消費者金融に支えられた堅調な米国経済に自信を表明した。ダイモン氏は4月23日、ニューヨークのエコノミッククラブのイベントで、米国の経済好況は「信じられない」と語った。 「たとえ景気後退に入ったとしても、消費者は依然として良好な状態にある」。それでも同氏は、国債の増加、インフレ、地政学的紛争がもたらす潜在的な経済的影響に...
【統計】中国の2024年第1四半期の海外直接投資利用26%減
中国商務部が4月19日出した発表資料によると、2024年第1四半期(1-3月期)の中国の海外直接投資(金融業を除く)利用額は実行ベース3,016億7,000万元、対前年同期比で26.1%減少し、2023 年の第 4 四半期と比較すると、対前四半期比41.0%㊟増加した。今年第1四半期に中国で新たに設立された外資系企業は12,086社で、対前年同期比20.7%増加した。㊟発表資料では41.7%となっているが、筆者の計算によると41.0%になる。 今...
【ウェブサイト】日立「Linking Society(つながっていく社会)を支えるデザイン」の紹介
「Linking Society」―つながっていく社会を支えるデザイン。私たちは、人々がしなやかにつながることで、暮らしの中に幸せを感じる瞬間を増やしたいと考えています。― 日立製作所研究開発のサイト、「Linking Society」はこう訴えかける。 わたしたち研究開発グループは、将来の社会の変化のきざしを敏感に捉えたビジョンと、それを実現する技術を生み出していくことが重要だと考えています。 そのために、経験...
【台湾発】半導体企業TSMC創始者の張忠謀氏が「中山勲章」を受賞
台湾のTSMC(台湾積体電路製造)の創始者、張忠謀Morris Chang氏(92歳)に4月19日、台湾市民に対する最高勲章、「中山勲章」が授与された。― 台湾の経済日報が20日伝えた。 勲章の名称は孫文の号である中山から取られている(孫中山、Sun Yat-sen)。台湾で戦後制定された「中山勲章」の受賞者は、モリス・チャン氏で5人目であり、大変栄誉のある賞である。 台湾の南北を貫く3千メートル級の山脈は「...
【動画】日立、経験者採用向けインタビュー(公共システム営業統括本部)
日立グループの経験者採用で入社し活躍している若手・中堅社員へのインタビューをご紹介する。今回は、YouTubeのHitachi Brand Channelで4月19日に配信された公共システム部門の営業・システムエンジニアとして働く入社歴1年~3年の方へのインタビュー動画(7分24秒)を転載させていただく。 ちなみに、日立製作所の最近の経験者採用比率(正規雇用労働者の中途採用比率)は、2023年度45%、2022年度...
【新製品】ファーウェイ、新戦略スマートフォンPura 70 シリーズを発売
ファーウェイはPura 70フラッグシップシリーズを正式に発売し、標準のPura 70、Pura 70 Pro、Pura 70 Pro+、およびPura 70 Ultraの4つの新しいモデルを発表したとHuaweicentral.comが4月18日報じた。 今回の新しい戦略機種の公開と販売は、ファーウェイが再び大規模なショーケースイベントを開催せずに行ったものである。ファーウェイの新型スマートフォンPura 70シリーズは、同社が正式に宣伝してから非常に人気...
IMF(国際通貨基金)は4月16日、世界経済見通し(World Economic Outlook、以下、WEO)を発表した。 世界経済成長率は、2023年に3.2%になるとみられており、2024年、2025年とも同じペースが続く見込みである。2024年の成長予測は、2024年1月の世界経済見通し改訂時から0.1%ポイント上方修正された。 先進国は、成長率が2023年の1.6%から2024年は1.7%、2025年は1.8%へやや加速する見込みである一方、新興市場国・発展...
中国国家統計局は4月16日、中国の今年第1四半期GDP実績の発表を行った。発表のタイトルは「国民経済は第 1 四半期に好調なスタートを切った」である。 国家統計局のデータによると、第1四半期の中国のGDPは29兆6,300億元、対前年同期比5.3%増、昨年第4四半期の成長率5.2%を上回り、幸先の良いスタートになった。輸出の拡大と製造業の伸びが背景にある。懸案の消費財小売売上高は12兆327億元に達し、対前年同期比4....
