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Y字路はなぜ生まれるのか? : 重永瞬
『Y字路はなぜ生まれるのか?』 重永瞬 実家に帰った時に読んだ新聞の書評欄で見かけて気になっていた本。「Y字路」に焦点を絞ったこだわりが何だか面白そうだと思った。 路上を歩いてそれぞれに個性的なY字路の表情を味わい、地図をひもといてなぜそこにY字路が生まれたのかを考える。人がY字路に抱くイメージを追い、街にY字路を形成して…
2025/05/15 20:32
緑陰深きところ : 遠田潤子
『緑陰深きところ』 遠田潤子 花開萬人集 花盡一人無 但見雙黄鳥 緑陰深處呼 花開けば万人集まり 花尽くれば一人なし ただ見る双黄鳥 緑陰深き処に呼ぶを 遠田潤子という名前を目にすると、この作者との出会いになった短編「水鏡の虜」に感じた、身体を熱っぽく疼かせるような情念の滾り…
2025/05/03 20:38
読学人間 : 寺嶋良
『読学人間』 寺嶋良 『THE FIRST SLAM DUNK』→「2023 ワールドカップ」→「パリ五輪」→福岡で開催されたインハイバスケ観戦〜の流れでバスケに興味を持ち始めて、今シーズンから近隣のアリーナに足を運んでB.LEAGUEの試合を観戦するようになった。といっても、どこか応…
2025/04/19 22:59
さよならに反する現象 : 乙一
『さよならに反する現象』 乙一 気になる本を見つけたらとりあえずメモしている私の「読みたい本リスト」に入っていたのだけど、いつどこでこの本を見つけたのか、どうして読みたいと思ったのか思い出せない。読んだらなにか思い出すかと思ったけど、やっぱり思い出せない。 最初の二編、「そしてクマになる」「なごみ探偵おそ松さ…
2025/04/14 20:29
虚傳集 : 奥泉光
『虚傳集』 奥泉光 数多ある剣術道場の中でもその突き詰めすぎた合理性によって幕末の江戸で異彩を放った清心館。戦国時代、印地の衆と呼ばれた投石の技術をもって業とした者たち。後世に一体の仏像も残していない謎の仏師・寶井俊慶。異端の研究に邁進した江戸学問界の徒花・薗倉瑞軒。尊攘の波に身を投じた高田諒四郎と地方の豪農の当主として…
2025/04/02 21:28
睦家四姉妹図 : 藤谷治
『睦家四姉妹図』 藤谷治 横浜市戸塚区の静かな住宅地・原宿に暮らす睦家の家族。父・昭、母・八重子と貞子、夏子、陽子、恵美里の四姉妹。昭和の終わりから令和の幕開けまで。それなりの波風を立てながら「平成」の日々を暮らす一家の家族模様。 睦家の四姉妹とはほぼ同世代。家庭環境の違いはあるけれども、私も彼女たちと同じ年ごろで同…
2025/03/22 21:31
多頭獣の話 : 上田岳弘
『多頭獣の話』 上田岳弘 久しぶりに物語にハマる感覚を味わえた。このところ本を読む体力、集中力が落ちていく一方で、夢中になって一気読みなんてことはできなくなってたんだけど、この『多頭獣の話』は読み始めてすぐに物語に呑まれる感覚があってページがどんどん進んだ。(と言っても、さすがに睡眠時間削って一晩で読み終えるってのは無理…
2025/03/15 21:07
夜の床屋 : 沢村浩輔
『夜の床屋』 沢村浩輔 人気のない無人駅の駅前。深夜にただ一軒灯りを灯す理髪店。灯りに吸い寄せられる蛾みたいに、この不思議なシチュエーションに引き寄せられてページをめくる。 奇妙な出来事に遭遇しがちな大学生・佐倉。この床屋の謎につづいて、部屋の住人が寝ているその室内から絨毯だけが無くなるという不可解な事件、近所の小学…
2025/03/06 21:23
歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』
期待以上に昂る舞台でした。幸四郎さんと松也さんダブルキャストのライ、右近さんのキンタ、染五郎さんのシュテン、新悟さんのシキブ・・・楽しみなとこは沢山あったその中で、何より目を奪われたのが時蔵さんのツナ。 時蔵さんといえばザ・古典のイメージがあったのだけど、立ち回りも踊りも、台詞も所作も、古典の歌舞伎とは違ったリズムに乗っていながら、動きの端々のきまり具合、ふとした立ち姿の美しさには歌舞伎な…
2025/02/25 20:26
KABUKI NIGHT ~あつまれ朧の森 博多で歌舞伎を鬼推しナイト~
博多座で上演中の歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』のトークイベントに行ってきました〜! 1時間あまりの楽しいひと時。せっかく撮影タイムがあったのに私の腕がないせいできれいに撮れたのが一枚もない〜 なので、写真のアップはなしです。 出演者の皆さんへのアンケートを基にしたトークコーナー。アンケートになんて書いたか忘れてる人続出なのはご愛嬌として・・・『朧〜』で自分のお役以外に演じてみたい役につい…
2025/02/13 23:10
鬼がいる
博多座に歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』を観に行くと、劇場のそこここに鬼が潜んでた。
2025/02/12 22:48
白昼夢の森の少女 : 恒川光太郎
『白昼夢の森の少女』 恒川光太郎 きっと多くの読者がそうであるように、恒川光太郎氏の描く幻想的な異界の有り様には「厳しさ」「怖ろしさ」とともに「懐かしさ」を感じてきた一人なんだけども、今回感じたのは「懐かしさ」を通り越して「それ、知ってる」っていう感覚だった。 夏の夜に音もなく山々をよぎる大入道。町の上空に浮かぶ巨大…
2025/02/08 20:14
狐花 葉不見冥府路行 : 京極夏彦