【注目】Gartner社「ソフトウェアエンジニアのAI利用が顕著に増加」
米国調査会社Gartner(コネチカット州スタンフォード) は4月11日、2028 年までに、企業領域のソフトウェアエンジニアの 75%がAIコードアシスタントを使用し、2023 年初頭の 10% 未満から増加すると発表した。 AI コードアシスタントは、人工知能を使用してコードをより効率的かつ正確に作成できるようにするツールであり、企業などのソフトウェア人材は、最新の大規模言語モデル(LLM)を活用することができる。 ...
【予測】アジア太平洋地域の経済見通し(2024-2025年)
アジア開発銀行(Asian Development Bank)が4月11日発表した2024年4月のアジア経済見通しによるとアジア太平洋地域の発展途上国経済は、堅調な内需、半導体輸出の改善、観光業の回復を背景に堅調な成長を続けるため、今年平均4.9%成長すると予測され、成長は来年も同じペースで続くだろう。過去 2 年間、多くの国で食品価格が上昇したことによりインフレが上昇した後、2024 年と 2025 年にはインフレが鈍化すると予想されてい...
【読書記録】深町英夫『孫文―近代化の岐路』岩波新書、2016年
序言:読書会資料のブログ公開昨年5月から再開された読書会、第20回思史の会東京(コロナ禍後第6回)は、事情があり、急遽中止となり、その代わり、報告者である私の報告資料(ワード文書のPDF化)をメール添付でメンバーに配り、コメントの交換を行い、読書会の記録、「思史の会東京図書一覧」として残すことと相成った。第20回の勉強会では、報告者の私が、中国の近代の幕開けに東奔西走した革命家、孫文の思想と行動の軌跡を考...
米国労働統計局の4月10日発表によると、2024年3月の消費者物価指数(Consumer Price Index、以下、CPI)は、都市消費者、季節調整済みベースで0.4%上昇し、2月と同じ上昇率となり、また過去12カ月のCPIは季節調整前で3.5%上昇した。 3月にはガソリンのCPIと同様に、住居費(shelter)の指数も上昇した。これらふたつの指数を合計すると、全項目の指数の月間上昇率の半分以上に寄与した。エネルギーCPIは月間で1.1...
【激戦】ファーウェイ、2024年第1四半期の中国スマートフォン市場でアップルを上回る
BCI Researchは最近、2024年第1四半期の中国スマートフォン市場データを発表し、ファーウェイは、スマートフォン出荷台数で他社と僅差の第3位に落ち着き、ファーウェイが再びアップルを追い抜いた。― Huaweicentral.comが4月6日報じた。 中国の2024年第1四半期のスマートフォン市場は、しのぎを削る激戦となるなかで、vivo、Honor、ファーウェイ、アップルの四社が強い地位を維持した。 vivo(含むiQO...
ブルームバーグの4月10日の報道によると、アップルは2024財務年度にインドで140億ドル相当のiPhoneを組み立てるという。事情に詳しい関係者の話によると、アップルは現在、同社の主要デバイスの14%、つまり約7台に1台をインドで生産しているという。 中国が依然として世界最大のiPhone製造拠点であるにもかかわらず、北京と米国の間の地政学的緊張のなかで、アップルは中国を越えてサプライチェーンの多角化を模索し...
【EV】トヨタがファーウェイ、モメンタと共同でインテリジェンス運転ソリューションを採用
テンセントオート(騰訊汽車)がトヨタのグローバルモデルのインテリジェント運転ソリューションが「トヨタ+ファーウェイ+Momenta(北京市)」の三者共同ソリューションモデルを採用することが関係者から分かったと報じた。― IT之家が4月8日伝えた。 トヨタと自動運転会社Momentaとの協力は2020年に始まった。Momentaはカメラビジョン技術に基づく高精度地図サービスをトヨタに提供し、中国での自動地図プラットフ...
【展示会】ジェトロ、浙江省杭州アウトドア展ジャパンブースで釣り具を展示
ジェトロ(日本貿易振興機構)上海事務所は3月22~24日に浙江省杭州市の杭州国際博覧中心で開催された「CLE2024中国(杭州)アウトドア・キャンプ生活展(CLE2024中国(杭州)戸外露営生活展)」に、キャンプ用品や釣り具、機能性アパレル分野の日本企業18社を取りまとめ、ジャパンブースを設置した。 第2回となる今回の展示会には、中国内外のキャンプ道具、アウトドア調理器具、アウトドアアパレルなど約300以上の出展...
米国労働統計局は4月5日、2024年3月の非農業部門の雇用者数は、大方の予想を上回る30万3,000人増加したが、失業率は3.8%とほとんど変化がなかったと発表した。雇用は、医療、政府、建設業界などの領域で増加した。 今年3月の雇用者増で2024年1-3月期の平均増加数は27.6万人となり、これは昨年の月平均雇用増25.1万人を上回っているが、足もとの雇用増は、米国への移民の増加によるものであり、問題はこの状況がいつまで続くか...
【調査】アップルのサービス部門、2025年に売上高の25%に達する見通し
香港ベースの調査会社、Counterpoint Research(以下、Counterpoint)の4月2日付プレスリリースによると、アップルのサービス部門は 2025 年に同社総売上の 4 分の 1 を占める可能性が高い。 Counterpointは、アップルのサービス売上が2025年に初めて年間1,000 億ドルを超えると予想する。さらに、アップルはハードウェアおよびサービス部門の成長に支えられ、今年初めて売上高4,000億ドルを突破するはずだと前掲...
【米中関係】米国は東南アジアで最も好ましい同盟国の座を中国に奪われる
現在進行中の米中対立で東南アジア地域が連携を余儀なくされた場合、米国よりも中国が好ましい選択肢となることが新たな調査結果で明らかになった。― 米国CNBCが4月3日伝えた。 地域調査、The State of Southeast Asia 2024によると、東南アジア人の大多数は、どちらの側を選ぶかを迫られた場合、米国ではなく中国に同調するだろうが、中国政府の南シナ海主張に脅威を感じている一部の国は依然として米国政府を好...
【話題】価格競争のなか、小米はテスラのモデル3よりはるかに安いEV車を発売
小米汽車、Xiaomi Auto、本社:北京市)の最初のEV車の発表から一週間にもならないが、中国のEV業界は今、小米の新事業に関し多くの情報が飛び交い、小米汽車の店舗は顧客で満員、SU7創業版は再発売からあっという間になくなり、車の受け取りまでの最長待ち時間はほぼ8カ月との情報すらあるという。 中国のスマートフォン企業、小米公司(Xiaomi Corp、本社:北京市、以下、小米)がSU7創業板を正式に発表したのは3月28日の...
【台湾地震】TSMC:ウェーハ工場のEUVは損傷せず、設備復旧率は70%を超える
午前7時58分、花蓮沖でマグニチュード7.2の地震が発生し、余震が続いた。TSMCは夕方、現在のウェーハ製造装置の復旧率は70%を超え、ウェーハ18など新しく建設されたウェーハ製造装置の復旧は80%を超えたと発表した。― 台湾紙、中央通訊社は同日22時48分(更新23時30分)、TSMC工場の状況について伝えた。 TSMCは、今日の地震は新竹、龍潭、竹南サイエンスパークで最大マグニチュード5、台中と台南サイエンスパークで...
【先行指標】財新PMI調査「3月の中国製造業PMIは過去13カ月で最も活発」
財新/SPグローバルの中国製造業PMI(Purchasing Manager's Index、購買担当者景気指数)は、今年2月の50.9に続き、3月は51.1となり、2023年2月以来の高水準となった。ロイター調査によると、エコノミストらはこの数値が51に達すると予想していた。ここで50 ポイントのマークは拡大と縮小の分岐点である。 このPMI指標は、国家統計局の製造業PMIが50.8となり、昨年3月以来の最高水準となったことを裏付けるものだ。...