『狐花 葉不見冥府路行』 京極夏彦 作事奉行上月監物の一人娘・雪乃の行く先々に姿を見せる美貌の若衆。雪乃はすっかり魅入られ心奪われてしまうが、その若衆の姿を見た雪乃付きの女中・お葉は怖れ慄き病みついてしまう。 紅い彼岸花の柄を着物に染め付けた美しい若衆の話を聞かされ心穏やかでない女が他にも二人。材木問屋近江屋の娘・登…
2025/01/25 20:17
小川洋子と読む 内田百閒アンソロジー
『小川洋子と読む 内田百�閭Aンソロジー』 内田百�閨^小川洋子編 冒頭に置かれた「旅愁」が何というかもう最強の掴みを見せてくれるのだ。この時点でもう完全に私の魂は百�關謳カと小川洋子氏に引っこ抜かれてしまった。 旅行用に買ったずぼんが寝台車でもぞもぞするうちビリビリと二尺ばかりも裂けてしまった。仕方な…
2025/01/17 21:57
主従は三世
年末年始を少し外して実家に帰省してきた。 実家からの帰途、最寄りの駅までぶらぶら歩きながら、三年前に亡くなった母の事や一人暮らしをする父のことを考えるともなく考えていると、ふと「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」っていう言葉が浮かんできて、気がつくと頭の中は親の事からそっちの言葉のことに移ってた。 「親子は一世」はわかる。親子関係に「ガチャ」という言葉が出てくるのを見ても、「うん、ま…
2025/01/13 21:18
年末の一日・浅草公園 他十七篇 : 芥川竜之介
『年末の一日・浅草公園 他十七篇』 芥川竜之介 やはり竜之介、優しいんである。 以前、ちくま文庫の作品集を読んだときにも作中の人物たちに注がれる竜之介の細やかな観察眼や控えめな同情にほろりとさせられたのだが、日々の暮らしのなかで人がふと見せる表情、心の揺れを見つめ、思いやり、掬い上げる竜之介の視線は優しい。 しか…
2024/12/29 20:48
進撃の巨人という神話
『進撃の巨人という神話』 社会学者、精神科医、漫画研究者、漫画編集者、フリーライター、暗黒批評家・・・8人の執筆者がそれぞれの視点から漫画『進撃の巨人』を語る。 『進撃の巨人』のコミックスはレンタルも交えて全巻読んだのだけど、私はどちらかというとアニメ視聴の方がメインで、連載を追いかけて原作をじっくりむさぼり読んだわけ…
2024/12/20 21:31
決戦! 忠臣蔵
『決戦! 忠臣蔵』 今年はとにかくゴリゴリの「討入り!」が読みたかった。史実云々は脇に置いといて、どフィクションでいいから、忠義の! 侍たちの! 討ち入りが! 読みたかった! シリーズ名に『決戦!』とあるぐらいだから、てっきり吉良vs.赤穂浪士のヒリヒリする駆け引きに熱いバトル! 艱難辛苦の末の命を賭した討入りが! 美し…
2024/12/14 20:29
忠臣蔵夜咄 : 池宮彰一郎
『忠臣蔵夜咄』 池宮彰一郎 『四十七人の刺客』や『最後の忠臣蔵』の作者である池宮彰一郎氏が自らの作品執筆や映画化について語ったエッセイや対談集。 『忠臣蔵』を題材にした小説を書かれた作家たちが口をそろえて言う「…
2024/12/06 20:47
『八犬伝』
『八犬伝』 監督:曽利文彦 仁義礼智忠信孝悌の珠を持つ不思議な因縁で結ばれた八犬士の運命の戦いを描く『八犬伝』の物語と、その物語を生み出す滝沢馬琴の人生。「虚」と「実」の物語をあざなうように描く。 中途半端感が否めないとの感想を目にすることもあり、ちょっと期待値は低めで観に行ったのだけど、滝沢馬琴を演じる役所広司さん、妻・お百を演じる寺島しのぶさんの演技が素晴らしく、滝…
2024/11/22 21:35
歌舞伎 型の真髄 : 渡辺保
『歌舞伎 型の真髄』 渡辺保 ストレートプレイには苦手意識のある私が歌舞伎にはハマってしまうその訳は何なんだろう? と考えるその中で、歌舞伎の歴史の中で練り上げられてきた「型」という演技法に興味を持ったのだけど、「型」のもたらす効果って何だろう? と、いうより「型」って何なんだろう? ってことはまだまだ全く頭でも身体でも…
2024/11/08 23:47
スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』 ~ 天翔ける心
初日を観て以来、ヤマトタケルは熊襲や蝦夷や伊吹山の山神たちの血を吐くような呪いの言葉をいったいどう受け止めたのか、そして、「天翔ける心」とは何だったのかってことをずっと考えている。 これまでになく討たれる側、滅ぼされる者に心を寄せてしまったのは、私自身が古いものとして取り残され、見捨てられ、世の中に身の置き場がどんどんなくなっていくのを感じているからなんだけども・・・ 第一幕の幕切れ。…
2024/10/22 20:35
スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』 ~ 女たち
【弟橘姫】 第二幕走水の場面。これまで何度か観てるから何が起こるか知ってはいるんだけど、その上で・・・壱太郎さんの弟橘姫の感情の振り幅の大きさに圧倒されたというか度肝抜かれたというか。所詮自分は大和の国の皇后にはなれぬ身だけれど、今、海の神に見染められて海の皇后になれるって・・・何かに憑かれたような感情の迸り。これは、皆の為に自分が犠牲になることを納得させるための言葉なんかじ…
2024/10/21 20:44
スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」 ~ 男たち
【熊襲弟タケル】 第一幕 熊襲の館の場面。熊襲弟タケルの第一声〜その声のあまりの若々しさに、正直ちょっと違和感を抱いた。でも宴の席での振舞い、表情を見るうちに、粗野ではあるけれども真っ直ぐで気持ちの良い青年であることが感じられて大好きになったわ〜。歌之助さん、とても清々しくて魅力的な新しい熊襲弟タケルを創られました。そして死に際のあの台詞。日に日に大きくなっていった拍手の音は…