【論説】アメリカの中国恐怖症(Project Syndicate)
要旨 アメリカの対中恐怖症がますます超党派になるにつれ、米国政府の「恐怖」は現実の雰囲気を帯び始めており、中国との偶発的な衝突の危険性が高まっている。さらに悪いことに、米国はこうした不安に基づいて行動することで、阻止したいまさにその結果、つまり中国の台湾侵略を誘発する危険を冒すことになる。 論説 本論説は3月27日、Project Syndicateのウェブサイトに掲載されたものである。Stephen Roach...
【決算】ファーウェイ、2023年アニュアルレポートを発表―予定通りの成長持続
ファーウェイは3月29日、2023年のアニュアルレポートを発表した。ファーウェイは、消費者部門ビジネスの回復と成長で業績を改善し、2023年の連結売上高は7,042億元、対前年同期比9.6%増と好調であった。 ファーウェイの消費者向け事業にはスマートフォン事業が含まれており、同社は、中国市場向けに フラックシップ機種であるMate 60シリーズをはじめとする幾つかの戦略機種を投入し、米国の規制を克服して復活を...
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中国商務部によると、2025年1月から5月までに、全国で24,018社の外資系企業が新規設立され、前年比10.4%増加した。実際の外資投入額は3,581.9億元で、前年比13.2%減少した。中国商務部の外資系企業の投資データには金融業(銀行・証券・保険)は含まれていない。 ここで「新規設立」は外資系企業による直接投資に関する契約件数を表し、「実際の外資投入額」は、外資系企業による直接投資の実行額を表す。外資系企...
米国経済に対する消費者の見方にやや明るさが見えてきた。ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York、以下、ニューヨーク連銀)が発表した最新の消費者期待調査によれば、インフレや雇用に対する不安が後退し、信用環境への見通しも改善傾向にある。 ニューヨーク連銀調査によれば、インフレ期待の中央値は、1年先では0.2パーセントポイント低下して3.0%となり、今年1月調査時点の数字と同水...
「未来のダイニング」を謳うレストラン「WOOHOO」は、世界一高いビル、ブルジュ・ハリファのすぐ近くにあるドバイ中心部に9月にオープン予定です。WOOHOOの料理は当面は人間が調理しますが、メニューから雰囲気、サービスまで、すべては「AIシェフChef Aiman、以下、AIマン」と呼ばれる料理の大規模言語モデルによって設計されます。 「AI」と「人間」を組み合わせた造語であるAIマンは、数十年にわたる食品科学研...
NVIDIAは人工知能(AI)チップのスーパースターだが、台湾積体電路製造(TSMC)も言及に値する。台湾の半導体チップメーカーであるTSMCは、AIプロセッサの需要の高まりに乗って、売上高が急増している。 TSMCの2025年第2四半期の売上高は9,338億台湾ドル(約319億ドル)に達し、前年同期比で39%増加した。成長率は第1四半期の42%からやや鈍化したものの、依然として高水準であった。 この好調は主に...
世界最大の経済大国である米中が貿易協定の履行に向けて協議するなか、米国は中国への半導体設計ソフトウェアの輸出規制を解除した。中国紙財新Caixinが7月4日報じた。 ドイツの産業大手シーメンスSiemensは7月3日、財新Caixinに対し、米国商務省産業安全保障局(BIS)から、中国顧客への電子設計自動化(EDA)ソフトウェアおよび技術の輸出規制が解除されるという通知を最近受け取ったことを確認した。シーメンス...
有朋自遠方来、不亦楽乎(朋(とも)有り、遠方より来たる。 また楽しからずや)―― 孔子 山東省済寧市曲阜市の東南約30キロに、東西方向に連なる小さな山脈がある。その最高峰は340メートル余りで、雄大さ、奇妙さ、険しさ、優美さ、いずれにおいても特筆すべきものではない。しかしながら、遠望すると、ここは五つの川が合流し、五つの峰が連なり、その間を穏やかに包み込む風景が静謐で和やかである。 この一見平...
背景と概要 トランプ米大統領は、日本と韓国を含む複数国に対して2025年8月1日より25%の関税を全輸入品に一律で課すと通告。これは、今年4月に開始された一連の米国主導の貿易戦争の新たな段階を示すものとされる。対象国には日本、韓国のほか、セルビア、タイ、チュニジアなど14カ国が含まれる。日本と韓国はいずれも米国の主要同盟国であり、関税適用は外交・経済両面に波紋を広げている。 日本に対する措置の内容 日本...
はじめに 私たちは、家族、地域社会、職場、そして市民の間の相互の関わり合い通じて、さまざまな形で日々社会との接点を持っている。以下、足もとで読んだ新聞記事などをもとに、以下、思いつくままポイントを記す。 【断章1】節約か、制度破壊か 朝日新聞が7月1日報じた連載あなたのお金はどこへ、「社会保険料が7万円安くなった」という話は、技巧的節約術の表情を持ちながら、その背後に制度への信頼崩壊...
Counterpoint Research(本社香港)の予備的数字によると、2025年第2四半期の中国のスマートフォン販売台数は前年同期比で若干増加する見込みで、ファーウェイとアップルがその成長を牽引するとみられる。 ファーウェイは主要ブランドのなかで最も高い成長率を示し、2025年第2四半期に中国市場でトップの座を獲得すると予想されており、アップルは、iPhone 16シリーズ、特にiPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxのプロ...
久しぶりに日常生活記事が続きます(微笑)。昨日土曜日に、都内に住むせがれが日帰りで戻り、母親(プラスたぶん私)の日常などに気を遣い、作り置きの料理を四、五品作ってくれました。「お母さんの声の調子が気になって」、「連日の明日さ、すごいよね」などと言いながら、手先を動かし、次々に料理し、タッパーに入れ、冷ます。その手際の良さ。 私自身がとりわけおいしく感じた料理は、レンズ豆、トマト、鶏肉な...
「ムニュッター」は、手の感覚刺激用などの健康グッズとして、以前、一部で根強い人気があった製品です。シリコン系の素材を使い、指や手のひらで「握る・つまむ・こする」といった動作を通じて、握力・指先の筋力・触覚の敏感性を鍛える目的でサンリキという東京都大田区の会社 (http://sanriki.com/mnyu/)が 開発し、販売した商品です。 ずいぶん前、この「ムニュッター」を買い求め、使ったことがあり、先日...
日本気象協会は3日、「2025年 梅雨明け予想」を発表しました。東海や関東甲信、北陸、東北南部、東北北部は、7月7日頃に梅雨明けとなるようで、平年よりかなり早い梅雨明けとなり、「猛暑が長期戦」となりそうです。 先月は、初旬に郷里岡山の親戚にご不幸があり、急遽、告別式に参加をしました。梅雨のなか、葬儀用の服や身の回り品をかばんに詰め、傘を持っての岡山訪問でした。訪問先は瀬戸内市、懐かしい記憶...
今から十年以上前、私は次のようなことを考えていました。当時のアジア市場は、現在ほど激動してはおらず、文化とビジネスの接点について、じっくりと論じる余裕があったように思うとともに、読み返してみても、いくつかの視点は、むしろ現在の混沌のなかでこそ意味を持つように感じられます。以下、当時の記事をあらためて再掲いたします。文末に付した「関連記事」を合わせご覧にいただければ幸甚です。 ――――――――――――――――――...
2025年夏、世界の通商環境は複雑な相互依存と対立の只中にある。なかでも注目されるのが、米中および米欧の貿易交渉における動向である。いずれも地政学的背景を帯びた重層的な交渉であるが、ここにきて実務レベルでの前進が見られ、一定の協調の兆しが垣間見えてきた。 米中:競合を超えて歩み寄る現実主義 2025年6月下旬、米中はロンドン会談に基づき、レアアースおよび磁石類の対米輸出の迅速化で合意した。...
Amazon(以下、アマゾン)で買い物をしていて、ある日用品を注文するとき、必要な商品を必要な時期に購入すればそれでよいのに、発注ボタンを押す際に、うっかり定期おトク便欄にマークが入ったまま注文する人は、私自身も含めて、少なからずおられると思います。「あっ!」と思ったらもう遅く、最初の商品の注文をうけたまわりましたというメールに続いて、定期おとく便の注文をいただきましたというメールが到着するから危ない...