2024/10/18 20:58
集結せよ! 若手の煌めきが眩しい「ヤマトタケル」新たなステージ
新橋演舞場、御園座、松竹座を経て、ついにやってきた! 隼人さん、團子さん、壱太郎さん、米吉さんが集結する、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』博多座公演。 キャストの組み合わせを変えて4回の観劇を予定していたのだけど、初日の團子タケルを観ると、「ああ!隼人さんの千穐楽を観たい!」となり、次に隼人タケルを観ると、「團子タケルをまだまだ観たい!」となって、結果、6回観ることになってしまった(これ以上…
2024/10/14 23:23
「ヤマトタケル」博多座初日
本日、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の博多座初日。 劇場入り口で振舞い酒を頂き、いざ集結! 劇場内には10代、20代と思しき若い方たちの姿が多い。私もかつては「こんな若い方が歌舞伎を観にいらっしゃるのねぇ〜」とお声をかけていただいたりしたこともあったのだが、もうすっかりそんなトシではなくなってしまった。若い方がこの舞台にどんな感想を持たれるのか興味がある。 隼人さん、團子さん、壱太郎さん…
2024/10/08 22:36
黒牢城 : 米澤穂信
『黒牢城』 米澤穂信 以前読んだ『折れた竜骨』は、剣と魔法のファンタジーの世界に論理的推理を持ち込んだミステリー作品だったが、本作は時代劇に謎解きを持ち込んだ・・・いや、単にそういうことじゃなく、織田に叛旗を翻した荒木村重の有岡城での籠城戦の顛末そのも…
2024/09/28 21:58
三体Ⅲ 死神永生 : 劉慈欣
『三体�V 死神永生』 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ、泊功/訳 長い物語を読み終えて呆然としている。三部作の前二作は「映像で見たい!」と思ったが、これはさすがに「映像」で「見る」ことは難しいんじゃないか? いつかこれを体感させてくれる技術は開発されるだろうか。 第二部の主人公・羅輯が関わった「面壁計画」の裏で進行し…
2024/09/13 21:46
三体Ⅱ 黒暗森林 : 劉慈欣
『三体�U 黒暗森林』 劉慈欣 大森望・立原透耶・上原かおり・泊功/訳 地球人類に対して圧倒的な力の差を見せつけた三体文明による恫喝。三体文明の艦隊が地球に到達するまで400年余りの時間で人類に打つ手はあるのか?! やっぱり「映像で見たいっ!」と思ってしまう大エンターテイメント作品。 三体文明が送り込んできた陽子型スー…
2024/09/04 21:42
2024 夏のFinale
2024年の夏が終わった。また来年の夏を楽しみに待ってます。
2024/09/01 22:16
2024 夏
増えてきた。
2024/08/24 21:12
アツくなってきた。『THE FIRST SLAM DUNK』 再上映
本日より『THE FIRST SLAM DUNK』再上映! IMAXで視界いっぱいに湘北と山王の激闘を観てきました。 つい先日、インターハイでのバスケの試合を生観戦してきたばかりなので、試合のシーンが去年観たときよりも生々しくクる。 まだまだ観るぞ〜
2024/08/13 21:58
夜果つるところ : 恩田陸
『夜果つるところ』 恩田陸 『鈍色幻視行』に登場する「呪われた小説」。 『鈍色幻視行』を少し煮え切らない気持ちで読み終えていたし、『鈍色〜』の作中でほぼネタバレしていたこともあって、「どうかな〜」と思いながらではあ…
2024/08/12 21:15
鈍色幻視行 : 恩田陸
『鈍色幻視行』 恩田陸 タイトルから、重厚で仄暗く幻想的な物語を期待していたのだけど、ちょっぴりその期待は裏切られた。これは語り切れないままに(一旦)終わった物語なんじゃないだろうか? 映像化の話がもちあがる度に撮影中の事故に見舞われ、関係者が不可解な死をとげる゛呪われた”小説『夜果つるところ』。そして生死不明の…
2024/08/03 20:51
応援上演とかもあっていいんじゃね? ~松竹特別歌舞伎(R6.7.19 大野城まどかぴあ)
ああ、楽しかった。歌舞伎ファンの裾野を広げるための普及活動という意味合いもあってのことだと思うけど、こんなに安価なチケット代で獅童さんの楽しいお話しが聞けて、役に入る前の役者さんたちや、そのお仕度の様子を拝見できて、『鞘當』『供奴』『橋弁慶』三つの演目をしっかり鑑賞できる。何とも嬉しい公演。 一、中村獅童のHOW TO かぶき 夏休み中とのことで夏幹くんも特別出演。歌舞伎の歴史、歌舞伎ってどう…
2024/07/22 22:56
目から体中の水分が流れ出た・・・『ルックバック』
『ルックバック』を観てきた。 愛とコンプレックスとままならなさと・・・ 卒業証書を届けに来た藤野の背中を追って、引きこもり続けた部屋からまろび出てきた京本。回らぬ足を、回らぬ舌を必死に動かして。 京本の中に静かに静かに降り積もり、ひたひたに、なみなみと湛えられて出口を求めていたものが、溢れ出した瞬間・・・炎天下を歩いて大量の汗をかいた身体にまだこんなに水分残って…
2024/07/19 23:59
輝くもの天より墜ち : ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