2025年6月末、米国最高裁判所は任期末の判決として、ドナルド・トランプ前大統領に有利な内容の判決を複数下した。これにより、大統領権限の拡大や行政府の裁量が強化される結果となり、司法が行政のブレーキとしての役割を後退させたと指摘されている。判決は保守派6人、リベラル派3人という裁判官構成に基づいており、今期もトランプ氏に有利な判決が続いている。― ロイターが28日報じた。 主なポイントを示すと...
国家統計局工業部の統計官于衛寧氏が6月27日、2025年1月から5月までの工業企業の利益データを解説した。2025年1〜5月の規模以上工業企業㊟1による利益総額は2兆7,204.3億元となり、前年同期を若干下回った。主なポイントは以下の通り: 1.複数要因による利益の減少 (1)1〜5月の利益総額は1〜4月比で6,034.1億元増加したが、有効需要の不足、工業製品価格の下落、短期要因の変動など複数の影響で、前年同期比1.1%の減少と...
セールスフォース(Salesforce, Inc. 本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)のCEOマーク・ベニオフ氏は先ごろ、同社では現在、AIが業務の30%から50%を担っている」とインタビューで述べたという。 セールスフォースは、これまでインターネット経由の顧客管理ツール提供などで、ソフトウェア販売の方法に大変革をもたらしてきたが、業界が今、AIへと軸足を移すなかで、新しい技術をプラットフォームに組み込むこ...
日立総研(東京都千代田区)の世界経済に関する短期予測(2025年6月19日付)について下記の通り転載させていただく。https://www.hitachi-hri.com/outlook/s2506.html ●世界:関税をはじめとする政策不確実性が残存、25年の世界経済は不安定な状況続く ●米国:関税は米景気を下押しし、25年は2%を下回る成長。減税効果は26年から ●欧州:トランプ関税は景気を下押しも、26年以降は国防費増額やインフラ投資...
近年の夏は、これまでの常識を超える異常な高温が続き、私たちの身体と心に見えない負荷を与えています。特に都市部では、アスファルトやビルの蓄熱により体感温度が上昇し、熱中症や睡眠不足といった健康リスクが増す一方で、気分の落ち込みや意欲の低下など「夏季うつ(サマー・ブルー)」と呼ばれる心の不調も無視できない問題となっています。 こうしたなか、米国ワシントン・ポスト紙は2025年6月24日付で、「...
先ごろ、シンガポール貿易産業省下の政府機関である経済開発庁(Economic Development Board、以下、EDB)が『シンガポール人材採用の手引き』を同庁のウェブサイト(日本語)に掲載した。 ここで紹介するのは、今後10年間で経済規模推定世界第4位に成長するとされる東南アジアのなかでもその環境や安定した政治情勢により、世界中の個人、そして企業にとってチャンスあふれる場であるシンガポールでビジネスを展...
中国国家統計局は7月15日、中国の今年第2四半期および上半期(2024年1-6月期)のGDP実績を発表した。 国家統計局の速報値(初歩核算、preliminary estimates)によると、今年上半期のGDPは61兆6,836億元で、対前年同期比実質5.0%増加した。四半期別にみると、GDPは第1四半期が対前年同期比5.3%増、第2四半期が4.7%増となった。四半期比で見ると、第 2 四半期の GDP は対前期比 0.7% 増加した。 ...
半導体市場は大きなショックに直面している。韓国サムスン電子傘下の最大労組である全国サムスン電子労働組合(以下、組合)は7月8日、雨のなか6,540人の参加でゼネストを実施した㊟。 ㊟韓国英字紙BusinessKoreaの記事によると、今回のストライキは、組合が結成された1969年以降で初めてのものである。韓国の聯合ニュースによると、ストライキは3日間続き、器興、平沢、天安、温陽、亀尾、光州の各工場の組合員6,540人が参加...