『輝くもの天より墜ち』 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 朝倉久志/訳 辺境の惑星・ダミエム。昆虫から進化した美しい翼を持つ種族が住むその星に、<殺された星>の最期の光・ノヴァ前線が到達しようとしている。残酷な出来事の傷跡が刻まれた星に、ダミエム人を守る連邦行政官として駐在するコーリーとその夫キップ、医師のバラムは、そ…
2024/07/10 00:05
三体 : 劉慈欣
『三体』 劉慈欣 大森望・光吉さくら・ワン チャイ/訳 Netflixのドラマ版CMを見て、「何これ、面白そう」と思ったのがきっかけ。Netflixには加入してないので小説読もうと。 天を衝くパラボラアンテナ。ナノマテリアルの研究者・汪�Eの撮った写真に写りこみ、視界を覆うゴースト・カウントダウンの文字。明滅する宇宙。奇想天外なファン…
2024/06/28 20:58
人生初新潟へ! 『ゴールデンカムイ展』に行ってきた! その4
新潟旅3日目。せっかく鶴見中尉、月島軍曹、宇佐美上等兵の出身地・新潟まで来たのだから、聖地巡礼的なことをしてみたい、と新発田の白壁兵舎広報資料館へ。こちらは新潟旅の準備中にネットで情報収集する中、ゴールデンカムイ聖地巡礼者の書き込みを見て知った施設。新潟の郷土部隊・歩兵第十六聯隊と一一六聯隊にまつわる史料、当時の装備品などが多数展示されています。日清戦争直前に月島が入隊したのが新発田の新潟第二…
2024/06/26 21:48
人生初新潟へ! 『ゴールデンカムイ展』に行ってきた! その3
新潟旅二日目。いよいよ『ゴールデンカムイ展』へ。 JR新津駅前のバス停には様々なグッズを身につけた金カムファンが行列を作っていて自ずと…
2024/06/25 22:35
人生初新潟へ! 『ゴールデンカムイ展』に行ってきた! その2
新幹線こだまで5時間かけて福岡→新大阪へ。22:00梅田発の夜行バスで新潟を目指す。翌朝8:10に新潟駅前に到着! 荷物をホテルに預けた後、まずはお風呂に入りたい!と、出発前に調べておいた24時間営業の温浴施設へ。が! 事前に調べた時には定休日無しとあったのに、なぜかこの日はお休み。入浴は諦めて、駅ビルのモスバーガーで朝食後、市内観光をしようと循環バスの一日乗車券を買うべく観光案内所に行くと、係の方…
2024/06/25 21:04
人生初新潟へ! 『ゴールデンカムイ展』に行ってきた! その1
「『ゴールデンカムイ』面白いから読みませんか。今ならヤンジャン!アプリで全話無料です。」と友人から囁かれたのが今年の正月明け。文字通り寝る…
2024/06/24 22:54
最後の講義 1000年後のロボットと人間 : 石黒浩
『最後の講義 1000年後のロボットと人間』 石黒浩 先日のエントリに書いた『僕がロボットをつくる理由』から続けて読んだのだけど、何かもう「納得したくない」という気持ちを強める為に意地になって読んだ感じ。 石黒氏のロボット研究の根本には『人間とは何か』…
2024/06/12 21:24
僕がロボットをつくる理由 : 石黒浩
『僕がロボットをつくる理由』 石黒浩 タイトル通り、あくまでも『僕が』ロボットを作る理由や目指すところ、ロボット研究を通して考える「人間の生き方」「人間とは何か」のお話しだと思う・・・ことにしようと思う。 語られていることは、ロボット研究の前線で働く研修者の視点から見た事実や現実であろうとは思うし、技術の発展によって…
2024/05/31 22:21
鷹之資さんが矢三郎ですと!
なんと、鷹之資さんが舞台『有頂天家族』にご出演! 原作小説、森見登美彦氏の『有頂天家族』は大好きな作品。 そして下鴨四兄弟の三男坊、『高杉晋作ばりのオモシロ主義者』矢三郎を鷹之資さんが演じられるとは! あはぁ・・・鷹之資さんの毛玉姿、拝見したい。 11月南座 行きたい、行こうかな、行けるかな?
2024/05/21 21:21
新潟に行きます
来月、『ゴールデンカムイ展』最終開催地 新潟に行きます! 今年の正月明けに友人から『ゴールデンカムイ』薦められて、あっという間に激ハマり。その流れで人生初「応援上映」なるものを経験し、つづけて「新潟行き」をささやかれてはいたものの、『いや、新潟は行かんでしょ。普通に。』と思ってた。 でもね、何でこうなったかよくわかんないんだけど、気がついたら新潟行くことにしてました。人生初新潟。飛行…
2024/05/19 21:00
歌舞伎座の怪紳士 : 近藤史恵
『歌舞伎座の怪紳士』 近藤史恵 職場での理不尽な体験がもとで心に不調をかかえる久澄。母と姉の手助けを受けながら自宅で家事手伝い生活をしている久澄のもとに、「あまり外出できなくなった祖母の代わりにお芝居を観て感想を書く」という観劇代行のアルバイトの話が舞い込む。 最初に送られてきたのは歌舞伎のチケット。演目は『摂州合邦…
2024/05/13 23:32
名もなき本棚 : 三崎亜記
『名もなき本棚』 三崎亜記 朝から感じていた異物感にたまらず咳き込むと喉から転がり出た「部品」・・・『部品』。政府によって確認された「未確認」改め「確認済飛行物体」がしょっちゅう姿を現す街で・・・『確認済飛行物体』。ダブって登録されてしまった個人情報・・・そのどちらが本当の「私」のものなのか・・・『私』。 本を読む…
2024/04/26 22:04
好きになってしまいました : 三浦しをん
『好きになってしまいました』 三浦しをん しをんさんのエッセイからは、グツグツと滾り迸るアツすぎる思いや、いかんともしがたいトホホな暮らしぶりが溢れ出していて、いつも「ブフゥッ」と吹き出したり、「うんうん」を通りこして「ガクガク」とうなずいたり、荒々しすぎる鼻息にちょっと引いてしまったり・・・。ともすると胸やけするほどの…
2024/04/19 22:16
木島日記 うつろ舟 : 大塚英志