米国労働統計局(U.S. Bureau of Labor Statistics)は7月11日、6月の全都市消費者物価指数が5月に横ばいだった後、季節調整済みで0.1%下落し、季節調整前の全項目指数は過去12カ月間で3.0%上昇したと発表した。この12カ月間の上昇率3%は3年以上ぶりの低水準である。 全項目指数は6月までの12カ月間で3.0%上昇し、5月までの12カ月間の3.3%上昇よりも小さい上昇となった。食品とエネルギーを除く全項目指数は過...
今年初めに中国本土の株式市場に外国資本が大量に流入したことを受けて、アナリストたちは投資家の信頼をかき立て続けるには何が必要か考え始めている。 証券取引所のデータに基づく財新Caixinの計算によると、ストックコネクトプログラム(Stock Connect Program、海外投資家が香港証券取引所㊟を通じて中国本土の株式を取引し、その逆も可能)を通じた市場への海外純投資は、今年最初の5カ月で830億元(117億ド...
市場調査会社IDCによると、3,500ドルの複合現実(MR、mixed reality)ヘッドセット「Vision Pro」は今年2月に米国で発売されたが四半期ベースで10万台も売れず、販売不振が続いている。 IDCによれば、より手頃な価格のVision Proが発売されれば2025年に再び関心が高まるだろうが、今後1年間は販売台数が大幅に増加することはなさそうだ。 「Vision Proはその価格にかかわらず、最終的には利用可能なコンテンツに...
台湾の半導体ファウンドリのTSMCが7月10日2024年第2四半期の連結売上高を発表した。6月の売上高は2,078億6,900万台湾ドルで、前月比9.5%減、2023年の対前年同月比32.9%増となった。2024年1月から6月の売上高は1兆2,661.5億台湾ドルで、2023年の同時期と比較して28.0%増加した。 出所:TSMC ちなみに、TSMCの今年第2四半期の連結売上高は、ロイター社の試算に基づく記事によると、6,735億1,000万台湾ドル、退位前年...
台湾パソコン大手エイサー(Acer Inc.)の陳俊聖(Chen Junsheng)董事長は7月8日、チャネル側からのフィードバックとして「現在、新規PC購入の約80~90%がAI PCについて議論している」と指摘した。― 経済日報が7月9日報じた。 エイサーの業績は、勢いがつき始め、子会社の「Tiger Team」が下半期に良いニュースを発表したことで、陳俊聖氏は、エイサーの今年下半期の経営は上半期よりも良くなるだろうと楽観視し...
米国国防総省(以下、国防総省)は問題を抱えている:世界最大の雇用主のひとつが世界最大の通信プロバイダーである中国のファーウェイに依存する企業との取引をどうやって避けるかということである。― Fortuneが7月3日付で報じた。 これまでのところ、国防総省は、2019年に制定された米国法でファーウェイの機器を使用する企業との契約が禁じられているにもかかわらず、できないと述べている。国防総省が免除を推し進...
7月4日から6日まで、2024年世界人工知能大会および人工知能のグローバルガバナンスに関するハイレベル会議(WAIC 2024)が上海で開催され、併設展示会は7月7日まで行われた。 このAI会議には、チューリング賞、フィールズ賞、ノーベル賞受賞者9名と国内外の学者88名が一堂に会し、AI倫理ガバナンス、ビッグモデル、データ、コンピューティングパワー、具現化された知能(ロボットなどの物理的実体にAIを統合し、環境を認識...
6月28日、北京の人民大会堂で開催された平和共存五原則70周年記念会議に中国米国商会(中国美国商会、The American Chamber of Commerce in the People’s Republic of China (AmCham China)のマイケル・ハート会長とクレア・マー副会長が中国美国商会を代表して出席した。この重要なイベントは、過去70年間、国際関係の指針となってきたこれらの基本原則の制定を記念するものであり、ハート会長は午後のサブフォーラムでスピー...
アジア開発銀行(ADB、フィリピンマニラ市)は、中国浙江省寧波市における包括的、低炭素、環境的に持続可能な開発を促進するため、2億ドルの融資を承認した。 寧波は揚子江デルタの経済中心地のひとつであり、中国における重要なエネルギー生産および新素材産業拠点のひとつである。同市は化石燃料に大きく依存している。このプロジェクトは、寧波市でアジア開発銀行が資金提供する初のプロジェクトであり、寧波市政府、地...