『木島日記 うつろ舟』 大塚英志 「あれ? 『木島日記』の新しいのが出てる? 今?」と思って手に取った。 もう20年以上前になるか・・・『多重人格探偵サイコ』とか『木島日記』とか…
2024/04/06 21:49
スナイパー入門 銃の取り扱いから狩猟まで : かのよしのり
『スナイパー入門』 かのよしのり 実写化きっかけで友人から『ゴールデンカムイ』を薦められて激ハマり。中でも孤高の狙撃手・尾形百之助に感情グチャグチャにされた挙句、そのグチャグチャの感情の持って行き場がなくて迷走した末に、たまたま立ち寄った古本屋の店先で見かけて自分が何を思っているのかよくわからないままに購入してしまったも…
2024/03/27 22:48
春風伝 : 葉室麟
『春風伝』 葉室麟 「今年も梅の花の香る季節になったなぁ・・・」と、ふと思った二月の中頃に読み始めたのだけど、思いのほか頁が進まず、読み終えるのに随分暇がかかってしまった。 高杉晋作モノはなかなか評伝を超える作品に出合うのが難しい。 「春風伝」・・・春を呼ぶ風。まさに春雷のような晋作の姿に胸わななかせたい・・・と…
2024/03/09 21:45
わはははははは・・・・
予約購入していた『THE FIRST SLAM DUNK』のBD(LIMITED EDITION)が発売日の今日届いた。 早速、開封。ディスクや封入された特典を一つ一つ取り出してみる手が、色々とこみ上げてくるもので震える。手に取るすべてから制作者の方々の想いが溢れてくる。尊い。 大切に見続けよう。
2024/02/28 22:32
博多座二月花形歌舞伎 ~ 乱歩歌舞伎とお殿様のお戯れ
江戸川乱歩「人間豹」より 【江戸宵闇妖鉤爪】明智小五郎と人間豹 「分かったぞ、貴様明智だろう。明智小五郎だろう」 「ハハハ……、やっと分かったか。お察しの通りだよ。君をこんな目に合わせる人間は僕の外にはありやしないよ。」 江戸川乱歩「人間豹」 私、原作のこの台詞が大好きなんだけれども。この台詞に表れる二人の関係性〜人間豹・恩田と明智小五郎が互いに…
2024/02/14 21:17
全部あの狙撃手のせい
友人に薦められて今さらだが『ゴールデンカムイ』に激ハマり。 尾形に色々掻き乱されすぎて、帰省先で立ち寄った古本屋さんでこんなもの買ってしまう程度には情緒がおかしくなってる。
2024/02/11 21:47
歌右衛門の六十年 ーひとつの昭和歌舞伎史ー : 中村歌右衛門・山川静夫
『歌右衛門の六十年 ーひとつの昭和歌舞伎史ー』 中村歌右衛門・山川静夫 エンターテインメントの多様化に社会や価値観の急速な変化、そしてコロナ禍。この数年、歌舞伎は大きな変化の波にさらされていると思っていたんだけれども、いやいや、明治維新も戦争も、変わりゆく社会の枠組みも、新しいメディアの誕生も、移り行く人の心も・・・歌舞…
2024/02/07 23:35
復活上映!
本日、『THE FIRST SLAM DUNK』復活上映! 雪模様の中、熱い一日を過ごしてきました。 ソーちゃんの姿を見た途端に涙ツーっとこぼれたのには自分でも面食らった。
2024/01/23 22:55
地図と拳 : 小川哲
『地図と拳』 小川哲 日露戦争前夜から第二次世界大戦後の満州の地を舞台に、様々な国家・民族の思惑、個人の利害、因縁がからみあう中で栄え、滅びたある都市の年代記。地図を描き、建築物を生み出し、未来を思い描き都市を創る。都市の歴史に様々な形で関わったものたちの長きにわたる人間ドラマが展開するスケールの大きなエンターテインメン…
2024/01/19 23:06
有栖川の朝 : 久世光彦
『有栖川の朝』 久世光彦 昨年末に読んでいたもの。久世氏の小説を読むのは久しぶり。 久世氏の書くものは熱っぽく湿って少し悲しく、見すぼらしくて哀れだけれども色っぽい。 そこに見えるのが夢という嘘の世界だと思っても、嘘こそが本当なんだよ。 一時、ワイドショーを騒がせた実在の事件を題材に久世氏…
2024/01/10 22:17
リハビリ開始
5月以降、気持ちが沈むことが多くて、本を読むのも、絵を描くことも、音楽聴くのも億劫になっていたんだけど(唯一、『SLAM DUNK』だけを動力源に最低限職場には通ってた感じ)、やっと少し気分が上向いて来たので、新しい年に向けてリハビリを開始しました。 まず、本当はもっとハマって楽しみたかった歌舞伎版『刀剣乱舞』鷹之資さんの同田貫。
2023/12/25 22:18
歌右衛門の疎開 : 山川静夫
『歌右衛門の疎開』 山川静夫 自宅を引越すにあたって手持ちの本を整理するから〜という友人の好意に甘えて譲りうけたもの。もともと古本で入手したものとかで、頁の端は茶色く焼けていて、手に取るだけで、ちょっとノスタルジックな気分が湧いてくる。 そして頁を捲るごとに見えてくるのは、セピア色の画面に浮かぶ、懐かしく、慕わしき人…
2023/12/22 21:34
不忠臣蔵 : 井上ひさし
『不忠臣蔵』 井上ひさし 世に名高い『忠臣蔵』。華々しく語り継がれる赤穂浪士による吉良邸討入の陰に、一度は義盟に名を連ねながら、自らの意志で、あるいは運命の巡りあわせによって脱盟していった者たちがいた。世に不義士と呼ばれることとなった者たちの真実を語る銘々伝。 語り手は不義士本人であったり、縁ある人物であったり、ただ…
2023/12/14 22:01
月と散文 : 又吉直樹
『月と散文』 又吉直樹 又吉さんの言葉への感受性の鋭さとこだわりがぎゅうぎゅうつまった一冊。 「鋭さ」とは言ったけど、それは鋭利なナイフの切れ味というよりは、鉈でザクっといく重さを含んでいて・・・。 さて、ここで、「ナイフ」じゃなくて「鉈」だと感じたってのはどういうことなのか書かなきゃいけないわけだけども、そのた…
2023/11/11 20:47