中国最大級の書籍展示会「北京国際図書博覧会(BIBF)」が6月19日から6月23日、北京市の中国国家会議中心で開催された。展示対象分野は書籍、デジタル出版、コンテンツなどで、中国出版社をはじめ世界各国の出版社が出展した。主催者によると、今回の同博覧会には71カ国・地域から1,600社が出展し(うち外国企業は1,050社)、約22万冊の書籍が出品され、バイヤーや一般来場者が計約30万人訪れた。 ジェトロ(日本貿...
中国信息通信研究院(中国信通院)は7月1日、ファーウェイのHarmony OSカーネル㊟の自立した成熟度レベルの認証を完了したと発表した。ファーウェイHarmony OSの自主研発率(自主研究開発率)は100%であり、自立した成熟度レベルはA レベルである。 ㊟カーネル(kernel、内核)はオペレーティングシステムの中核をなす重要なソフトウェアを指す。 中国信通院は6月28日、モバイルスマート端末オペレーティン...
米国ニュース雑誌のTIME(ニューヨーク市)とAI研究開発のOpenAI(サンフランシスコ市)が6月27日、戦略的コンテンツパートナーシップ契約を発表した。 このコラボレーションを通じて、OpenAI は TIME の過去 101 年間の膨大なアーカイブから現在のコンテンツと過去のコンテンツにアクセスし、その製品や表示を強化して、ユーザーの問い合わせに応えて、引用とtime.comの元のソースへのリンクを表示する。この新し...
米国では夏の航空旅行が急増すると予想されている。米国運輸保安庁(Transportation Security Administration、TSA)は6月23日(日)に299万人の乗客を検査し、これは数週間前の5月24日に記録された記録を上回る。また、運輸保安庁は7月4日の独立記念日休暇期間が記録的な数になると予測している。 運輸保安庁は6月28日(金)から7月8日(月)までの間に3,200万人以上の旅行者を検査すると予想しており、休暇期間中の旅行者...
米国の禁止措置にもかかわらず、チップ生産を含むあらゆる分野で進歩し始めたファーウェイにとって、2024年はファーウェイの年になりそうだ。今年に入って、ファーウェイはチップセットの生産量に注力していることで注目を集めている。Kirinプロセッサにしろ、Ascend AIチップにしろ、ファーウェイは両方の面で懸命に取り組んでいる。― Huaweicentral.comが6月29日付記事で報じた。 出所:Huaweicentral...
中国汽車工業協会(CAAM)は6月14日、5月の自動車販売台数が対前年同月比1.5%増の241万7,000台、生産台数が1.7%増の237万2,000台と発表した。対前月比では、生産台数は1.4%減とマイナスが続いたが、販売台数は2.5%増とプラスに転じた。 販売台数の内訳は、乗用車が207万5,000台(対前年同月比1.2%増)、商用車が34万1,000台(3.3%増)だった。うち新エネルギー車(NEV)は95万5,000台(33.3%増)で、自動車...
限定的な調査によると、人工知能を使った偽の学生が受けた大学の試験は、本物の学生が受けた試験よりも成績が良く、採点者によって検出されないことがほとんどだった。― BBCが6月26日に報じた。 英国レディング大学の研究者らは33人の架空の学生を作成し、AIツールChatGPTを使用して同大学の心理学学部課程のモジュール試験の解答を生成した。AIの学生の成績は、現実世界の学生の成績よりも平均してグレード境界の半分以上...
市場調査会社Canalys(本社:シンガポール)は6月26日、中国のTWSワイヤレスブルーツルースヘッドフォン市場動向について発表した。2024年第1四半期には小米が中国市場で最大の出荷台数を誇るTWSブランドとなり、次いで ファーウェイ、アップルは第3 位となった。 Canalysによると、小米の最新イヤホンとスマートフォン販売キャンペーン活動がTWSイヤホンの出荷数を大幅に増加させ、4四半期連続で2桁の成長を維持し...