漱石と日本の近代 : 石原千秋
『漱石と日本の近代』 石原千秋 漱石の書く主人公たちを理解したい。そのために明治という時代について勉強しなきゃと思い立ち、明治維新についての新書を一冊読んでみたものの、「こりゃあんまり遠回りだ」と気が遠くなったので、今度は一気に近道を行ってみるつもりでこちらを読んでみた。漱石作品の主人公たちと彼らが生きる日本近代社会につ…
2023/11/06 23:36
江戸東京の明治維新 : 横山百合子
『江戸東京の明治維新』 横山百合子 この夏、『坊ちゃん』『三四郎』『それから』『門』と夏目漱石の小説を読んで、明治という時代のことを勉強せねばと思ったので、まずは手軽に読めそうな新書から。 『三四郎』の中に「明治十五年までの生まれの者とそれ以降の生まれの者ではものの見方、考え方が随分…
2023/10/06 23:18
金色の獣、彼方に向かう : 恒川光太郎
『金色の獣、彼方に向かう』 恒川光太郎 恒川光太郎の語る怪異はいつも私の予想を裏切り、越えてくる。今作に語られる「神」も、私のイメージする神というものの姿とは何か異質なものだった。 蒙古の襲来とともにこの国に渡って来た異神。神の力と繋がる金色の獣。人々の虐殺から逃れ、人々を虐殺し、山中に紛れ潜んで今も息づく神の力。 …
2023/09/30 22:07
門 : 夏目漱石
『門』 夏目漱石 『三四郎』『それから』に続き、またも恋愛問題である。私、こと恋愛に関してはまったく不甲斐ないので、恋愛きっかけで何か人生が変わっちゃうとか、正直よくわからない。『黒い長い髪で縛られた時の心持ち』なんて知らない。 主人公・宗助はその心持ちを知る人なのだ。彼は資産家の子弟らしく得意満面…
2023/09/21 22:17
全巻
昨日届いた 昨晩はサービスでつけてもらったビニールカバーを被せながらついつい読み耽ってしまい、気がついたら午前二時。 さて、次はイラスト集を。
2023/09/16 20:23
それから : 夏目漱石
『それから』 夏目漱石 そういえば、『高等遊民』っていう言葉があったなぁ。主人公の代助はまさにその『高等遊民』といわれる人である。 代助は世事に煩わされることのない高みから、その恵まれた環境で養われた知性と感性で、人がかたちづくる社会というものの正体だとか、人間という存在の意味や本質といったものを見通している。傍から…
2023/09/06 21:42
『THE FIRST SLAM DUNK』上映最終日 & 『10days after』が届いた
にわかの私が最終日の上映を観に行ってもいいもんだろうか? 最終日ってのはもっとガチの人たちの為にあるのではないか? という遠慮を口にしながらも、本心では行くと決めていたのだ。
2023/08/31 23:05
夏が終わる
『SLAM DUNK』とともに熱い夏が終わる・・・ 3月の京都旅最初の夜に、「話題になってるし観ておこうか」くらいの興味と、これから始まる旅の景気づけのつもりで『THE FIRST SLAM DUNK』観たときには、まだこんなことになるとは予想してなかった。 7月に入っての猛烈な暑さに気力と体力を削がれてヨロヨロになる中、「何かガツンと気合の入るものを摂取せねば」と二度目の鑑賞。1回目に観た時よりも面白かった。 …
2023/08/24 22:43
三四郎 : 夏目漱石
『三四郎』 夏目漱石 この十年くらい、テクノロジーの進歩や社会の変化のスピードがあまりに早くて心が追いつかない。社会っていうのは人間が形作っているものだろうに、社会の方が人間を置いてきぼりにするってのは一体どういうことなんだろう? と思いながら、愚痴ばかり言っててもしょうがないので、ゼェゼェ息を切らしながら社会の変化を追…
2023/08/16 22:14
坊ちゃん : 夏目漱石
『坊ちゃん』 夏目漱石 おおよそのストーリーを知っているもので、てっきり昔読んだことがあるのだと思い込んでいたのだが、実際には読んだことはなくて、あらすじや、各場面の話を目や耳にすることがあんまり多いもので、何だか読んだ気になってただけらしい。 で、実際に読んでみると、快男児の痛快青春小説のように思い込んでいたイメー…
2023/08/05 22:36
グッド・バイ : 太宰治
『グッド・バイ』 太宰治 森見登美彦氏が太宰の傑作選『奇想と微笑』を編んで、『これはもう恐怖小説である』と言った、その気持ちがちょっとわかる。 よくぞまぁ、ここまで書ききったと思うほどの「男女同権」の女たちの意地悪さ、恐ろしさ、悪…
2023/07/26 22:13
『坊ちゃん』を読んでいます
今年の夏は明治〜昭和の文豪の作品を読もうと思っている。私が学生時代を過ごした昭和の夏休み気分に浸ろう(そして、学生時代に読んどくべきだった名作を読もう)という目論見。 それで、今、夏目漱石の『坊ちゃん』を読んでいます。 「坊ちゃん」と言えば、乱暴だけれども、真っ直ぐな気性の好漢・・・っていうイメージだったんだけど、今読んでるとこまでだと、坊ちゃん、ちょっと嫌な奴です。
2023/07/22 21:43
津軽 : 太宰治
『津軽』 太宰治 三浦しをんさんの本読みエッセイ『本屋さんで待ち合わせ』を読んで、「ああ、私も太宰の『津軽』を読んで身悶え、のたうち回ってみたい。」と思ってからもう何年になるんだろう。私は「読みたい」と思ってから実際に読むまでにものす…
2023/07/16 22:54
文字禍・牛人 : 中島敦
『文字禍・牛人』 中島敦 私の「読みたい本リスト」の中に円城塔の『文字渦』が入っているのだけど、本屋さんで平積みされたこの「文字禍」の文字を見かけて「こっちを先に読まなきゃいけなかったのか」と購入。 何者かの魂が乗りうつったように見知らぬ世界の物語…
2023/07/01 22:40
ひどい民話を語る会 : 京極夏彦・多田克己・村上健司・黒史郎
『ひどい民話を語る会』 京極夏彦・多田克己・村上健司・黒史郎 絵本になったり昔話集などの書物に収められる「ちゃんとした昔話」の陰にはあまり人に知られない「ひどい民話」の数々がある。ネタが大いにシモ寄りのもの。あまりに理不尽、非道なもの。尻切れトンボで結末のない話。 沢山の人に語り継がれブラッシュアップされた昔話と違い…
2023/06/17 20:51
森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー
『森見登美彦リクエスト! 美女と竹林のアンソロジー』 なぜ登美彦氏は「美女」をなかったことにしようとするのか? タイトルにもはっきりと「美女と竹林のアンソロジー」とあるのに、氏による「まえがき」は『なぜ竹林なのか』と始まり、『〜かくして空前絶後の竹林小説アンソロジーが誕生した。』と締められる。「美女」は? …
2023/06/09 21:31
インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー : 皆川博子
『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』 皆川博子 外科医ダニエル・バートンの下で意気揚々たる科学の徒として過ごしたロンドンを離れ、志願兵として独立戦争中のアメリカに渡ったエドとクラレンス。『開かせていただき光栄です』シリーズの最終作。 獄中のエドに面会を求めてやってくる「ニューヨーク・ニューズレター…
2023/05/26 22:05
NAMIDA DROPS
『にがい世界が生んだナミダを、 あまねく地上に降らし降らし、 あまいドロップスで満たすのだ。』…
2023/05/20 22:22
幻獣の話 : 池内紀
『幻獣の話』 池内紀 『畏怖感にも似たもの、奇妙な高ぶり』 「私という幻の獣 ー 寺山修司の夢」の項に書かれた言葉であるが、この本を手に取ったのは『幻獣』という文字を見て、やはり何かしらそのような「高ぶり」を感じるからであって・・・ 『幻獣の話』といっても古今東西の幻獣を図鑑的にまとめ、紹介する…
2023/04/26 23:14
ノートル=ダム・ド・パリ : ヴィクトル・ユゴー
『ノートル=ダム・ド・パリ』 ヴィクトル・ユゴー 鶴屋南北の『金幣猿島郡』とユゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』を綯交ぜにしたお芝居〜「猿之助と愉快な仲間たち」の『ナミダドロップス』の予習のために、先月の京都旅行中に読んでいたもの。 結局、観劇当日までには二幕構成の第一幕にあたるとこ(小説の第七編あたり)までしか読む…
2023/04/13 20:50
橋本治と内田樹 : 橋本治・内田樹
『橋本治と内田樹』 橋本治・内田樹 橋本 私にとっては自分は謎じゃないんですよ。 内田 そうなんですか? 橋本 そうなんですよ。だって使っているんだもん。 橋本治氏の物ごとの『わかり方』が想像を絶している。 「あんまり脳で考えてない」「体全部で考える」「体感」「職人」「抽象概念がわかん…
2023/04/02 21:38
猿之助と愉快な仲間たち 『ナミダドロップス』
3月19日 京都芸術劇場 春秋座での猿之助と愉快な仲間たち 第3回公演『ナミダドロップス』を観てきました。 郁治郎さんの『泣いて笑って感情をグチャグチャにして帰ってもらいたいです。』の言葉どおり、感情グチャグチャでなかなか劇場を出られない自分がいた。色んなナミダでびしょ濡れの心で、遠くほのかに灯る温かな光をのぞむ心持ちというか・・・ 鶴屋南北『金幣猿島郡』の衣裳を着たヴィクトル・ユーゴー…
2023/03/29 22:44
南座 三月花形歌舞伎 ~ 桜色のオーラを封印した鷹之資さん
南座花形歌舞伎 感想つづきです 鷹之資さんが斧定九郎というのは驚きました。明るく朗らかな鷹之資さんのイメージからはなかなか想像できないお役だったので。でもギャップがあるだけに楽しみでもありました。真剣にお役に取り組んでいらっしゃる様子や意気込みを感じる配信でのお話しぶりが頼もしかったので。 「もうすぐ・・・、もうすぐ」と息を詰めて見つめるなか、与市兵衛が押しいただく財布の上の暗闇にぬっと…
2023/03/24 21:40
南座 三月花形歌舞伎 ~ 上方の勘平さんと江戸の勘平さん
解説「仮名手本忠臣蔵のいろは」大序より四段目まで 【仮名手本忠臣蔵】 五段目 山崎街道鉄砲渡しの場 同 二つ玉の場 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場 【忠臣いろは絵姿】 上の巻 花の山科 下の巻 雪の討入 行ってまいりました、南座の花形歌舞伎。『仮名手本忠臣蔵』五、六段目を上方と江戸の演出で、さらに全十一段をいろんな…
2023/03/23 22:19
今回の京都旅行も悔い無しでござる
南座の花形歌舞伎に鷹之資さんご出演との情報を見て決めた今回の京都旅行。仕事のお休みを取りやすい平日で考えてたんだけど、予定を立ててる最中に、『猿之助と愉快な仲間たち』の公演が19日の日曜日、春秋座であることを知り、あわてて予定を立て直し。職場にはちょっと迷惑かけるかもしれないけど、年に何度もあることじゃなし、思い切って前後の日もお休みをとり余裕のあるスケジュールで京都旅行を楽しむことにしました。…
2023/03/20 22:27
ナミダドロップス予習中
今週末は南座の花形歌舞伎と「猿之助と愉快な仲間たち」第三回公演『ナミダドロップス』を観に京都へ。 久しぶりに生の舞台で鷹之資さんをみられる嬉しさと、やっと「猿ゆか」公演を観られる喜びで今、ワクワクが最高潮。旅の荷造りも終わり、『ナミダドロップス』の予習用に『ノートルダム・ド・パリ』をバッグに入れる。でも、このページ数、公演当日までの読み終えられるかしらん? 移動の新幹線の中でどれだけ読み進…
2023/03/15 22:47
『TOMBI』を聴くと記憶の中から『Desert Rose』が聞こえてくる
『TRIGUN STAMPEDE』を時々観ているんだけど、主題歌の『TOMBI』を聴くと何故か伊藤英明主演でドラマ化された『YASHA』の主題歌だったStingの『Desert Rose』を思い出すんですよね。 何でなんだろう? 別に曲そのものが似てるから・・・というわけではないと思うんだけど。 『TOMBI』の曲調やそれを聴いているシチュエーションが、『YASHA』を観ていた時(というか、その主題歌の『Desert Rose』を聴いていた時…
2023/03/12 21:34
困難な成熟 : 内田樹
『困難な成熟』 内田樹 思春期の頃には訳もなく『自分には特別な何かがあるんじゃないか』なんて夢を見た。けど、これといった努力も、然るべき自分探しもせず、だらしなく10代を過ごした結果、とっても残念な状態で学生時代を終えることになってしまった。昭和が終わって少しした頃だった。何の芸もないけれど、これからは自分で食べていかなき…
2023/03/03 22:17
夢見る力 ー特別舞踊公演ー
『新・三国志 関羽篇』に出演されていた若手の役者さん中心の舞踊公演。開演前には猿之助さんがこの公演に込めた想いをお話しされました。 将来の歌舞伎界を担う若い役者さんたちが中心となって舞台に立ち、その若い方たちを多くの人に観てもらえるようにと企画された公演。未来を託された若者たちを応援しないわけにはいきませんっ! お一人お一人のお名前とお顔、そして今日のこの舞台を目と心にやきつけるべく…
2023/02/23 23:34
春待つ人に降りそそぐ花びら ~ スーパー歌舞伎Ⅱ『新・三国志 関羽篇』
客席に降りそそぐ花びらは、春待つ人々への祈り、希望、慰め、祝福・・・。一座の皆さまの心づくし、全身にいっぱい浴びてきました。 「スーパー歌舞伎」のイメージがあるので、どうしても物語はもちろん上演時間、舞台装置の上でもスケールの大きなものを求めてしまう。ダイジェスト的にならざるを得ない演出に、舞台づくりの上でまだまだ多くの制約があることを感じさせられるけれど、今できることの全部をつぎこんだ、…
2023/02/17 21:34
豆腐小僧双六道中 おやすみ : 京極夏彦
『豆腐小僧双六道中 おやすみ』 京極夏彦 なんかもう、京極さんがやりたい放題である。 時は幕末。前作『豆腐小僧双六道中 ふりだし』で自分探しの旅の途上、武州の妖怪騒動?を治めた豆腐小僧。なんだかちょっと自信と向上心を身に着けた小僧、この度は、立派な化け物にならんと…
2023/02/03 20:12
豆腐小僧双六道中 ふりだし : 京極夏彦
『豆腐小僧双六道中 ふりだし』 京極夏彦 江戸郊外の廃屋に棲みつく一匹の妖怪。ある夕暮れ、ふと「自分」という存在に気づいてしまったこの妖怪 〜 大きな頭に笠をかぶり、豆腐を乗せた盆を手にただ立っているだけの「豆腐小僧」。自分はいつから此処にいるのか? 豆腐の盆から手を放してしまったら果たして自分はどうなってしまうのか? …
2023/01/13 23:46
鳥獣戯画 : 磯﨑憲一郎
『鳥獣戯画』 磯�ア憲一郎 多分これが今年最後に読む一冊になるんだけども、今までの読書生活の中で一、二を争うくらいしんどい本だった。 のっけから語り手のおじさんは、私には関係ない、というか私にはわからない理由で何だか怒っていて、たまたま行き会ってしまった私に八つ当たり的に半ギレしてくるのだ。 「ええ〜っ?!」と思い…
2022/12/30 20:49
この人の閾 : 保坂和志
『この人の閾』 保坂和志 仕事相手に約束をすっぽかされた「ぼく」が、近くに住む学生時代の先輩「真紀さん」のことを思い出し会いに行く、 『「小田原、一時」という約束の時間に着いて駅前から電話を入れると』という語りだしから、十年ぶりに会う、想像とはどこか違っていた「真紀さん」に『「おばさんになったねえ…
2022/12/23 20:55
歌舞伎化・・・ですか
家庭の事情もあり遠方の公演にはなかなか行けなくなってしまったので、このところあまりチェックもしていなかったのですが・・・『鬼滅』歌舞伎化ですか。う〜ん。行くのか?私。 コロナ禍での停滞もあったけど、ワンピ歌舞伎以来、まさに堰を切ったように・・・ですね。嬉しいし、ワクワクするけど。この中から繰り返しの再演にたえるものがどれだけ残っていくか。
2022/12/15 21:04
あの日、松の廊下で : 白蔵盈太
『あの日、松の廊下で』 白蔵盈太 主人公は、あの日、松の廊下で吉良上野介に斬りかかった浅野内匠頭を「殿中でござる」と抱きとめた梶川与惣兵衛。 朝廷からの勅使饗応という年に一度の大イベントに向けて動き出した江戸幕府。高い教養と私心のない高潔な人柄で質の高い仕事をする吉良上野介と勅使饗応の経験者でもあり情に厚く面倒見の良…
2022/12/14 20:48
去年の無限列車
今夜の『無限列車』、またどれだけの人の涙をしぼったことでしょう。 昨年の『無限列車(劇場版)』放映時は高熱を出して自室隔離されウンウン言ってました。楽しみにしていた私の代わりに夫がテレビ観てくれてたようですが、私はそのまま5日ほど高熱がつづき、腎盂腎炎で1週間の入院となってしまった・・・そんな『無限列車』の思い出。
2022/12/10 21:50
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